社會人として必要な「聞く力?話す力」の高め方 序章01
1、「口下手」と言って胸を張る日本人
あなたは「話し上手」か「口下手」かと問われたらどう答えますか。たぶん多くの方が「口下手」と答えるのではないでしょうか。日本人の間では「私は話し上手です」などというと、「あいつは傲慢なやつだ」とか「あいつはおっちょこちょいだ」と思われるのではないかと考えがちです。
小さな會合でも、発言する人のほとんどが「私は口下手でして」「人前で話すのが苦手で」「私はあがり性でして」などと前置きをします。自分の話や意見に自信が持てないので、あらかじめ予防線を張っておこうという気持ちの表れなのでしょう。
そして、話し始めて見ると、たしかにないを言おうとして分からなかったり、話題の中心になっていることとずれていたりすることが多いのです。そのことを指摘すると、「だから初めに口下手だと言ったでしょ」と開き直られたことが何度もあります。
しかし様々な立場の人と話し合っていかなければならない時代に「口下手」など言って胸を張るわけにはいきません?!冈挙飞鲜帧工摔胜肱Δ袂螭幛椁欷皮い搿¥饯Δいà?、私たちは小中高校を通じて「話す」ことをほとんど學(xué)ばずにきました。生まれてこのかた日本語を話し続けてきたのだから、話すことは自然にうまくなるものと思っていたのかもしれません。ですから、ことさら教える必要もないし、教え方を研究することも怠ってきたのかもしれません。
しかしいま、少し明かりが見えてきました。平成14年4月から、小中學(xué)校の學(xué)習(xí)指導(dǎo)要領(lǐng)が改訂されて、國語科の中心に「伝え合うこと」の育成が位置づけられました。コミュニケーション能力を高めようというのが狙いです。先生方の「話す方教育」への模索も始まっています。このようなことがきっかけとなって、口下手と言って胸を張る日本人がいなくなる日がくることを期待したいものです。