日本語(yǔ)文法概説(50)
50. 理由 50.1 ~から 50.7 ~かといって 50.2 ~ので 50.8 ~その他 50.3 ~ために 50.9 疑問(wèn)?否定 50.4 ~て 50.10 ~からか/ためか 50.5 ~おかげで/せいで 50.11 まとめ 50.6 ~ものだから/もので 理由を表す表現(xiàn)はいろいろありますが、基本的なものは、カラ、ノデ、タメニ、テの4つです。カラとノデは使用範(fàn)囲が広く、頻度も高いので、どう違うかということがよく問(wèn)題にされます。 50.1 ~から 「~から」はいちばん広く使われます。述語(yǔ)との接続もかんたんです。まずは述語(yǔ)との接続のし方から。「から」は丁寧形にも普通形にも接続できます。これは、言い換えると、この節(jié)の獨(dú)立性が強(qiáng)く、獨(dú)立した文に近い性質(zhì)をもっているということです。「~が、~」ほどではありませんが。 よく勉強(qiáng)しましたから、漢字も書けます?! 。▌?dòng)詞) よく勉強(qiáng)したから、漢字も書ける。 ここはうるさいですから、あちらへ行きましょう。(イ形容詞) ここはうるさかったから、あっちへ行こう。 明日は暇ですから、明日やります。 ?。ē市稳菰~) 明日は暇だから、明日やるよ?! ? 私は日本人ですから、日本語(yǔ)しかできません。 ?。~述語(yǔ)) 私は日本人ではないから、日本語(yǔ)ができない。 否定や過(guò)去の形にも接続できます。 複合述語(yǔ)の類にもかなり自由に接続しますが、意志?依頼?命令などには、そもそも意味的に付きません。 彼にさせたかったから、彼を呼んでおいた。 彼女にも來(lái)てほしいから、聲をかけておいて下さい。 彼も來(lái)るだろうから、彼の分も用意しておこう。 × 一緒に行こう/行って下さい/行きなさい から、~ 主節(jié)の文末のムードは自由です。 [意味] 「~から」の表す意味は、大きく三つに分けられます。 ① 理由 「AカラB」という時(shí)、話し手がBの理由としてAをあげるという意味を示します。上に挙げた例文は皆この例です。ただし、一般的には理由と考えにくい場(chǎng)合もありますが、これは文法の問(wèn)題ではないでしょう?! ? あいつの顔が気にくわないから、毆ったんだ。 嫌だから嫌(なん)だ。 理由節(jié)を含む文は「~のだ」が主節(jié)に出やすくなります。それは、理由節(jié)というのは、主節(jié)の內(nèi)容が文脈ですでに明らかになっていて、その理由を説明するということが多いからです。 理由の部分を特に示したい場(chǎng)合は、「Bのは、Aカラだ」という形を使うこともできます。この形は「強(qiáng)調(diào)構(gòu)文」(→57.5)の一種です。 暇だったから、本を読んでいた。 本を読んでいたのは、暇だったからだ。 この「~のは」は文脈により省略されます。 「どうして會(huì)社やめたの?」「つまんないからよ」 主節(jié)を省略して、「~から。」の形で文を終わることがよくあります。 「帰りますか」「ええ、もう6時(shí)ですから(帰ります)」 「どうして見(jiàn)ないんですか」「見(jiàn)たことがありますから」 以上の二つの形を混同しないように注意が必要です。 ?。帷〉辘峡亭扦い盲绚い扦?。特売日だからです。 ?。狻〉辘峡亭扦い盲绚い扦?。特売日ですから。 ?。幛稀傅辘い盲绚い胜韦稀工趣い?qiáng)調(diào)構(gòu)文の一部で、従屬節(jié)のほうが省略されています。「~だからです」の「だ」に注意して下さい。bは主節(jié)の省略です。(あるいは、bの二つの文全體が一種の「倒置」とも考えられます。)イ形容詞の場(chǎng)合は、形が似てきます。 「どうして買わないんですか」 「ちょっと大きいからです/ちょっと大きいですから」 普通體だと區(qū)別がつきません。 「どうして買わないの?」「ちょっと大きいからよ」 「買わないのは、大きいからよ」「大きいから買わないのよ」のどちらとも考えられます。結(jié)局、同じことを言っているのですが。 [疑問(wèn)と否定] 理由を聞く疑問(wèn)表現(xiàn)は「なぜ/どうして~か」ですが、これまでの例でもわかるように「~のだ」をつけることがよくあります。 なぜ來(lái)たのですか。 これは、「來(lái)たかどうか」つまり述語(yǔ)の內(nèi)容が実現(xiàn)したかどうかを聞いているのではなく、來(lái)た理由を聞いています。このような場(chǎng)合に「~のか」がよく使われることは、「42.疑問(wèn)文」で述べました?!? その答えにも、 ちょっと心配だったから、見(jiàn)に來(lái)ました/見(jiàn)に來(lái)たんです。 のように「~のだ」がよくつきます。 ある理由を否定する場(chǎng)合も、この「~のだ」あるいは「~わけだ」が使われます。 嫌だから行かないのではありません。行く必要がないから行かないのです。 ② 判斷の根拠 例えば、次のような例で、「理由」を表すと考えると、少し変です。 だんだん空が暗くなって來(lái)たから、もうすぐ降り出すでしょう。 「だんだん空が暗くなって來(lái)た」は「もうすぐ降り出す」理由と言えるでしょうか。雨が降る理由(原因)は何かよくわかりませんが、「暗くなって來(lái)たから」降るわけではありません。 この場(chǎng)合の「から」は、「もうすぐ降り出す」と判斷するのに、「暗くなった」ことが材料(根拠)となったことを表します。 「田中さんはもう帰りましたか」 ?。C(jī)を見(jiàn)て)「まだかばんがあるから、その辺にいるでしょう」 「その辺にいる」理由は、何かの用事でしょう?!袱椤工?、「かばんがある」ことから「まだいる」と判斷した、ことを示します。 彼女は、「興味ない」って言ってたから、來(lái)ないよ。 「今何時(shí)かなあ」「さっき鐘が鳴っていたから、12時(shí)半ぐらいじゃないか」 「なぜ12時(shí)半か」という問(wèn)いに答えはないでしょう。日本標(biāo)準(zhǔn)時(shí)のシステムでそう決めているから?「なぜ12時(shí)半と推測(cè)するか/言えるか」なら答えられます。「さっき鐘が鳴っていた」はそのための根拠になります。 ③その他 「~から」には理由?根拠を表すとは言えない例が意外に多くあります。ふだんは意識(shí)することなく使っているのですが、あらためて考えると説明に困るような例です。 ビールが冷やしてあるから、お風(fēng)呂のあとで飲んで。 隣の部屋にいますから、何かあったら呼んで下さいね。 以下の部品が入っていますから、まず確認(rèn)して下さい。 バスがあるそうだから、それに乗りましょう。 「ビールが冷やしてある」のは「飲む」理由にはなりません?!袱韦嗓瑴fいたから」あるいは「飲みたいから」飲むのでしょう?!鸽Oの部屋にいる」ことも、「呼ぶ」理由にはなりません?!负韦珕?wèn)題があり、自分では解決できないから」、人を呼ぶのでしょう?!负韦ⅳ盲郡椤工趣いΡ憩F(xiàn)がちょうどそのことを示しています。 何かあったら呼ぶ → 何か(問(wèn)題が)あった → 呼ぶ では、「隣の部屋にいる」ことはどういう関係があるのでしょうか。「呼んで下さいね」という依頼表現(xiàn)が意味を持つためには、「呼べる」ところにいなければなりません。つまり、依頼というムードを成り立たせるのが、この「~から」の部分です?!?ビールを)飲んでね」と言うためには、どこかにビールが用意してなければなりませんが、聞き手はそれを知りません。それを教え、この文に意味を持たせるのが、「(冷蔵庫(kù)に)ビールが冷やしてあるから」という部分です。 「部品」や「バス」も、「確認(rèn)」や「乗る」対象として必要なものです。それがあることを保証して、「~て下さい」「~ましょう」という依頼や勧誘を成り立たせるのが、「~から」です。 もっと説明しにくい例もあります。 噓でもいいから、許すと言って。 頼むから、泣かないでくれよ。 「お願(yuàn)いだから、~」というのもよくある言い方です。 この「理由と言えないカラ」の例は、主節(jié)が依頼?命令?勧誘などの、聞き手への働きかけを意味するムードを持つことが特徴です。依頼などの「理由」ではないのですが、その依頼などを成り立たせる狀況を示しています。 次の例などは、上の例に似ていますが、もう少し一般の理由表現(xiàn)に近いものです。 晝休みになったから、何か食べに行こう。 名前を呼びますから、呼ばれた人は返事をして下さい。 これらの表現(xiàn)の底にあるのは、次のような論理です。 晝休みになる → いつも食事に行く 名前を呼ばれる → 返事をするのが當(dāng)然 「何か食べに行く」理由が「晝休みになった」ことではありませんが、上のような論理があり、それに従って結(jié)びつけられているのです。 [~のだから] 「~から」の前の述語(yǔ)が「~のだ」の形をとると、「~のだから」となります。話しことばでは「~んだから」ともなります。 ?。沥蚴聦gとして認(rèn)め、それを理由としてBの主張を述べます。Bは単に事実を述べる文ではなく、話し手の気持ちを表す文になります。命令?依頼?勧めなどのムードや、評(píng)価を示す表現(xiàn)などが來(lái)ます。「こんなに」「せっかく」などの副詞的表現(xiàn)が一緒によく使われます?! ? ここまでがんばったんだから、あと少しやろう。 がんばってもできなかったんだから、仕方ないじゃないか。 せっかく來(lái)たんだから、ゆっくりして行きなさいよ。 あんな失敗をしたのだから、顔を出せるはずがなかった。 はっきりそう言ったのだから、彼を信じてやりたかった。 彼女が來(lái)たのだから、私は帰ることができた。しかし帰らなかった。 ?。沥挙肥证螝莩证沥颏饯螆?chǎng)で示すような表現(xiàn)だと、「~のだから」は使えません。 じゃあ、私もやりますから、あなたも少しはやって下さい。 ×じゃあ、私もやるんですから、あなたも少しはやって下さい。 彼がやっているんだから、お前も少しはやれよ。 「私もやる」のは、今表明された事柄で、「彼がやっている」のは事実です。 「は」の付いた「~から(に)は」の形はあとでとりあげます。 50.2 ~ので ノデとカラの違いはよく問(wèn)題とされますが、初級(jí)でこの二つを教えてみて大切だと思うのは意味の違いよりも接続の違いです。 まず、動(dòng)詞とイ形容詞の丁寧體との接続ですが、次の四つを見(jiàn)て下さい。 雨が降ったから、涼しくなりました。 雨が降ったので、涼しくなりました。 雨が降りましたから、涼しくなりました。 雨が降りましたので、涼しくなりました。 ここはうるさいから、あちらへ行きましょう。 ここはうるさいので、あちらへ行きましょう。 ここはうるさいですから、あちらへ行きましょう。 ここはうるさいですので、あちらへ行きましょう。 初級(jí)のレベルでは「-ますので」は丁寧過(guò)ぎるように感じられます。 文全體が非常に丁寧な文體なら、「-ますので」も使われます。 すぐ車が參りますので、ここで少々お待ち下さい。 こちらにございますので、どうぞご自由にお使い下さい。 「ので」の使い方で注意すべきなのは、ナ形容詞と名詞述語(yǔ)の場(chǎng)合です。 丁寧體の場(chǎng)合は、丁寧過(guò)ぎることを除けば、形の上では何も問(wèn)題ありません。 あしたは暇ですので、あした行くことにしようと思います。 この部分が木製ですので、とても軽くなっています。 普通體では「「だ」が「な」になります。ナ形容詞だけではなく、名詞述語(yǔ)も「-な」になる點(diǎn)が注意すべき所です。 とても元?dú)荬胜韦?、安心しています? まだ子供なので、速く走れません。 名詞述語(yǔ)でも「な」になるのは、「~のです」の場(chǎng)合と同じです。 複合述語(yǔ)にも接続します。 雨が降りそうなので、降るそうなので、行きたいので 雨が降るそうですので、かさをお持ちになった方が??? ただし、「×~だろうので」は言えないところが「~から」と違います。 ノデはカラに比べると、文末制限があります。命令?意志?勧誘など、強(qiáng)いムードの文末を持つ文では使われにくいと言われています。 ?。郡郡丹螭ⅳ毪韦?、どんどん使おう! たくさんあるので、どんどん使ってしまいましょう! たくさんあるから、どんどん使おう! ???ここにあるので、これを使え/使いなさい。 ここにあるから、これを使え/使いなさい。 ???ここにたくさんあるので、これを使って下さい。 ここにございますので、これをお使い下さい。 しかし、単にムードの制限というよりも、丁寧さの違いという解釈も成り立ちます。つまり、普通體の意志形や命令形は相手に対する配慮という點(diǎn)で、かなり強(qiáng)い口調(diào)なので、「ので」の柔らかさとは合わない、という解釈です。 學(xué)習(xí)者のよくやる誤用は、 ×おいしいだから、おいしいなので ×きれいだので、きれいので という形にしてしまうことです。初級(jí)の段階でしっかり身につけておかないと、かなり後まで治らずに殘ってしまいがちです。 「は」が付いたように見(jiàn)える「~のでは」の形は、「の+ては」で、條件表現(xiàn)です。「49.7.2 ~のでは」ですでに取り扱いました。 50.3 ~ため(に) 「~ために」は理由を表わす場(chǎng)合と、目的を表わす場(chǎng)合があります。ここでは理由を表わすものだけを扱います。書き言葉では「に」が省略されて「ため」となることがよくあります。 述語(yǔ)の普通體に接続します。ナ形容詞は「-な」、名詞述語(yǔ)では「-の」または「-である」の形に接続します。その際、単なる名詞か名詞述語(yǔ)かの見(jiàn)分けの問(wèn)題があります。 それを知らなかったために、失敗した。 國(guó)土が狹いため(に)、人口密度が高い?!? 事故のために、列車が遅れている?!? 夫が外國(guó)人であるために、いろいろとめんどうなことが多い。 「事故」はある事態(tài)を表し、その事態(tài)が原因となって「列車が遅れる」のですが、「(何かが)事故だ」という名詞述語(yǔ)ではありませんから、 ×事故であるために、列車が遅れている。 とは言えません。 逆に「外國(guó)人」のほうは、「外國(guó)人のために」とすると「恩恵」の意味にもなります。 「AためにB」のAが「確定したこと」であることが必要です。過(guò)去のことか、現(xiàn)在の狀態(tài)、または將來(lái)のことでも、実現(xiàn)がほぼ確実な予定などです。 臺(tái)風(fēng)が來(lái)るため、明日から天気が崩れるでしょう。 來(lái)年留學(xué)するため、日本語(yǔ)を?qū)Wばなければならなくなった。 來(lái)月皇太子がこの町を訪問(wèn)するため、道路が整備されている。 もし、意志や將來(lái)のことの表現(xiàn)だと、「目的」の意味を表わすことになってしまいます。 將來(lái)日本に留學(xué)するために日本語(yǔ)を勉強(qiáng)しています。 平和な世界を?qū)g現(xiàn)するために力を合わせよう?!? これらの文は、目的の意味に理解されます。 推量や伝聞の複合述語(yǔ)はAに使えません。 ×彼女が來(lái)るそうなため、~ ?。▉?lái)るそうだから) ×彼女が來(lái)るらしいため、~ ?。▉?lái)るらしいから) 主節(jié)の述語(yǔ)は、意志や依頼などのムードになりません。 ×寒いため(に)、何か暖かいものを食べよう。(○寒いから) ×雨が降るため、かさを持っていって下さい。(○降るから) 上の例にもあるように、「~だろう」「~なければならない」などのムードは可能です。 以上のような制限のため、客観的な因果関係を示すことが多く、書きことばでよく使われます。 「AためにB」を「Bのは、Aためだ」の形にすることがよくあります。形式名詞なので「と」でつなぐことができます。(→「57.5 強(qiáng)調(diào)構(gòu)文」) 昇進(jìn)が遅かったのは、私が女であるためです。 太ったのは、食べ過(guò)ぎたためと、ジョギングをさぼったためだ。 ×太ったのは、食べ過(guò)ぎたためで、ジョギングをさぼったためだ。 「~で」で結(jié)べないのは、Aが一つの要素でなければならないためです。 「~ためのN」の形で名詞を修飾することができます。 それを知らなかったための失敗 疑問(wèn)は、「~から/ので」と同じように「なぜ/どうして」で聞きます。 「何のために」という形は、目的の意味になってしまいます。 なぜ/どうして 雨が降るのか。 何のために雨が降るのか。(目的) 「は」をつけて「~ためには」とすると、目的になり、理由の表現(xiàn)としては使えません?!浮郡幛稀工趣いπ韦悉ⅳ辘蓼护?。 ?來(lái)年留學(xué)するためには、日本語(yǔ)を?qū)Wばなければならなくなった。 50.4 ~て 「~て」の用法については、「並列」のところで紹介しました?!浮啤棺泽wは二つの節(jié)を結(jié)ぶだけで、それがどんな意味になるかは前後の節(jié)の意味內(nèi)容の関係による、とよく言われます。「原因?理由」の意味になるのは、まさに前の事がらによって後のことが起こっているという見(jiàn)方を話し手がしていることによります。 おなかが空いて、死にそうだ。 彼女が來(lái)てくれて助かった。 暑くて、仕事ができないだろう。 おもしろくて止められなかった。 とても親切で、評(píng)判がいい。 この子はまだ小學(xué)生で、中學(xué)の數(shù)學(xué)は何も知らない。 最後の例は「並列」ともとれます。境界ははっきりつけられません。 後の節(jié)は話し手の意志や依頼?希望などのムードを含まない事実の描寫(推量を含む)に限られます。 ×おなかがすいて、ご飯を食べよう。 ×これは汚くて、食べてはいけません。(○汚いから) ?おなかがすいて、ご飯を食べた。 ?おなかがすいて、ご飯が食べたい。(○ご飯が食べたくなった) 「は」の付いた「~ては」という形はまったく違った文型になります。その一つの用法は「條件」のところで扱いました。 50.5 ~おかげで/せいで 「~おかげで」は、好ましい結(jié)果がもたらされた原因となる人?事柄に対して感謝する気持ちがあることを表しますが、わざと皮肉に使うことがよくあります。その場(chǎng)合、次の「~せいで」と近くなります。 彼女がきてくれたおかげで、みんなが助かった。 たまたまバスが遅れたおかげで命拾いした。 こんなにうまく行ったのは、君が手伝ってくれたおかげだよ。 まったく、あいつのおかげで、ひどいことになっちゃったよ。(せいで) 「V-てくれた/くださった」の形でその主體に対する感謝の気持ちを表すことが多いです。 「せいで」も原因を示しますが、悪い結(jié)果をもたらした、好ましくない事柄を示します。 いやな奴が來(lái)たせいで、パーティーがすっかりつまらなくなった。 こんな結(jié)果になったのは、準(zhǔn)備がいい加減だったせいだ。 事故を起こしたのは、會(huì)社が無(wú)理に急がせたせいだ。 體に力が入らないのはダイエットをしているせいかもしれない。 「~のは、~せいだ」の形で原因追求をすることが多いです。形容詞や名詞述語(yǔ)も受けます。 それがわからなかったのは、まだ幼かったせいだろう。 入社試験に落ちたのは、彼が外國(guó)人であるせいだ。 50.6 ~ものだから/もので 形式名詞の「もの」を使うと、ある種の意味合いが加わります。話し言葉では「もん」の形がよく使われます?!? ちょっと忘れ物をしたもんで、遅れちゃってすみません。 あの人は、よくそういうことを言うものだから、皆に嫌われて??? ちょっと近くまで來(lái)たものだから、寄ってみました。 忘れっぽいものだから、いつも家內(nèi)に怒られています。 自分に関して、言い訳っぽく理由を言うことが多いです。主節(jié)はある事実を述べていて、その理由を説明します。 50.7 ~からといって 「Aを理由としてBする(というのはよくない)」ということを表します。話しことばでは短く「~からって」となります。 寶くじが當(dāng)たったからといって、ぜいたくしたらすぐなくなるよ。 おいしいからといって、冷たいものを食べ過(guò)ぎてはいけません。 まだ子供だからといって、何でも許されるわけではない。 わざとじゃないからといって、謝らないのはよくない。 暑いからって、こんなに冷房しちゃ、かえって體に良くないよ。 「寶くじが當(dāng)たったからぜいたくする」という考え方を批判しています。ここで「~から」を使うと、おかしなことになります。 ?おいしいから、冷たいものを食べ過(guò)ぎてはいけません。 ???暑いから、こんなに冷房しちゃ、體に良くないよ。 「おいしいからいけない」「暑いから體に良くない」ことになってしまいます。 50.8 その他 理由を表す表現(xiàn)は他にもいろいろあります。いくつかを見(jiàn)てみます。理由に入れるか、他の表現(xiàn)のところに入れたほうがいいか迷うものもあります。 50.8.1 ~ばかりに そのことのために悪い結(jié)果になってしまったことを表します。動(dòng)きの動(dòng)詞は過(guò)去形です。狀態(tài)動(dòng)詞や形容詞は現(xiàn)在形でも可です。 小さなうそを言ったばかりに、うそをつき続ける羽目になった。 なまじ英語(yǔ)ができる/た ばかりに、難しい役をやらされている。 規(guī)則を知らなかったばかりに、高い罰金を取られそうだ。 この魚は、味がいいばかりに、人に追いかけ回され、獲りつくされた。 50.8.2?。郑?に)は 意志的な動(dòng)作を受けて、そのためには次のことが必要になる、という表現(xiàn)です。主節(jié)には、必要?意志?命令などのムードの表現(xiàn)が來(lái)ます。次の「~以上(は)」の例もだいたい「からには」で言えます。 「V-からは」は古い言い方になり、歌詞などに現(xiàn)れるようです。 人を批判するからには、それなりの覚悟が必要だ。 外國(guó)人に教えるからには、相手の文化を知ろうとすべきだ。 會(huì)員であるからには、あなたにも責(zé)任の一部はある?!? 引き受けたからには、最後までやりなさい。 明日は東京へ出ていくからは、何が何でも勝たねばならぬ。 50.8.3 ~以上(は) 「V-からには」とかなり近い表現(xiàn)です。上の例はみな「以上は」で言い換えられます。 高い辭書を買った以上は、使わないと損だ。 このことを知られた以上は、生かしてはおけない。 証人となる以上は、全部話すつもりです。 次の例は否定を受けていて、少し意味合いが違います。否定的な狀況を受けて、主節(jié)も否定的な內(nèi)容が來(lái)ます。これは「からには」では落ち著きません。 彼女にその気がない以上、お見(jiàn)合いを勧めてもムダですよ。 彼が証人臺(tái)に立ってくれない以上、我々としては打つ手がない。 「~のでは」に近い用法です。 50.8.4?。郑悉稀? 「~からには」に近い表現(xiàn)です。ある特別な狀況の下で、決意を表す、あるいはうながす感じです。 秘密を知られた上は、生かしてはおけない。 こうなった上は、逃げも隠れもしない。どうにでもしろ。 會(huì)長(zhǎng)に立候補(bǔ)する上は、はっきりした方針を打ち出すべきだ。 50.9 疑問(wèn)?否定 理由表現(xiàn)の疑問(wèn)?否定にはちょっと問(wèn)題があります。疑問(wèn)や否定の焦點(diǎn)がどこに來(lái)るのかという問(wèn)題です。 雨が降ってきたから、中止にしますか。 試合を続けようかどうか考えて、雨を理由に「中止」を決定するかどうか質(zhì)問(wèn)しています。別に問(wèn)題はなさそうですが、過(guò)去にすると、 ?雨が降ってきたから、中止にしましたか。 なんとなく落ち著きません。疑問(wèn)文でなければ安定しています。 ?。à长吻挨卧嚭悉希┯辘丹盲皮郡?、中止にしました。 「~のだ」を使った疑問(wèn)文にすると安定しますが、 雨が降ってきたから、中止にしたんですか。 とすると、「中止にしたかどうか」ではなく、「中止にした」理由が「雨かどうか」を質(zhì)問(wèn)しています。つまり、従屬節(jié)が疑問(wèn)の焦點(diǎn)になっています。これは「~のだ」の用法の一つです。(→42.4) 上の不自然な例は、「中止にした」ことがすでに知られているような狀況しか想定できないために、不自然に感じられるのです?!钢兄工摔筏郡嗓Δ工騿?wèn)うなら、理由節(jié)は不要です。 この前の試合は、中止にしましたか。 理由節(jié)をわざわざ言う以上、そこが質(zhì)問(wèn)の焦點(diǎn)になるはずで、文末を「~のですか」としなければなりません。(→「42.4 疑問(wèn)の焦點(diǎn)と前提」) これは、「~ので」でも同じです。 ???雨が降ってきたので、中止にしましたか。 雨が降ってきたので、中止にしたんですか。 「~て」はAとBの結(jié)びつきが単純なので少し違います。 お金がなくてバスに乗れませんでしたか。 これは、「お金がない→バスに乗れない」全體が一つの事柄として受け取られ、そのことが起こったかどうかを聞いています。「~のですか」を使って、 お金がなくてバスに乗れなかったんですか。 とすると、「バスに乗れなかった」理由は「お金がなかった」ことかどうかを聞く意味にもなります。イントネーションやポーズの取り方によっても違うようです。 理由節(jié)が否定の焦點(diǎn)になる場(chǎng)合を考えます。つまり、その理由でなく、外の理由で主節(jié)のことが起こったのだ、という場(chǎng)合です。 勉強(qiáng)が嫌いだから學(xué)校へ行きたくないんじゃないんだ。友だちにいじめられるか ら行きたくないんだ。 理由の否定は「~のではない/わけではない」などによって表されます。 「~ので」ではちょっと言いにくいようです。 ???彼女が金持ちなので結(jié)婚したのではありません。 彼女が金持ちだから結(jié)婚したのではありません。 50.10 ~からか/ためか 理由表現(xiàn)には、他の連用節(jié)とは違った特徴があります?!袱工蚋钉堡撇淮_定な表現(xiàn)にすることができるのです。「それが理由かどうかはわからないが」という気持ちです。 宣伝が足りなかったからか、會(huì)場(chǎng)はがらがらだった。 何もしてあげなかったためか、彼女の態(tài)度は冷たかった。 おさい銭をはずんだおかげか、しばらくいいことが続いた。 前の晩に雨が降ったせいか、空気がしっとりとしている。 何を思ってか、彼は突然こんなことを言いだした。 そのことが災(zāi)いしてか、彼の昇進(jìn)は取り消された。 「~てか」はあまり使われませんが、他の形はよく見(jiàn)るものです?!浮韦扦工趣いπ韦悉ⅳ辘蓼护??!浮韦工趣いπ韦ⅳ辘蓼工?、これは以上の理由表現(xiàn)とは違うようです。上の例は、多く「~から/ために」などの形にしても意味が通りますが、「~のか」は対応する理由表現(xiàn)が成り立ちません。 目覚ましが鳴らなかったのか、目が覚めたら9時(shí)だった。 どこへ行ったのか、部屋には彼女の姿はなかった。 cf. 宣伝が足りなかったから、會(huì)場(chǎng)はがらがらだった。 ???目覚ましが鳴らなかったので、目が覚めたら9時(shí)だった。 「理由」が不確かなことを表すのではなくて、単に狀況の説明の一つを疑問(wèn)の形で出しているだけです。これは「59.複文のまとめ」でとりあげます。 50.11 まとめ 50.11.1 理由表現(xiàn)の重なり 理由が二つ重なる場(chǎng)合、つまり、理由となる事柄が成り立つためにまた別のことが理由となっている場(chǎng)合を考えます。 雨が降って涼しくなったので/から、二人で散歩に出た。 「散歩に出た」のは「涼しくなった」からですが、では「涼しくなった」のはなぜかというと、「雨が降った」からです。この「~て」と「~ので/から」を逆に使うことはできません?!浮啤工韦郅Δ牍?fàn)囲が狹い、と言うことができます。 ×雨が降ったので/から 涼しくなって散歩に出た。 次の例も同じです。 お金がなくてバスに乗れなかったから、歩かざるを得なかった。 「~ために」と「~ので」を使った例。 會(huì)社が倒産したため、収入がなくなってしまったので、苦しい狀態(tài)が続いた。 「収入がなくなってしまい、~」の形にして、文構(gòu)造としては並列にし、そこに理由の意味合いを持たせたほうがいいでしょう。 會(huì)社が倒産したため収入がなくなってしまい、苦しい狀態(tài)が続いた。 ちょっと無(wú)理のある例かもしれませんが、「~て」「~ために」「~ので」を一緒に使った例。 この冬は暖かくて氷が十分厚く張らなかったためにスケート場(chǎng)が使えなかったの で、十分な練習(xí)ができなかった。 さらに、「~できなかったから、大會(huì)の成績(jī)はひどかった」などとするのは無(wú)理でしょう。 50.11.2 理由節(jié)のテンス 「理由-行動(dòng)」「原因-結(jié)果」という論理的順序からすれば、次の順序は當(dāng)然のことと言えます。 人に會(huì)ったので、帰りが遅くなった。[會(huì)った→遅くなった] けがをしたので、足が痛い。 [けがをした→痛い] しかし、次のような文も珍しくありません。 人に會(huì)うので、急いで會(huì)社を出た?!。鄢訾俊鷷?huì)う] つまり、従屬節(jié)の現(xiàn)在形が、主節(jié)より以後、將來(lái)を表しています?!讣堡い浅訾俊估碛嗓?、「人に會(huì)う」という(その時(shí)點(diǎn)では)將來(lái)の予定です。 次の文もふつうの文です。従屬節(jié)の現(xiàn)在形が將來(lái)のことを表しています。 明日試験があるので、勉強(qiáng)している。[勉強(qiáng)する→試験がある] 次の例はちょっと特殊なものです。 ?。ń袢栅侨拷Kわったつもりだったけれど、) 明日まだ試験があったので、今から勉強(qiáng)しなきゃならない。 発話時(shí)より將來(lái)のことに過(guò)去形が使われていますが、この「あった」は「想起」です。「ある」と同じです。一般的に従屬節(jié)の過(guò)去形が將來(lái)のことを表せるわけではありません。(それができるのは連體節(jié)です?!该魅赵绀瘉?lái)た人にあげる」→ 56.5) 従屬節(jié)の過(guò)去形は、過(guò)去のことを表すのがふつうです。ただし、最初の例のように主節(jié)より以前のこととは限りません。 昨日9時(shí)から試験があったので、朝早く起きた。[起きた→あった] 動(dòng)きの動(dòng)詞の現(xiàn)在形が、主節(jié)より以後を表すとも限りません。 犬がしきりに吠えるので、窓から外を見(jiàn)た。 ?。鄯亭à搿?jiàn)た] 「吠えた」とももちろん言えます。 狀態(tài)性の述語(yǔ)の現(xiàn)在形は、主節(jié)の過(guò)去と同時(shí)を指すことができます?! ? 暇な/だった のでぶらぶらしていた。 大きすぎる/た ので中に入らなかった。 最初の「理由-行動(dòng)」という「順序」の話に戻ります。理由節(jié)の現(xiàn)在形が主節(jié)より後のことを表すのは、一見(jiàn)この順序に反するように見(jiàn)えます。しかし、その場(chǎng)合、將來(lái)の「予定」が確定していると話し手が思っている、ということが大事なのです。 友だちが來(lái)るので、ビールを買っておいた。 というとき、「買った」時(shí)點(diǎn)で、「友だちが來(lái)る」ことは確定しているのです。 言い換えれば、「來(lái)るから買う」とは「來(lái)ることになっているから買う」ということを表しています。 50.11.3 「は」と「が」 主體が同一の場(chǎng)合、「Nは」がふつうです。 私は、疲れて/疲れたので/疲れたから/疲れたため、休んでいた。 「Nが」は數(shù)が少ないでしょう。 兄が、受験勉強(qiáng)で疲れて、倒れてしまった。 次の例のように、両方に同一主體の「Nが」が使われる場(chǎng)合もあります。 彼が責(zé)任者なので、すべて彼が責(zé)任を持って事にあたらねばならなかった。 主體が違う場(chǎng)合、従屬節(jié)は「Nが」が基本ですが、「Nは」になる例がけっこうあります。狀態(tài)性の述語(yǔ)の場(chǎng)合、それに対比の意味合いが強(qiáng)い場(chǎng)合などです。 今日は3日ですから、返卻日は10日ですね。 店長(zhǎng)は風(fēng)邪で休んでいたので、彼女が全部取り仕切った。 こっちは終わったから、あとはあれを運(yùn)ぶだけだ。 參考文獻(xiàn) 森田良行?松木正恵1989『日本語(yǔ)表現(xiàn)文型』アルク出版 グループ?ジャマシイ編著1998『日本語(yǔ)文型辭典』くろしお出版 野田春美1995「「のだから」の特異性」『複文の研究(上)』 巖崎卓1993「ノデ節(jié)、カラ節(jié)のテンスについて──従屬節(jié)事態(tài)後続型のルノデ/ルカラ──」待兼山論叢 日本學(xué)篇27號(hào) 巖崎卓1996「ノデの視點(diǎn)とノニの視點(diǎn)-トイウノデとトイウノニから-」『現(xiàn)代日本語(yǔ)研究』3大阪大學(xué) 巖崎卓「ノダカラ」の統(tǒng)語(yǔ)的特徴について小泉古稀記念『言語(yǔ)探求の領(lǐng)域』 賈朝勃「カラ?ノデ節(jié)中の述語(yǔ)の「同時(shí)型スル形」」不明?紀(jì)要 神永正史「ノデ節(jié)、カラ節(jié)の、ル形とタ形について」不明?紀(jì)要 三枝令子1993「語(yǔ)形から機(jī)能を知る-ので、のに、だけで、だけに、の分析を通して-」『言語(yǔ)文化』30一橋大學(xué) 塩入すみ1995「カラとカラニハ」宮島他編『類義下』くろしお出版 白川博之1996「理由を表さない「カラ」」『複文の研究(上)』くろしお出版 宗田安巳「日本語(yǔ)の原因?理由表現(xiàn)について-命題性からみた複文と単文の相互関係」小泉古稀記念『言語(yǔ)探求の領(lǐng)域』 趙順文1989「國(guó)語(yǔ)辭書に見(jiàn)る「もので」の記述」『吉沢典男教授追悼論文集』 張麟聲1998「原因?理由を表す「して」の使用実態(tài)について-「ので」との比較を通して-」『日本語(yǔ)教育』96 豊田豊子「理由を表す「て」」NAFL通信講座 中畠孝幸1995「ダケニとダケアッテ」宮島他編『類義下』くろしお出版 姫野伴子1995「「から」と文の階層性-演述型の場(chǎng)合-」阪田記念 前田直子1997「原因?理由を表す「ばかりに」と「からこそ」」『東京大學(xué)留學(xué)生センター紀(jì)要第7號(hào)』 望月通子1990「條件づけをめぐって-「理由」の「シテ」と「カラ」-」『日本學(xué)報(bào)』9大阪大學(xué) 青山文啓1995「ある複文の中の助動(dòng)詞」『阪田雪子先生古稀記念論文集 日本語(yǔ)と日本語(yǔ)教育』三省堂