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陰陽(yáng)師阿修羅 繪卷第五章:心魔(中日雙語(yǔ)整理)

2021-12-07 19:07 作者:久我まさひ  | 我要投稿

心の魔

天域の上空、天人を數(shù)百年にわたり統(tǒng)治してきた善見塔の頂。故地忉利天の金色の光が黃金郷の幻のように大空に広がり、雲(yún)の端から見え隠れしている。

在天域的上空,統(tǒng)治天人數(shù)百年的善見塔之頂,故土忉利天金色的光芒劃破長(zhǎng)空,如同一場(chǎng)黃金鄉(xiāng)的幻象,在云端若隱若現(xiàn)。


阿修羅の剣を楽々と受け止めた帝釈天は「これほどの力と相手できるとは、長(zhǎng)く待った甲斐があったぞ!」と笑う。

輕松接下阿修羅一劍的帝釋天笑道,“能直面這樣的力量,不枉我等了你這么久!”


その瞬間、帝釈天は幻境を放つ。帝釈天の背後に広がった紅蓮が次々と幻影に変わっていく。超人的な五感をもつ阿修羅であっても帝釈天の位置を正確につかむことはできず、鏡の迷宮の中をひたすら彷徨うしかなかった。阿修羅に殺された者たちが幻境の中に次々とあらわれ、蓮の花から無(wú)數(shù)の手を伸ばし、阿修羅の手足をつかむ。すすり泣く聲が耳にこだまする。

轉(zhuǎn)瞬間,帝釋天就放出了幻境,綻放在他身后的紅蓮化出一個(gè)又一個(gè)的幻影,即使是有著超人五感的阿修羅,也無(wú)法準(zhǔn)確地找到帝釋天真正的位置,只能在鏡子的迷宮中不斷徘徊。被阿修羅殺死的眾人一個(gè)接一個(gè)地出現(xiàn)在變幻的幻境之中,蓮花中伸出無(wú)數(shù)的手,絆住他的手腳,哭聲縈繞在他的耳畔。


かつての戦友がその楽しみをなじり、兵士たちがその暴虐を泣いて責(zé)め立てる。魔神たちは闇に潛み、かつての戦神が深淵に呑み込まれたのを嘲り笑う。十天衆(zhòng)は雲(yún)の上に立ち、ありもしない罪を告げる。

曾經(jīng)的戰(zhàn)友痛斥他的誤殺,士兵哭訴他的瘋狂,魔神們潛伏在黑暗中嘲笑著昔日戰(zhàn)神被打入深淵,十天眾高高在上地站在云端,宣判他莫須有的罪名,


闇の果てでは、母が微笑みながら阿修羅に向かって両手を広げている。しかし、阿修羅は霊神體を駆使してかつて自らの手で葬った死霊たちを再び粉々に引き裂いた。觸手が鞭のように幻境を切り裂き、幻影たちの體は真っ二つにされる。彼らは恐ろしげな顔で阿修羅を呪い、助けを乞うが、阿修羅は少しも手を休めることはない。闇はより深い闇に呑み込まれ、いつわりの光が走る。光の果てでは、帝釈天が阿修羅の手足を鬼の手でからめとろうとするが、阿修羅は次は思いどおりにはならず、霊神體が変化した長(zhǎng)剣が鎖のような鬼の手を斷ち切る。鬼の手は紅蓮の血の池に落ち、骸骨となって浮かび漂う。鏡のような幻境は徹底的に打ち砕かれた。

而黑暗的盡頭,微笑著的母親,向他張開了雙手。然而阿修羅驅(qū)使著靈神體,將曾經(jīng)葬身他手中的死靈們?cè)俣人毫殉伤槠|手如同長(zhǎng)鞭劃開幻境,幻影們的身體被攔腰斬?cái)?,他們猙獰地咒罵他,祈求他,然而阿修羅卻一刻也不曾停留,黑暗被更深的黑暗吞食,反而顯露出虛假的光明,在光明盡頭,帝釋天驅(qū)使眾鬼手試圖纏繞住他的手腳,但這一次阿修羅不讓他如愿,靈神體所化作的長(zhǎng)劍一劍砍斷了枷鎖般的鬼手,它們墜入紅蓮血池,化作漂浮的骸骨。如同鏡子般的幻境被徹底擊碎。


阿修羅が自らの幻境を突破したのを見た帝釈天は、ますます興奮した。

看著阿修羅成功突破了自己的幻境,帝釋天越發(fā)興奮。


「敵となることで貴様を強(qiáng)くできると知っていたなら、もっとはやく貴様との関係を斷つべきだったな!」帝釈天は笑う。「貴様はいつも私の想像のはるか上を行く。」

“若早知成為你的敵人能讓你變強(qiáng),我該早點(diǎn)和你恩斷義絕才對(duì)!”帝釋天笑道,“每一次,你都會(huì)遠(yuǎn)遠(yuǎn)超出我的想象?!?/p>


「それは貴様が私のことを理解できていないからだ、帝釈天!」

“那是因?yàn)槟銖膩?lái)不了解我,帝釋天!”


「貴様も私のことを理解できていない、阿修羅!」

“而你也從來(lái)不了解我,阿修羅!”


二人の霊神體が空中でぶつかる。阿修羅の力には圧倒的なものがあるが、敏捷さでは帝釈天がまさり、長(zhǎng)剣の攻撃の一つ一つが帝釈天に防がれる。阿修羅は霊神體を觸手に戻した。真っ赤な六本の觸手がさまざまな方向から帝釈天を襲う。その時(shí)、蓮の花から突然無(wú)數(shù)の鬼の手が伸び出て阿修羅の觸手に絡(luò)みつき、互いにかみつきあう。蓮の花の鬼の手は突然阿修羅の霊神體をきつくしめあげる。阿修羅を善見塔の外に落とそうというのだ。阿修羅はとっさに觸手の末端を切り落とし、鬼の手から解放された。塔の頂の宮殿の端に立ち、背後は大空だ。

二人的靈神體在空中直接碰撞,阿修羅的破壞力無(wú)人能及,然而在敏捷上帝釋天更勝一籌,長(zhǎng)劍的攻擊被帝釋天一一擋下。阿修羅將靈神體重新變回觸手,六條猩紅的觸手從不同的方向向帝釋天襲來(lái)。然而蓮花中突然伸出無(wú)數(shù)鋒利的鬼手,與阿修羅的觸手纏繞起來(lái),互相撕咬。蓮花中的鬼手突然狠狠地拉住阿修羅的靈神體,意圖將他丟向善見塔外。情急之下,阿修羅斬?cái)嗔擞|手的末端,掙脫束縛,堪堪站穩(wěn)在塔頂王殿的邊沿,身后就是萬(wàn)丈高空。


阿修羅が次第に崩れ落ちていく善見塔の下から見上げると、帝釈天は善見塔の頂から見下ろしている。遠(yuǎn)くの忉利天が帝釈天を照らし、二人が初めて會(huì)った時(shí)と変わらず汚れなく輝いている。昔のままの高慢な笑いを向けられた阿修羅は、狼のような唸り聲を発した。

阿修羅站在逐漸崩塌的善見塔之下抬起頭來(lái),帝釋天站在善見塔的最頂端低下頭來(lái),遠(yuǎn)方的忉利天照亮了帝釋天,他一如二人初見時(shí)一般,閃耀著純潔無(wú)瑕的光,朝他露出的笑容,那份一如既往的高傲使阿修羅仰起頭,發(fā)出如同野狼一樣的吼聲。


阿修羅は忉利天が落ちていった萬(wàn)丈の光の中からにわかに躍り上がる。今度は帝釈天が見上げる形となったが、阿修羅の姿は忉利天の萬(wàn)丈の光に隠れてしまう。帝釈天は急ぎ蓮の花に周囲を守らせて迎撃に備える。光の中からあらわれた漆黒の影から落ちたのは傷ついた霊神體の觸手ではなく、ボロボロの長(zhǎng)剣だった。帝釈天はすぐさま後退りし、阿修羅の全力の一撃を何とかかわしたが、長(zhǎng)剣に胸元を切られた。

他在忉利天所落下的萬(wàn)丈光芒中驟然躍起,這一會(huì)換做帝釋天抬起頭來(lái),然而忉利天的萬(wàn)丈光芒隱去了阿修羅的身形。帝釋天急忙召喚蓮花圍在自己身側(cè)準(zhǔn)備迎擊,而從光芒中顯露出漆黑的身影,落下的并非是受損的靈神體觸手,而是傷痕累累的長(zhǎng)劍。他急忙后退,堪堪躲過(guò)了阿修羅的全力一擊,被長(zhǎng)劍劃開了胸口。


帝釈天は無(wú)意識(shí)に手を伸ばし、左胸の心魂の位置を押さえると、口から鮮血を吐き、後退りを繰り返す。

帝釋天下意識(shí)伸手捂住了左胸口心魂的位置,大口吐出鮮血,一再后退。


阿修羅が左手にもつ剣が帝釈天に叩き落とされると、とっさに伸ばした右手が帝釈天の胸元を貫いていた。

阿修羅左手劍被帝釋天擊落,右手突然向前,阿修羅的右手直接貫穿了帝釋天的胸口。


「阿修羅よ、場(chǎng)所を間違えたか?」帝釈天が笑う。

帝釋天笑道,“阿修羅,你是不是,搞錯(cuò)位置了?”


帝釈天の右手は阿修羅が自らの左胸を貫いた腕をつかんでいる。突然自らの胸を貫き、阿修羅の腕をつかんだまま自らの心魂を取り出した。帝釈天の心魂は二人の手の中で脈打っており、機(jī)會(huì)を待ち構(gòu)えていた霊神體は突然消えた。

他的右手握住了阿修羅穿透自己左胸口的手臂,突然刺穿了自己的胸膛,抓著阿修羅的手將自己的心魂扯了出來(lái)。帝釋天的心魂在二人的手中跳動(dòng)著,原本蓄勢(shì)待發(fā)的靈神體突然消失。


「もう少しもつと思っていた。」帝釈天は血に染まった手で阿修羅の腕をつかみ、何とか踏みとどまろうとする?!袱坤蓼ⅳい?、これで終わりだ?!?/p>

“我本以為還能再多支撐些時(shí)間,”帝釋天用染血的手指死死握住阿修羅的手臂,試圖將自己重新?lián)纹饋?lái),“不過(guò)還好,一切都結(jié)束了?!?/p>


「暴君は死し、戦いは終わる。阿修羅よ、貴様の名は英雄として天域中で語(yǔ)り継がれるだろう?!?/p>

“暴君已死,戰(zhàn)事終結(jié),阿修羅,你的英雄之名將響徹整個(gè)天域?!?/p>


これを聞いた阿修羅の表情が変わる。帝釈天は左手を阿修羅の手にかぶせ、指をしっかりとつかみ、二人の手の中で脈打つ心魂に近づけようとする。

阿修羅聞言,表情變得震驚。帝釋天左手搭上了阿修羅的手,手指握緊了他的手指,指引他握住二人手中跳動(dòng)的心魂。


「貴様は言ったな、自分の心の闇には自分で打ち勝たなければと。」帝釈天は笑ってかがみ、阿修羅の耳元でささやいた。阿修羅の顔には恐怖や苦痛はなく、あるのはただ狂亂の後の満足だけだった?!附袢?、私はついに自分の心の闇に打ち勝った。貴様とともにだがな。」

“你不是說(shuō)過(guò),自己的心魔,必須獨(dú)自去戰(zhàn)勝它。”帝釋天笑著俯下身,在他耳邊蠱惑道,他臉上并無(wú)恐懼和痛苦,只剩下瘋狂過(guò)后的滿足,“今天,我終于戰(zhàn)勝了我的心魔,卻是和你在一起。”


「これを喰らうのだ。そして私と一體となり、最強(qiáng)の天人となるのだ。我が阿修羅よ?!沟坩嬏欷习⑿蘖_の手をしっかりとつかんでいる??证毪伽韪肖灰猡税⑿蘖_の頭に浮かんだ。阿修羅は俯いて二人の掌に目を向けたが、そこで脈打っていた心魂は帝釈天のものではなく、阿修羅がずっと探していた自らの心魂だった。

“吃下它吧,與我融為一體,成為最強(qiáng)的天人,我的阿修羅。”帝釋天死死抓著他的手,一股可怕的預(yù)感驟然涌上阿修羅胸口,他低頭看向二人的手心,然而在那里跳動(dòng)著的心魂卻不是帝釋天的,而是阿修羅尋覓許久的——他自己的心魂。


かつて生き、脈打ち、愛(ài)し、そして恨んだ心が、帝釈天の掌の中で二人の鮮血を吸っている。

曾經(jīng)鮮活過(guò),跳動(dòng)過(guò),愛(ài)過(guò),也恨過(guò)的心,在帝釋天的手心之中,浸透了兩人的鮮血。


「私の心魂がなぜ貴様の體內(nèi)に…まさか…」

“我的心魂,為什么會(huì)在你的體內(nèi),難道……”


「阿修羅よ、忉利天神がなぜ忉利天を破壊したか覚えているか。忉利天神が悪龍ヴリトラに打ち勝ち、命を奪ったからだ?!沟坩嬏欷闲Δ?。「忉利天神は勝った。だが私は勝ちたいとは思っていない。私は死刑囚の監(jiān)獄の中で判決文を手に気を揉んでいた罪人に過(guò)ぎない。私が待っていた貴様こそ、私一人のためにやってきた処刑人だ?!?/p>

“阿修羅,你可還記得忉利天神為何會(huì)毀滅忉利天。是因?yàn)樗麘?zhàn)勝了惡龍弗栗多,殺死了他?!钡坩屘煨χf(shuō),“他贏了。我卻……不想贏。我不過(guò)是一名在死囚獄中拿著判決書焦急等待的罪人,所等的你就是為我一人而來(lái)的行刑人?!?/p>


「やはり死を望んでいたか?!?/p>

“你果然是在求死?!?/p>


「死を望んでいる?いや、私が望むのは私一人のための公正だ。私が求めるのは貴様が自らの手でこの世の全ての不公正を斷ち切ることだ。私が求めるのは貴様が私の罪を公にし、世の人びとに私がいかなる暴君であったか伝えることだ。貴様は王位につき、人びとに英雄として尊崇されるのだ。これはそもそも貴様のものだ。それを私が自ら貴様の手に返そうというのだ?!?/p>

“求死?不,我求的是屬于我一人的公正。我要的是你了無(wú)遺憾,親手?jǐn)貧⑦@世上所有的不公!我要的是你將我的罪行公諸于世,告訴世人我是個(gè)怎樣的暴君!我要你登上王位,受萬(wàn)人景仰,高呼英雄之名!這本該屬于你的一切,我要將它們,親手還給你?!?/p>


「帝釈天よ、私には必要ない。貴様がこれをやり遂げれば、名君、暴君、亡國(guó)の王となる。そこまですることが私を堂々と天人の王とさせるためであれば、王位などいらぬ。」阿修羅が続ける。「帝釈天よ、貴様の計(jì)畫は完璧だった。ただ私に英雄になりたいか、たずね忘れたという點(diǎn)を除けばな?!?/p>

“我不需要,帝釋天。如果你完成這一切,成為明君,成為暴君,又成了亡國(guó)之君。落到如此田地,就是為了讓我名正言順地成為天人之王,那這王位我不要也罷!”阿修羅接著說(shuō)道,“帝釋天,你什么都算到了,卻唯獨(dú)忘了問(wèn)我到底想不想做一個(gè)英雄。”


「私に間違っていたというのか、阿修羅?世を救えるのは英雄のみ。そして英雄となるのは貴様以外にいない。世の人びとを放っておけぬが…貴様のことも放っておけぬのだ?!?/p>

“我難道做錯(cuò)了嗎,阿修羅?只有英雄能救世人,而能做英雄的人只有你。我放不下世人,但也……放不下你?!?/p>


阿修羅が抱えていた帝釈天をゆっくりと地面に下ろすと、頭の上の雨雲(yún)が次第に晴れ、金色の忉利天が鮮明に姿をあらわし、金色の光が二人に降り注いだ。

阿修羅將抱著的帝釋天緩緩放在地面,頭頂?shù)臑踉浦饾u散去,金色的忉利天越發(fā)清晰,金色的光芒落在二人身上。


「貴様もおそらく気づいているだろう、私の能力が真の意味での浄化ではないことに。私の能力とは、かつての忉利天神と同じく、共感によって悪念を吸収するというものだ。全ての悪念、全てのかりそめの生、受け入れられぬ死を一身に集めるのだ。私には選別することもできなければ、選別する気もない。自分の能力にかかわらず、全てを受け入れるほかないのだ。しかし、人びとの欲はとどまることを知らぬ。貴様の際限なき強(qiáng)大さがその証拠だ。それに対して私の命は限られている…帝位についた後、私は答えを探して故地忉利天に自ら足を運(yùn)んだことがあった。精神の海の中で忉利天神の殘留思念と出會(huì)った。忉利天神は死して千年経ってもなお再び我らと相まみえ、我らの魂を元の姿へと浄化することを願(yuàn)っている。しかし、忉利天神はもう存在しない。そして忉利天神と同じ力をもつ私は存在している。私は忉利天神にかわって全ての族人の悪念を吸収するつもりだ。いや、それだけではなく、天人、鬼族、人間…陽(yáng)界の全ての悪念を吸収してみせる?!?/p>

“你大概已經(jīng)猜到了,我的能力并不是真正的凈化。而和當(dāng)年的忉利天神一樣,是通過(guò)心靈共感,來(lái)吸收惡念……所有的惡念,所有茍且偷生和不甘的死都匯集到了我身上,我不能選也不想選,不自量力地全都收下。然而世人的瘋狂是無(wú)止盡的,你那沒(méi)有上限的強(qiáng)大正是證據(jù),可我的生命卻如此有限……在登基為帝后,我為探尋答案,曾親自去往故土忉利天,在精神之海中,見到了忉利天神殘存的思念。即使在死后千年,他還在期待著能再度與我們相見,將我們的靈魂凈化為最初的樣子。然而忉利天神已經(jīng)不在了,和他有著同樣能力的我卻還在。我會(huì)代替忉利天神,吸收所有族人心中的惡念。不僅如此,天人,鬼族,人類,陽(yáng)界所有生靈的惡念我都會(huì)照單全收?!?/p>


帝釈天の聲が次第に弱まっていく?!袱筏?、私は忉利天神のように人びとを自分のそばに縛りつけたくはない?;辘巫杂嗓驃Zうことで自らの孤獨(dú)をいやすつもりもない。忉利天神のような浄化では不完全なのだ。私は人びとが悪念から一気に解放され、欲海の中で足掻くことがないようにしたいのだ。だから、衆(zhòng)生が忉利天で再會(huì)しても私はそこに向かうことはない。私は人びとの悪念を抱いて忉利天神以上の破壊神となり、最強(qiáng)の天人の手によって滅ぼされるのだ。それは阿修羅、貴様をおいて他にいない?!?/p>

帝釋天的聲音變得越發(fā)虛弱,“可我不想像忉利天神那樣將人們束縛在自己身邊,更不想剝奪任何靈魂的自由來(lái)填補(bǔ)自己的孤寂……忉利天神那樣的凈化是不完美的。我想幫助世人一口氣脫離這惡念,再也不在欲海中掙扎。因此,當(dāng)眾生在忉利天重逢時(shí),我并不會(huì)去往那里。我會(huì)帶著世人的惡念化為比忉利天神更甚的破壞神,死在最強(qiáng)的天人手中。而那個(gè)人只能是你,阿修羅?!?/p>


「阿修羅よ、知っているか?蓮の実は泥の中で千年眠る。意識(shí)もなければ、真の命もない。ただひたすら夢(mèng)を見るだけだ。そして私の一生は蓮の花を十分に咲かせた。泥の底で目覚めることのない眠りにつく時(shí)だ?!?/p>

“阿修羅,你知道嗎?蓮子能在淤泥里沉睡千年,沒(méi)有意識(shí)也沒(méi)有真正的生命,只是做著盛開的夢(mèng)。而我的一生,已經(jīng)開出了足夠多的蓮花,是時(shí)候沉眠到淤泥之底,不復(fù)醒來(lái)?!?/p>


「帝釈天よ、眠ってはならぬ。忉利天で私を待つと言ったではないか?」

“帝釋天,別睡,你不是說(shuō),你會(huì)在忉利天等我嗎?”


「夢(mèng)で見たあの山腹、入り口に蓮の池のある小屋の中。私はそこで貴様を待っている?!?/p>

“在夢(mèng)中的那座山坡,在那門口有蓮池的小房子里。你的帝釋天,會(huì)在那里等著你?!?/p>


忉利天はこれ以上なくはっきりとした姿をあらわし、雨雲(yún)はすっかり晴れ、天域の上空には金色の光が満ちていた。地上と善見城の人びとは思わず目の前の光景に我を忘れている。忉利天は降下を始め、善見塔の頂に近づいてきていた。善見塔は圧を受けたように崩れ始め、宮殿の大地は裂け、壁は割れ、砂石が絶え間なく落ちてくる。

忉利天的身形已經(jīng)無(wú)比清晰,烏云盡數(shù)散去,天域上空金色的光芒萬(wàn)丈。地面上與善見城中的人們,都不由得為眼前的景象而震驚。忉利天開始從高空向下墜落,朝著善見塔頂壓來(lái)。善見塔仿佛感受到壓迫一般,開始崩塌,王殿大地龜裂,墻壁碎開,沙石不斷下落。


阿修羅はかつてしたのと同じように、血だらけの帝釈天を下ろした。帝釈天は変わらず美しく悲しげであり、思わず息を呑むような奇跡が戦場(chǎng)にあらわれたかのようだった。それは運(yùn)命が阿修羅一人のために用意した答えであり、阿修羅が運(yùn)命に何を願(yuàn)ったとしても、帝釈天に答えを見出すことができた。そして帝釈天とは正反対に阿修羅は永遠(yuǎn)に傷だらけで永遠(yuǎn)に不完全な、永遠(yuǎn)にやさしさを?qū)Wぶことはなく、永遠(yuǎn)に殺戮を続ける存在だった。これは、それこそが真の阿修羅の姿であるためだった。そして阿修羅という名の野獣を無(wú)條件に受け入れてくれるのは、この世に帝釈天一人しかいなかった。

阿修羅將渾身染血的帝釋天放下,一如記憶中曾經(jīng)做過(guò)的那樣,帝釋天仍舊看起來(lái)如此完美,又如此悲傷,像一個(gè)令人屏息的奇跡突然出現(xiàn)在了戰(zhàn)場(chǎng)上,是命運(yùn)特地為阿修羅一個(gè)人制作的答案,無(wú)論阿修羅向命運(yùn)祈求什么,都能在帝釋天那里得到回答。而與帝釋天截然相反,阿修羅永遠(yuǎn)都傷痕累累,永遠(yuǎn)都不完美,永遠(yuǎn)學(xué)不會(huì)溫柔,永遠(yuǎn)都嗜殺暴虐。因?yàn)槟遣攀钦嬲乃?,在這世上只有帝釋天一人全盤接受了的,名為阿修羅的野獸。


「我らは友だ。しかし、私は貴様のために自らが歩みたくない、歩むべきでない道を歩むつもりはない。貴様を忉利天と融合させて新たな忉利天神とはさせぬ。私もヴリトラとなってうわさに聞くあの苦しい戦いに勝利するつもりはない?!?/p>

“你我是摯友,但我不會(huì)為了你而選擇自己不想走,也不該走的路。我不會(huì)讓你和忉利天融合,成為新的忉利天神,我也不會(huì)化為弗栗多,打贏那場(chǎng)傳說(shuō)中的惡戰(zhàn)?!?/p>


「歴史を書き換えてやろう。貴様を窮地へと追い立てたこれは、なくてもかまわぬ?!拱⑿蘖_は手にもった血に染まった自らの心魂を、帝釈天が見つめる中粉々に砕いた。欠片は光のように二人の周りを風(fēng)に舞う。すぐそばを飛んでいるようでもあり、指先から滑り出ていくように風(fēng)の中に消えていった。

“我要將歷史改寫。而這將你逼至絕境的東西,沒(méi)有也罷?!卑⑿蘖_看著手中染血的自己的心魂,在帝釋天的注視下,親手捏碎了它,碎片迎風(fēng)飛起來(lái),流光一般縈繞在二人周圍,仿佛近在咫尺,卻又從指尖滑過(guò),消散在風(fēng)中。


阿修羅はかがんで昔の友に言った?!杆饯悉猡悉涮烊摔扦悉胜ぁ¥い?、最初から違ったのかもしれぬ。帝釈天よ、貴様の用意した道を歩むことはできぬ。」

阿修羅彎下腰,看向昔日的友人,“我早已經(jīng)不是天人了,也或許從一開始,我就不是天人。所以我不會(huì)按照你安排的道路走下去,帝釋天?!?/p>


「私は阿修羅なのだからな?!?/p>

“因?yàn)槲遥前⑿蘖_啊?!?/p>


忉利天の金色の光が二人を包む。それはかつて帝釈天があらゆる手を盡くして戻ろうとした黃金郷だった。しかし、帝釈天が最後の瞬間に目に焼きつけようとしたのは友の姿だった。

忉利天的金色光芒包圍著他們,那曾經(jīng)是帝釋天傾盡一切手段也想要回歸的黃金鄉(xiāng),然而在最后一刻,他卻想將友人的樣子最后映在眼中。


帝釈天が笑って阿修羅に言う?!纲F様はいつも私の想像を超える力を示してきた。強(qiáng)者の頂點(diǎn)に上ったかと思うと、貴様はさらに高みへとはい上がっていく。誰(shuí)もが運(yùn)命の中で高みを目指して飛び続ける鳥に過(guò)ぎず、この世には真の強(qiáng)者などそもそも存在しないのかもしれぬ。」

帝釋天笑著看著他,“你永遠(yuǎn)都比我想象的要強(qiáng)大,每當(dāng)我以為你已走到了強(qiáng)者的頂點(diǎn),你卻又飛向了更高的地方,或許這世上本就沒(méi)有真正的強(qiáng)者,每一個(gè)人都不過(guò)是在命運(yùn)中不斷飛往高處的飛鳥?!?/p>


善見塔は忉利天の引力でほぼ完全に崩落しつつあった。轟音が空に鳴り響き、真っ白な石臺(tái)には裂け目があらわれ、雲(yún)の端では白い鳥が鳴き聲をあげている。

善見塔因忉利天的引力開始徹底坍塌,巨大的轟鳴聲傳至云霄,潔白的石臺(tái)上出現(xiàn)了裂痕,云端的白鳥發(fā)出鳴叫。


帝釈天は続けた?!袱饯筏扑饯飧撙?、高い場(chǎng)所へと飛んできたのだろう?!?/p>

“而我,”帝釋天說(shuō)道?!耙菜闶秋w到了很高很高的地方。”


「さらばだ、阿修羅よ?!?/p>

“再見了,我的阿修羅?!?/p>


白い巨塔が崩れ落ちた瞬間、真っ白な巨石が割れて白い雲(yún)となった。雲(yún)はうずまきながら眠りにつこうとする帝釈天を包み込み、果てしない白い深淵へと連れて行く。純白の流星雨が空から降り注ぎ、光を切望する世界を照らした。そして巨塔が崩れ落ちる瞬間、阿修羅はそれとは正反対に落ちてきた忉利天に飛び乗り、さらなる高みに向かって飛んでいった。金色の忉利天は金色の幻境で阿修羅を迎える。精神の海と心魂の欠片が共鳴し、阿修羅がずっと探し続けていた真相―瑠璃城が姿をあらわした。深淵での一戦の後、帝釈天は重いけがを負(fù)った阿修羅のそばでずっと見守っていた。軍醫(yī)が去ると、帝釈天は自らの心魂を阿修羅の傷だらけの胸に入れ、阿修羅の傷ついた心魂を自分の體內(nèi)に取り込んだ。

白色巨塔坍塌的瞬間,純白的巨石碎裂成純白色的云朵,它們涌動(dòng)著,流轉(zhuǎn)著,帶著陷入沉睡的帝釋天,前往了無(wú)邊無(wú)際的,白色的深淵,純白的流星雨自天空中落下,照亮了渴求光明的世界。而與之相反的,阿修羅在巨塔坍塌的瞬間,迎著墜落的忉利天而上,朝著更高的高處躍去。金色的忉利天用金色的幻境迎接了他,精神之海與心魂的碎片共鳴,展現(xiàn)出了阿修羅一直尋找的真相——琉璃城,深淵一戰(zhàn)之后,帝釋天寸步不離地守在重傷的阿修羅身邊。在軍醫(yī)離開后,他將自己的心魂放進(jìn)了阿修羅傷痕累累的胸口,而阿修羅重傷的心魂則放進(jìn)了帝釋天體內(nèi)。


「貴様は自分が強(qiáng)靭な肉體をもっていると言っていたな。だが私には強(qiáng)靭な精神がある。その強(qiáng)靭な精神を今貴様に贈(zèng)ろう。いつ、どこであっても、貴様が私を探したくば、振り返る必要さえない。私はそこで貴様を待っているのだからな?!?/p>

“你總說(shuō)你有一具堅(jiān)韌的身體,但我卻有一顆堅(jiān)韌的心,如今這顆堅(jiān)韌的心,我把它送給你。無(wú)論何時(shí),無(wú)論何地,當(dāng)你想要找到我,你甚至都無(wú)需回頭,我都會(huì)在這里等你?!?/p>


最強(qiáng)の肉體に最強(qiáng)の精神と勇気を抱き、阿修羅は二人の力をもっていつわりの光を容赦なく叩きつぶしていく。忉利天の最後の空中での爆発により萬(wàn)物の色を変えた金色の光は、最後は阿修羅とともに鳥も到達(dá)することのできない高空の雲(yún)の端に消えていった。

以最強(qiáng)的身體,懷抱著最強(qiáng)之心的勇氣,阿修羅用盡了兩人份的全力,狠狠地?fù)粝蛄四翘搨蔚墓饷?。忉利天最后一次在空中爆發(fā)讓萬(wàn)物為之變色的金色光芒,最終和阿修羅一起,消失在飛鳥也不能達(dá)到的,最高的云端。

陰陽(yáng)師阿修羅 繪卷第五章:心魔(中日雙語(yǔ)整理)的評(píng)論 (共 條)

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