【GPT機翻】戰(zhàn)國小町苦勞譚 (戦國小町苦労譚)- 116 [千五百七十四年 三月下旬]
書名 戰(zhàn)國小町苦勞譚
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作者: 夾竹桃
原作:http://ncode.syosetu.com/n8406bm/
翻譯工具:ChatGPT
*機器輸出的翻譯結(jié)果UP未做任何修正,僅供試閱。標(biāo)題章節(jié)號為原翻譯版的順延。*
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千五百七十四年 三月下旬(*原文網(wǎng)頁序列號 - 133)
靜子は中斷していた清書を手早く済ませると、すぐに著替えて謁見に臨んだ。小姓が到著を告げて靜子が入室すると、光秀の遣いは平伏して待っていた。
靜子中斷了她正在進行的整理手稿并迅速完成了清書,然后更換衣物前往會見。當(dāng)女侍到達房門時,小姓報告了靜子的到來,光秀派遣的人在那里恭候。
「お待たせしました。挨拶や口上は無用です。早速本題と參りましょう」
“不好意思讓您等了。不需要問候和開場白,我們直接談?wù)掳?。?/p>
夕暮れ時に訪れ、日を改めることも出來ぬという用件だけに、靜子は少しでも時間を節(jié)約すべく先を促した。
夕暮時分到來,因為只有緊急且不能改期的事情,靜子急切地催促前行,以節(jié)省時間。
恐縮しつつも光秀の遣いが語った內(nèi)容は次の通りであった。
恭敬地表示歉意,但光秀的使者說的內(nèi)容如下。
京の治安が回復(fù)して以降、商人たちが持ち込む様々な物が流通し、公家達はおろか庶民にまで幅広く親しまれ始めた。
京都治安恢復(fù)以后,商人們帶來的各種物品開始在各處流通,不僅名家,普通老百姓也開始廣泛的喜愛它們。
大通りには大店(おおだな)が軒を連ね、珍しいものを商(あきな)っている。
大街上有大型商店林立,售賣著稀奇古怪的商品。
中でも歌會や茶會に欠かせぬ菓子を扱う商店は、公家達の遣いが競うように商品を購入するようになっていた。
其中,在歌會和茶會上必不可少的糕點商店開始受到公家的競相購買。
そして帝主催の歌御會(うたごかい)の席で、反近衛(wèi)派の公家達が供された茶請けにケチをつけた。
然后在帝皇主持的歌會上,反近衛(wèi)派的公家們對茶點挑剔挑剔。
曰く、近年朝廷に齎される流行はいずれも近衛(wèi)家から発されるものであり、帝のご威光も翳(かげ)ってしまった。
據(jù)說,近年來朝廷流行的一切都是源自近衛(wèi)家,連帝王的威光也被掩蓋了。
近衛(wèi)家だけに大きな顔をさせるのではなく、帝の権勢が衰えぬことを示されてはいかがかと。
不只讓近衛(wèi)家獨大,還應(yīng)該展示皇權(quán)不衰的力量。
ともすれば不敬に問われかねない挑発的な発言だが、こうまでコケにされては帝も引き下がるわけにはいかなかった。
這種挑釁性發(fā)言很容易被視為不敬,但是既然被看作這樣不起眼的存在,我們(帝王)也沒法輕易放棄。
そこで帝は朝廷に近い光秀を頼り、近衛(wèi)家を通さず公家達をあっと言わせる菓子を求めた。
因此,皇帝依賴靠近朝廷的光秀,不經(jīng)過近衛(wèi)家,尋找能讓官員們感到驚訝的甜點。
「……格式高く、それでいて誰も目にしたことのない美味なる菓子ですか……」
“……這是一種高雅而又別具一格、美味無比的糕點嗎……”
用件を聞く前から嫌な予感はしていたのだが、悪い予感ほど良く當(dāng)たる。格調(diào)などとは縁遠い、庶民派の靜子としては暗澹たる思いだった。
在聽到事情的細節(jié)之前,我就有了一種不好的預(yù)感,但這種預(yù)感通常都很準(zhǔn)確。作為一個平民派的靜子,格調(diào)等方面離我很遠,這讓我感到很沮喪。
「我らも方々手を盡くしましたが、ついぞこれだと言うものを見出せませなんだ……。されど、我らが主は靜子様ならば良いお知恵をお貸し下さるのではと……」
"我們也盡了各種努力,但始終找不到合適的方法......但是,如果我們的主人是靜子女士的話,我相信她會給我們提供寶貴的智慧......"
「ふむ……」
"「ふむ……」" translates to "嗯……" in Simplified Chinese.
靜子は扇子で口元を隠しながら、目まぐるしく思考を巡らせた。おおよその事情は理解でき、使者が持參した光秀の文より、公家達の狙いどころも把握できた。
靜子拿著扇子遮住口,腦海中快速思考。大概了解了情況,通過儀使帶來的光秀文書,也掌握了朝廷官員的目標(biāo)。
これは朝廷內(nèi)の権力闘爭の一環(huán)なのだ。朝廷での力學(xué)が近衛(wèi)家の獨壇場であるのを面白く思わない勢力がおり、彼らが手勢を使って帝を挑発したという背景があった。
這是朝廷內(nèi)的權(quán)力斗爭的一部分。朝廷內(nèi)的力量機制是近衛(wèi)家族所獨霸的,但有一些力量不喜歡這個情況,他們雇傭手下挑釁皇帝。
事実、帝は近衛(wèi)家を頼らず光秀に協(xié)力を打診した。近衛(wèi)家一派外しの第一歩は成功したが、帝が頼った相手が悪かった。
事實上,天皇沒有依靠近衛(wèi)家,而是向光秀尋求合作。排除近衛(wèi)家派系的第一步已經(jīng)成功,但天皇選擇的合作對象不好。
朝廷の事情にも明るい光秀は、正確に公家達の思惑を見抜き、最善の一手として靜子に白羽の矢を立てた。
朝廷局勢明亮的光秀準(zhǔn)確地揭示了公家們的想法,將靜子看作最佳抉擇。
靜子は恐縮しきりといった遣いの様子を見て、ふと思いついたものがあった。それは現(xiàn)代に於いて靜子の祖父が黃綬褒章を賜ったおり、時の天皇陛下より下賜された記念品の存在であった。
看到靜子非常謙虛地說話,突然有些想法。那是關(guān)于現(xiàn)代時代靜子的祖父被授予黃綬褒章時,時任天皇陛下賜予的紀(jì)念品的存在。
「(あれなら格式高く、帝の権威を示せるね)帝直々のご依頼とあれば斷ることもできませんね。少し時間を頂戴しますが、帝のご威光を示す菓子については承りました」
“如果那個的話,就能夠體現(xiàn)出高貴的身份,以及皇帝的權(quán)威呢。如果是皇帝親自委托的話,也不能拒絕呢。雖然需要一點時間,但是已經(jīng)收到了關(guān)于展示皇帝威光的點心的委托?!?/p>
信長に問い合わせようかとも考えたが、黒幕の狙いが読めている以上、受けろとしか言われないのは明白だった。
考慮要向信長詢問,但既然已經(jīng)讀懂了幕后黑手的意圖,明顯只能接受下去了。
光秀の遣いが辭去(じきょ)した後、靜子は改めて帝に相応しい菓子について思いを巡らせた。
光秀的使者辭職后,靜子又重新考慮了適合皇帝的糕點。
演出については參考に出來るものがあるため問題ない。肝心な中身をどうするかについて、靜子は知恵を絞ることとなった。
關(guān)于表演,因為有可以參考的東西,所以沒有問題。關(guān)鍵是要考慮如何處理實質(zhì)性的內(nèi)容,靜子開始動腦筋。
「確かに私にしか出來ない依頼かな。近衛(wèi)様が力を持ちすぎる事を警戒しているんだろうね」
“確實是只有我能夠完成的請求吧。我想近衛(wèi)大人是擔(dān)心持有太多權(quán)力的事情吧?!?/p>
中々に難しい問題だと靜子は思っていた。単に珍しい菓子を用意するだけなら光秀にも出來る話だ。
靜子認(rèn)為這是一個相當(dāng)困難的問題。如果只是準(zhǔn)備一些罕見的糖果,光秀也能做到。
彼の伝手を駆使すれば、尾張?美濃の職人たちを動員して、珍しい菓子を用意することも難しい話ではない。しかし、そこに靜子を絡(luò)ませねばならない理由。
如果利用他的關(guān)系,調(diào)動尾張·美濃的工匠,準(zhǔn)備珍稀的糕點并不是難事。但其中卻有必須牽扯進靜子的理由。
「帝が自発的に求めた織田家に屬さない勢力。それを擔(dān)ぎ上げて朝廷での勢力を二分しようとする者たちが居る……か」
“皇帝自愿加入織田家以外的勢力。有人試圖支持他們,在朝廷上分裂權(quán)力……嗎?”
近衛(wèi)前久が織田家と親しいのは公然の事実であり、朝廷にとって信長は最大のスポンサーでもあった。しかし、朝廷も一枚巖ではなく、全員が信長の影響下にあることを良しとしている訳ではなかった。
近衛(wèi)前久與織田家親近是公開事實,對于朝廷來說,信長也是最大的贊助商。但是,朝廷也并非一致同意,也不是所有人都認(rèn)為受信長影響是一件好事。
中には勢力基盤に寺社勢力を抱える、織田家に反抗的な公家も存在する。武家や仏家でも同じことが起こっているのだ。公家內(nèi)で起きないはずがない。
其中有一些反抗織田家的公家,他們擁有寺社力量作為基礎(chǔ)。同樣的情況也發(fā)生在武家和佛家中。在公家內(nèi)部,這種情況無可避免。
しかし、前久の関白就任以降、このパワーバランスが大きく崩れたのだろう。
然而,自前久任關(guān)白以來,這種權(quán)力平衡顯然已經(jīng)被嚴(yán)重破壞。
今までは勢力維持に汲々としており、表立って反抗することは無かった。しかし、この度は手勢を捨て駒として切り捨てでも、大きく博打を仕掛けてきていた。
過去我們一直為了維持力量而忙碌不已,從未公開反抗。然而,這一次我們不惜放棄手下,大膽地發(fā)起了賭注很高的冒險。
考えようによっては、相手はそれほど追い詰められているとも見られる。
從另一個角度來看,對方可能被逼得走投無路。
「黒幕まで一気に潰すのは無理だけど、噛みついてきた以上は手足の一本も貰わないとね」
“要一口咬定了就不能放過他,雖然無法一口吞掉黑幕,但至少也不能讓他逃脫制裁?!?/p>
直接自分達の手を汚さず、帝の威を借りて博打を打つ。悪くない手だと靜子は思った。しかし、知略に優(yōu)れる光秀の目にはその思惑が透けて見えていたというのが運の盡きだった。
直接利用皇帝的聲威賭博,而不用親自沾手,這不是一個壞主意,靜子認(rèn)為。然而,這個計劃被光秀聰明的眼睛洞穿,這就是厄運的開始。
ようやく訪れた平和な時間に、要らぬことを企んで余暇を奪ったからには、相応の報いを受けてもらわねば靜子の腹の蟲は収まらない。
在終于到來的和平時刻,如果因為策劃了不必要的事情而剝奪了悠閑時光,那么必須受到相應(yīng)的懲罰,否則靜子的不滿足感就無法消退。
これを機に、黒幕の喉元まで刃を突き付けることが肝要だと靜子は考えた。
靜子認(rèn)為,現(xiàn)在重要的是向幕后策劃者逼近并逼其就范。
「よし! 中身はともかく、外側(cè)を造るにも時間が掛かる。早速取り掛かろう」
“好!雖然內(nèi)部還沒有決定,但是外部也需要時間來制造。我們立刻開始吧?!?/p>
良い作戦を思いついた靜子は、各所に協(xié)力を求める文をしたためるべく筆を取った。
想出了好策略的靜子拿起筆,寫下了請求各處協(xié)助的文書。
各所に文を飛ばしてから數(shù)日が経ち、靜子が滯在する京屋敷に文を送られた相手が集まっていた。近衛(wèi)前久、明智光秀、細川藤孝の三人であった。
幾天過去了,靜子向各處寄出了信件,她的來信終于被近衛(wèi)前久、明智光秀和細川藤孝三人收到,他們聚集在靜子逗留的京都府邸里。
靜子は試作品を見せつつ、彼らに手筈を説明した。
靜子一邊展示試作品,一邊向他們解釋了細節(jié)。
「悪くない趣向ですね」
“這不是壞主意?!?/p>
試作された容器を眺め、細川が感想を述べた。靜子が參考にしたのはボンボニエール(ボンボン容器という意味のフランス語)?;适窑螒c事の祝宴などで引き出物として配られてきた『菓子器』であった。
觀賞著試制的容器,細川發(fā)表了感想。靜子參考的是法語單詞“Bonbonniere”(指的是糖果盒)。這是被用作皇室慶祝儀式等場合禮品分發(fā)的“糖果器”。
開いた扇を象(かたど)り、いぶし銀で表面を仕上げた手のひらサイズのボンボニエールは、雅かつ重厚であった。
象征著打開的扇子,用老銀制成并表面拋光的手掌大小的小飾盒,雅致而又沉重。
誰の目にも一目で高級品と判る存在感を示しつつも、決して下品にならない風(fēng)格を備えていた。
任何人都能夠立刻看出它的高品質(zhì),同時又擁有著從不低俗的氣質(zhì)。
中に込められた菓子は、尾張の酒蔵に特別に作らせた特濃の濁り酒を閉じ込めた日本酒ボンボンとでも呼ぶべき菓子だった。
其中包含的糖果是一種叫做日本酒軟糖的糖果,它們是用特別厚的渾濁酒從尾張酒廠制作而成的。
菊の花を模したボンボンを噛み砕けば、中からトロリと濃厚な糖液が広がる。特別に発酵の終わった醪(もろみ)を砕いて入れ、蒸留しない範(fàn)囲で最大限濃度を上げた濁り酒を用い、米の香りを感じられるシロップに仕上げていた。
咀嚼菊花造型的糖果,就會散發(fā)出濃郁的糖漿。這是使用特別處理過的酒壓榨并蒸餾而成的米糖漿,米的香氣十分突出。
「それで、この菓子の発案者を『仁比売(ニヒメ)』とするわけですか」
“所以,將這個糖果的發(fā)明者稱為‘仁比賣(ニヒメ)’是嗎?”
光秀の言葉に靜子が頷いて見せる。相手の狙いとしては信長と光秀の関係を悪くする、いわゆる離間工作にある。
光秀的話讓靜子點頭。對方的目的是要破壞信長和光秀的關(guān)系,進行所謂的離間工作。
信長が近衛(wèi)家の娘である靜子を擔(dān)ぎ、対する光秀は帝の親任篤い『仁比売』を奉じる。反織田家の公家達としては、織田家に楔を打ち込めた気になるだろうが、現(xiàn)実は同一人物である。知らぬは敵ばかりとなっていた。
信長挾持近衛(wèi)家的女兒靜子,而光秀則奉持帝的親任深厚的“仁比賣”。作為反對織田家的公家,他們可能會感到已經(jīng)敲打進了織田家的楔子,但現(xiàn)實上他們面對的是同一人。不知道只會讓自己變成敵人。
これを機に光秀には反織田勢力の公家達が接觸を図ってくるだろうが、全てが信長に筒抜けとなる手筈となっている。
這將成為光秀反對織田勢力的公家們接近他的機會,但所有事情都已經(jīng)落入信長的掌控之中。
「そして私が後で悔しがってみせれば、相手は策が成ったと馬腳を露(あらわ)すわけか」
“如果我后悔并表現(xiàn)出來,那對方就會暴露出他們的陰謀了?!?/p>
前久が顎を撫でながら感心する。肝心の歌會は狩野(かのう) 松栄(しょうえい)の絵に対して歌を作り、その出來栄えを競うというものだ。
前久滿懷贊嘆地摸著下巴。這個重要的歌會是為了創(chuàng)作與狩野松栄的畫相呼應(yīng)的歌曲并競賽其表現(xiàn)。
絵の選定は前久が行い、細川が歌を考え、光秀が懇意にしている公家がそれを歌って賞を賜る。いわゆる出來レースだが、舞臺裏を覗けぬ限り、敵方である前久が混じっているため露見することは無い。
選定畫作由前久負責(zé),由細川考慮歌曲,光秀的熟人公家演唱并頒獎。雖然被稱為假的比賽,但只要你不能偷看幕后,由于敵人前久也混在其中,所以不會暴露。
「こういう時は第三者を混ぜておくと良い。どこかにケチを付ければ、色々な方面に喧嘩を売る事になる」
“這種情況最好牽扯第三方。只要找出岔子,就會和各個方面起爭執(zhí)。”
靜子は腹黒い男達の駆け引きに感心していた。絵は狩野派(かのうは)の物であり、歌については細川が著名な歌人と謀(はか)り、賞を得るに相応しいと言質(zhì)を求める。
靜子對陰險的男人們的博弈感到欽佩。這幅畫屬于狩野派,關(guān)于歌曲,靜子建議向著名的歌人細川商議,尋求贏得獎項的保證。
そして帝の威光を示す菓子は、目の肥えた前久からしても出色の出來であった。絵も歌にも文句を付けられず、恩賜品の発案者は帝のお気に入りである。
而展示皇帝威嚴(yán)的糕點,即使在眼光挑剔的前久眼中也非常優(yōu)秀。無論是圖畫、歌曲還是文詞,都無可挑剔。恩賜品的策劃者是皇帝的心愛之人。
反織田家の公家達は勢いづくであろうが、それこそが致命の罠となる。光秀という毒を飲み、手の內(nèi)を曬して失腳するという未來へ、自ら進むこととなるだろう。
反織田家的公家們會變得強勢,但這恰恰是致命的陷阱。他們將喝下毒藥光秀,暴露自己的陰謀并走向失勢的未來。
「承認(rèn)を頂けたようで幸いです。では、皆様よろしくお願いします」
"很幸運獲得批準(zhǔn)。那么,請大家多多關(guān)照。"
靜子の言葉に各々が頷いた。作戦の成果は覿面(てきめん)であった。光秀は反織田の公家達に取り入り、知り得た情報を前久に流す事により、反織田勢力の手足を潰していった。
靜子的話得到了每個人的認(rèn)可。這個計劃取得了明顯的成果。光秀利用反對織田家的公家人和他們得到的情報,不斷瓦解反對織田家的力量。
彼らは拠り所を求めて光秀に傾倒し、光秀と前久が共謀しているが故に飼い殺しとなった。
他們尋求著支撐,在向光秀傾斜,但因為光秀和前久共謀,變成了被犧牲的對象。
「順調(diào)順調(diào)」
"順利順利"
歌御會でお披露目されたボンボニエールは帝の権威を充分に示し、以降も折に觸れて下賜される品として定著した。容器には十六八重表菊、いわゆる菊のご紋が刻まれ、皇室のみに卸されることとなる。
在歌御會上展示的糖果盒充分展示了皇帝的權(quán)威,并已成為定期贈送的禮品。容器上刻有十六八重表菊,即所謂的菊花紋章,這是皇室特供的。
継続して皇室にボンボニエールを納める手配をしている頃、靜子の許に信長からの文が屆いた。
正當(dāng)他們正忙著安排繼續(xù)向皇室捐贈糖果盒之時,靜子收到了信長寄來的信。
自分が居なくては出來ない仕事は無いと判斷し、三人に後を託して京を離れた。
他認(rèn)為沒有他就不能完成的工作,便將工作交給三個人后離開了京城。
岐阜城に著いた靜子は、信長が指定した彼の茶室へと向かった。茶室の躙(にじ)り口を難なく潛り抜け、人払いの済んだ室內(nèi)に上がった。
靜子到達岐阜城后,前往信長指定的他的茶室。她輕松穿過茶室的門口,進入經(jīng)過人掃除的室內(nèi)。
室外に護衛(wèi)こそ立つものの、內(nèi)部の會話は外には漏れない。護衛(wèi)すら排する必要のある話題なのだと靜子は悟り、自ずと背筋を伸ばして座った。
雖然有警衛(wèi)站在戶外,但內(nèi)部的會話不會泄露出去。靜子意識到這是一個需要甚至排除警衛(wèi)的話題,于是自然而然地挺直了背。
「これを見よ」
"看這個"
信長は靜子の到著を労う前に、折りたたまれた文を投げ渡す。
信長在贊揚靜子的到來之前,遞給她一份折疊好的文件。
対面に座す信長から爐を跳び越えて飛來した文が、畳を滑って靜子の許へ屆いた。彼女はそれを受け取り、中身に目を通す。
從信長坐在對面的位置,越過火爐飛來的信件,在滑過榻榻米的過程中,到達了靜子的手中。她接過信件,閱讀了其中的內(nèi)容。
內(nèi)容は北條の動向に関する報告書であった。北條家に潛り込ませている間者が齎した情報だが、読み進むにつれて靜子の眉間に皺が刻まれる。
報告書的內(nèi)容與北條家的動向有關(guān)。這是由滲透到北條家中的間諜帶來的信息,但是隨著閱讀的進行,靜子的眉頭皺起來。
「これは……厄介ですね」
"這個有點麻煩啊"
「決斷できぬ愚図と侮っておったが、こうも狀況が嵌(はま)ると評価を改めねばならぬ」
“我曾經(jīng)輕視過那些無法決斷的愚蠢之人,但當(dāng)情況變得棘手時,我必須重新評價他們。”
北條家の當(dāng)主、北條氏政が織田家に降(くだ)らぬ理由として、連綿と関東を支配し続けてきた北條家の自負があった。
北條家的當(dāng)主北條氏政之所以不向織田家投降,是因為北條家一直以來都自豪地統(tǒng)治著連綿不斷的關(guān)東地區(qū)。
仮に織田家に降ったとして、北條家を待ち受けるのは武田との合戦となる。領(lǐng)土を多少切り取るいくさではなく、雙方の存亡をかけた総力戦の先鋒を務(wù)めることとなる。
假設(shè)織田家被降伏,北條家將面臨與武田家的戰(zhàn)斗。這將不是為爭奪一些領(lǐng)土而戰(zhàn),而是成為決定兩家生死存亡的一場總力戰(zhàn)的先鋒。
そうなれば領(lǐng)民にも多大な負擔(dān)を強いることとなり、織田家にとって都合の良いよう使い潰される未來が予想される。
如果這樣的話,將會給領(lǐng)民帶來巨大的負擔(dān),很可能會被織田家利用、消耗殆盡。預(yù)計未來會是對織田家有利的局面。
これ以上決斷を先延ばしにすることは出來ない??椞锛窑私丹毪?、それとも武田と手を取り合って牙を剝くか。決斷の場面に至っても、なお北條氏政は決斷を保留していた。
這已經(jīng)無法再拖延決定了。是向織田家投降,還是與武田結(jié)盟一起反抗?即使在決定的關(guān)鍵時刻,北條氏政仍在猶豫不決。
「これを見て、貴様はどう思う?」
“看到這個,你怎么想?”
「東國征伐に影響が出るやも知れません。武田は三方ヶ原で敗北を喫して以降、上杉の南下を危懼して北條と同盟を結(jié)びました。結(jié)果的には杞憂に過ぎませんでしたが……今もなお、同盟が継続しているということが問題です。武田征伐に向かえば北條とも矛を交えることになるでしょう」
“東國征伐可能會受到影響。自從武田在三方原遭受失敗后,就與北條結(jié)盟,擔(dān)心上杉南下。結(jié)果證明這只是杞人憂天……但他們的聯(lián)盟至今仍在持續(xù),這是個問題。如果對武田發(fā)動攻擊,就必須與北條并肩作戰(zhàn)。”
潛在的な敵は他にも存在した。それは味方である上杉家が抱える北條氏康の七男(上杉景虎)の存在だ。上杉謙信がかつて養(yǎng)子に取った彼の陣営が、北條の危機に際してどのように動くかが不透明であった。
潛在的敵人還存在著其他人。那就是盟友上杉家所擁有的北條氏康七兒子(上杉景虎)的存在。當(dāng)北條氏康面臨危機時,上杉謙信曾經(jīng)收養(yǎng)的景虎的陣營不透明地行動。
「ふっ……唐(から)(ここでは中國の唐(とう)王朝ではなく、漠然と外國を指す)の故事に、難事に立ち向かう姿勢を矢に喩(たと)えた逸話がある。一本の矢は容易く折れるが、幾本もの矢を束ねれば折ることは適わぬ。人もまた同じ……武田、北條、上杉の跳ねっ返り。これら三者が強固に結(jié)託すれば、如何に我らとて容易ならざる苦戦を強いられる」
「呼……在唐朝的寓言中,有一個比喻面對困難時的姿態(tài)的故事。一支箭很容易斷,但如果數(shù)支箭綁在一起,就無法折斷。人也是一樣的……武田、北條、上杉的反彈。如果這三方聯(lián)手,我們也會面臨不容易的苦戰(zhàn)。」
信長の言葉を耳にし、靜子は毛利元就(もとなり)の『三矢の教え』を想像していた。
信長的話縈繞在耳邊,靜子想象著毛利元就的“三矢之教”。
しかし、毛利元就が息子三人に伝えたとされる『三矢の教え』は、後世での創(chuàng)作と見做(みな)されている。
然而,據(jù)認(rèn)為毛利元就傳給他的三個兒子的“三矢教訓(xùn)”被視為后來的創(chuàng)作。
信長が挙げた中國の『西秦録』の故事や、モンゴル帝國を築いたチンギスハーンの逸話、イソップ物語など世界各地でその類型が見られる。
信長所提到的《西秦錄》中的故事、建立蒙古帝國的成吉思汗的逸事,以及伊索寓言等在世界各地均可見到其類型。
「しかし好機ともとれる。これで奇妙にいくさの負け方(???)を?qū)Wばせる場が作れる」
"但也可視為好機會。這將為學(xué)習(xí)奇怪的戰(zhàn)敗方式創(chuàng)造機會。"
一歩間違えば関東に反織田の橋頭保を築かれるという瀬戸際だと言うのに、信長の口からは予想外の言葉が漏れた。
信長口誤了,說出預(yù)期之外的話。這是一個處于懸崖邊緣的情況,一步錯就會建起抵制織田勢力的橋頭堡,進而向關(guān)東地區(qū)發(fā)展。
靜子が思わず彼の顔を見つめるが、信長は楽しげに笑みすら浮かべていた。
靜子不由自主地盯著他的臉,而信長卻一臉愉快的笑容。
「いくさの負け方……ですか? しかしそれでは……」
「敗在戰(zhàn)斗中……嗎?但是那樣的話……」
「勝敗は兵家の常。しかし、奇妙は負けを知らぬ。常勝無敗などという事はあり得ぬ。いつか必ず敗北を喫するときがくる。だが、負けいくさにも上手な負け方というものが存在する。勝てぬと踏んだなら、早期に見切りをつけ、再起に繋がる有利な狀況で負けることが肝要。負け知らずでは、己が失敗を受け入れられぬ。佞臣(ねいしん)(主君に媚び諂(へつら)う家來)を囲い、己の敗因を探りすらしなくなろう。そのような輩に天下を差配する資格はない」
「勝敗乃兵家常事。然而,奇妙卻永不失敗。常勝無敗這樣的事情是不可能的。遲早會遭遇失敗的時刻。但是,在輸了的情況下仍有明智的敗法存在,即及早判斷情勢不利,爭取在有利的情況下重新振作。一個不懂得如何接受失敗的人注定會失敗。那些阿諛奉承主君的佞臣已經(jīng)不會去探尋自身失敗的原因,不能夠勝任治理天下的任務(wù)才對?!?/p>
靜子の言葉を遮り、信長は信忠の望ましくない未來を語った。
靜子的話被打斷,信長說了信忠不希望聽到的未來。
「己が至らなさを認(rèn)め、より高みを目指して反省?努力出來る者は強くなる。わしが尻を拭ってやれるうちに、奇妙には『自分が特別ではない』事を?qū)Wばせる必要がある。己の弱さと向き合った時、自分が見下してきた者たちが、自分よりも強いと言う現(xiàn)実を受け入れることが出來るようになる」
「承認(rèn)自己的不足,在反省和努力中追求更高境界的人會變得更強。在我還能擦拭別人屁股的時候,必須讓他們知道“自己并不特別”。當(dāng)我們面對自己的弱點時,我們會接受那些我們曾經(jīng)瞧不起的人比自己更強的事實?!?/p>
「それがために武田?北條、上杉の三國同盟が成立しても良いと仰るのですか?」
“因此您認(rèn)為武田、北條和上杉的三國同盟也可以成立嗎?”
「そうじゃ。若い奇妙ならば、老獪な北條に屈したとて、恥とはならぬ」
“是啊。年輕無謂的話,就算被老謀深算的北條所打敗,也并不會感到羞恥?!?/p>
「北條が敵対せず、軍門に下る可能性は……」
「北條不敵對,投降的可能性是......」
「ない。北條がどれほどのうつけ者であろうとも、一度たりとも矛を交えず降りはせぬ。北條侮り難(がた)しと思わせねば、彼奴(きゃつ)には勝ち目が見えてこぬ。根底にあるのが北條家の矜持か、それとも苦難を受ける領(lǐng)民を想っての慈悲やもしれぬが、北條は必ずわしに牙を剝く」
“沒有。無論北條有多么愚蠢,也從未與我們交鋒。為了不讓北條感到輕視,我們必須讓他知難而退。這是北條家族的傲氣,還是為了同情受苦百姓的慈悲,我們不得而知。但北條一定會向我展露獠牙?!?/p>
「そこまで見越して、なお負けますか?」
你連這都預(yù)知,還會輸嗎?
北條は優(yōu)柔不斷から旗幟を鮮明にしないのではない。自身が不確定要素となることで、少しでも東國征伐に対して優(yōu)位を得られるよう動いている。
北條不是因為優(yōu)柔寡斷而沒有明確的旗幟。他們通過成為不確定因素來努力獲得在東國征伐中的優(yōu)勢。
そこまで見越していながら、敢えて後継者たる信忠の學(xué)びの場とする。並みの國人では到底下せぬ非情かつ合理的な判斷であった。
即使已經(jīng)預(yù)料到這一點,我們?nèi)匀粵Q定將其作為信忠繼承者學(xué)習(xí)的機會。這是一個普通士兵無法做出的無情且理性的決定。
負けいくさとなれば少なからず損害が出る。しかし、信長はそれすらも取り返せると嘯(うそぶ)いてみせているのだ。
如果敗戰(zhàn)的話,少不了會有一些損失。但信長大聲咆哮著他甚至可以彌補這些損失。
つまり、北條も武田も上杉も信長の予想の範(fàn)疇(はんちゅう)を超えず、手のひらで転がされているに過ぎない。負けた後の局面までをも見通す信長の眼力に、靜子は空恐ろしいものを感じずにはいられなかった。
換句話說,北條、武田、上杉都沒有超出信長的預(yù)期范圍,只是在信長的手掌中滾動。靜子不得不感受到信長可以看到失敗后的局面,這種洞察力令人生畏。
「然(さ)りとて、不安がないわけでもない。そこで靜子、貴様には奇妙の目付役を申し付ける」
"雖然并非沒有不安,但靜子決定讓你擔(dān)任奇怪的隨從。"
「目付役ですか?」
“你是監(jiān)督人嗎?”
「負けを知らぬ奇妙は、劣勢に追い込まれようと逆転の手を模索しよう。しかしそれでは將來に禍根を殘す、下手な負けいくさを演ずることとなる。貴様が目を光らせ、分の無い賭けに出ようとする奇妙を掣肘(せいちゅう)するのだ。奇妙が心から敬意を抱く人物は、そう多くない。數(shù)少ない存在である貴様の言葉なら、逆上した奇妙にも屆こう」
「不知輸?shù)墓秩耍词贡槐迫肓觿菀矔ふ夷孓D(zhuǎn)之策。但這樣做會在將來留下禍根,演出糟糕的失敗戰(zhàn)。你要抑制那些無法取勝的怪人,不要去冒無法預(yù)知的賭注。怪人們對他們真正敬重的人并不多。你這種存在稀少的人,你的話可以傳達給狂怒的怪人?!?/p>
「微力ながら務(wù)めさせて頂きます」
“雖微力, 也將盡力盡責(zé)?!?/p>
承諾の言葉と共に靜子は信長に頭を下げた。色々と懸念事項は存在するが、今回ばかりは信忠の件が最優(yōu)先と考えた。
隨著承諾的話語,靜子向信長鞠躬。雖然存在許多擔(dān)憂,但此次她認(rèn)為信忠的事情最為重要。
「ふむ……負けいくさの後、再起を誓う言葉が欲しいな」
“嗯……想要宣誓再起的話,輸?shù)袅擞螒蚝??!?(Simplified Chinese)
「景気づけですか?」
“需要打氣嗎?”
「負けいくさから學(xué)び、そして再起に懸ける奇妙の意気込みを示せる言葉が良い。敗北を単なる失敗で終わらせぬ、単純で力強い言葉が良い」
“通過失敗來學(xué)習(xí),展示能夠重振旗鼓的奇妙決心,需要一些好的話語。需要一些簡單而有力的話語,不讓失敗以失敗告終?!?/p>
「そうですね……」
“那個……”
靜子は頤(おとがい)に手をやって考え込む。どう言い繕おうとも負けは負け、それを呑んだ上で前向きの姿勢を強く示す。中々に難しいと思ったが、先ほどの故事に閃くものがあった。
靜子放下手,陷入沉思。無論怎樣掩飾,失敗就是失敗,她要坦然面對,積極向前。雖然感到有些困難,但是她想到了先前的故事,恍然大悟。
「では、こういうのは如何でしょう? 束ねた矢は折れずとも、束ねた藁なら容易く折れる。か細い藁を、太い矢と見紛うたのが敗因よ!」
"那這樣怎么樣?雖然束在一起的箭不容易折斷,但束在一起的稻草卻很容易折斷。把細小的稻草誤認(rèn)為是粗大的箭才是失敗的原因!"
「……ふっ、くっくっくっ、はっはっはっ! 負けてなお、過大評価をしたと嘯くか! 余程の勝算を示さねば、到底受け入れられぬ言葉だが、だからこそ面白い!」
“呵呵……哈哈哈哈哈哈,就算是輸了也要高估我?。‰m然這話若沒有足夠的勝算是絕對不會被接受的,但也正因為如此才有意思!”
靜子の提案に信長は聲を大にして笑った。
靜子的提議使信長高聲笑了。
靜子は信長との謁見後、京へととんぼ返りする予定だった。しかし、帝から継続的に恩賜品の注文をしたいと言う申し入れが光秀を通じて屆き、食材や職人の手配を尾張と美濃で行う必要がでてきた。
靜子在與信長會面后原計劃返回京城。然而,通過光秀傳達給她的消息是帝想要不斷地訂購恩賜品,并需要在尾張和美濃采購食材和職人。
諸々の手配が終わるまで京へは戻らない旨を早馬で伝えることにし、そのまま自邸へと向かうことにした。
決定立即傳達不會回到京城直到所有安排完成,并直接前往自己的住所。
今回帝に獻上したボンボニエールは材料から厳選し、最高の職人の手により仕上げられている。尾張最高の職人をほいほいと引き抜かれては堪らないため、徒弟を京へと派遣するよう手筈を整えた。
此次獻上給帝王的精美糖果盒經(jīng)過從材料到工藝的嚴(yán)格選拔,由最優(yōu)秀的工匠親手打造。為避免挖走尾張最優(yōu)秀的工匠,特別安排派徒弟前往京都學(xué)藝。
日本酒ボンボンについても、原材料こそ尾張でしか生産できないが、材料さえ持ち込めば現(xiàn)地で生産できるよう、皇室御用達(ごようたし)の菓子店を京に構(gòu)えることにした。
就連日本酒巧克力,雖然原材料只能在尾張生產(chǎn),但只要攜帶材料,就可以在當(dāng)?shù)厣a(chǎn),因此我們在京都開設(shè)了一家皇室御用甜品店。
靜子は職人たちの移動や、機械設(shè)備などの搬送に過剰なまでの配慮をした。
靜子對工匠們的移動和機器設(shè)備等的搬運過分關(guān)懷。
その甲斐あってか、京までの道中では何事も起こらなかった。否、起こせなかったというのが正しい。
因此,往京都的路上沒有發(fā)生任何事情。事實上,它甚至無法發(fā)生。
反織田派の公家達は妨害を企み、荒くれものたちを雇い、野盜を裝って襲撃を試みた。しかし、運の悪い(????)ことに同日、周辺の山狩りが行われ、彼らは襲撃前に算を亂して逃げ散ることとなった。
反織田派的公家們企圖進行干擾,雇傭粗鄙之徒,偽裝成野盜試圖襲擊。 然而,不幸的是,在同一天附近進行了山獵,他們在襲擊前就算亂了,逃之夭夭。
襲撃の失敗を知った公家達は、次なる一手を講じようとした。しかし、何故か(???)荒くれもの達を雇った公家の遣いが拘束され、芋づる式に彼らの行いが明らかになった。
得知襲擊失敗后,朝廷官員們試圖采取下一步行動。然而,由于某種原因,雇傭了粗野的人的官員代表被拘留,他們的行為被逐一揭露出來。
トカゲの尻尾切りどころか、頭と胴體を殘して手足の全てをもがれた反織田の公家達は、長く苦しい雌伏の時を強いられることとなる。
不僅斷尾弄殘頭身,連四肢也被割去的反織田派的官僚們,將被迫長時間忍受痛苦的隱匿生活。
その後は滯りなく萬事が進み、京に到著後數(shù)週間を経て、次なる恩賜品の容器となるボンボニエールを獻上することが出來た。最終の仕上げに関しては、尾張でしかできなかったため、多少の時間を要したが帝や公家達を唸らせる品が出來上がった。
之后一切順利進行,幾周后抵達京城,能夠獻上下一份賞賜品——香盒。最后的加工只能在尾張完成,因此需要一些時間,但最終制作出讓天皇和貴族們贊嘆的高品質(zhì)產(chǎn)品。
帝への獻上は、依頼を受けた光秀が行ったが、発案者たる『仁比売』に帝より恩賜品が屆いた。帝の威光を発揚(はつよう)させ、面目を保ったことに対するお禮であった。
獻上給帝王的事由光秀接受請求而執(zhí)行,但提出該方案的“仁比売”卻從帝王那里收到了恩賜品。這既是為了彰顯帝王的威儀,也是感謝他們保持了面子。
靜子は桐の箱を開け、中身を確認(rèn)した。そこには香木である白檀(びゃくだん)の木片を透かし彫りにした美麗な扇子が入っていた。
靜子打開了梓木盒,確認(rèn)了里面的內(nèi)容。里面裝著透過香木白檀制成的優(yōu)美扇面。
それは涼を得るための物ではなく、上品な香りを楽しむための扇子であった。療養(yǎng)中の身でありながら、帝の面目を保つため骨を折った『仁比売』への気遣いが窺える品であった。
這不是為了獲得涼爽而是為了享受高雅香氣的折扇。這是對正在康復(fù)的'仁比売'表現(xiàn)出關(guān)心并為保持皇帝尊嚴(yán)而努力的一個品質(zhì)。
帝からの恩賜品を大事に懐へしまった靜子は、決然と顔を上げて聲を発した。
帝賜予的珍寶靜子珍視收藏,她毅然抬起頭,發(fā)出了聲音。
「それじゃあ帰りましょう」
“那么我們回去吧?!?/p>
京での引継ぎや殘務(wù)処理を終わらせた靜子は、尾張へと帰國する。
完成京都的交接和尾殘工作后,靜子回國到尾張。
自邸へと戻った靜子は、決裁待ちの書類を確認(rèn)した。彩が気を利かせて優(yōu)先順位の高いものから上に置かれた書類にざっと目を通す。
回到自己的住所后,靜子確認(rèn)了等待批準(zhǔn)的文件。彩很體貼地將優(yōu)先級高的文件放在前面,靜子大致瀏覽了一下。
やはりと言うか黒鍬衆(zhòng)に対する要請が多いのが判る。
似乎可以理解為對于黑鍬眾的請求很多。
近江では治水工事、越前では敦賀港の港灣整備、近江へと通じる商用利用に耐える街道整備と大規(guī)模なインフラ事業(yè)が目白押しとなっていた。
近江進行了治水工程,越前進行了敦賀港口的港灣整備,同時進行了通向近江的商用路修建和大規(guī)模的基礎(chǔ)設(shè)施工程。
更には公にこそなっていないが、信長が拠點を安土へと移すことが決定しており、その下準(zhǔn)備として安土での調(diào)査が盛んになっていた。
而且雖然尚未公開,但信長已決定將基地遷至安土,并且為此正積極開展在安土的調(diào)查工作。
他は決裁書類ではなく、東國の調(diào)略に対する報告書が並んでいた。內(nèi)容を確認(rèn)すると、勝頼というより武田家が悪循環(huán)に陥っていることが記されている。
他手邊并非審批文件,而是有關(guān)東國謀略的報告書。確認(rèn)內(nèi)容后,內(nèi)容記載的是武田家陷入惡性循環(huán),與勝賴無關(guān)。
武田家の重臣が勝頼を侮り、その態(tài)度に反発する勝頼は強硬な政策を講じる。こうなると領(lǐng)主同士の不和からくるツケを払わされることになるのは領(lǐng)民である。
武田家的重臣輕視了信長,而信長對此感到反感,開始采取強硬的政策。這樣一來,受到領(lǐng)主之間不和帶來的代價的將是領(lǐng)民。
甲斐の國に潛り込ませた間者の手により、武田家の不和や醜聞は下々に至るまで広く知られるようになっていた。民は勝頼という暗君はもとより、暗君を制することの出來ない武田家自體にも不満を抱くように仕向けられていた。
通過潛入甲斐國的密探的手,武田家的內(nèi)訌和丑聞如今已廣為人知。人民不僅對于暗君勝頼不滿,也被煽動對于無法控制暗君的武田家本身感到不滿。
重臣の誰かが不利益を被(こうむ)ってでも、勝頼を當(dāng)主として支え、一致団結(jié)すれば民の不満はいくらかでも和らいだであろう。しかし、既に雙方の関係は修復(fù)不可能なまでに冷え切っていた。
如果重臣們中的某些人即使遭受不利,仍然支持和團結(jié)勝頼作為當(dāng)主,那么民眾的不滿也許會得到緩解。但是,雙方的關(guān)系已經(jīng)變得徹底冰冷,無法修復(fù)。
「これは予想外だなあ。想定以上に勝頼というより、武田家全體が民の信用を失っている。上様は負けいくさを見込んでいるけど、戦端を開く前に武田家が自壊しそう」
這真是出乎意料啊。 不僅僅是信長認(rèn)為的Katsuyori,而是武田家族失去了人民的信任。 主上希望看到他們失敗,但似乎武田家族在開戰(zhàn)前就可能崩潰。
史実でも甲斐侵攻から一月で大勢は決している。この様子だと一年を待たずに武田との開戦となる可能性も出てきた。このまま勝頼の求心力が落ち続ければ、早々に武田を下し、余勢を駆って北條まで攻め込み、勝ちを拾う可能性すらある。
歷史上,在武田之侵略甲斐一月后,形勢已經(jīng)決定。如果這個情況繼續(xù)下去,可能不到一年就會與武田開戰(zhàn)。如果信的凝聚力繼續(xù)下降,有可能迅速打敗武田,向北條進攻,并有可能取得勝利。
「ふー、畿內(nèi)の政務(wù)でも忙しいのに、更に東國征伐のお目付け役かあ。頭が痛い……」
「哎呀,已經(jīng)忙于處理京內(nèi)的政務(wù),還要擔(dān)任東國征討的監(jiān)督者。我的頭疼死了……」
悩ましい問題が山積している現(xiàn)実を前に、靜子は気分が滅入るのを隠せなかった。
面對堆積如山的棘手問題,靜子無法隱藏她情緒低落的心情。
三月下旬に差し掛かり、靜子は自領(lǐng)に配布する苗の生育狀況を確認(rèn)していた。同時に苗植えに使用する各種道具の整備をも命じていた。
三月下旬,靜子正在確認(rèn)她領(lǐng)地上分發(fā)的苗木的生長情況。同時,她還命令維護各種用于種植苗木的工具。
尾張?美濃の領(lǐng)民は自身で種籾(もみ)を撒いたりしない。毎年、織田家によって育苗(いくびょう)された苗を支給され、これを植え付ける。
尾張·美濃的領(lǐng)民不會自己播種種籽。每年都會由織田家提供培育的幼苗,并種植它們。
種籾ではなく苗の狀態(tài)まで生育しているため、発芽率を気にする必要もなく、環(huán)境の変化にも強い??椞锛窑绀虼肖工腴g、百姓たちは荒起(あらおこ)しと呼ばれる田の整備を行う。
由于它們已經(jīng)生長到了幼苗的狀態(tài),因此不需要擔(dān)心發(fā)芽率,并且對環(huán)境變化也很適應(yīng)。在織田家代為育苗期間,農(nóng)民們會進行所謂的“荒起(あらおこ)し”田地整理工作。
早い者は1月や2月から荒起しを始めるが、それほど多くの田を抱えていない百姓は、気溫の緩む3月ごろから著手する。
較早開始進行田地工作的人從一月或二月就開始翻土,但農(nóng)民不擁有太多的田地,他們通常會在氣溫回升的三月左右開始準(zhǔn)備工作。
織田家が苗を管理することで、百姓は種籾を自前で確保する必要がない??椞锛窑厦绀蛑Ыoすることで、安定した収穫を期待できる。
織田家管理苗種,農(nóng)民不必自己確保種子??椞锛姨峁┟纾梢云谕€(wěn)定的收成。
苗の元となる種籾は、稅として徴収した中から賄われているため百姓側(cè)に負擔(dān)はなく、苗に病気が発生したとしても一方的に破棄を命じることができ、病気が蔓延することを防止できる。
種子是通過征收稅收來支付費用的,因此農(nóng)民不需要承擔(dān)負擔(dān),即使苗木生病,也可以單方面下令銷毀,從而防止病害擴散。
雙方にとってメリットのある制度だが、苗をどれだけ用意できたかが収穫量に直結(jié)するという欠點を抱える。そして尾張?美濃に配られる苗は、靜子の領(lǐng)內(nèi)で全て作られているという點も問題であった。
這項制度對雙方都有利,但其缺點是收成量取決于提供了多少苗。而且,分配給尾張和美濃的苗子在靜子領(lǐng)地內(nèi)全部生產(chǎn)的這一點也是一個問題。
「各地からの報告では、今のところ問題ないようね」
"根據(jù)來自各地的報告,目前似乎沒有問題。"
「はい。順調(diào)に生育を続けております。昨年、選別されました籾種も順調(diào)です」
“是的。我們的生長情況很好。去年篩選出來的稻種也很正常。”
書類を確認(rèn)しつつ、靜子は彩から報告を受ける。植え付けた苗が順調(diào)に生育しているという事は、今年も期待通りの収穫量が見込める事になる。
在確認(rèn)文件的同時,靜子從彩那里接到了報告。種植的幼苗順利生長,預(yù)計今年也能如期獲得收成。
開墾も順調(diào)に進んでいるため、來年からは越前や近江にも苗を配れるだろう。もっとも、どちらの領(lǐng)土も石高より、まずは地域の安定化を図る方が先決ではあるのだが。
由于開墾工作進展順利,明年我們將能夠?qū)⒂酌绶峙涞皆角昂徒?。然而,在穩(wěn)定地區(qū)之前,重要的是要優(yōu)先考慮領(lǐng)土的石高問題。
「近江は治水工事が目白押しだね。何度も稅の軽減を陳情されるだけはあるね」
“琵琶湖周邊的防洪工程一直都很緊張啊,已經(jīng)有好幾次陳情請求減稅了?!?/p>
現(xiàn)代の滋賀県からは想像しにくいが、近江は水害の多い地域であった。特に姉川や野洲川流域は、水害が絶えない地域でもあった。
現(xiàn)代的滋賀縣難以想象,但近江曾經(jīng)是一個水害頻發(fā)的地區(qū)。特別是姐川和野洲川流域,一直是水害不斷的地區(qū)。
歴史を紐解いてみれば、野洲川は10年に一度の割合で水害が起きている。住民にとっては日常茶飯事とは言わないまでも、50年も生きれば數(shù)回は遭遇するイベントだ。
如果追溯歷史,可以看出湖南川每十年就會發(fā)生一次水災(zāi)。對于居民來說,雖然不是家常便飯,但在生命50年內(nèi)會遇到幾次此類事件。
「まずは河川の拡張工事があり、更に京への水路を作っております」
首先進行了河川擴建工程,同時還建造了通往京城的水路。
琵琶湖は膨大な水量を湛えるが、その水を排出する出口は淀川(瀬田川とも言う)ただ一つしかない。それゆえ、淀川が土砂などで堰き止められると、行き場を失った湖水が氾濫することとなる。
琵琶湖擁有巨大的水量,但只有一個出口——淀川(也被稱為瀬田川)用于排出水流。因此,當(dāng)?shù)泶ū煌寥篮湍嗌车任镔|(zhì)阻塞時,湖水就失去了流通通道,可能導(dǎo)致洪水。
現(xiàn)代には治水や利水目的で造られた瀬田川洗堰(せたがわあらいぜき)が存在するが、戦國時代には影も形もない。余談だが明治時代には南郷洗堰という舊洗堰が建造されていた。
現(xiàn)代建造了瀬田川清淤堰來控制洪水和供水,但在戰(zhàn)國時代并不存在。順便說一下,明治時代也建造了一座舊洗堰名叫南郷洗堰。
洗堰のような設(shè)備が無ければ、どのような悲劇を招くかが記録には殘されている。明治29年に発生した洪水では、氾濫した琵琶湖の水が2ヶ月以上に亙って引かなかった。
沒有像清洗堰一樣的設(shè)施,記錄中留下了會招致什么悲劇。發(fā)生在明治29年的洪水中,溢出的琵琶湖水在兩個月以上都沒有退去。
彥根では八割以上の地域が水沒し、大津に至っては中心部の全てが水に沈んだ。野洲川も決壊し、流域に存在した居住區(qū)は數(shù)か月に亙って水沒することとなった。
彥根地區(qū)有80%以上的地區(qū)被淹沒,大津市中心區(qū)更是全部被水淹沒。野洲河也決堤,流域中的住宅區(qū)被淹沒了幾個月。
琵琶湖は畿內(nèi)における重要な水源だが、ひとたび牙を剝けば全てを押し流す荒ぶる龍と化す存在でもあった。
琵琶湖是畿內(nèi)重要的水源,但一旦發(fā)怒,就會變成能沖走一切的狂暴龍存在。
「川浚(かわざら)えの稅が余分にかかるね」
“清理河道的稅收多收了呢”
川浚えとは川底にたまった土砂や汚物を取り除くことを言う。近江の治水の歴史は、淀川に対する川浚えの歴史と言い換えても良い。
川淤是清理河床上積存的泥沙和污物。近江的治水歷史就是淀川川淤歷史的另一種說法。
史実の江戸時代では大阪に川浚冥加金(かわざらえみょうがきん)と呼ばれる、水利の恩恵を受ける対価が存在した。これは積み立ての側(cè)面も持ち、これを原資に川浚えが実施された。
在歷史上的江戶時代,大阪曾存在一種稱為“川浚冥加金”的形式,以獲得水利的恩惠作為補償。這種形式也具有儲蓄的特點,可用于川浚的資金來源。
いずれにせよ、根幹にあるのは流入量に対して流出量が制限されることに起因する氾濫だ。洗堰の整備に留まらず、淀川を拡張し、疎通能力を拡大する必要があった。
無論如何,漲水的根本原因是流入量受到限制。需要的不僅是清理障礙物,而且要擴建淀川,提高排水能力。
「直接的な恩恵を受ける京や堺は勿論、水運を利用する越前などからも臨時の稅を徴収するようです。制度が安定すれば徴収額自體は低く抑えるようです」
「京都和堺直接從中受益,還要向利用水運的越前等地征收臨時稅。如果制度穩(wěn)定下來,征收金額本身應(yīng)該會被抑制在較低水平?!?/p>
「となると、加賀の國に対しても請求できるかな? なるほど……ふむ」
“那么,是否可以向加賀國提出要求呢?原來如此……嗯”
「水運の利用狀況を見る限りでは、請求しても問題ないかと」
根據(jù)水運利用情況來看,提出申請應(yīng)該沒有問題。
琵琶湖を利用する地域に等しく稅の負擔(dān)を求める。川浚えの資金を確保でき、余剰分で河川拡張も行える上手い制度だと靜子は思った。
靜子認(rèn)為,讓利用琵琶湖的地區(qū)平等分擔(dān)稅收負擔(dān)是一種聰明的制度,可以確?;I集淤積河道的資金,并可用剩余部分進行河道擴建。
交通網(wǎng)の発達した現(xiàn)代では陸運と海運が主役であり、河川を利用した水運などは殆ど見る事が出來ないが、戦國時代に於いては大きな割合を占めていた。
在交通網(wǎng)絡(luò)發(fā)達的現(xiàn)代,陸路交通和海運是主角,而利用河流的水運等現(xiàn)象已經(jīng)很少見了;然而在戰(zhàn)國時代,水運占據(jù)了相當(dāng)大比例的位置。
史実に於いて、信長の死後、秀吉が琵琶湖の湖上利権を支配したように、輸送路としても重要な存在であった。
在歷史上,就像豐臣秀吉在織田信長死后控制琵琶湖水域的利益一樣,琵琶湖作為交通運輸路線也是一個重要存在。
近江の國は街道整備が遅れており、加賀の國と京や堺との交易を支えるのは、ひとえに琵琶湖の水上運輸に懸かっていた。
近江國的街道建設(shè)滯后,支持加賀國、京都和堺市的貿(mào)易,完全依靠琵琶湖的水上運輸。
中央を大幅にショートカット出來る水運と異なり、大きく迂回することを余儀なくされる陸路は運送時間も、それに掛かる費用も嵩む傾向にあった。
與能夠大幅縮短中央距離的水上運輸不同,陸路運輸不得不遠道而行,導(dǎo)致運輸時間和成本增加的趨勢。
琵琶湖の湖上権を信長が握っている以上、稅の支払いを拒否すれば、輸送路が閉ざされるのは目に見えている。加賀一向宗は憎い信長に対して、稅を納めるしか道はない。
既然信長握有琵琶湖的湖上權(quán),如果拒絕繳納稅款,運輸路線關(guān)閉是顯而易見的。加賀一向宗對討厭的信長別無選擇,只能繳納稅款。
「さて、一向宗たちは大人しく言う事を聞くかな? まあ、応じたら出費が嵩んでじわじわと首が締まる。反抗すれば武力による制圧が待っている。うん、遅いか早いかの違いしかないね」
“好的,那么一向宗會乖乖地聽從命令嗎?如果是這樣的話,花費會增加,壓力會逐漸增大。如果反抗的話,將會面對武力鎮(zhèn)壓。嗯,這只是時間的問題?!?/p>
「新しい陸路を開こうにも、近江を支配しているのは織田家の家臣。どう転んでも加賀の一向宗に先はありません。後一押しという狀況かと思われます」
“即使要開辟新的陸路,近江地區(qū)也為織田家臣所控制。無論如何,加賀的一向宗都沒有先機?,F(xiàn)在似乎是關(guān)鍵時刻?!?/p>
「後は柴田様次第かな。ここで頑張れば北陸一帯が柴田様の支配下になるね。そうなると佐々様や前田様も北陸の大名か」
"看來接下來就看柴田大人的決定了。如果我們在這里繼續(xù)努力,整個北陸都會落入柴田大人掌控之下。這樣的話,佐佐大人和前田大人也可能成為北陸的大名呢。"
「成功すれば家中で一歩先んじることになります。しかし、明智様や羽柴様も負けてはおられません。特に明智様は畿內(nèi)にある輸送路の権益を殆ど握っておられます。また、靜子様が提供された輸送船が予想以上の成果を上げており、坂本は京への玄関とまで言われるほどに賑わっております」
「如果成功的話,將會領(lǐng)先家族一步。但是,明智先生和羽柴先生也不會輸。特別是明智先生幾乎掌握了在畿內(nèi)的運輸路線利益。此外,靜子提供的運輸船也取得了預(yù)期以上的成果,坂本甚至被稱為通向京都的門戶而變得繁榮起來。」
海洋では失敗と斷じられた中型の輸送船が、琵琶湖では腳光を浴びた。多少の天候崩れなどものともせず、一日あれば長浜から坂本までを航行する速度を誇った。
在海洋上被認(rèn)為是失敗的中型運輸船,在琵琶湖卻受到了矚目。盡管遭遇了一些天氣不好的情況,但它仍然可以以每天從長灘到坂本的航行速度自豪。
また、スクリュー推進であるため、船の移動に櫂(かい)を必要としない。これにより、節(jié)約できた空間を貨物スペースに転用できるという利點もあった。
另外,由于采用螺旋推進系統(tǒng),船只移動時無需使用槳。這樣就可以將節(jié)省的空間用作貨物儲藏空間,這也是其優(yōu)點之一。
欠點は蒸気機関であるため、木炭や石炭と言った燃料を必要とすることや、喫水が淺いため、運搬する重量に制限があることだった。
缺點在于它使用蒸汽機,因此需要燃料,如木炭或煤炭,并且由于它的吃水較淺,運輸重量受到限制。
この為、日持ちしない積荷などを運ぶ商人は、何艘もの船を手配して積荷を運ぶこととなる。船に積載出來ない程の重量物や、多くの積荷を運ぶ場合は陸路を選ばざるを得ず、護衛(wèi)や人足の手配を考えると余計に高くつくようになっていた。
因此,運輸易腐貨物的商人需要安排多艘船只進行貨物運輸。當(dāng)貨物重量超過船只承載能力或需要運輸大量貨物時,只能選擇陸路運輸,這將導(dǎo)致更高的成本,因為需要考慮護衛(wèi)和雇傭搬運工的費用。
「あー、あれね?;钴Sの場が出來て良かったよ。職人たちも喜んでいたしね」
“啊,那個啊。能有發(fā)揮的機會很好。工匠們也很高興?!?/p>
「便を増やして欲しいという要望がありますが」
“有人要求增加方便之處?!?/p>
「その辺りは羽柴様と明智様次第かなー。まあ、どっちも商売の機會が増えるから、嫌とは言わないだろうけど……また主導(dǎo)権を巡って爭いになるかも……」
“那就取決于羽柴先生和明智先生了。不過,兩者都會因此增加商機,應(yīng)該不會反對……但也可能會因爭奪主導(dǎo)權(quán)而發(fā)生沖突……”
琵琶湖の湖上権は織田家が握っているが、琵琶湖で使われる商船ルートの主導(dǎo)権を巡って秀吉と光秀がにらみ合っていた。
琵琶湖的湖上權(quán)力掌握在織田家手中,但在琵琶湖中使用的商船路線的主導(dǎo)權(quán)引發(fā)了秀吉和光秀之間的對峙。
現(xiàn)在はいくさ続きで荒廃した近江の復(fù)舊を優(yōu)先しているため、秀吉が主導(dǎo)権を握っている。しかし、機會があれば主導(dǎo)権を奪い返そうと光秀は機會を窺っていた。
眼下優(yōu)先考慮恢復(fù)荒蕪的近江,由秀吉掌控主導(dǎo)權(quán)。然而,光秀在等待機會奪回主導(dǎo)權(quán)。
商業(yè)が盛んになるにつれ、水運の重要度は増していく。それに比例して産み落とされる権益も巨大となるため、彼らの因縁は深まっていった。
隨著商業(yè)的繁榮,水運的重要性變得越來越大。隨著這種重要性的增長,由此產(chǎn)生的利益也變得巨大,因此他們之間的糾紛也加深了。
「まあ、主目的は厭戦(えんせん)の気運を作りだすことだけど、こうも露骨だと流石に考えないといけないかも」
“嗯,雖然主要目的是制造反戰(zhàn)的輿論氛圍,但這樣過于明顯的話,可能也需要考慮一下。”
厭戦とは戦爭を嫌う考えをさす言葉だ。
厭戰(zhàn)是指厭惡戰(zhàn)爭的思想。
いつまでも政治が不安定では、短慮からいくさに走る馬鹿者が現(xiàn)れる可能性がある。そこで、畿內(nèi)だけでもいくさを毛嫌いする空気を作る必要があった。
如果一直保持政治不穩(wěn)定,可能會出現(xiàn)沖動而走向戰(zhàn)爭的愚蠢之徒。因此,至少在畿內(nèi)需要營造討厭戰(zhàn)爭的氛圍。
まだ兵農(nóng)分離が完全ではない以上、兵士の大半は百姓たちだ。その百姓たちがいくさを嫌うようになれば、いくさをしたくとも兵が集まらない。また、刀狩りもし易くなる。
只要兵農(nóng)分離還不完全,大多數(shù)士兵都是農(nóng)民。如果這些農(nóng)民開始厭戰(zhàn),即使想打仗也招不到士兵。此外,刀狩也變得更容易。
刀狩りによる武裝解除、商人たちの活発な活動、治水などの公共事業(yè)による災(zāi)害対策、米や野菜などの生産力向上、これらを行う事で民の生活を安定させていく。
通過削減武裝、商人們的積極活動、防洪等公共工程,以及提高糧食和蔬菜的產(chǎn)量,通過這些行動來穩(wěn)定民生。
生活が安定すればするほど、命を懸けてまでいくさに出掛ける者は少なくなる。農(nóng)閑期に開墾などの仕事を作れば、より一層いくさへ出掛ける気持ちは萎える。
隨著生活越來越穩(wěn)定,愿意冒著風(fēng)險出去打仗的人就越來越少了。如果在農(nóng)閑時期安排好開墾等工作,那么想要出去打仗的決心就會減弱。
多くの者は一つ間違えば命を落とすいくさよりも、堅実に働けば確実に利益を得られる仕事の方が良いと考える。
許多人認(rèn)為,與其從事一項稍有差錯就可能喪命的戰(zhàn)爭,還不如從事一份可靠地獲得利潤的工作。
「伊勢は管轄外だけど、近江や越前に関しては、安定するまでに數(shù)年は必要かな」
“伊勢雖不在我們管轄范圍內(nèi),但至于近江和越前,可能需要數(shù)年時間才能穩(wěn)定下來?!?/p>
「その間に本願寺を征伐されるのでしょうか?」
“同時是否會征服本愿寺?”
「いや、本願寺の征伐はしないよ。細かい條件はあるけれど、一向宗の存続を認(rèn)める代わりに、石山から退去するのが大筋かな」
“不,我不會征討本愿寺。雖然有一些具體條件,但大致上是承認(rèn)一向宗的存在,以石山為代價撤退?!?/p>
「それは……」
"那是……"
今まで滅ぼす勢いの信長の行動と食い違わないか、と彩は思った。そんな彩の考えに気付いたのか、靜子は言葉を付け足した。
彩覺得她的想法是否與信長毀滅一切的行動相矛盾。 靜子似乎注意到了彩的想法,并補充了一句話。
「今は顕如を交渉の席に(?????)著かせる事(?????)に力を注いでいるからね。それに本願寺を完全に潰せば、かえって情勢を不安定にさせちゃうから、生かしておく方が良いの」
“現(xiàn)在我們正致力于讓顕如出席談判會議……保持生命。如果我們完全摧毀了本愿寺,情況可能會變得不穩(wěn)定,所以最好留著?!?/p>
「そうなのですか?」
“是這樣嗎?”
「ふむ……では靜子お姉さんが、彩ちゃんに政治のお話をして上げましょう」
"Hmm... then let's have Shizuko talk to Ayame-chan about politics." 嗯......那就讓靜子姐姐和彩醬聊聊政治吧。
彩に政治を教えるという狀況が楽しいのか、靜子は自信満々に胸を反らして言い放った。
教授政治給彩這種情況很有趣,靜子信心十足地說出來。
対する彩は、然して興味がある風(fēng)でもなく、靜子の次の言葉を待った。
對于彩來說,她并不是特別感興趣,只是等待著靜子接下來的話語。
「仮に本願寺が潰(つい)えたとしましょう。その場合、信者はどうするかな?」
“假設(shè)本愿寺倒閉了,信徒們該怎么辦呢?”
「改宗でしょうか?」
"改宗嗎?" (Simplified Chinese)
「そうだね。でも信仰は內(nèi)面の問題。明日から別の宗派に鞍替えしてね、と言われても困るでしょう? 明日から伴天連を信仰して、と言われたら彩ちゃんはどう思う?」
“是的。但信仰是內(nèi)在的問題。如果明天要你換到另一個宗派,你會感到困惑吧?如果明天被要求信仰伴天連,彩醬會怎么想?”
「それは……」
那是……
「そう、戸惑うし受け入れられる訳がない。それを強制すれば弾圧となり……抑圧された信徒は一致団結(jié)して立ち上がり、為政者に対して牙を剝く。そうなれば、血みどろの宗教戦爭が始まってしまう」
“是的,讓他們困惑并接受是不可能的。如果強制他們,就會變成鎮(zhèn)壓……被壓迫的信徒將團結(jié)一致,反抗當(dāng)權(quán)者。這樣一來,宗教戰(zhàn)爭就會爆發(fā),血腥的戰(zhàn)爭就會開始。”
「それを防ぐ為ですか?」
“為了防止這個嗎?”
「そうよ。敵に最後の逃げ道を用意しておくのは大事?!罕绢娝陇螢椁恕护趣いψ苑证蚣{得させる言い訳があれば、下は素直に負けを認(rèn)める。逆に逃げ道がなければ、命盡きるまで抗い続ける。それに……」
"是的。為敵人準(zhǔn)備最后的逃跑路線非常重要。如果有一個自己可以接受的理由,比如‘為了本愿寺’,下屬會誠實地承認(rèn)失敗。相反地,如果沒有逃跑路線,將會一直抵抗直到喪命。而且......"
「それに?」
"那又怎么樣?"
「本願寺の経済力や他勢力との繋がりは惜しい。完全に潰すよりも、生かさず殺さず、自分の持ち駒として利用出來る程度の狀態(tài)にしておく方が便利だよ」
「本愿寺的經(jīng)濟實力和其他勢力的聯(lián)系是很可惜的。與其完全摧毀它,不如將其保留在可以利用它作為自己的棋子的程度上,最好不要讓其生不如死?!?/p>
一応の納得はした彩だった。しかし、疑問點がない訳でもない。
彩確認(rèn)了一下,但仍有疑問。
「ですがそれは靜子様の考えであって、上様の考えではないですよね」
但那只是靜子的想法,不是上様?shù)南敕ǎ瑢Π伞?/p>
「お、良い処に気付いたね、彩ちゃん。確かに細かい點で差が出ているでしょうけど、でも私と上様の考えに、大きな食い違いは起きてないと思うよ」
"哦,發(fā)現(xiàn)了一個好的點子,彩醬。雖然在細節(jié)上可能會有所不同,但我認(rèn)為我和上様?shù)南敕]有太大的差異。"
「そうでしょうか。上様の言動を思えば、和睦などあり得ないと思えますが」
“這真的嗎?考慮到上方的言行,我認(rèn)為和解是不可能的?!?/p>
「そこは自分なりに考えて、答えを?qū)Г坤护辛激い?。大丈夫、私の言葉を聞いて自分で考え、疑問を持った彩ちゃんならきっと辿り著けるよ」
“你可以自己思考,找到答案。相信自己,聽取我的話后,自己思考并擁有疑問的彩子,一定能夠找到答案?!?/p>
「お褒め頂き恐縮ですが、なにやら答えをはぐらかされたように思います」
「感謝夸獎,但我感覺好像逃避了回答問題?!?/p>
「えー、そこは喜ぶところじゃないかなー?」
“嗯,那不是應(yīng)該高興的地方嗎?”
「過大評価です」
"過高評價"
不満げに言う靜子だが、彩は靜子の言葉を聞いても表情を変えず返答した。
靜子不滿地說道,但彩聽到靜子的話后,面部表情沒有變化,并作出了回答。