風色ポシェット——voice channel vol.5 桑原由氣連載
図書室は私にとってとにかく居心地のいい空間だった
桑原由気
月日を確認しなくても、窓を開けた瞬間や、家を出たときに「秋がやってきた」と感じることはないだろうか。澄んだ空気、色を変え始める葉。そうして秋は私たちの元へ、移ろう季節(jié)を優(yōu)しく運んで來る。
今回は、読書している風景を撮影したりと、秋らしい內(nèi)容になっている?!刚i書の秋」という言葉があるが、私は1年を通じで、様々な本を読むことが多かった。
私と本の出會い。元々絵本が大好きだったこともあり、母によく市立図書館へ連れて行ってもらい、同じ絵本を何度も繰り返し読んでいた。飛び出したり、キラキラ光ったり、手紙を入っている仕掛けがあったりと様々な絵本があって、子どもの頃はこんな楽しい本が作れるような絵本作家になりたいと思っていた時期もあった。1番本を多く読む時期は、中學?高校の頃だったと思う。入學してすぐ、學校の中を見學していた時に、図書室を見つけて衝撃を受けた。そこは、小學校の図書室とは比べものにはならない程の本で溢れていたのだ!様々なジャンルの本が見やすく展示されており、日當たりのいい場所に本を自由に読めるようなソファーがあったり、勉強するスペースもあったりと、とにかく居心地のいい空間だった。私は毎日晝休みに図書室に行き、本を借りて、放學後はバスの時間になるまでそこで勉強したりと、時間があれば図書室へ足を運んでいた。毎日同じような日常を繰り返していると、本の中の世界が本當に綺麗で輝いてみえた。
戀愛が禁止の學校に通っていたので、戀をする話を読むときはドキドキしたし、手に汗が握るような冒険をするファンタジーを読むと、自分が少しだけ強くなれたような気がした。私が図書室に行くのが楽しかった理由はもうひとつ。それは、司書の先生が大好きだったからだ。何を読もうかと考えいると、おすすめの本を教えてくれたり、「由気ちゃんこれがすきだと思う!」と、本を準備しておいてくれたり。それ以外も、勉強していると「テスト頑張ってね!」と聲をかけてくれたり、他愛もないお喋りをして盛り上がったり。お姉ちゃんが出來たような気持ちになって、とても嬉しかった。それからしばらく経ち、「私も物語を書いてみたい!」そんな思いが芽生え始める。それからは毎日自主學習のノートに物語を書き綴り、擔任の先生に読んでもらっては、どんな感想が來るか、ワクワクして待っていた。內(nèi)容は、毎日姉や継母の嫌がらせに耐えられなくなって逃げ出したシンデレラ、鬼退治に行きたくない桃太郎、月に帰えたくないかぐや姫の三人、がシェアハウスをしているところに、両親と喧嘩をして家出して主人公が潛り込むというものだ。これは恥ずかしくて家にも殘していないが、私が初めてひとりで書き上げた物語。次に書いた文章はエッセイだ。當時、ひたすら勉強しかしていなかった自分に対して、「高校生」という二度と戻れない貴重な時間を大切にしていないのではないか?という思いを綴ったものだった。どちらの文章を書くのも楽しくて、自分だけの世界が広がっていくような感覚がたまらなく好きだった。
言葉は、不思議のもので、文字だけで頭に登場人物や風景、匂いや痛み、喜びまでも浮かび上がらせる。映像で見てしまえば手っ取り早いのかもしれないが、本から思い描く物語は、私だけのものので、他の人も想像しようとしても難しい。そんな秘密の世界にいることが幸せであり、特別の時間なのだ。いつか、私の書いた物語へ、これを読んでいる貴方に來てもらえたら。そんな夢を描きつつ、また言葉の世界へ、ゆっくりと踏んた。

圖書室對我來說就是一個令人心情舒暢的地方
桑原由氣
即使不確認日期,在你開窗的瞬間,當你走出家門時,應該都能感覺到“秋天來了”。清新的空氣,開始變色的葉子。秋天就這樣來到我們身邊,隨著季節(jié)的轉(zhuǎn)換緩緩地向我們走來。
這次是拍讀書時的樣子,和有秋天風格的內(nèi)容。有一個詞叫“讀書之秋”,我在這一年中,讀了許多各種各樣的書,
我和書本的相遇。我原本就非常喜歡小人書,小時候媽媽就經(jīng)常帶我去市立圖書館。把同樣的小人書反反復復看了幾遍。那些畫有在飛的,有閃閃發(fā)亮的,還有有些里面夾了信件,兒時我曾有一段時期想過要成作家創(chuàng)作這樣令人開心的書。我看書最多的一個時期,我想應該是我上初中、高中的時候。一進入學校,馬上到圖書室參觀,那時候我被眼睛的景象所震撼。中學圖書室里面的藏書數(shù)量是小學根本無法比擬的!各種類型的書都被放在顯眼的位置以予展示,還在采光很好的地方放置了沙發(fā),讓人可以坐在上面自由的閱讀,總的來說就是一個可以讓人心情舒暢的空間。我在每天午休時會去圖書館借書,在放學后等公車的這段時間我會在公車站學習,時間夠的話再去一趟圖書室。每天都重復著近乎相同的日常,我看到了書中那美好的閃亮的世界。
我上的學校是禁止學生談戀愛的,所以每當我讀到戀愛的故事時,心理總是撲通撲通的,當我讀到玄幻類故事的時候仿佛身臨其境般的手心里捏滿了汗水,通過看書我感覺自己內(nèi)心也變得堅強了不少。我樂意去圖書室看書的理由還有一個。那就是,我很喜歡那兒的圖書管理員老師。每當我猶豫要看什么書的時候,管理員老師總會推薦一些書給我看,她說:“我覺得由氣醬會喜歡這個!”,然后為我準備好書本。當看到我在學習時,她會跟我說:“考試要加油哦!”,她說這些的時候是那么熱情且無私,讓我感覺仿佛有了一個姐姐,非常高興。在那之后又過了一段時間,我開始萌生了“我也要寫故事”這樣的想法。之后我就以自己的筆記本上開始寫我的故事,不知道班主任老師讀到,會作何感想,我內(nèi)心充滿期待。故事的內(nèi)容是,忍受不了姐姐和繼母令人討厭的言行而逃走的灰姑娘,不愿徐降妖除魔的桃太郎,以及想回月球的輝夜姬,三人住在一間房子里,和爸媽吵架之后離家出走的主人公潛入了這個房子這樣的故事。因為這個太羞恥了所以我沒有留下來,但這是我第一次一個人寫的故事。這之后我都是寫一些隨筆。當時,寫隨筆是因為我覺得對于高中時沉迷學習的自己來說,要珍稀人生僅有的一次“高中生”這個時間才寫的東西。無論是故事亦或是高中時的隨筆,我都寫得很愉快,感覺仿佛自己在慢慢地拓寬這種喜悅無以言表。
語言,是一種很神奇的東西,僅用語言就能讓登場人物、場景、氣味、傷痛,甚至喜悅都能在你的腦海當中浮現(xiàn)??赡芸串嬅娓又苯恿水?,但書中描寫的故事,是僅屬于我一個人的,他人是很難想象的。在那種神秘的世界,既是一種幸福,又是一種很特別的時間。希望有一天,正在讀這篇文章的你們能來我到寫的故事。再一次緩緩踏進,那描繪夢想的語言的世界。


