『芙蓉友奈』舞臺探訪レポート 第9回 來島海峽大橋編
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『芙蓉友奈』舞臺探訪レポート 第9回 來島海峽大橋編
2023/05/23


現(xiàn)在G'sチャンネルにて『勇者である』シリーズ最新作のビジュアルオーディオドラマ『芙蓉友奈は語部となる』が配信中です!
この舞臺探訪企畫では、本作とその前日譚にあたる『芙蓉友奈は勇者でない』の魅力をより広めるべく、舞臺のモデルとなった地域を毎回紹介していきます。
第9回目の今回は、リリたちが一度四國の壁の調(diào)査に訪れ、物語のクライマックスを飾った場所でもある、來島海峽大橋へ行ってきました!


リリたちが『芙蓉友奈は勇者でない』第2話と第5話で訪れた來島海峽大橋。広島県尾道市と愛媛県今治市を結(jié)ぶ全長約60kmの本州四國連絡(luò)ルート、しまなみ海道を形成する橋の1つであり、愛媛県側(cè)から向かう際の最初の橋となります。
さて、今回は観音寺駅からのスタート。特急電車で県境を越え、一旦取材の準(zhǔn)備のために今治駅へ。……と、大鳴門橋の時のように軽く流していますが、特急では約1時間、各駅停車の場合は約2時間の旅路となります。舞臺探訪の際は、この長大な移動時間をしっかり計算に入れておきましょう。

↑この流線型の車體はロマンですよね、超カッコいい! 取材の移動時は、ちょうど通勤時間近くということもあってか、多くの方が乗車されていました。

↑今回の宿泊地の最寄りが今治駅であったため、ここで一旦荷物整理。駅構(gòu)內(nèi)には今治市のゆるキャラ、バリィさんの像もありました!
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到著した今治駅から來島海峽大橋までは、北方向へおおよそ約6kmの道のり。今治駅から橋の付近のバス停まで向かうバスも運(yùn)行されていますが、1日6本と本數(shù)が少ないので注意が必要です。
今回取材班は、リリたちの行程通りにJR予讃線でさらにもう1駅進(jìn)み、波止浜駅へ行くことにしました。本來はそこから歩いて近くのバス停に行き、バスで橋付近まで向かう予定でしたが、駅近くにタクシー會社さんを発見! 來島海峽大橋へ行きたい旨を伝えると、快諾していただきました。
道中は、遠(yuǎn)回りにならない程度に今治で有名な造船所の近くを通っていただいたり、今治のお話を聞かせてくださったりと、短い時間ながらも親切にしていただきました!
そうして來島海峽大橋を間近に望む、展望臺の駐車場に到著。ここからは徒歩で橋の上へと向かっていきます。まずは、展望臺から少し車道を下ってから専用の入口へ!

↑橋からの直線距離でいえば、最寄りとなる波止浜駅。無人駅ですので、往復(fù)で利用する際には事前にその分の切符も買っておくとよいですね。

↑四國と島々をつなぐ來島海峽大橋が目の前に! もうこの時點で素晴らしい眺めですが、今回はあの橋の上に歩いて行くことが大事なのです! ちなみに、駐車場の側(cè)には來島海峽展望館があります。

↑車道に沿って橋の入口を目指す途中、こんなトンネルをくぐっていくことに。結(jié)構(gòu)高低差があるので注意! 実はこれを迂回する小さな遊歩道もありました……。
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さて、しまなみ海道最大の特徴といえば、自転車歩行者道が併設(shè)されていること! つまり、車が走り抜ける巨大な橋の側(cè)を?qū)g際に歩いて渡れるわけです、これほどワクワクすることってなかなかありませんよね。
そして、作中でリリもいっていましたが、時間さえかければ歩いて四國から本州付近まで渡ることも可能。壁越えの大本命であったことも納得です。
それでは、自転車歩行者道のスタート地點からゆっくりと歩いて登っていきましょう! 橋の上にたどり著くまでは、専用の長いループ橋となっているのですが、ここを歩いている時に浴びる風(fēng)がとても心地よく、加えて360°どこを見ても素晴らしい眺めで、すでに大興奮狀態(tài)でした!

↑専用の道が整備されており、自転車で風(fēng)光明媚な島々を渡れることからサイクリングの聖地ともなっているしまなみ海道。そのルートと見どころを示す大きな看板もありました。

↑ここが來島海峽大橋につながるスタート地點! 間違えることはないと思いますが、看板に従って左のループ橋へ。なんだか高速道路を自分の足で歩けるような高揚(yáng)感!

↑見てください、このカーブと無骨な橋桁が生み出すカッコよさを! 途中には、こういう巨大な建造物が好きな人にはたまらないポイントもあります。
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ループ橋をぐるっと回れば、ついに車道と合流! そのまま來島海峽大橋の上へと進(jìn)めます! 海面からは50m以上の高さがあり、その高度感やすぐそばを走り抜けていく車の音のせいで、ちょっぴり怖さもあります。ですが、目の前に広がる絶景と、こんなところを歩ける非日常感と爽快感がその気持ちを吹き飛ばしてくれました!
この日はすでに天候が崩れ気味ではあったものの、しまなみ海道に連なる島々、それらをつなげる巨大な橋々をじっくりと眺めることができました。ただ、最初の調(diào)査時にリリがおびえていた通り、季節(jié)や天候によっては橋上で風(fēng)が強(qiáng)くなることもありますので、十分に注意しましょう。
また、繰り返すようですが、高い場所なので、高所恐怖癥の方には……あれ? 今思えば、リリたちの訪れた場所って高所恐怖癥には辛い場所が多くないですか? リリ自身もその気があるはずなのに、それを乗り越えてまで、やり遂げたい意志の方が強(qiáng)かったのでしょう。

↑しまなみ海道の殘り距離を示す看板が立つ合流點。目の前にそびえ立つ橋の塔とメインケーブルの大きさに、テンションが少々振り切れていました。

↑車道のようにきれいにアスファルトが敷かれた自転車歩行者道。自転車用の進(jìn)行方向が書かれているなど、事故を防ぎ通行がしやすいよう、きちんと整備されていました。

↑ちょっと勇気が要りますが、柵から下を見れば美しい瀬戸內(nèi)海が広がります。海岸の透明度がとても高くしばらく見入ってしまいました。見る場合は安全にも気をつけてください。
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しまなみ海道、という大きなくくりでいうと『勇者史外典』の第三章『烏丸久美子は巫女でない』にも登場しています。烏丸久美子が幼い勇者?高嶋友奈、のちに橫手すずの母となる橫手茉莉やその他の避難民を連れ、奈良からの逃避行の果てにたどり著いた場所ですね。
本州側(cè)の最初の橋?尾道大橋の上で、すでに巫女の力に目覚めていた、幼い上里ひなたが神官たちを引き連れて待ち受けていました。この時の烏丸と高嶋の決斷が、結(jié)果的に現(xiàn)在配信中の『芙蓉友奈は語部となる』にまでつながっていくこととなります。
この時は、尾道大橋まで行くことは難しかったのですが、車等の移動手段があれば、実際にしまなみ海道を本州側(cè)から渡って、西暦2015年に起きた出來事を振り返ってみるのもよいかもしれません。


↑當(dāng)時小學(xué)生だったとは思えないほどの存在感を放つ、巫女姿のひなた。こんな姿を見たら、あの烏丸先生でも警戒しますよね……。ちなみに寫真は來島海峽大橋の第一大橋ですので、実際のモデルとは異なります。
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來島海峽大橋の第一大橋の歩道を少し歩いてから橋の下まで戻り、取材は一旦終了となりました。ということで『芙蓉友奈は勇者でない』ラストで柚木が壁越えに挑んだ場所へと行ってきましたが、いかがだったでしょうか?
若干天候が崩れ気味で殘念ではありましたが、それ以上に高い橋の上を歩けるのがなによりも楽しかったです! 第5話で柚木たちが日が落ちてから歩道に侵入し、壁まで歩いていったと考えると、その道中はかなり怖いと思うのですが、それよりも使命感や勇気が勝っていたのだろう、とも改めて感じましたね。
しまなみ海道を?qū)g際に歩く、あの非日常感はなかなか體験できないと思いますのでみなさんもぜひ行ってみてほしいです!

↑取材後、近くのレストランで來島海峽大橋を眺めながらのカレーがとても美味しかったです! 寫真には入っていませんが今治の揚(yáng)げ物料理“せんざんき”の入ったカレーもいただきました。
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「壁の外を見せてやる」とリリに約束した柚木。それからしばらく経った11月、リリを呼び出した柚木は、壁越えの決行を宣言する。
柚木が考えた壁越えとは、まさかの物理的な正面突破。來島海峽大橋まで行き、封鎖されたフェンスに穴を開けて徒歩で壁まで接近。さらに200m近い植物狀の壁を自身の手で登攀する、という無茶なものだった。
リリに會わないしばらくの間、徹底的にクライミングの技術(shù)を磨き準(zhǔn)備をしてきた柚木は、橋にリリを殘して登攀を開始する。一手間違えれば落下死もありうる真っ暗闇の中を、懸命にひとり登っていく柚木。リリとの約束のため、そして自分で真実を確かめるために……。
だが、登れば登るほどに柚木の體力は奪われ、注意力も落ちていく。そして、柚木の気力も體力も限界に達(dá)しようとしたその時、頭上からヘリコプターの爆音が鳴り響いた――。

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これまで香川県、徳島県、愛媛県と3県に渡って『芙蓉友奈は勇者でない』の舞臺のモデルとなったさまざまな地域をめぐってきました。
まだまだ行きたいところはありましたが、うまく回りきれなかったことをお許しください。ですが、これを參考に舞臺探訪をしていただければとてもうれしいです!
さて、第10回目からは『芙蓉友奈は語部となる』に登場した舞臺のモデルもめぐっていきます! ぜひ隔週の配信とあわせてお楽しみください。


これを読んで『芙蓉友奈は勇者でない』の物語が気になった人は、全國の書店にて好評発売中の単行本『結(jié)城友奈は勇者である 勇者史外典』上下巻を読んでみてください!
『芙蓉友奈は勇者でない』のほか、『上里ひなたは巫女である』『烏丸久美子は巫女でない』の2作品を収録。さらに『芙蓉友奈は語部となる』第3話に直接つながる書き下ろしノベル1話も収録されていますので必見です!
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