【弗里德曼】「日本はアート不在な地だよ。不毛だ」

「日本是一個(gè)art缺席的地方啊。不毛之地」

?

【直哉】「なんだ？ アメリカ人のあんたからしたら、日本に蕓術(shù)など無いとでも言いたいか？」

「什么?。磕闶窍胝f，從你這個(gè)美國人的視角來看，日本根本沒有藝術(shù)嗎？」

【弗里德曼】「何を馬鹿げた事を、日本の蕓術(shù)とその歴史の根深さは、世界的にも稀に見るものだろう」

「說什么蠢話，日本的藝術(shù)及其歷史的深遠(yuǎn)程度，在全世界都罕見的吧」

【弗里德曼】「世界最古の長篇小説を書いた女流作家がいる國だ」

「它是著有世界最早的長篇小說的女作家所在的國家」

【直哉】「源氏物語か、そういう言われ方もするなぁ……」

「源氏物語嗎，這樣的說法也是有的呢……」

【弗里德曼】「そもそも、アメリカでキュレーターをやっていて、日本畫を軽んじている人間などいない」

「說到底，在美國當(dāng)策展人，還輕視日本畫的人根本不存在」

【弗里德曼】「アメリカは、印象派そして日本畫を、本國よりも多く所有している」

「美國擁有的印象派畫作和日本畫，比它們的祖國還要多」

【弗里德曼】「特に、浮世絵は、印象派に対する絶大な影響を抜きにしても、世界的に見てもあまりに獨(dú)特だ」

「特別是浮世繪，即使拋開對印象派的巨大影響不談，在全世界來看都過分地獨(dú)特」

【弗里德曼】「生前に三萬もの絵を殘した。畫狂人、葛飾北斎。ヒロシゲブルーと賞された歌川広重。共にその後ヨーロッパに絶大な影響を與えた、世界的に有名な畫家」

「生前留下了三萬幅畫的“畫狂人”葛飾北齋。用色有“廣重藍(lán)”之美名的歌川廣重。都是后來給歐洲造成了巨大影響的世界著名畫家」

【弗里德曼】「當(dāng)然、浮世絵だけではない。雪舟などの水墨畫、室町から続く狩野派、天才を多く輩出した琳派。円山派そして伊藤若沖に長沢蘆雪……」

「當(dāng)然，不光只有浮世繪。雪舟等人的水墨畫，從室町時(shí)代開始傳續(xù)的狩野派，天才輩出的琳派。圓山派，伊藤若沖，還有長澤蘆雪……」

【弗里德曼】「この國には、天才が多い。才能に溢れているさ」

「這個(gè)國家天才眾多，才華橫溢」

?

【直哉】「だったら、何故アート不毛なんだよ」

「既然如此，為什么它是art的不毛之地啊」

【弗里德曼】「大衆(zhòng)文化などと言う言葉が生まれる以前。

革命をせずに、民衆(zhòng)が文化を牽引した希有な國だ」

「在“大眾文化”之類的詞匯誕生之前。

日本是沒有經(jīng)過革命，就由民眾引領(lǐng)文化的稀有的國家」

【弗里德曼】「葛飾北斎も歌川広重も御用絵師では無い。浮世絵という大量生産を前提にした、町人文化から生まれた蕓術(shù)家だ」

「葛飾北齋和歌川廣重都不是御用畫家。他們是以浮世繪的大量生產(chǎn)為前提，從町人文化中誕生的藝術(shù)家」

【弗里德曼】「だとしたら、近代化という大衆(zhòng)化の中で、この國の蕓術(shù)というものが、どの様な形となるだろうかね」

「既然如此，在現(xiàn)代化這一大眾化【進(jìn)程】之中，這個(gè)國家的藝術(shù)這種東西，會(huì)變成怎樣的形態(tài)呢」

【弗里德曼】「大衆(zhòng)民主主義が入る前から、民衆(zhòng)文化が盛んだった國。その様な國にとって、蕓術(shù)とはいかなるものになるだろう？」

「在大眾民主主義傳入之前，民眾文化就很繁盛的國家。對這樣的國家來說，所謂的藝術(shù)會(huì)變成怎樣的東西呢？」

【弗里德曼】「何故、ミシマは死を選ばなければならなかったのか？」

「為什么，三島不得不選擇死亡呢？」

【弗里德曼】「何故、オカモトは戦後の自らの蕓術(shù)活動(dòng)をシャドーボクシングである様だと言ったか……」

「為什么，岡本把戰(zhàn)后自己的藝術(shù)活動(dòng)說成“像是對空氣打拳一樣”呢……」

（譯者注：關(guān)于這句話的具體出處，參見https://www.1101.com/taro100/2011-12-28.html。感謝@三無の混沌?提供的資料）

ミシマは三島由紀(jì)夫。

オカモトは岡本太郎だろう。

“三島”是指三島由紀(jì)夫。

“岡本”則是指岡本太郎吧。

【弗里德曼】「彼らの態(tài)度は真逆ではあるが、だが、それは同じく、永遠(yuǎn)にあるべき、壯麗なる宮殿の崩壊を目にした、蕓術(shù)家の態(tài)度でしかない」

「他們的態(tài)度雖然完全相反，但其實(shí)一樣，都只是目睹了本應(yīng)永存的壯麗宮殿的崩塌的，藝術(shù)家的態(tài)度罷了」

【弗里德曼】「宮殿は崩れさり砂の山だけが殘った」

「宮殿崩塌不見，只留下了一座沙山」

【直哉】「今の、日本の蕓術(shù)界は砂の山という事か？」

「也就是說，如今的日本藝術(shù)界是一座沙山嗎？」

【弗里德曼】「その通りだ」

「正是如此」

?

【弗里德曼】「だが、この國には、巨大な空虛さえあればいい」

「不過，對這個(gè)國家來說，只要有一片巨大的空虛就行了」

【弗里德曼】「その中心には空虛さえあれば、中心は必要無い。

本來あるべき真理の価値體系。高尚なる建造物はいらない」

「對它的中心來說，只要有一片空虛，就不需要中心了。

不需要本來應(yīng)有的真理的價(jià)值體系。不需要高雅的建筑物」

【直哉】「難しい話だな。俺にはさっぱりだよ」

「真難懂呢。我一點(diǎn)也聽不明白啊」

【弗里德曼】「つまりこの國ではアートは商売になりづらい。

ただそれだけの事さ」

「就是說在這個(gè)國家art生意很難有生意做。

僅此而已」

【弗里德曼】「ここはアート不毛地帯だ」

「這里是art的不毛之地」

【直哉】「だったら、草薙健一郎はなんで商売になると思った？」

「那么，草薙健一郎為什么覺得有生意做？」

【弗里德曼】「だから健一郎は、早い段階で日本を捨ててアメリカに渡った」

「所以健一郎才早早地離開日本去了美國」

?

【直哉】「だったら、草薙健一郎は日本的では無かったのか？」

「那么，草薙健一郎不是日式的畫家嗎？」

【弗里德曼】「まさか、櫻なんて題材にしているあたり、とても日本的だろう」

「怎么可能，以櫻花之類的作為題材，這非常日式的吧」

【直哉】「だったら何故、草薙健一郎は成功した？」

「那么，為什么草薙健一郎成功了？」

【弗里德曼】「彼が成功したのは、日本的である事に自覚的だったからだよ」

「他之所以成功，是因?yàn)樗麑Α白约菏侨帐降摹边@件事有所自覺啊」

【弗里德曼】「彼は、この國獨(dú)特の空虛を、世界的な共通項(xiàng)とした」

「他將這個(gè)國家獨(dú)特的空虛，作為世界性的共通點(diǎn)」

【直哉】「空虛を……世界的な共通項(xiàng)に……」

「將空虛……化為世界性的共通點(diǎn)……」

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【弗里德曼】「あらゆる國には、宗教がある。

どの民族にも、その中心には長い歴史を持つ巨大な神殿がそびえ立っているものさ」

「所有國家，都有宗教。

任何民族，其中心都矗立著具有悠久歷史的巨大神殿」

【弗里德曼】「だが、日本文化には、そもそもそびえ立つ巨大な神殿が長らく不在だ」

「然而，在日本文化中，原本矗立的巨大神殿卻長時(shí)間地缺席」

【弗里德曼】「巨大都市東京の中心に皇居という、空虛な、何もない森だけの空間が広がっている」

「在超大城市（megacity）東京的中心，鋪展著名為皇居的，空虛的、別無一物只有森林的空間」

（譯者注：出自羅蘭·巴特的《符號(hào)帝國（L'Empire des signes）》：“我要談的城市（東京），表現(xiàn)出這一可貴的矛盾：它也有一個(gè)中心，但這個(gè)中心是空的。整個(gè)城市都圍繞著一個(gè)既是禁區(qū)又無足輕重的地方，那里籠罩在綠蔭之下，由溝渠保衛(wèi)著，住著一個(gè)永遠(yuǎn)也見不到的天皇，也就是說，照字面意思，無人知曉此人是誰。”參見https://ja.wikipedia.org/wiki/表徴の帝國。）

【弗里德曼】「そして、その事を健一郎は良く理解していた」

「并且，健一郎對這件事很是理解」

【弗里德曼】「空虛である事を自覚していた健一郎の作品は、どの文化ともかち合わない。日本的な空虛感を作風(fēng)としていた」

「對自己的空虛有所自覺的健一郎的作品，與任何文化都不沖突。它們以日式的空虛感為風(fēng)格」

【弗里德曼】「ヤツの死生観は、まるで箱庭の様に美しく、そして素樸さと根源的なものを持っている」

「那家伙的生死觀，如箱庭一般美麗，并且具有樸素感、和某種根源性的東西」

【弗里德曼】「草薙健一郎の絵畫が、宮澤賢治の影響を強(qiáng)く受けているのも偶然ではないさ」

「草薙健一郎的繪畫受到宮澤賢治的強(qiáng)烈影響，也不是偶然的」

【弗里德曼】「彼の臨界的な空虛の素樸さ。ああいう蕓術(shù)は、一度ハマれば、どの人間にも理解出來る」

「他的臨界性的空虛的樸素感。那樣的藝術(shù)，一旦迷上，任何人都能夠理解」

【弗里德曼】「禪は歐米で大人気だ。かのスティーブ?ジョブズも大変熱心だった」

「禪在歐美很有人氣。那個(gè)史蒂夫·喬布斯也非常熱衷」

【弗里德曼】「空虛と無。彼は、ある意味で分かりやすい蕓術(shù)家だ」

「空虛與無。在某種意義上來說，他是個(gè)很好懂的藝術(shù)家」

【弗里德曼】「だから、商売として成り立った」

「所以，【買賣他的畫】才成其為生意」

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【弗里德曼】「だが、それも例外。草薙健一郎という男は希有な存在だ。

取り替えがきく様な才能では無い」

「不過，這也是個(gè)例外。草薙健一郎這個(gè)男人是稀有的存在。

他的才能是不可替代的」

【弗里德曼】「この國には芳醇な文化が溢れているさ。

だが、それはアートではない」

「這個(gè)國家滿溢著芳醇的文化。

但是，它們不是art」

【弗里德曼】「私の仕事とは関係のないものばかりだ……」

「凈是些跟我的工作無關(guān)的東西……」