MEN IN BLACK 『わた婚2』『HiGH&LOW』

MEN IN BLACK
『わた婚2』『HiGH&LOW』ほか出演の塩野瑛久、闇をまとう――。
2022/07/10 11:30
文=
末﨑裕之
俳優(yōu)?塩野瑛久。2011年の第24回ジュノン?スーパーボーイ?コンテストで審査員特別賞などに輝いたことをきっかけに蕓能界入りした彼は、2012年7月期の『GTO』(フジテレビ系)で俳優(yōu)デビューを果たして、まもなく10年。これまで『獣電戦隊キョウリュウジャー』(テレビ朝日系/13~14年)のキョウリュウグリーン、『來世ではちゃんとします』シリーズ(テレビ?xùn)|京系/20年、21年、22年)のAくん、映畫『HiGH&LOW THE WORST』(19年)の小田島有剣など、さまざまな役を演じてきた。 4月クールでは『探偵が早すぎる 春のトリック返し祭り』(日本テレビ系)に出演を果たしたほか、8月より舞臺『VAMP SHOW』公演がスタート。また9月9日に公開が決まった映畫『HiGH&LOW THE WORST X』にも出演している。 ”某國寶級イケメンランキング”にも名を連ねる彼が、「黒」をテーマにした本企畫に登場。俳優(yōu)としてのあり方について大いに語った。
――塩野さんって幅広い役を演じられていますが、ちょっとクセのある役が多い印象があります。 塩野瑛久(以下、塩野)クセ、あるんですよね。 ――『探偵が早すぎる 春のトリック返し祭り』では割と普通の青年役でしたね。 塩野 そうですね。でも今回も、ちょっとずつ何かいろいろ出てくる役ではあったので、そこを楽しみにやりました。あとは、多少普通でも……僕の性根なんでしょうね、ちょっと暗い部分が出ちゃう。何かを抱えさせたくなるんですよね。そのほうがやっぱり役柄的にも深みが出るのかなって。役のことを考えてると、どうしてもそうなっちゃうんです、僕の性分として。 ――「いろいろ出てくる」とは言っても、さすがに『來世ちゃん』のAくんほどぶっ飛んではないですよね。あれは1話を観た時ちょっと衝撃を受けまして。 塩野 アハハハ! そうですね、Aくんほどぶっ飛んではないです。 ――前クールの『探偵が早すぎる』では、シリーズの続編からの參加となったわけですが、プレッシャーはありましたか? 塩野 プレッシャーは不思議とそんなになく……もう安心感がすごいので。滝藤(賢一)さん、広瀬アリスさん、水野美紀さんのお三方がシーズン1で作られてた世界観が明確にあって、それを観てからの參加だったので、どういう空気感になるかっていうのはなんとなくわかったので、ある意味入りやすかったですね。滝藤さんも、すごくフランクに「アッキー」って呼んでくれて。
――広瀬アリスさんといえば、『佐知とマユ』(NHK/2014年)で共演されてましたよね。また、戀愛絡(luò)みでの共演でした。 塩野 そうなんです。あの時は妊娠させて逃げた男の役でしたけど。懐かしいですね。僕の中の広瀬さんの印象は、『進撃の巨人』の鼻歌を急に後ろで歌い出して、僕がパッと振り返って『なんで進撃!?』って言ったら、『知ってるんですね、恥ずかしい』って言われたっていう記憶があって。 ――塩野さんもアニメ好きなんですよね。 塩野 僕もアニメ大好きですね、めちゃめちゃ観ます。 ――最近だとどういうのをご覧になりました? 塩野 最近は『進撃』と『王様ランキング』ぐらいしか見られてなかったんです。でも今年はもう、すごい豊作ですよね。それを楽しみに今生きてます。
――ちなみに注目作は? 塩野 いや、いっぱいあるんですよ! 『ブルーロック』『SPY×FAMILY』『地獄楽』とか。多分ひねり出したらもっと出てきます。 川村壱馬には僕が一方的に惚れてる
――話を少し戻しまして……本企畫は「黒」をテーマにしているのですが、これまで演じられた中で、ノワール的な役柄というと、やっぱり『HiGH&LOW THE WORST』の小田島でしょうか。 塩野 そうですね?!亥膝ぅ愆`』は僕が憧れてた世界観でもあって。高橋(ヒロシ)先生の『WORST』とクロスオーバーした作品なんですけど、まず鳳仙學(xué)園の制服を著られたってことが本當(dāng)に嬉しくて。憧れの現(xiàn)場だったので、気合は入ってますよね。 ――改めて振り返ってみて、小田島役はどうでしたか? 塩野 元々與えられてた役柄としては、頭が良くて、あの中では頭脳派で、參謀で、とは言われてたんですけど。それだけじゃ多分、視聴者の印象にも殘らないだろうなあ、と。ある意味あれはもう、バトルなんですよ、演者同士の。あれだけの人數(shù)がいるので、その中でどう表現(xiàn)するか。試されてるなって。嬉しいことに鳳仙チームは、1人以外はほぼ共演経験があって、チームワークみたいなものをすごく出せましたし、それぞれが思い描いてる役柄も全然バラバラで、みんなそれぞれに色がすごい出てて。みんな大好きですね、鳳仙チームは。 ――今年公開の続編でその鳳仙チームが再集結(jié)するわけですね。 塩野 「帰ってきたな」って感じでしたね、現(xiàn)場は。今回もアクションエンタメ感満載なので、何も考えずに見れるってところが一番いいんじゃないかな。
――前作の撮影からは4年ほどのブランクがあったと思いますが、すぐに小田島に戻れた感じだったんですか? 塩野 どうだろう……なにせ(前作での)小田島のシーンって、ファンの方が僕の出演時間を數(shù)えてくれてたみたいなんですけど、7分しかなかったんですって。普通の會話をしてる小田島は別にそんなになかったし。だから今回は、自分の中では小田島でやってたつもりなんですけど、監(jiān)督から「もうちょっと前回の感じでいいよ」って言われたりもしました。だから、もしかしたらちょっとずつ取り戻していったのかもしれないですね。 ――でも、7分であれだけインパクトを殘せたっていうのはすごいことだと思います。それこそ『來世ちゃん』とかは、小田島を見てキャスティングしたとか。 塩野 祖父江さん(祖父江里奈プロデューサー)ですね。そうなんです。 ――やはり転機になったという感覚はありますか。 塩野 WORSTで知っていただいたって人もたくさんいるので、それは嬉しいですね。とてもいい環(huán)境と役に出會えたっていう気はしています。それが今回(『HiGH&LOW THE WORST X』)はパワーアップしてるんじゃないかなって思いますし、完成が楽しみですね。 ――ちなみに『ハイロー』っていうとLDH所屬の方がたくさん出ていて、今まさに塩野さんはLDH所屬なわけなんですけど。塩野さんのドラマデビューがEXILE AKIRAさん主演の『GTO』だったことを考えると、不思議なめぐり合わせですね。 塩野 そうなんです?!篏TO』の時に白濱亜嵐くん(GENERATIONS from EXILE TRIBE)とも共演してるんですけど、まぁ言っても當(dāng)時の僕はセリフがあるかないかで。教室の隅っこのほうで、畫角に映るか映らないかぐらいのところで、ちっちゃくお芝居をしてたわけなんです?!篜RINCE OF LEGEND』(日本テレビ系/2018年?劇場版は2019年)で片寄涼太くんと共演して、その時に(GENERATIONSの)ライブに行かせてもらったんですね。そしたらトロッコに乗ってきた白濱亜嵐くんが僕に気づいて手を振ってくれて、でも「まさかな」と思って後々楽屋挨拶に行った時に「久しぶり」って言ってくれて。いや、あんな端役だったし、なんでそんなトロッコの上から見つけられるの?とか思って。素晴らしいなって。
塩野 自分でも振り返ってみたら「そういえば」って、びっくりします。ご縁ですよね。それでいうと、本當(dāng)に最近思い出したんですけど、『私たち結(jié)婚しました 2』(ABEMA/2022年)でトリンドル(玲奈)さんと一緒だったんですけど、よくよく思い返したら、ジュノンボーイコンテストの告白審査みたいな時にトリンドルさんに告白してるんですよ。 ――へぇ! 塩野 ご本人に伝えることはできませんでしたけど。 ――それもまたすごいめぐり合わせです。LDHの話に戻ると、『HiGH&LOW THE WORST』でも一緒だったTHE RAMPAGEの川村壱馬さんとすごく仲が良いですよね。1月放送の『The Gift』(日本テレビ系)で川村さんが塩野さんに手袋をプレゼントされてたり。 塩野 コロナ禍もあって、「會おう」っていうのはなかなか言えてないんですけど、そんな中でも企畫とかで僕の名前を挙げてくれて、プレゼントをくれたりと、本當(dāng)に嬉しいですね。でも、個人的には僕が一方的に惚れてると思ってるんですけどね。才能というか、努力でもあるんですけど、パフォーマンスしかり歌しかり、でもお芝居に何より惚れ込んでいて。すごい素敵だなって思ってます。
――ちなみに『探偵が早すぎる』の役はカズマ(和馬)でしたよね(笑)。漢字は違いますが。 塩野 さすがにそれは自分から『壱馬、今度和馬って役やるんだよ』とか言わないですけど(笑)。それもご縁なんですかね。 三浦春馬さんの『キンキーブーツ』はすごかった。あの圧倒的存在感
――いろんな役をやられていますが、先ほど話に出た『私たち結(jié)婚しました 2』は「戀愛モキュメンタリー」だったじゃないですか。あれはまた、どこまで素を出すか?っていう部分とか難しかったのでは? 塩野 難しかったですね。多分、世代とかもあるんでしょうけど、僕自身、俳優(yōu)って「ミステリアスでなんぼ」だって思ってたので、役柄以外で自分というものを表現(xiàn)していいものなのかどうかとか、あまり見せるべきじゃないんじゃないかっていう抵抗があって。それはいまだに若干葛藤してるところでもあるんですけど。でもそこは吹っ切れてやりましたね。本當(dāng)に、素の自分はすごいつまんない人間だと思ってるんですよ。だから、そんなものをお見せしてもよいのかなって(笑)。 ――どういうところがつまらないと思っちゃうんですか? 塩野 真面目なんですよね、自分で言うのもなんですけど(笑)。けっこう頭で考えるタイプで。たとえばお酒を飲んでも、めちゃくちゃテンションが上がるわけでもないし。きっと、どこかしらに「弾けたい」みたいな部分は持ってはいるんですよ。だけど、それはお芝居の中ででしか……やりたくないってわけではないんですけど、お芝居の時だけ「自由だ」って思えますね。 ―― 逆にそれが「演じたい」みたいな欲求につながってるんですかね。 塩野 そうかもしれないですね。やっぱり楽しいなと思いながら、日々撮影してます。もっともっといろんな役に巡り合えたらいいなって思いながら。だからずっと続けちゃいますね、この仕事。その場その場で生まれるものが楽しかったりするんで。それこそ、滝藤さんが、どの俳優(yōu)も1回や2回は「あの時の現(xiàn)場は刺激的だったな」っていう感動みたいなものを持ってらして、それを経験してるがゆえにずっとそれを追い求めてやり続けてしまうって仰ってて。まさにそのとおりだなって。滝藤さんがそういうふうに思うってことは多分、僕も數(shù)年後もずっと同じことを言うんだろうなって思うんですよ。永遠に終わりは來ないんじゃないかっていう。ずっと同じことを言ってるかもしれない。
――今回の企畫のテーマが「黒」ということで、塩野さんの”黒い”部分をお聞かせいただけたら。 塩野 そうですね……ドラマとか映畫とかでも、同世代の人の活躍してる姿をあまり見られないっていうのはありますね(笑)。もちろん喜ばしいことだし、會ったら普通なんですけど。ちょっと……やっぱり距離を離しちゃうのかなぁっていうのはあるかもしれないですね。 ――塩野さんって、クールな役柄を演じることが多いですけど、けっこう內(nèi)に熱いものがあるタイプですよね。 塩野 わりと暑苦しいかもしれないですね。壱馬とかもそうなんですよね、熱いんです。そういうところは通じ合ってるのかなあという気はしますけど。 ――こういう悪役をやりたい、ダークなキャラクターをやってみたい、みたいな願望はありますか? 塩野 うーん……、血を浴びたいですね。 ――それはホラー方面じゃなくて? 塩野 ホラーは若干苦手なんです。ホラーじゃなくて、『孤狼の血』みたいな作品とかも出てみたいです。今のイメージからなかなか想像できないことが多分多いと思うので、しょうがないですけど。全然肌も焼くし。 ――全然違うビジュアルになってみたい、みたいなことも? 塩野 あります。わりと役によっては変えてるつもりなんですけど。パンチパーマとか? 坊主、女裝とかもしてみたいですね。そういえば、三浦春馬さんの『キンキーブーツ』はすごかったですね。あれはすごいなと思いました。歌って踴って……仕草とか。あと圧倒的存在感。すごいなと思いますし、挑戦してみたいなとも思いましたね。どこまで自分ができるんだろうって。
――ちなみに歌って踴って、というのは? 塩野 得意ではないのですが、機會があれば……決してやりたくないわけではないので。機會があったら挑戦してみたいですし、できるに越したことはないのと、俳優(yōu)はそういうところもかなり求められていると思うので、頑張ってスキルを磨かないとな、とは思いますね。 ――現(xiàn)在27歳。20代のうちにやっておきたい役とか目標はありますか? 塩野 今まさに、どのあたりで自分を変えていくのがいいか迷ってるところなんですよね。今髪を切って、「まだ若い役いける」って言われてるからちょっと様子見てる感じなんですが、どこかでシフトしなきゃなと思ってます。求めていただけるのであれば、初々しい役だったりとか、少し気弱だったりとか、まだ未熟な役とか、そういうものもやりたいですけど、30代になってからは、仕事もできる男だったりとか、色気を感じさせたりとか、そういう役をやっていきたいです。