八木莉可子×木戸大聖が『First Love 初戀』を語る

2022年11月24日(木)より配信がスタートしたNetflixシリーズ『First Love 初戀』は、日本が誇る歌姫?宇多田ヒカルの1999年に発売され大ヒットした「First Love」、そしてその19年後にリリースされた「初戀」という2つの平成ラブソングの金字塔からインスパイアされたラブストーリーということで大きな注
目を集めてきた。Netflixが原案?企畫?製作、寒竹ゆりが監(jiān)督?腳本を務(wù)め、楽曲の持つ世界観は生かしながらも新しいオリジナルストーリーを紡ぎだす。
本作は、90年代後半とゼロ年代、そして現(xiàn)在の3つの時(shí)代が交錯(cuò)し、20年余りに渡る忘れられない“初戀”の記憶をたどる一組の男女の物語。軸となる現(xiàn)代のパートでは、CAの夢を持ち、未來有望な少女として描かれながらも、不慮の事故によって運(yùn)命に翻弄される主人公?野口也英を満島ひかり、航空自衛(wèi)官のパイロットという夢を一度は葉えたものの、現(xiàn)在は別の道を歩む並木晴道を佐藤健がそれぞれ演じる。今回は、主人公二人の若き日々を瑞々しく演じ切った八木莉可子さん、木戸大聖さんが揃って登場。1年近くにわたり行われた北海道ロケの思い出から、『First Love 初戀』の見どころまでたっぷりと語ってもらいました。

「真冬のロケが本當(dāng)に過酷で……莉可子ちゃんの耳も真っ赤に」

— 長期にわたる北海道での撮影でしたが、現(xiàn)場での雰囲気はいかがでしたか?
八木 私と大聖くんは二人のシーンも多くて、撮影中はずっと一緒にいました。大聖くんは私よりも5つ年上で、はじめは馴れ馴れしく話していいのかなって色々考えていたのですが、「全然いいよ!」って優(yōu)しく接してくれて。いい意味でだんだんと歳の差を感じずに接することができるようになりました。

— 二人の思い出に殘るエピソードはありますか?
木戸 ロケ地が北海道だったので、真冬のロケはかなり過酷でしたね。一面雪景色の海岸沿いで、二人ではしゃいでいるシーンがあるのですが、撮影した時(shí)は北海道でも例を見ないほどの大雪の日だったんです。撮影中に莉可子ちゃんの方を見ると、耳がとれるんじゃないかと思うくらい真っ赤になっていて……。その記憶は鮮明に殘っています。
八木 私は撮影のために乗らなくてはならなかった飛行機(jī)が欠航になってしまった日のことをすごく覚えています。
木戸 飛行機(jī)が飛ぶまで空港で待っていて、時(shí)間を潰していたんです。
八木 本作の中でも、晴道と也英が空港に行くというシーンがあるのですが、その時(shí)間が作中のシーンと重なって、自分の中でちょっと不思議な感覚でした。
木戸 その日、僕は白いTシャツを著ていたんですけど、ドレッシングのようなものをこぼしちゃって、「うわー、どうしよう」と思っていたら、莉可子ちゃんがさっとシミ取り洗剤を渡してくれて、「これで洗いな」って。その瞬間に、いつも用意周到な也英の姿が浮かびました(笑)。