文選のあはれなる巻々：文選＜もんぜん＞は、中國の詩文集。梁＜りょう＞の昭明太子（蕭統(tǒng)(しようとう)）の編。六世紀(jì)前半に成立。周代から梁まで約千年間の代表的文學(xué)作品760編を37のジャンルに分けて収録。30巻であったが、唐の李善が注をつけて60巻とした。中國古代文學(xué)の主要資料で、日本にも天平以前には渡來、平安時(shí)代に「白氏文集」と並んで広く愛読された（『大字林』より）?！?/p>

白氏文集：唐の白居易の詩文集。元しん（げんしん)編の「白氏長慶集」50巻（西暦824年成立）に自選の後集20巻、続後集5巻を加えたもの?，F(xiàn)本は71巻と目録一巻。日本には平安時(shí)代に伝來し、「文集(もんじゆう)」と稱され、愛読された（『大字林』より）。

老子のことば：「老子」は中國、春秋戦國時(shí)代の楚の思想家。姓は李、名は耳 ＜じ＞。字は伯陽。諡號(hào)＜しごう＞は、たん。儒教の人為的な道徳?學(xué)問を否定し、無為自然の道を説いた。現(xiàn)存の「老子」の著者といわれ、周の衰微をみて西方へ去ったとされるが、疑問も多い。後世、道教で尊崇され、太上老君として神格化された。生沒年未詳?！袱长趣小工?、『老子』のことで、中國、戦國時(shí)代の思想書。2巻よりなる。老子の著といわれるが、一人の手になったものではない。「道」を宇宙の本體とし、道に則った無為自然?謙遜柔弱の処世哲學(xué)を説く。道徳経。老子道徳経 とも（『大字林』より）。

南華の篇：「荘子」のこと。中國、春秋戦國時(shí)代の思想書。33編。荘周とその後學(xué)の著とされる。成立年代未詳。內(nèi)?外?雑編に分かれ、初期道家の根本思想を寓話 ＜ぐうわ＞を用いて説く。道教では尊んで「南華真経」と呼ぶ。曾子と混同を避けるため、「そうじ」と読むことが多い（『大字林』より）。

この國の博士どもの書ける物も、いにしへのは、あはれなること多かり：日本のものでも、昔のものはいい。ということは、新しいものは駄目といっているのと同義。