19あなたの愛が正しいわ~
本專欄僅供學(xué)習(xí)和作為交流資料使用??

19 夫の変化
デイヴィスの愛がコロコロと変わるものだと気がついてからは、私は彼に嫌悪に近い感情をいだいていた。
もうデイヴィスに振り回されたくない。
そう強く思った私は、お互いが程よい距離で過ごせるように契約書までつくった。それなのに、デイヴィスの言動はあまり変わらなかった。
私はデイヴィスの提案した『程よい距離』をたもっているのに、デイヴィスはその距離を守ってくれず、あいかわらず私に盡くされるのが當(dāng)たり前だと思っている。
一方的に私の愛情を搾?。à丹筏澹─筏皮长瑜Δ趣工胂嗍证蝹?cè)にいることは、とても苦痛だった。
デイヴィスに、何度謝られても、何度愛していると言われても、少しも心に響かない。
私の大切な時間や気持ちを奪おうとするデイヴィスから身を守るには、彼を拒絶して心を閉ざすしかなかった。でも、そうするとデイヴィスは、よりいっそう私に近づいてくる。
そうしているうちに、寢室を共にする日が苦痛になっていった。
もうこれ以上、彼と夫婦を続けるのはムリかもしれない。
そう思っていたころ、夜會帰りの馬車の中でデイヴィスにお禮を言われた。また『いつもの気まぐれね』と思っていたら、號泣しだしたので驚いた。
その日から、デイヴィスは少しだけ変わった。
私から何かを奪おうとしてこなくなったので、私はデイヴィスを警戒しなくて良くなった。夫婦の會話はないままだけど、お互いの仕事のことでは話す機會が増えていった。
夫婦間でまめに情報交換するようになり、別々に仕事をこなしていたころより効率が上がっている。
そういう事情があって、私は書類を渡すついでに、ときどきデイヴィスの執(zhí)務(wù)室を訪れるようにしていた。
執(zhí)務(wù)室の扉をノックすると、中から「どうぞ」と聲がする。
「いらっしゃい。ローザ」
いつも不機嫌そうな顔をしていたのがウソのように、今のデイヴィスの表情はとても穏やかだ。
デイヴィスに書類を手渡すと「すぐに確認するから、ソファーに座って待っていて」と言われた。
「この書類だけど、ここだけ修正してくれる?」
「わかったわ」
「ありがとう」
執(zhí)務(wù)室では、仕事以外の會話はしない。その距離がとても心地好い。
「じゃあ、私はこれで失禮するわね」
「ローザ、待って!」
呼び止められて振り返ると、デイヴィスがソワソワしていた。
「どうしたの?」
「あ、えっと……。その、今から一緒にお茶でも……」
「仕事の話? そうでないなら、もう行くわ」
「も、もちろん仕事の話だよ! ……あっ、そうだ! グラジオラス公爵家のご令嬢ってアイリス様だよね?」
「そうよ」
グラジオラス公爵夫妻には、とても良くしてもらっていた。アイリスにも何回か會ったことがあるけど、いつも暗い顔をしているので、ずっと気になっている。
デイヴィスは、「アイリス様の婚約者って、グラジオラス公爵家お抱え騎士団に所屬しているリンデン様だよね?」と私に確認する。
「そうね」
アイリスの婚約者リンデンは、元は侯爵家の三男だった。侯爵家を出てグラジオラス公爵家の騎士になり、アイリスの護衛(wèi)をつとめているうちに、二人は愛し合うようになったと聞いている。
「アイリス様、大丈夫?」
「え? どういうこと?」
デイヴィスは、「うーん」と少しだけ言い淀んだ。
「リンデン様、店で『俺は未來の公爵だ』って、バカ騒ぎしてお金をばらまいているらしいよ」
「え? あんなに真面目そうな方が?」
夜會でアイリスをエスコートしているリンデンを見かけたことがあるが、アイリスを丁寧にエスコートする姿に好感が持てた。
ウワサ話がすぐに広がる社交界でも、リンデンの悪い話は聞いたことがない。
「どうして、デイヴィスはそのことを知っているの?」
「それは、そのリンデン様が、バカ騒ぎしているのが、僕の出資している店だからだよ」
デイヴィスがいうには、その店は、庶民向けの美味しい料理と酒を楽しむための場所だけど、貴族のお客様用に個室もあるらしい。
「その個室で『金にものを言わせて無茶苦茶する客がいる』と店側(cè)から相談されてね。相手が貴族だから、自分たちではどうにもできないって。調(diào)べてみたら、それがリンデン様だったんだ」
「そんな……」
アイリスの暗い表情が頭をよぎる。もしかして、アイリスは、婚約者のリンデンのことで悩んでいるのかもしれない。
私は、とっさにデイヴィスの手を、両手で包み込んだ。
「デイヴィス、教えてくれてありがとう!」
「え? いや……」
頬を赤く染めたデイヴィスが、「あの、ローザ。君さえよければ、今度、一緒にその店に……」と話しだしたけど、私はそれどころではなかった。
「ごめんなさい! 今からグラジオラス公爵家に行ってくるわ!」
「あ……うん……。いってらっしゃい」
わかりやすくがっくりと肩を落とすデイヴィスを、私は見なかったことにした。
