霧雨(きりさめ)に包(つつ)まれた世界(せかい)で

冷(つめ)たい素顔(すがお)で振(ふ)り向(む)いた

あの雲(yún)(くも)はどこまで旅(たび)するんだろう

何(なに)も持(も)たないで

いくつも聲(こえ)がぶつかり合(あ)って

命(いのち)の赤(あか)い飛沬(ひまつ)を降(ふ)らせた

僕(ぼく)らは何故(なぜ)

手(て)に入(い)れるため

失(うしな)うことを選(えら)び続(つづ)けてる

花(はな)が揺(ゆ)れている　

風(fēng)(かぜ)が吹(ふ)き荒(あ)れる

次(つぎ)は何(なに)を差(さ)し出(だ)せば生(い)きられる

空(そら)高(たか)く

烏(とり)のように飛(と)べない僕たちは

傷(きず)を引(ひ)きずって

歩(ある)いて

?

「正(ただ)しさ」と「正しさ」がぶつかって?

新(あら)たな影(かげ)を呼(よ)び起(お)こして?

僕(ぼく)の目(め)は真実(しんじつ)を見(jiàn)(み)たくて

燈火(ともしび)を掲(かか)げ

凍(こご)えるほどに虛(うつ)ろな夜(よる)も

身(み)を寄(よ)せ合えば

朝(あさ)は來(lái)(き)るだろう

僕(ぼく)らは何故(なぜ)

傷(きず)つけあうの

いつまで　同(おな)じ記憶(きおく)繰(く)り返(かえ)し

歩(ある)くの？

空(そら)の向(む)こう側(cè)(がわ)で

名(な)も知(し)らぬ誰(shuí)(だれ)かが

思(おも)いに胸(むね)を焦(こ)がしている

その色(いろ)を　痛(いた)みを

僕(ぼく)ら知(し)っている明日(あす)が

道(みち)を繋(つな)がっている

花(はな)が揺(ゆ)れるように

風(fēng)(かぜ)が走(はし)るように

次(つぎ)は何(なに)を追(お)いかけて生(い)きていく

空(そら)高(たか)く

鳥(niǎo)(とり)の翼(つばさ)のない僕(ぼく)たちは

大地(だいち)に跨(またが)って

歩(ある)いて

信(しん)じて