第29話 期末考試與其結(jié)果等待
第29話 期末テストの開始と結(jié)果待ち
第29話 期末考試與其結(jié)果等待
? 在那個(gè)沒有一絲云彩的爽朗晴天里對(duì)多數(shù)學(xué)生而言是艱辛試煉的期末考試實(shí)施了。
「對(duì)于會(huì)被懷疑為作弊的行為還請(qǐng)各位自重！ 那么就開始！」
伴隨著教師的話語(yǔ)、將反面朝上的試卷翻面過來(lái)的聲音在教室里充盈著。
每個(gè)人都是一副嚴(yán)肅的表情、自動(dòng)鉛筆的沙沙聲伴隨著考試開始前行。
（好……能行的）
在緊張的空氣中、我書寫答案的速度并沒有落下。
我在今世里積攢下來(lái)的學(xué)習(xí)成果、極致地發(fā)揮了出來(lái)。
（啊、考試……不、學(xué)習(xí)真的是至始至終都是公平的吶……）
在不斷解題的途中、這樣的念頭在我意思的角落里一閃而過。
?
當(dāng)然每個(gè)人的等級(jí)提升速度和成績(jī)的上限都會(huì)有差別、但是和RPG游戲一樣、付出了多少努力成績(jī)就會(huì)提升多少。
而正是那份努力、將人生和未來(lái)的幸福緊密相連?！?/p>
??是的——指引我走向社畜的時(shí)期里每日夢(mèng)想的遙遠(yuǎn)的理想鄉(xiāng)……存在于這個(gè)世間某處的傳說中的良心企業(yè)！
（而且、像這樣刷刷地把題目解開的話心情也很舒暢吶）
通過積蓄的知識(shí)將名為試題的敵人一個(gè)個(gè)清除的過程中還蠻有爽快感的、在前世讓我面露苦澀的考試時(shí)間甚至也覺得是件有意思的事情。
? 盡管多數(shù)的學(xué)生充盈著苦悶和緊張、但我仍以著極端放松的狀態(tài)維持著手頭的動(dòng)作、這個(gè)勢(shì)頭自始至終沒有停止過。
「啊~、身體好輕快！ 果然期末考試結(jié)束后心情就是爽快啊~！」
?
運(yùn)動(dòng)少女筆橋舉起雙手大聲說到。
以那副舒爽的樣子、將異常愉悅的表情展示出來(lái)。
?
「不不不、筆橋同學(xué)你已經(jīng)說過很多次這句話了吧?？荚嚱Y(jié)束不是在上周嗎」
「啊哈哈哈！ 就是回想讓人說這么多次??！ 這樣就可以不用去管期末考試的事情專心投入到社團(tuán)活動(dòng)中了！」
面對(duì)我的吐槽筆橋笑著予以了回應(yīng)。
是的、期末考試并沒有發(fā)生什么意外波折在上周就結(jié)束了。
于是在從學(xué)習(xí)中解放出來(lái)的高二學(xué)生們中全都充滿著開朗的氣氛、但是——
「但是從你這個(gè)樣子來(lái)看是考的挺好的嗎？」
「哼哼、被小看了真讓人困擾啊新浜君。喜歡運(yùn)動(dòng)的運(yùn)動(dòng)少女其實(shí)腦袋不太好使像這樣漫畫中的套路在現(xiàn)實(shí)里可是不存在的喲っ！」
?
?
「哈哈っ、我也沒有那種套路式的偏見~」
「嘛、我只是普通的成績(jī)不好吶っ！」
「到頭來(lái)漫畫套路不還是成立的不是嗎??？」
??啊、這樣說起來(lái)這家伙確實(shí)是在課上打瞌睡的慣犯啊……。
「但、但是期末考試已經(jīng)結(jié)束了所以沒關(guān)系的！ 就讓我先把學(xué)習(xí)的事情忘掉吧！」
「但是筆橋同學(xué)。今天是期末考試的結(jié)果會(huì)被張貼到走廊的日子哦」
「誒っ――」
眼鏡少女風(fēng)見原的突然插嘴讓筆橋明顯的停頓在了原地。
「風(fēng)、風(fēng)見原同學(xué)！ 為什么要說這種話呢?。俊∥液貌蝗菀撞磐浀搅爽F(xiàn)在！」
「真的拜托請(qǐng)別發(fā)出這種悲痛的聲音。即使我現(xiàn)在不說、現(xiàn)實(shí)也會(huì)把殘酷如斷頭臺(tái)般的排名擺在你眼前的」
「別一上來(lái)就斷定是斷、斷頭臺(tái)啊！ 也許說不定是奇跡的號(hào)角喲??？」
「自己估分的結(jié)果是？ 號(hào)角有為你而鳴嗎？」
「o(╥﹏╥)o……」
面對(duì)著這句過于殘酷的話語(yǔ)、筆橋連辯解的聲音也沒發(fā)出就被擊沉了。
真可憐啊……。
「風(fēng)見原同學(xué)……別欺負(fù)筆橋同學(xué)了吶」
「雖然我原本沒有這個(gè)打算但是……因?yàn)橹甭实乇睬袚Q的筆橋同學(xué)很有意思所以就」
這個(gè)中長(zhǎng)發(fā)的眼鏡少女還是和平時(shí)一樣我行我素。
在她的表情里并沒有對(duì)考試結(jié)果發(fā)表的焦慮和不安。
?
「風(fēng)見原同學(xué)怎么樣？ 感覺看上去是有自信的樣子」
??在我這樣詢問后、風(fēng)見原少見地咧嘴浮現(xiàn)出了無(wú)畏的笑容。
「呼呼っ……認(rèn)為眼鏡女孩就是成績(jī)優(yōu)秀這樣的就是出于幻想。能達(dá)到平均分我就高呼萬(wàn)歲了、怎么有意見？」
「為什么一幅自滿的表情?。?？」
面對(duì)著文化祭一同拼命工作、可以直言不諱、關(guān)系變得親近起來(lái)的少女我吐槽道。
「說起來(lái)像英語(yǔ)之類的日本人有必要學(xué)嗎？ 干脆閉關(guān)鎖國(guó)算了。如果這樣不行的話就把世界變成大日本帝國(guó)、把日語(yǔ)變成公用語(yǔ)怎么樣。再說來(lái)日本觀光的外國(guó)人為什么可以堂堂正正地用英語(yǔ)來(lái)問路?。俊?/p>
「別用正經(jīng)臉在這滔滔不絕地聊?。 『芸植腊?！」
雖然從對(duì)話來(lái)看很冷淡但實(shí)際上懷抱著相當(dāng)大的怨恨……。
但是英語(yǔ)在高中學(xué)習(xí)中的學(xué)科中是將來(lái)實(shí)用性最高的喲。
「嗯……？」
在突然感受到一股視線回頭后發(fā)現(xiàn)、銀次那家伙在緊緊地盯著我。
而他的意思是……『女孩玩得很開心、你這家伙看上去似乎游刃有余啊……』猜對(duì)了嗎？
「吶吶！ 山平君怎么樣?。俊?/p>
「ふひゃ??？」
（擬聲詞）
??被復(fù)活的筆橋同學(xué)突然詢問到、銀次流漏出了這種發(fā)癲似的聲音。
啊、真懷念。
陰角的男子高中生被陽(yáng)角的女生搭話時(shí)的王道般的反應(yīng)。
前世高中時(shí)代的我也是這樣子的。
（沒事的銀次。筆橋同學(xué)很溫柔的所以別緊張）
（才、才、才沒有緊張呢！）
對(duì)著嘰嘰咕咕小聲告知的我、銀次也小聲回應(yīng)道。
??嗯、臉變得通紅聲音也結(jié)結(jié)巴巴反應(yīng)也感覺有點(diǎn)讓人想笑。
是的是的、不習(xí)慣和女生對(duì)話是會(huì)變成這樣吶。
「我、我、那個(gè)……（成績(jī)）不是很好吶……不如說、相當(dāng)?shù)摹?br>
「好耶！ 這樣我們就是同伴了吶~！ 一起在現(xiàn)實(shí)的斷頭臺(tái)上被斬首吧！」
被發(fā)現(xiàn)了同道中人而心情愉悅的筆橋啪啪地敲著肩膀、銀次露出一幅嚇到了的宛如童貞模范般的反應(yīng)。
不、我也還是個(gè)童貞為什么可以對(duì)別人指指點(diǎn)點(diǎn)呢。
「那個(gè)新浜君……紫條院同學(xué)的這個(gè)狀態(tài)是什么情況？」
「誒……？ 哇っ??？ 怎、怎么了紫條院同學(xué)??？」
在我向紫條院同學(xué)的座位投去視線后、黑色長(zhǎng)發(fā)的美少女將兩手握在一起維持著祈禱的姿勢(shì)非常不安地顫抖著。
「啊……新浜君還有大家都……那、那個(gè)……一想到接下來(lái)馬上就知道結(jié)果了就冷靜不下來(lái)……非常的緊張……」
在走廊里張貼出來(lái)的不僅僅有排名100以內(nèi)的名單還有年級(jí)的平均成績(jī)。
所以、即使名字沒有出現(xiàn)在100名的名單里只要將自己的估分和平均成績(jī)比較一下的話就會(huì)知道自己大概的名次了。
「但是自己的估分不是挺能行的嗎。不用那么不安也……」
「雖、雖然是這樣……實(shí)在是信用不了自己。有沒有連續(xù)放粗心的失誤啊、有沒有涂錯(cuò)答題卡啊……！」
「啊、我懂。說道正打算寫最后一題的答案、發(fā)現(xiàn)答題卡上少了一個(gè)空位的時(shí)候的那個(gè)焦慮簡(jiǎn)直是要火燒屁股了」
??風(fēng)見原！ 你明明長(zhǎng)著一幅挺可愛的臉就別一臉平淡地說些屁股之類的話好嗎！
不要破壞男生對(duì)女生的幻想啊 ！
「我懂我懂！ 如果是在時(shí)間快要結(jié)束的時(shí)候發(fā)現(xiàn)的話真的是讓人惶恐吶~！ 感覺只能感覺到絕望！」
「從知道那份絕望的這點(diǎn)看……筆橋同學(xué)你做過這種事吧……」
「嗚咕っ……」
面對(duì)銀次的嘟囔低語(yǔ)、筆橋同學(xué)露出了仿佛過去的罪行被挖掘出來(lái)的苦悶表情。
「嗚……為了讓心情稍微冷靜下來(lái)我去買瓶飲料吧。焦急等待成績(jī)發(fā)表的這個(gè)時(shí)間稍微對(duì)胃有點(diǎn)不好……」
紫條院同學(xué)就這樣站了起來(lái)、一幅內(nèi)心沒底的樣子從教室離開了。
嗯……雖然我覺得不用那么擔(dān)心也是可以的……。
?
（啊但是……這樣的行為真好吶。在考試后互相說著『你怎么樣啊——』和『這次我完全不會(huì)做啊』之類的。在前世我只和銀次這樣做過但是人數(shù)變多后挺有意思的）
這樣的光景要是沒有御劍那個(gè)八嘎的事情的話真的是非常和平啊……。
?
「但是新浜……你小子明明還有勝負(fù)較量的事情卻還真是放松吶」
?
為了不讓女生們聽見、銀次輕聲低語(yǔ)道。
「啊、就和之前和你說的一樣勝負(fù)之類的由于是御劍單方面擅自決定的。所以也沒有緊張的理由喲」
嘛、接下來(lái)那家伙絕對(duì)會(huì)跑過來(lái)比拼成績(jī)的、一想到這點(diǎn)就稍微有點(diǎn)沒干勁了吶……。
「但是、關(guān)于考試我是認(rèn)真學(xué)習(xí)后去考的。自己估分是——」
「喂！ 期末考試的結(jié)果好像貼到走廊上了！」
突然教室外面?zhèn)鱽?lái)不知道是誰(shuí)的聲音、走廊一下子變得騷動(dòng)起來(lái)。
??學(xué)生們互相擁擠在一起、現(xiàn)場(chǎng)被喧囂聲填滿了。
「好了到斷頭臺(tái)的時(shí)間咯筆橋同學(xué)。一起去處刑臺(tái)嗎？」
「等、等下！ 讓我做下心理準(zhǔn)備！」
看來(lái)筆橋和風(fēng)見原是要一起去看成績(jī)的樣子、但是筆橋還沒做好相應(yīng)的覺悟的樣子。好了——
「那我就去看看咯。銀次你呢？」
「去、去吧！ 雖然可以確定張貼出來(lái)的100名以內(nèi)的排行榜里肯定沒有我、但是年級(jí)的平均成績(jī)不看不行吶！」
帶著下定決意的樣子銀次從座位上站了起來(lái)。
「而且就算是只有一個(gè)人陪你、在和御劍這個(gè)八嘎做對(duì)手的時(shí)候多少也會(huì)是種依靠不是嗎！ 我可不是會(huì)丟下你一個(gè)人的家伙哦！」
「你小子……果然是個(gè)好兄弟啊。好想和你再一起去喝一杯啊」
「哈……喝一杯？ 再？」
「啊、不是、我口誤了。我是想說下次一起再去吃些好吃的」
? 由于前世和這家伙一起喝酒的記憶復(fù)蘇了的緣故、不小心就說漏了嘴。
? 和上司一起喝的酒真是難喝的要死、但是和這家伙喝的酒……一直都很美味
。
「那么就……走吧」
并沒有特別的氣勢(shì)也沒有緊張。
面對(duì)著有數(shù)字這樣一個(gè)明確結(jié)果在等待著我的走廊、我在銀次的陪同下邁出了腳步。
?以下為日語(yǔ)原文
※この29話に繋がる26話、27話、28話の改稿を行いました。（21/1/6 ＡＭ1：20頃）※特に26話は後半が大きく変わっています。
改稿理由?詳細(xì)については近況ノートの【「陰キャな人生を～」26話、27話、28話改稿のお知らせ】を一読ください。https://kakuyomu.jp/users/keinoYuzi/news/1177354055549240881
21/1/6（ＡＭ1：20）以前に26話～28話を読んでいた方は大変お手?jǐn)?shù)ですが、29話を読む前に改稿版の26話～28話、もしくは最低26話の後半だけでも読み直すことを推奨します。本當(dāng)に申し訳ありません。
雲(yún)一つない晴天のその日に――多くの學(xué)生にとって辛い試練である期末テストは実施された。
「カンニングを疑われる行為は慎むように！ では――始め！」
教師の一聲とともに、裏返しのテスト用紙を翻す音が教室に満ちる。
誰(shuí)もが真剣な顔つきになり、シャープペンのカリカリ音が進(jìn)み始める。
（よし……いける）
緊張の空気の中、俺が回答を書き込むスピードは落ちなかった。
俺が今世において積み重ねてきた勉強(qiáng)の成果は、この上なく発揮されている。
（ああ、テストって……いや、勉強(qiáng)ってどこまでも公平だよな……）
出題をクリアしていきながら、意識(shí)の片隅でそんな思考がよぎった。
もちろん人によってレベルアップ速度や成績(jī)の頭打ちに差はあるが、ＲＰＧゲームと同じで、努力した分だけ成績(jī)は伸びていく。
そしてその努力こそ、將來(lái)の幸せに繋がるのだ?！?/p>
そう――俺が社畜の日々の中で夢(mèng)想したはるか遠(yuǎn)い理想郷……この世のどこかに存在するという伝説のホワイト企業(yè)にたどり著くための！
（それに、こうバシバシ解けると気分いいよな）
蓄積した學(xué)力で問題という敵キャラたちを次々となぎ払っていくのは中々の爽快感であり、前世ではしかめっ面の時(shí)間だったテストが楽しいものとさえ思えてくる。
多くの學(xué)生の苦悶と緊張が満ちる中で、俺は極めてリラックスした狀態(tài)で手を動(dòng)かし続け、その勢(shì)いが止まることはなかった。
「あー、體が軽い！ やっぱりテスト終わると気分爽快だよねー！」
スポーツ少女の筆橋が、両手を突き上げて聲を大にして言った。
すっきりとした様子で、なんとも晴れ晴れとした表情を見せている。
「いや、筆橋さんもうそれ何回言ってるんだよ。テスト終わったの先週だろ」
「あははは！ 何回も言いたくなるんだもーん！ これでテストのことを考えずに部活に専念できるし！」
俺のツッコミに筆橋が笑って応える。
そう、期末テストは特に波亂もなく先週に終了した。
そして勉強(qiáng)から解き放たれた二年生全體に明るい空気が満ちているのだが――
「でもその様子だと出來(lái)は良かったのか？」
「ふふんっ、舐めてもらっちゃ困るよ新浜君。運(yùn)動(dòng)好きなスポーツ系女子が頭が悪いなんて漫畫のお約束は現(xiàn)実にはないからっ！」
「ははっ、別にそんなテンプレな偏見は持ってな――」
「まあ、私は普通に出來(lái)が悪かったけどねっ！」
「結(jié)局テンプレ通りじゃんかっ！？」
ああ、そういえばこいつ授業(yè)中の居眠り常習(xí)犯だった……。
「で、でもテストは終わったからいいの！ しばらく勉強(qiáng)のことは忘れられるし！」
「でも筆橋さん。今日はテスト結(jié)果が廊下に貼り出される日ですよ」
「えっ――」
不意にメガネ少女の風(fēng)見原が口を挾んできて、筆橋はピシリと固まった。
「か、風(fēng)見原さん！ どうしてそういうこと言うのぉ！？ せっかく今まで忘れていたのにぃぃぃ！」
「ガチで悲痛そうな聲を出さないでください。私が今言わなくても、現(xiàn)実はギロチンのように殘酷な順位という形で突きつけられるんですから」
「ぎ、ギロチンって斷定しないでよー！ もしかしたら奇跡のファンファーレかもしれないでしょー??？」
「自己採(cǎi)點(diǎn)の結(jié)果は？ ファンファーレは鳴りましたか？」
「ひぐっ……」
あまりにも殘酷な一言に、筆橋はぐうの音も出ず撃沈する。
哀れな……。
「風(fēng)見原さん……筆橋さんをイジメるなよ」
「そんなつもりはなかったんですけど……ストレートに喜んだり悲しんだりする筆橋さんが面白くてつい」
このミディアムヘアのメガネ少女は、普段どおりのマイペースさだ。
その表情にはテスト結(jié)果発表に対する焦りも不安もない。
「風(fēng)見原さんはどうだったんだ？ なんか自信ありそうに見えるけど」
俺がそう問いかけると、風(fēng)見原は珍しく口の端を広げて不敵な笑みを浮かべた。
「ふふっ……メガネ女子が成績(jī)優(yōu)秀なんて幻想ですから。平均點(diǎn)までいってれば萬(wàn)歳三唱ですが何か？」
「なんでドヤ顔なんだよ！？」
文化祭で一緒に仕事しまくり、歯に衣を著せなくてよくなった少女に俺はツッコんだ。
「そもそも英語(yǔ)とか日本人に必要なくないですか？ 鎖國(guó)しましょうよもう。それがダメなら世界中を大日本帝國(guó)にして公用語(yǔ)を日本語(yǔ)にするとか。だいたい日本に観光に來(lái)ている外國(guó)人はどうして堂々と英語(yǔ)で道を聞いてくるんですか？」
「真顔でまくしたてるなよ！ こえーよ！」
クールに見えて実はめっちゃ恨みに溢れてる……。
でも英語(yǔ)って高校の勉強(qiáng)の中では將來(lái)の実用性が高いんだよなあ?！?/p>
「ん……？」
ふと視線を感じて振り向くと、銀次の奴が俺をじーっと見ているのに気付く。
それの意味するところは……『女子と楽しげで余裕そうだなお前……』あたりか？
「ねえねえ！ 山平君はどうだったの！？」
「ふひゃ??？」
復(fù)活した筆橋さんに急に聞かれて、銀次が素っ頓狂な聲を漏らす。
ああうん、懐かしい。
陰キャな男子高校生が陽(yáng)キャ女子に話しかけられた時(shí)の王道のような反応だ。
前世における高校時(shí)代の俺もそうだった。
（大丈夫だ銀次。筆橋さんは優(yōu)しいから緊張しなくていい）
（き、き、緊張なんてしてねーし?。?/p>
ボソボソと小聲で告げる俺に、銀次も小聲で返す。
うーん、顔真っ赤で聲がどもる反応もなんか微笑ましい。
そうそう、女子と喋り慣れてないとそうなるよな。
「お、俺は、その……あんまり良くなかったかな……というか、かなり……」
「よーし！ それじゃ私の仲間だねー！ 一緒に現(xiàn)実ギロチンに首ゴロンされよっか！」
道連れを見つけてご機(jī)嫌になった筆橋にバシバシと肩を叩かれ、銀次は「ほひゅっ！？」と童貞の鑑のような反応を見せる。
いや、俺もまだ童貞なんで人のことは言えんけど。
「それで新浜君……紫條院さんのこの狀態(tài)はどういうことなんです？」
「え……？ わっ?。俊·?、どうしたんだ紫條院さん?。俊?/p>
紫條院さんの席に顔を向けると、長(zhǎng)い黒髪の美少女は両手を組んだ祈りのポーズのまま物凄まじく不安そうにカタカタと震えていた。
「あ……新浜君にみんなも……そ、その……これからまもなく結(jié)果がわかると思ったら落ち著かなくて……もの凄く緊張してるんです……」
廊下に貼り出されるのは100位以內(nèi)の順位のみならず學(xué)年の平均點(diǎn)もだ。
なので、100位以內(nèi)に名前がなくても自己採(cǎi)點(diǎn)と平均點(diǎn)を見比べれば大體の自分の順位はわかる。
「でも自己採(cǎi)點(diǎn)ではかなりいけたって言ってたじゃないか。そんなに不安にならなくても……」
「そ、そうなんですけど……何とも自分が信用できないんです。ケアレスミスを連発していないかとか、回答欄をズラして記入してしまってないかとか……！」
「ああ、わかります。最後の問題の答えを書こうとして、回答欄が一個(gè)足りないことに気付くあの時(shí)の焦りと言ったらケツに火がついたみたいです」
風(fēng)見原?。 ·敖Y(jié)構(gòu)可愛い顔立ちをしているのにケツとか平気で言うなよ！
男子の女子に対する幻想を壊すな！
「わかるわかる！ それでもう時(shí)間終了間際だったらパニックだよねー！ 絶望しかない感じ！」
「その絶望を知っているってことは……筆橋さんやったんだなそれ……」
「うぐっ……」
銀次のポツリとした呟きに、筆橋さんが古傷を抉られたように苦悶する。
「うう……私はちょっと気分を落ち著かせるために飲み物でも買ってきます。成績(jī)発表を今か今かと待つこの時(shí)間はちょっと胃に悪いです……」
紫條院さんが席を立ち、心細(xì)そうな様子で教室から出て行く。
うーん……そんなに心配しなくてもいいと思うけど……。
（ああでも……いいなこういうやりとり。テストの後で『お前どうだったー』とか『俺今回全然できてねーわ』とか言い合うの。前世では銀次としかできなかったけど人數(shù)が多いと楽しいな）
これで御剣の馬鹿のことがなければ本當(dāng)に平和なんだが……。
「しかし新浜……お前勝負(fù)があるのにずいぶんリラックスしてるな」
女子たちに聞こえないように、銀次がぼそりと小さく言う。
「ああ、そりゃ前にお前と話したように勝負(fù)なんて御剣が勝手に言ってるだけだからな。緊張する理由もないよ」
まあ、これからあいつは絶対に點(diǎn)數(shù)比べにやってくるだろうから、その點(diǎn)はちょっと気が滅入るけどな……。
「ただ、テスト自體はガチで勉強(qiáng)して受けた。自己採(cǎi)點(diǎn)では――」
「おい！ 廊下に期末テスト結(jié)果貼り出されたぞ！」
ふと教室の外から誰(shuí)かの聲が響き、廊下が一気に騒がしくなる。
生徒が押し合いへし合いして混み合い、ザワザワと喧噪が満ちる。
「さてギロチンの時(shí)間ですよ筆橋さん。一緒に処刑臺(tái)いっときます？」
「ま、待って！ 心の準(zhǔn)備させてよー！」
どうやら筆橋と風(fēng)見原は一緒に見に行くようだが、まだ筆橋の覚悟ができていないらしい。さて――
「それじゃ俺は見に行ってくる。銀次はどうする？」
「い、行くぜ！ 貼り出されるランキング100位以內(nèi)に俺が入っていないのは確実だけど、學(xué)年平均點(diǎn)は見なけりゃいけないしな！」
意を決した様子で銀次が席を立つ。
「それにツレが一人でもいたほうが、御剣の馬鹿を相手にするときも多少は防波堤になるだろうが！ お前を一人にはさせないぜって奴だ！」
「お前……やっぱいい奴だなあ。また一緒に飲みに行きたいよ」
「は……飲む？ また一緒に？」
「あ、いや、言い間違えた。今度一緒にメシでも食いたいなって言いたかったんだ」
ふと前世でこいつと酒を飲んだ記憶が蘇り、口が滑った。
上司と飲む酒はゲロマズだったが、こいつと飲む酒は……いつも美味かった。
「さてそれじゃ……行くか」
特に気負(fù)いも緊張もない。
數(shù)字という明確な結(jié)果が待っている廊下へ、俺は銀次を伴って踏み出した。
