NHK新聞聽寫 202306092005
8時のNHKニュースです。
高い利回りを謳う一方で、リスクを伴う仕組み債と呼ばれる金融商品を巡り、証券取引等監(jiān)視委員會は、千葉銀行や、子會社の証券會社、それに武蔵野銀行が、リスクを十分に説明せずに、顧客に販売した、などとして、3社に対して、行政処分を行うよう、金融庁に勧告しました。
勧告の対象となったのは、千葉銀行と、子會社のちばぎん証券、それに、さいたま市に本店を置く武蔵野銀行の3社です。金融商品取引法では、顧客の知識や経験、それに財産の狀況などに照らして、不適當な勧誘や販売を行ってはならないという原則を定めていますが、証券取引等監(jiān)視委員會によりますと、ちばぎん証券は、投資の経験が少ない顧客に、十分なリスクの説明をせずに、仕組み債を販売していたということです。また、顧客から多數(shù)の苦情が寄せられ、日本証券業(yè)協(xié)會からも、合わせて3回、注意喚起を受けていたということです。
千葉銀行と武蔵野銀行は、それぞれの顧客を、提攜関係にあるちばぎん証券に紹介していましたが、その際、顧客の狀況を確認しないまま、高金利といった優(yōu)位性を強調(diào)していたということで、監(jiān)視委員會は、法律が求めている投資家保護のために、必要な対応を取っていなかったと判斷しました。
監(jiān)視委員會は今日、3社について、金融庁に行政処分を行うよう勧告し、金融庁はこれを受けて、処分を検討することにしています。
今回の行政処分の勧告について、千葉銀行とちばぎん証券は、「お客樣をはじめ、関係する皆様に、多大なるご迷惑とご心配をおかけしたことを、心よりお詫び申し上げる。この度の勧告內(nèi)容を厳粛に受け止め、引続き再発防止に取り組み、信頼回復に努めたい」としています。また、武蔵野銀行は、「今回の勧告を重く受け止め、深く反省している。規(guī)律ある営業(yè)活動に向けて、體制の整備や、內(nèi)部管理體制の強化に努めていく」としています。
南米ペルー沖の海面の水溫が平年より高い狀態(tài)となり、気象庁は、世界の天候に影響を及ぼすエルニーニョ現(xiàn)象が発生しているとみられると発表しました。エルニーニョ現(xiàn)象が起きると、日本では、夏の気溫が低い傾向になることが知られていますが、地球溫暖化などの影響により、今年の夏の予想は、変わらないとしています。
エルニーニョ現(xiàn)象は、南米ペルー沖の赤道付近の太平洋で、海面水溫が平年より高くなる現(xiàn)象で、世界の天候に影響を及ぼすことが知られています。気象庁によりますと、この海域の水溫が、今年3月に、平年を0.5度上回り、上昇傾向が続いています。今後も、平年より高い狀態(tài)が続くと見込まれることから、気象庁は今日、エルニーニョ現(xiàn)象が発生しているとみられると発表しました。2018年秋から2019年春に観測されて以來で、今後、今年の秋にかけて、続く可能性が高いとしています。エルニーニョ現(xiàn)象が夏に発生すると、日本付近では気溫が低く、特に、西日本の日本海側で、降水量が多くなる傾向が知られています。ただ、地球溫暖化の影響に加えて、年明け頃まで続いたラニーニャ現(xiàn)象の影響で、日本付近は、暖い空気に覆われやすいことなどから、今年の夏は、高溫傾向のままで、降水量の見通しも、変わらないとしています。
気象庁異常気象情報センターの楳田貴郁所長は、「エルニーニョ現(xiàn)象というと、冷夏を想像するかもしれないが、高溫傾向の見通しは変わっていないので、引続き、熱中癥に注意してほしい」としています。
先月発生した石川県能登地方を震源とする地震で、震度6強の激しい揺れを観測した珠洲市の被害について、政府は今日、局地激甚災害に指定し、復舊にかかる費用を支援することになりました。
ここまで、8時のニュース、なかのがお伝えしました。時刻は8時5分になるところです。