【日本小6道德】4#奶奶的所尋之物
お婆ちゃんの探し物(奶奶的所尋之物)
作者:おち とよこ
私の大好きなお婆ちゃんは、お母さんのお母さん。私のお婆ちゃんは、おしゃれで綺麗。それに、とても物知り。お手玉、おはじき、綾取り……、昔の遊びも、私の好きなよもぎだんごの作り方も、お母さんの綺麗な著物の縫い方も、お父さんが好きなおつけものの作り方も、お兄ちゃんがこぶをつくった時の治し方も、なんでも知っている。
(我最喜歡的奶奶是媽媽的媽媽。我的奶奶很漂亮。而且非常博學(xué)。她無所不知,知道沙包、彈珠、翻花繩……從前的游戲、知道我喜歡的青團(tuán)的做法,知道媽媽的漂亮和服的縫法,知道爸爸喜歡的腌漬物的做法,知道哥哥起包時的治法。)
私は、お婆ちゃんと一緒にいるのが好き。優(yōu)しい目、笑うとできるしわ、大きくて綺麗な聲、そして、お婆ちゃんの暖かい手、みんなみんな大好き。
(我喜歡和奶奶在一起。溫柔的眼、笑起來時的皺紋、響亮動聽的聲音,以及奶奶溫暖的手,我都最喜歡了。)
そんなお婆ちゃんが、ある日、夜になっても帰ってこない。皆で心配していたら、警察から電話がかかってきた。凄く遠(yuǎn)くの公園で迷子になっていたんだって。
(這樣的奶奶在某日夜深了還沒回來。大家都很擔(dān)心的時候,警察打來了電話。說奶奶在一個非常遙遠(yuǎn)的公園迷路了。)
次の日の朝、お婆ちゃんはいつもの椅子に座って、いつもと同じように、私に、「朋子ちゃん、おはよう?!工妊预盲?。
(翌日清晨,奶奶一如既往地坐在椅子上,朝我說道:“朋子,早上好。”)
「昨日は、どうして遠(yuǎn)くへ行っちゃったの?心配してたんだから?!?/p>
(“昨天為什么去那么遠(yuǎn)的地方?我們很擔(dān)心。”)
私がいくら聞いても、お婆ちゃんは不思議そうな顔をしてるだけ。まるで昨日のことなんか忘れちゃったみたいに。お婆ちゃんはどうしちゃったんだろう?お婆ちゃんの目、いつもより何だか遠(yuǎn)くを見つめているみたい。
(無論我怎么問,奶奶只是露出一副感到不可思議的表情。仿佛忘記了昨日的事。奶奶是怎么了?總感覺奶奶在注視著遠(yuǎn)方。)
それからというもの、お婆ちゃんには、不思議なことが次々起こり始めた。大事な指輪が米びつから出てきたり、私に三回もおやつをくれたり、……。今朝は、私に、「清ちゃん、おはよう?!工妊预盲?。
(自那之后,奶奶身上總是發(fā)生不可思議的事。重要的戒指在米缸里、給了我三次點心……今天早上對我說:“清,早安。”)
「私は、朋子よ。」と言っても、またすぐに、「清ちゃん?!工盲啤¥袱丹螭嗽挙筏郡?、清ちゃんって言うのは、お婆ちゃんの妹の名前だって。私のこと嫌いになったのかな。私の大好きなお婆ちゃんはどこへ行っちゃったの。
(就算我說“我是朋子?!彼柴R上叫我“清”。跟媽媽說了之后,得知清是奶奶的妹妹的名字。她是不是討厭我了?我最喜歡的奶奶去哪了呢?)
私の誕生日の前日。大変なことが起こった。お婆ちゃんが転んで動けなくなったの。救急車が來るまで、お婆ちゃんは、「助けて、助けて。」と泣いていた。いつもなら我慢強いお婆ちゃんが、まるで小さな子供みたいに……。
(我的生日前夕。發(fā)生了不得了的事。奶奶摔倒了無法動彈。在救護(hù)車到來之前,她哭喊著:“救命、救命?!笨偸呛苡心托缘哪棠叹拖袷切『⒆右粯印?/span>)
足の骨が折れて、お婆ちゃんは入院したの。皆でお見舞いに行ったら、突然、お婆ちゃんは、「私の黃色いスカートを探して?!工妊预Δ巍|S色いスカートと言うのは、ずっとずっと昔、お婆ちゃんがお気に入りだったスカートらしい。
(奶奶的腳骨折住院了。大家一起去探望她的時候,她突然說:“找我的黃裙子?!秉S裙子似乎是奶奶很久很久以前中意的裙子。)
家に帰ってから、お母さんは、「人は年を取ると、色々なことを忘れたり、今と昔が一緒になったり、子供の頃に戻ってしまったりすることがあるのよ。優(yōu)しくしてあげようね?!工妊预盲?。
(回到家后,媽媽說:“人上了年紀(jì),就會忘記很多事,會分不清現(xiàn)在與過去,或是會變回小孩子。你溫柔對待她吧?!?/span>)
私は、黃色いスカートを一生懸命探した。スカートが見つかれば、お婆ちゃんの病気が少しでも良くなるような気がして。結(jié)局、黃色いスカートは見つからなかったけれど、私は綺麗な箱と、私への手紙を見つけた。
(我拼命尋找黃裙子。因為我覺得找到裙子的話,奶奶的病會稍微好一些。結(jié)果,雖然沒能找到黃裙子,但是我找到了一個漂亮的箱子和寫給我的信。)
——お誕生日おめでとう。朋子へ——
(生日快樂。致朋子)
お婆ちゃんのいつもの字が並んでいた。箱に入っていたお手玉を手に取ると、お婆ちゃんの懐かしい匂いがした。私はとても嬉しかったけれど、その箱を元の場所に戻したの。だって、お婆ちゃんからもらいたかったから。
(奶奶一如既往的字排列著。拿起箱子里的沙包時,聞到了無比懷念的奶奶的味道。我非常高興,但是我將箱子放回到了原處,因為,我想讓奶奶親手給我。)
一か月半ほどして、お婆ちゃんは退院してきた。車椅子に乗ってるお婆ちゃんは、前より少し小さくなったみたい。私が話しかけても、あんまり答えてくれない。もう、あの元気な笑い聲は聞けないのかな。
(約一個半月,奶奶出院了。坐在輪椅上的奶奶似乎比以前矮小了。就算我對她說話,她也不怎么回答我。已經(jīng)聽不到她那爽朗的笑聲了嗎?)
ある時、お母さんが、お婆ちゃんの昔のものが入っている、「こうり」を持ってきた。蓋を開けると、急にお婆ちゃんの目がきらきら。そして、昔のことをぽつりぽつり話し始めた。それから中のお人形を抱き上げると、子守歌を歌い始めた。
(某次,媽媽拿來了裝有奶奶的曾經(jīng)之物的箱籠。打開蓋子后,奶奶的目光突然熠熠生輝。然后,她斷斷續(xù)續(xù)地說起了曾經(jīng)的事。接著,她將箱籠內(nèi)的人偶抱起來,唱起了搖籃曲。)
「あっ、お母さんも歌ってくれたよね、この歌。」
(“啊,這首歌,媽媽也唱給我聽過吧?!?/span>)
振り返ると、お母さんは涙を拭いていた。
(我回頭一看,媽媽正在擦眼淚。)
「ねんねん、おこもり、おころりよ、……。」
(睡吧、睡吧、晚安……)
お婆ちゃんは何度も歌った。私も、お婆ちゃんと一緒に何度も歌った。
(奶奶唱了數(shù)遍。我也跟著奶奶一起唱了數(shù)遍。)
この頃、私は、お婆ちゃんの車椅子をおすのがだいぶ上手くなった。お婆ちゃんは、私に作ってくれたお手玉のことは、もうすっかり忘れているみたい。でも、いいんだ。いつかお婆ちゃんが探したら、私が、「はい?!工盲啤⒁姢膜堡皮ⅳ菠毪螭坤猡?。
(近來,我很會推奶奶的輪椅了。奶奶似乎徹底忘記了給我做的沙包。但是,沒關(guān)系。將來奶奶尋找的話,我就找出來給她。)
お父さんは、「お婆ちゃんは、時々昔の自分に會いに行っているんだから心配しなくていい?!工妊预?。
(爸爸說:“奶奶有時會去見曾經(jīng)的自己,所以不必?fù)?dān)心?!?/span>)
私は、お婆ちゃんは探し物をしているような気がする。何を探しているのか私には分からないけれど、見つかるといいな、お婆ちゃんの探し物。
(我總覺得奶奶在找東西。至于在找什么,我就不清楚了,但她的所尋之物找到的話就好了。)


