【睡前故事】星の王子さま-僕-66

星の王子さま-僕-66
王子さまは真剣な面持ちで僕を見つめ,僕の首に抱き付いてきた。/小王子一臉嚴肅的神色凝視著我,并抱緊我的脖子。
息絶えようとしている,鳥のような胸の鼓動が直接伝わってきた。/我能感受到那像是快要斷氣的,小鳥一樣的心臟跳動。
「機械の修理が出來てよかったね。お家に帰れるね?!?“能夠完成機械的修理太好了。你能回家了呢?!?/p>
「どうしてそれを知っているの?」/“為什么你會知道那件事呢”
僕は絶望的だと思っていた機械の修理が,うまくいったことを知らせるつもりで,戻ってきたのだ。/我是打算告訴他,在絕望的情況下,我已經(jīng)順利完成了機械的修理工作,所以才回來的。
王子さまは僕の質(zhì)問には答えず,ただこう言っただけだった。/小王子依然不回答我的問題,只是這樣說道。
「僕も今日、お家に帰るよ。でも、もっとずっと遠い。もっとずっと難しい。」/“我也今天回家哦。可是,我回家要遠得多,難得多?!?/p>
何かとんでもないことが起きよう,としていることに気づいた。/我注意到,有什么意外將要發(fā)生了。
僕は王子さまを,幼子(おさなご)を抱き締めるように,ぎゅっと抱いていた。/我把小王子,像是摟緊孩子那樣,緊緊地抱住。
しかし、引き止める術(shù)(すべ)もないままに,/可是,仿佛無法將他拉回一樣,
王子さまが,深い淵にまっ逆様に落ちていくような,/小王子像是徑直朝著無底深淵墜下去
そんな感じが消えなかった。/這樣的感覺無法消失。
王子さまの直向(ひたむき)な眼差しは,ずっと遠くを見つめていた。/小王子專注地凝視著,遙遠的地方。
「僕には、君が書いてくれた羊がいるよ。木箱(きばこ)も口輪もある。」/“我有你給我畫的羊啊。還有木箱和轡。”
僕は長い間待った。王子さまの小さな體が少しずつ溫まってきた。/我等了很久,小王子的小小的身軀開始漸漸地溫暖了
「怖かっただろう?」/“也會感到害怕對吧?”
怖かったに決まっている。/他肯定是害怕的。
しかし王子さまは,そっと微笑んで、こう言った。/可是,小王子微微地笑著這么說道。
「今夜はもっともっと怖いことになるだろうね?!?“今夜也許還會發(fā)生更可怕的事情呢?!?/p>
何か取り返しのつかないことが,起こるという感覚に改めて襲われ,身も凍るような思いがした。/那種將要發(fā)生某種無法挽回的事情的感覺,再度襲上我的心頭,我的心一下子涼了。
王子さまの笑う聲を,もう二度と聞けないと思うと,耐えられなかった。/一想到再也聽不到,小王子的笑聲,我就無法忍受。
僕にとってそれは,砂漠の泉のようなものだったのだ。/那笑聲對我而言,就如同沙漠的泉水。