ブサメン
ブサメンに口説かされたことのある私に解答させてくれ。
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クラスに私を口説いてたブサメンの男子もいるけど、まじ不細工なんだったわよ、あいつは。顔の不細工さは、「拡散性」があって、あいつの他のところにでも及べたので、普段の衣裝とか、履いた靴とか、バッグとか、いずれにしても不細工だった。
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このブサメンは髪型が並々だったし、性格が內(nèi)気だったし、肌色が暗かったし、正直、こんなやつに好まれてなんて、やばい恥ずかしかった。
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私のことを本気で好きになってくれたとも私はわからなくもなかった。私はいつの日か教室から食堂へ出かけたくなかった。折しもブサメンも教室で宿題をやってた。私はあいつにお金を預(yù)けて、何か食べ物を買ってきてもらった。當時私は懐が寒かったから、百円の素麺にしか選べなかったけど、あいつは三百円の肉麺を持ってきてくれて「素麺はもう売り切れだよ」なんて教えてくれた。百円を払って麺屋さんに素麺を作ってもらえたのに三百円の肉のほうにしてくれたとは、あいつ、ブサバカそのものじゃないかね。
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正直に言うと、自分の二百円で奢ってくれて感謝する気だった。でも、その時のあいつの笑顔を見て、胃、むかむかだった。「君、何を食べるの?」って聞いてみた。あいつは「即席を食べていい」って答えた。実は、あいつはその晩袋麺を買って取り拉いで食べた。あいつは私にどんなに優(yōu)しくしても、受け入れないから、ブサメンにごめんなさい。
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しかし、そんなブサメンにもいいところがあるね。その日からの毎日、あいつに弁當を買ってもらってた?!负盲首婴苑证算堡欷俊工乳g違えたか、あいつは、毎度でも、私の頼みに潔く快諾してくれた。そんなバカはおかしかったね。百六十円を預(yù)けたら二百円の食べ物が帰れた。二百四十円だったら三百六十円。こんなことを私も黙っていて、あいつの割り増しを一學期利用した。
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期末間際になった後で、私のことにもっと寄り付こうと焦ったあいつは本當にムカついてたまらなかった。私の周りに男子が多いし、イケメンも何人かいるよ。私は心からそんなブサバカの男子が嫌いなんだったので、或るイケメンに、胸を漏らさずに裸で抱き締め合う寫真を取ってもらった。そして寫真をあいつにしか見れないように定めて発表した。
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翌日、あいつは以前とは違って、私を無視した。やっぱり寫真は効いてよかった。でも、食事ではあいつにうまい汁が吸えなくなって殘念だった。
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晩、屋上で泣いてるやついるそうだった。私も見に行った。あいつは呆れるほどの様子だったよ。慟哭してるあいつはまるで河豚みたいだったから私は一夜中、笑いを禁じ得なかった。