生き物は円柱形（生物是圓柱體）

作者：本川　達(dá)雄（もとかわ　たつお）

地球には、沢山の、様々な生き物がいる。生き物の、最も生き物らしい所は、多様だという所だろう。しかし、よく見(jiàn)ると、その中に共通性がある。形の上では分かり易い共通性は、「生き物は円柱形だ」という點(diǎn)だ。（在地球上，用眾多各不相同的生物。生物最像生物的地方在于其多樣。然而，仔細(xì)看的話，其中有著共通性。形狀上的簡(jiǎn)單易懂的共通性在于“生物都是圓柱體”這一點(diǎn)。）

君の指を見(jiàn)てごらん。丸くてまっすぐに伸びた形だろう。ごつごつしていたり、凸凹（でこぼこ）があったりしていても、それをここでは円柱形と見(jiàn)なすことにしよう。このように見(jiàn)ると、腕も、足も、首も円柱形だし、胴體もほぼ円柱形と言える。「気を付け」の姿勢(shì)をすれば、體全體が円柱形だと見(jiàn)ることも出來(lái)る。（看看你的手指吧。是圓形筆直伸展的形狀吧。就算有凹凸不平的地方，在此把其視為圓柱體吧。像這樣，手腕、腳、脖頸也是圓柱體，軀體也可以說(shuō)幾乎是圓柱體。做出立正姿勢(shì)的話，整個(gè)身體都可以看成圓柱體。）

蚯蚓や蛇は、円柱そのものだし、鰻もそうだ。貓や犬の足や胴體も、丸くて長(zhǎng)い、つまり円柱形。植物だって円柱形だ。木の幹や枝、草の莖は円柱形。円柱形が集まって、全體が作られている。（蚯蚓和蛇本就是圓柱，鰻魚也同樣如此。貓狗的腳和身軀也是圓長(zhǎng)的，也就是圓柱體。植物也是圓柱體。樹(shù)干和樹(shù)枝、草莖是圓柱體。圓柱體集中起來(lái)，形成整體。）

もちろん、例外もある。君達(dá)も、読みながら考えたのではないだろうか。蝶は円柱形ではないぞ、木の葉も違うじゃないかと。（當(dāng)然，也有例外。你們邊讀也邊在思考吧？蝴蝶不是圓柱體，樹(shù)葉也不是圓柱體吧？）

蝶の羽が平たいのには、団扇や扇子が平たいのと同じ理由がある。扇子は、閉じたままでは扇げない。より沢山の風(fēng)を送るためには、広げて、面積をより大きくした方がいい。蝶は羽で空気を押して飛ぶ。沢山の空気を押すために、面積をより大きくする必要があるのだ。でも、広い羽を除けば、蝶も円柱形の集まりだ。胴體は円柱形、觸角（しょっかく）も足も細(xì)い円柱形である。木の葉も同じように考えられる。太陽(yáng)の光をより多く受けるため、葉を平たくすることで面積を大きくしている。でも、幹や枝は円柱形だし、木全體を見(jiàn)ると、先が細(xì)くなった?jī)抑韦坤趣いΔ长趣獬鰜?lái)る。（蝴蝶的翅膀是扁平的，與團(tuán)扇、扇子是扁平的有著相同的緣故。扇子閉著的話無(wú)法扇動(dòng)。為了扇出更多的風(fēng)，展開(kāi)來(lái)面積越大越好。蝴蝶用翅膀扇動(dòng)空氣飛行。為了扇動(dòng)更多的空氣，有必要讓翅膀面積更大。但是，除去寬翅的話，蝴蝶也集合著圓柱體。它的身軀是圓柱體，觸角和腳也是細(xì)圓柱體。樹(shù)葉也可以同樣這么考慮。為了曬到更多的陽(yáng)光，葉子平扁讓面積變大。但是，樹(shù)干和樹(shù)枝是圓柱體，看樹(shù)的整體時(shí)，尖端也可以看成變細(xì)的圓柱體。）

仮に、生き物の基本が円柱形だとすると、それには理由があるに違いない。円柱形だと、どんないいことがあるのだろう。（且說(shuō)生物的基本是圓柱體的話，一定有著其原因。圓柱體的話有著怎樣的好處呢？）

実験してみよう。新聞紙を一枚用意する。まずは、広げて立ててみる。くたっと曲がって立てられない。次に、丸めて円柱形にしてみる。すると、立つ。橫にして持っても、円柱形だと、撓って垂れ下がることはない。では、丸めずに、四角く折って角柱（かくちゅう）にしてみたらどうだろう。これでも、ある程度は強(qiáng)くなる。しかし、どの方向から力を加えるかによって強(qiáng)さに違いがあるし、角の部分が凹み易い。（實(shí)驗(yàn)一下吧。準(zhǔn)備一張報(bào)紙。首先，試著讓它展平著豎起。一下子彎下來(lái)豎不起來(lái)。接著，試著把報(bào)紙卷成圓柱體吧。于是，能豎起來(lái)。就算橫拿，只要是圓柱體的話，就不會(huì)彎曲垂下。那么，不卷成圓，折成方柱體的話會(huì)怎么樣呢？某種程度上變結(jié)實(shí)了。然而，根據(jù)從哪個(gè)方向施加力，其結(jié)實(shí)程度不一樣，并且角的部分容易變凹。）

円柱形は、強(qiáng)い形なのである。外から少々の力が加わっても、その形を保つことが出來(lái)る。これは、生き物にとって大変重要なことだ。実は、蝶の羽の中にも円柱形がしっかり入っている。羽をよく見(jiàn)ると、筋のようなものが見(jiàn)えるが、これが細(xì)い細(xì)い円柱形の翅脈なのだ。木の葉も同様で、中に葉脈という円柱形の管が通っている。これらの円柱形が中にあることで、蝶の羽や木の葉は、広げた新聞紙のようにくたっとなることなく、広い形を保っているのである。（圓柱體是結(jié)實(shí)的形狀。就算從外部稍微施加力，也能保持形狀不變。這是對(duì)生物而言非常重要的事。其實(shí)，蝴蝶的翅膀中也確實(shí)有圓柱體。仔細(xì)看翅膀的話，能夠看到條紋一樣的東西，這是很細(xì)很細(xì)的圓柱體翅脈。樹(shù)葉也同樣，內(nèi)部貫通著圓柱體葉脈。因?yàn)閮?nèi)部有這些圓柱體，所以蝶翅和樹(shù)葉不像展開(kāi)的報(bào)紙那樣癱軟，并保持著寬廣的形狀。）

円柱形は、強(qiáng)いだけでなく、速い形でもある。蚯蚓が円柱形をしているのは、土の中を進(jìn)んでいく時(shí)の抵抗が少なく、楽に速く進(jìn)めるからである。時(shí)速百キロメートルものスピードで泳ぐ鮪（マグロ）は、円柱形の胴體で、前と後ろが少し細(xì)くなっている。高速で進(jìn)むものの場(chǎng)合は、このように円柱形の前後が細(xì)く尖った形になると、抵抗が更に小さくなる。（圓柱體不僅僅是結(jié)實(shí)，還很快。蚯蚓長(zhǎng)成圓柱體，是因?yàn)樵谕林星斑M(jìn)的時(shí)候阻力小，可以輕松快速地前進(jìn)。游泳時(shí)速一百公里的金槍魚有著圓柱體的身軀，軀體前后稍微漸漸變細(xì)。高速前進(jìn)的時(shí)候，像這樣圓柱體的前后形狀尖細(xì)的話，阻力更加小。）

円柱形は強(qiáng)い。円柱形は速い。だからこそ、生き物の體の基本となっていると言っていいだろう。（圓柱體很結(jié)實(shí)。圓柱體很快。因此，可以說(shuō)這是生物身體的基本吧。）

生き物は実に多様である。長(zhǎng)い進(jìn)化の時(shí)間をかけて、それぞれが獨(dú)自の多様な生き方をするようになり、多様な大きさや形を獲得してきた。そのことを思うと、あらゆる生き物に対して、恐れ、敬う気持ちすら抱かずにはいられない。そういう多様な生き物に囲まれているからこそ、私達(dá)の暮らしは、賑やかで豊かなのだ。「ああ、こんな生き方をしている生き物もいるのだ?！工?、その多様さを知ることはとても面白い。それと同時(shí)に、多様なものの中から共通性を見(jiàn)出し、なぜ同じなのかを考えることも、実に面白い。（生物真的是多種多樣。經(jīng)過(guò)漫長(zhǎng)的時(shí)間進(jìn)化，生物擁有各自多樣的生活方式，獲得了各種各樣的大小和形狀。一想到這里，我們必須對(duì)所有的生物懷有敬畏之情。正因?yàn)楸贿@些多樣的生物圍繞，我們的生活熱鬧而又充實(shí)?！鞍?，還有過(guò)著這種生活的生物啊。”知道這些多樣性非常有趣。與此同時(shí)，從多樣性中發(fā)現(xiàn)共通性，考慮為什么相同也很有趣。）

詞匯

扇ぐ（あおぐ）：扇、扇動(dòng)

くたっ：由于疲勞、恐懼等原因癱軟、精疲力竭、萎靡不振

丸める（まるめる）：弄圓、揉成團(tuán)；拉攏；削發(fā)（出家）

撓う（しなう）：柔軟而彎曲、柔韌；順從

四角い（しかくい）：四方形的；生硬

抵抗（ていこう）：阻力；抵抗、反抗、抗拒；抵觸、反感

作業(yè)

1.讀課文

2.思考課文相關(guān)內(nèi)容：

3.閱讀基礎(chǔ)敬語(yǔ)知識(shí)：