21あなたの愛が正しいわ~
本專欄僅供學(xué)習(xí)和作為交流資料使用??

21 向き合わなければいけない
アイリスは、靜かに語りだした。
「先ほどもお話ししたとおり、リンデンはとても良くしてくれています。でも、ゼルがリンデンには裏の顔があると……」
「ゼル?」
私が名前をくり返すと、マチルダが「ゼルは、第三王子ゼラフォルト殿下のことよ。この子、殿下たちとは子どものころから交流があって幼なじみなのよ」と教えてくれる。
コクリとうなずいてからアイリスは、話を続けた。
「はじめは、私もゼルの言葉を信じていませんでした。でも、會うたびに何度も言われて困ってしまい……。私はゼルに『何を企んでいるの?』と尋ねたのです。そうしたら、ゼルは悲しそうな顔をして『何も企んでいないよ。ただ、君の幸せを願っているんだ』って」
アイリスの瞳に、また涙がにじんだ。
「それを聞いた私は、その日から、大切なリンデンを疑うようになってしまいました。リンデンは何も悪くない。でも、怖いんです。だって、ゼルは私にいつも誠実でウソをついたことがなかったから……」
アイリスはマチルダに向き直ると頭を下げた。
「お母様、今まで黙っていてすみません。どうしても、真実に向き合う勇気がもてませんでした」
マチルダはアイリスを抱きしめると「いいのよ」と言いながら頭をなでた。
「私のほうこそ、気がついてあげられなくてごめんなさいね。でも、あの真面目なリンデンに裏の顔があるなんて、今でも信じられないわ。リンデンがお酒を飲んで少しだけ羽目をはずしているとかじゃないのかしら?」
私はためらいながら口を開いた。
「そうかもしれないし、そうじゃないかもしれません。どちらにしろ、リンデン様が店側(cè)から苦情が出るくらい問題を起こしていることに違いはありません」
もしリンデンが、庶民が経営する店でおこったことは社交界のウワサにすらならないことを知った上で、そのことを利用しているのなら彼はかなり悪質(zhì)だ。
「実際に、店でのリンデン様のご様子を、こっそりとご覧になってみるのが良いかと」
私の提案に、マチルダとアイリスは視線を交わしてからうなずいた。
「そうね。ローザ、お願いできるかしら?」
「はい、お任せください」
「よろしくね。私はこのことを夫に相談するわ」
「はい。リンデン様が店に來られたら、すぐにご連絡(luò)をさしあげます」
私は頭を深く下げてから部屋をあとにした。扉をしめるときに、お互いを支え合うように抱きしめるマチルダとアイリスの姿が見えた。
こんな素?cái)长始易澶虮筏蓼护毳辚螗钎螭Sせない。
グラジオラス公爵家をあとにした私は、馬車の中で深いため息をついた。
先ほどアイリスに伝えた言葉が、頭から離れない。
――アイリス様……。こう考えてみるのはどうでしょうか? 苦しんでいるあなたと、あなたを苦しませているリンデン様との間に、いつか生まれるお子さんは……幸せになれますか?
この言葉は、そのまま私自身にもいえることだった。
「今の私とデイヴィスの間に生まれてくる子どもは……幸せになれるのかしら?」
いくら考えても、その答えは出てこなかった。
