８時(shí)のＮＨＫニュースです。

　東日本大震災(zāi)の発生から１２年となった今日、宮城県気仙沼市の杉ノ下地區(qū)では、遺族會(huì)が主催してきた慰霊祭を、參加者の減少などを理由に、今年で取り止めることになり、最後の開(kāi)催となりました。気仙沼市の杉ノ下地區(qū)は、住民の３分の１近い、９３人が犠牲になりました。震災(zāi)當(dāng)時(shí)、多くの住民が避難した高臺(tái)の指定避難場(chǎng)所が、津波に襲われ、慰霊碑には、犠牲者の名前と共に、「大地が揺れたらすぐ逃げろ。より遠(yuǎn)くへ、より高臺(tái)へ」と刻まれていて、震災(zāi)の教訓(xùn)を今に伝えています。遺族會(huì)が主催して、毎年３月１１日に行われてきた慰霊祭ですが、運(yùn)営資金が不足していることや、參加する遺族が減っていることなどを理由に、今年で取り止めることになりました。最後の慰霊祭となった今日は、慰霊碑の近くにある寺で、１３回忌の法要が行われ、遺族會(huì)の會(huì)長(zhǎng)を務(wù)める佐藤信行さん７２歳が、「行方不明となっている皆さんが一日も早く家族の元に帰ってくることを願(yuàn)っています」と、挨拶しました。その後、參加者は、慰霊碑に花を手向け、地震発生時(shí)刻の午後２時(shí)４６分に合わせ、黙禱を捧げました。遺族の三浦祝子さん７７歳は、「良い所だったのに、たった一時(shí)の波で何も無(wú)くなってしまった」と、當(dāng)時(shí)を振り返り、慰霊祭が取り止めになることについては、「寂しいけれど仕方ない。形は違えど心は変わらないから、私は毎年來(lái)たいと思います」と、話していました。

　次は、新型コロナウィルスの感染狀況です。厚生労働省によりますと、國(guó)內(nèi)の新たな感染者は、空港の検疫などを含め、９１００人でした。この內(nèi)、東京都の新たな感染確認(rèn)は、８０５人で、１週間前の土曜日より１０人増えました。また、國(guó)內(nèi)で亡くなった人は、併せて１１８人で、累計(jì)の死者は７萬(wàn)３１５６人です。重癥者は１０９人で、昨日より７人減りました。

　將棋の８大タイトルの１つ王將戦の第６局が佐賀県で始まり、タイトル防衛(wèi)に王手をかける藤井聡太５冠２０歳と、挑戦者の羽生善治９段５２歳が、初日の対局を終えました。王將戦第６局は、佐賀県上峰町に対局場(chǎng)が設(shè)けられ、午前９時(shí)、羽生９段の先手で始まりました。対局は序盤(pán)に大駒の角を交換した後、羽生９段が攻めの姿勢(shì)を見(jiàn)せ、早くから駒がぶつかりあう展開(kāi)となりました。藤井５冠も相手の攻めを受けながら、反撃のチャンスを伺うなど、互いにおよそ１時(shí)間の長(zhǎng)考を挾みながら、陣形を整え、午後６時(shí)過(guò)ぎ、羽生９段が、次の一手を紙に書(shū)いて、立會(huì)人に渡す封じ手を行って、初日の対局が終わりました。藤井５冠は、今年度すでに睿王、棋聖、王位、竜王の防衛(wèi)に成功し、王將戦は今年度５回目のタイトル防衛(wèi)戦です。一方、羽生９段は、これまでに獲得したタイトルが、歴代最多の通算９９期を誇り、今回の王將戦を制すと、１００期の大臺(tái)に乗ります。２人は、タイトル戦としては、今回の王將戦が初顔合わせで、藤井５冠が、羽生９段を相手に、ここまで３勝２敗として、防衛(wèi)まであと１勝に迫っています。第５局まではいずれも、先手が白星を挙げていて、タイトル獲得に向けてあとがない羽生９段は、先手番の今回の対局に勝利し、最終局に持ち込みたい所です。第６局は明日午前９時(shí)に、封じ手を開(kāi)封して再開(kāi)され、勝敗は明日午後に決まる見(jiàn)通しです。

　ここまで、この時(shí)間のニュース、小野卓司でした。８時(shí)５分になります。