書名 戰(zhàn)國小町苦勞譚

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作者： 夾竹桃

原作：http://ncode.syosetu.com/n8406bm/

翻譯工具：ChatGPT

*機(jī)器輸出的翻譯結(jié)果UP未做任何修正，僅供試閱。標(biāo)題章節(jié)號為原翻譯版的順延。*

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千五百七十七年 三月下旬（*原文網(wǎng)頁序列號 - 178）

東國征伐の第一段階である甲州征伐は長可率いる先遣隊(duì)の快進(jìn)撃によって幕を開けた。

東國征伐的第一階段是由長可率領(lǐng)的先遣隊(duì)的快速攻勢開啟的甲州征伐。

岐阜城を出発した長可は兵器廠(しょう)に無理を言って持ち出した大砲を用い、木曾義昌が籠城する木曽福島城を救うつもりであった。

岐阜城出發(fā)的長可請求武器廠借用了一門大炮，打算用來解救木曾義昌守衛(wèi)的木曾福島城。

しかし先遣隊(duì)から更に先行する斥候が持ち帰る情報(bào)を聞くに、このままの進(jìn)軍速度ではとても間に合わないと判斷した長可は虎の子の大砲を切り捨てるという決斷を下す。

但是在聽取了先遣隊(duì)更遠(yuǎn)的偵察員所帶回來的情報(bào)后，長可判斷在目前的行軍速度下根本趕不上，于是做出了割愛掉珍貴大炮的決定。

とは言え織田軍にとっても戦況を左右しうる重要兵器の大砲をその辺に投棄するなど論外である。後方まで輸送しようにも隊(duì)を分けて護(hù)衛(wèi)を付ける必要があるため、完全に持て余してしまうことになった。

然而，對于織田軍來說，在戰(zhàn)況中具有左右重要性的火炮在那里放棄是不可能的。即使要運(yùn)回后方，也需要分隊(duì)護(hù)衛(wèi)，因此變得非常棘手。

そこで長可はいっそ緒戦である巖村城攻略に使用し、その後は占領(lǐng)した巖村城內(nèi)の防衛(wèi)設(shè)備としつつ回収を待てば良いのではと思い至る。

于是長可決定在首戰(zhàn)中攻占巖村城，并在占領(lǐng)后維護(hù)城內(nèi)的防御設(shè)施，等待收繳。

ここで日ノ本初の砲撃による攻城戦を受けることになった巖村城について觸れたい。

我想談?wù)搸r村城，在這里成為了日本歷史上第一次遭受炮擊攻城的城堡。

巖村城は鎌倉時代に遠(yuǎn)山景朋(かげとも)が築城した山城に端を発する。後世に於いて日本三大山城の一つに數(shù)えられる程の威容と比類なき堅(jiān)牢さを誇った。

巖村城起源于遠(yuǎn)山景朋（Kagetomo）在鐮倉時代修建的山城。它展現(xiàn)了令人驚嘆的威嚴(yán)和無與倫比的堅(jiān)固，被譽(yù)為日本三大山城之一。

史実では元亀３年（１５７２年）に巖村遠(yuǎn)山家當(dāng)主であった遠(yuǎn)山景任(かげとう)が亡くなったことを契機(jī)に、殘された女城主であり織田信長の叔母に當(dāng)たる『おつやの方』は暫く武田と戦いながら城を守っていたが、翌年武田方の武將秋山信友(のぶとも)と結(jié)婚し、武田方へ寢返ったため悲劇の最期を迎えた。

在史實(shí)中，元亀3年（1572年）遠(yuǎn)山景任去世是契機(jī)，他是巖村遠(yuǎn)山家的當(dāng)主。留下來的女城主，且是織田信長的姑母『おつやの方』在與武田勢力的戰(zhàn)斗中守護(hù)城池一段時間，但次年與武田方的武將秋山信友結(jié)婚并投降武田方，因而面臨悲慘的結(jié)局。

一方この時代では元亀３年末の段階で武田信玄が討ち死にし、情勢は武田から織田へと大きく傾いた。歴史を早回ししたことによる影響なのか遠(yuǎn)山景任が史実よりも早く逝去し、信玄の西上作戦を契機(jī)にやはり織田方から武田方へとおつやの方は寢返ってしまった。

然而，在這個時代，信玄已經(jīng)在元亀３年末被打敗了，局勢已經(jīng)趨向于織田方。由于歷史被加速，遠(yuǎn)山景任較史實(shí)早逝，信玄的西上作戰(zhàn)成為契機(jī)，另一方面，也有烏合之眾投向了武田方。

當(dāng)然ながら親族の裏切りに信長は激怒した。それにもかかわらず五年以上も見逃されていたのは信長にとって武田方の重要性が低くなってしまったからだろう。

當(dāng)然，信長對親族的背叛感到憤怒。然而，信長已經(jīng)忽視了武田方的重要性五年多，這可能是因?yàn)樗麄円呀?jīng)不再那么重要了。

とは言え此度(こたび)の第二次東國征伐に於いては、しっかり攻略目標(biāo)に設(shè)定されていることから、そろそろ引導(dǎo)を渡してやろうと言う思惑が窺(うかが)えた。

然而，在這次東國征伐的第二階段中，已經(jīng)將其設(shè)置為攻擊目標(biāo)，因此可以看出現(xiàn)在已經(jīng)打算讓其作古了。

如何に難攻不落で知られた巖村城とは言え、援軍のあてが無い段階での籠城は論外だ。

盡管巖村城以其難以攻破而聞名，但在沒有援軍的情況下進(jìn)行圍城是不可行的。

城山の麓(ふもと)に建てられた物見櫓(やぐら)から織田軍接近の報(bào)が齎(もたら)されたのを契機(jī)に相手の出鼻を挫(くじ)かんと迎撃部隊(duì)が出陣していった。

建在城山山腳下的觀察塔傳來了織田軍接近的消息，作為契機(jī)，迎擊部隊(duì)出發(fā)打擊敵人的軍心，切斷其士氣。

そしてその後は物見櫓からも迎撃部隊(duì)からも連絡(luò)が途絶えてしまう。この異常事態(tài)に対して城主の秋山信友は判斷を下せず、徒(いたずら)に時間を浪費(fèi)することになる。

隨后，從了望塔和迎擊部隊(duì)的聯(lián)系都中斷了。對于這種異常情況，城主秋山信友無法作出判斷，只能浪費(fèi)時間。

対する長可は最も腳の遅い大砲部隊(duì)を最前列に據(jù)えるという常識外の部隊(duì)運(yùn)用をしていた。この一戦だけ弾薬がもてば良いという割り切りから、大砲を使い倒すつもりなのだ。

對付長可采用了一種超出常識的部隊(duì)運(yùn)用方式，把最慢的大炮部隊(duì)排在最前線。他們打算在這場戰(zhàn)斗中拼盡全力使用大炮，只要有彈藥就行。

戦闘では一般的に高所を取っている側(cè)が有利となるのだが、長可はこれを力業(yè)で覆(くつがえ)してみせた。自軍の物見から山門の裏に敵が集結(jié)していると聞くや否や、傍に建っている物見櫓及び山門一帯に対する砲撃を命じた。

在戰(zhàn)斗中，通常取高處的一方會占優(yōu)勢，但長可則通過借助力量扭轉(zhuǎn)了這一局面。聽到敵人正在山門后集結(jié)的消息后，他立即命令對旁邊的崗哨樓和整個山門進(jìn)行炮擊。

長可は大砲部隊(duì)を最前列中央に據(jù)え、周囲を奇襲に備えて鉄砲隊(duì)で固めると観測射撃もしないまま砲撃を開始する。

長可將大炮部隊(duì)擺放在中央前線，并用火槍隊(duì)加固周圍，隨即開始炮擊，無需進(jìn)行觀測射擊以應(yīng)對奇襲。

當(dāng)然のように初弾は狙った地點(diǎn)に著弾しなかった。しかし敵方は落雷のような轟音と共にどんな攻撃にも耐え得ると信頼を寄せていた石垣が大きく抉(えぐ)り取られる様を目撃することになった。

當(dāng)然，第一枚彈沒有命中預(yù)定目標(biāo)。但是敵方目睹了能夠承受任何攻擊的堡壘被削弱的場景，伴隨著雷鳴般的轟鳴聲。

次弾は偶然にも物見櫓の中ほどに直撃すると、櫓をへし折ってしまう。これを目にした敵方は恐慌狀態(tài)に陥るが、間を置かずにどんどん撃ち込まれる砲弾は容赦なく防衛(wèi)施設(shè)を破壊していった。

第二發(fā)炮彈偶然直擊了物見塔的中央，使其折斷?？吹竭@一幕，敵方陷入恐慌狀態(tài)，然而，炮彈接連不斷地襲來，毫不留情地摧毀了防御設(shè)施。

長可側(cè)からは仰角(ぎょうかく)の関係で、敵軍の配置は判らないものの、當(dāng)たるを幸いに適宜目標(biāo)を修正しながら撃ちまくる。

從長可側(cè)角度來看，雖然無法了解敵軍的具體部署，但能夠利用仰角的關(guān)系進(jìn)行修正射擊。通過不斷調(diào)整目標(biāo)，不斷攻擊，取得勝利。

これを麓の防衛(wèi)施設(shè)が壊滅するまで繰り返し、一兵の犠牲すら出すことなく長可軍は秋山軍を籠城させることに成功した。

長可軍成功地讓秋山軍守城，直到山腳下的防御設(shè)施被摧毀，而且沒有一名士兵犧牲。

本來であれば麓が攻略されたとしても頂上部付近まで攻めあがるのは至難の業(yè)だっただろう。

原本即使攀爬到山腳下也是困難的，攻占山頂附近更是難上加難。

なぜならば山麓(さんろく)と山頂を結(jié)ぶルートは藤坂と呼ばれる左右を林に囲まれた急な坂道のみであるからだ。守るに易く攻めるに難(かた)い天然の要害が立ちふさがる。

因?yàn)檫B接山麓和山頂?shù)穆肪€只有被稱為藤坂的急坡，被左右圍繞著樹林，易守難攻的天然要塞擋住了道路。

防衛(wèi)側(cè)は山中に兵を伏せることもでき、また高所を利用して重量物を転がすだけで敵を攻撃することが可能となる優(yōu)位性を持つ。

防守方可以將士兵藏在山中，也可以利用高地滾動重物攻擊敵人，具有優(yōu)勢。

一方の寄せ手である長可は、またしても力業(yè)でこれを突破することになる。

長可作為其中一方的進(jìn)攻手，又一次憑借著強(qiáng)大的力量成功沖破防線。

度重なる砲撃を受けてあちこちが崩壊したとは言え、流石に石垣造りの山城は堅(jiān)固であり、大砲を山頂に向けて並べると山なり弾道での砲撃を命じた。

盡管承受了多次炮擊，四處都出現(xiàn)了崩塌，但石垣建造的山城確實(shí)很堅(jiān)固，命令將大炮擺放在山頂，進(jìn)行弧形射擊。

足満の手によって魔改造を施された大砲は構(gòu)造的にアームストロング砲に近く、砲身に刻まれたライフリングと密著するよう弾體にも溝を刻んだ椎の実型の砲弾、所謂(いわゆる)ミニエー砲弾を用いて改良された褐色火薬で撃ちだす仕組みだ。

通過足滿的手進(jìn)行魔改造的大炮，在結(jié)構(gòu)上與阿姆斯特朗炮相似，炮管上刻有的螺旋槽與彈體貼合，彈體上也刻有榧樹種實(shí)狀的炮彈，使用所謂的小麥炮彈經(jīng)過改良的褐色火藥發(fā)射。

余談だが工業(yè)化が進(jìn)んだことにより、硫酸や硝酸を使用できる関係から火薬を無煙火薬へとシフトさせようと言う流れになっているが、現(xiàn)場では未だに在庫が潤沢にある褐色火薬が使われている。

然而，盡管工業(yè)化的推動，可以使用硫酸和硝酸將火藥轉(zhuǎn)化為無煙火藥，但實(shí)際現(xiàn)場仍然在使用存貨充足的棕色火藥。

こうした地道な技術(shù)改良の結(jié)果、長可の用いる大砲は少し舊型となるがそれでも最大射程で２０００メートルを誇るまでになっていた。対する巖村城は標(biāo)高７００メートル少々であることから、わざわざ危険な登坂ルートをゆかずとも麓から曲射することが出來るのだ。

由于這種切實(shí)可行的技術(shù)改進(jìn)，盡管長可使用的大炮略顯陳舊，但射程最大可以達(dá)到2000米。而相比之下，巖村城的海拔只有略高于700米，因此無需冒險(xiǎn)攀登陡峭的山路，直接從山腳下進(jìn)行曲射便可實(shí)現(xiàn)。

完全に隔絶した技術(shù)水準(zhǔn)の兵器を使われた側(cè)は大混亂に陥っていた。山麓からの連絡(luò)が途絶えたため、偵察を出すか否かを思案していたら、麓から絶え間なく雷鳴の如き砲聲が響き渡る。

被使用完全封閉技術(shù)水平武器的一方陷入了大混亂。由于來自山麓的聯(lián)系中斷，因此在考慮是否發(fā)送偵察員時，持續(xù)不斷的雷鳴般的炮聲從麓下響徹。

傾斜と高低差があるため著弾點(diǎn)を観測できず、砲撃の命中精度は散々なものだったのだが的がデカいのでそこそこ當(dāng)たった。高く積み上げられた堅(jiān)固な石垣も、高所という地理的優(yōu)位性すら物ともしない長可の攻撃に秋山の心は折れてしまった。

傾斜和高低差使得無法觀測到著彈點(diǎn)，炮擊命中精度很差，但是由于目標(biāo)很大，因此命中率還是相當(dāng)不錯。即使高高堆起的堅(jiān)固石墻，也無法抵擋長可在地勢上取得的優(yōu)勢，秋山的心靈也被擊垮了。

仮に當(dāng)主が抗戦を命じたとしても、我先にと逃げ出し始めた群衆(zhòng)には響かなかったであろうことは疑いようもない。地獄のような半刻（約一時間）が過ぎたところで、長可より投降を呼びかける使者が遣わされ、無條件での降伏を受け入れた。

就算當(dāng)主下令對抗，人群開始想先逃離的事情也不會有影響，這是毫無疑問的。在類似地獄的半小時后，派遣了使者呼吁長可投降，最終接受了無條件投降。

こうして城主である秋山信友は、その妻おつやの方共々捕らえられ、合流してくるであろう後続の部隊(duì)へと託されることとなった。難攻不落と謳われた巖村城が、わずか半日足らずで陥落したのだ。

秋山信友作為城主，和妻子おつや一同被捕，并被托付給接下來將會到來的部隊(duì)。被譽(yù)為攻不破的巖村城在不到半天的時間里就陷落了。

長可の率いた先遣隊(duì)の快勝は、電信によって要點(diǎn)のみを速報(bào)として伝えられた。追って送られた詳報(bào)は、靜子邸に常駐している通信手部隊(duì)が受け取り、事務(wù)方が清書することによって靜子の手元に屆けられる。

長可率領(lǐng)的先遣隊(duì)取得了勝利，僅通過電報(bào)傳遞要點(diǎn)進(jìn)行了速報(bào)。詳細(xì)報(bào)告隨后被發(fā)送到常駐在靜子府邸的通信部隊(duì)接收，由辦事人員整理后，才能遞送給靜子。

自邸に居ながらにして、信濃國での戦況を手に取るように把握する靜子の姿を見た信長は內(nèi)心唸っていた。開明的であると自負(fù)している信長をして、電信が齎す革新性は見通せていなかった。

在自己的住所里，靜子輕松地掌握了信濃地區(qū)的戰(zhàn)況，這讓信長暗自驚嘆。信長自認(rèn)為是一個開明的人，但他卻沒能預(yù)見到電報(bào)所帶來的革新性。

臨時の速報(bào)や定時連絡(luò)を通じて、適宜更新されていく立體地図上の戦況図と物資の殘量を見て信長はいくさのやり方が根本的に変わった瞬間に立ち?xí)盲皮い毪茸砸櫎筏俊?/p>

通過臨時快報(bào)和定時聯(lián)系，信長看到立體地圖上不斷更新的戰(zhàn)況和物資存量圖，意識到戰(zhàn)爭的方式已經(jīng)根本性地改變了。

信長は甲州討伐の先遣隊(duì)及び本隊(duì)からの連絡(luò)を受け、立體地図上に矢印型のコマとして配置されている予想進(jìn)路上に存在する攻略目標(biāo)を見やる。

信長接到了甲州討伐的先遣隊(duì)和主力軍的聯(lián)絡(luò)，并觀察位于立體地圖箭頭形狀方塊上的攻略目標(biāo)，以預(yù)測進(jìn)路。

長可ら先遣隊(duì)は巖村城を出て北上しながら木曾福島城を目指す。

長可先遣隊(duì)離開巖村城，向北前進(jìn)，目標(biāo)是木曾福島城。

籠城している木曾義昌が耐えきれれば、合流した上で武田軍を蹴散らし、鳥居峠を抜けて桔梗(ききょう)ヶ原(がはら)（長野県塩尻市)を経由して諏訪湖へ至る進(jìn)路を取る。

如果籠城的木曾義昌能夠忍耐下去，那麼在會合之後，他們就能夠擊退武田軍，穿過鳥居峠，經(jīng)過桔梗原（日本長野縣塩尻市），抵達(dá)諏訪湖的道路。

一方で信忠が率いる本隊(duì)は巖村城を出発し、天竜川に沿って南下しつつ滝沢城を落とす。

一方面，由信忠率領(lǐng)的主力部隊(duì)從巖村城出發(fā)，沿著天竜川向南進(jìn)發(fā)，并攻克了滝沢城。

ここから北上しつつ新府城を目指しながら途上にある松尾城、飯?zhí)锍?、大島城を攻略、高遠(yuǎn)城にて先遣隊(duì)と合流しこれを攻め落とし、諏訪湖沿岸の上原城を経て、新府城へと向かう進(jìn)路となる。

從這里向北方前進(jìn)，攻占松尾城、飯?zhí)锍呛痛髰u城，同時前往新府城。在高遠(yuǎn)城與先遣隊(duì)會合，攻占該城后，沿著諏訪湖岸攻占上原城，然后前往新府城。

以上から解るようにどちらのルートにとっても避けては通れない武田軍防衛(wèi)の要となるのが高遠(yuǎn)城だ。高遠(yuǎn)城は武田にとって諏訪から伊那へと向かう交通の要衝であり、駿府(すんぷ)や遠(yuǎn)江(とおとうみ)を睨む前線基地となる。

無論從哪條路線來看，都無法回避高遠(yuǎn)城成為武田軍的防御要塞。高遠(yuǎn)城對武田而言是從諏訪通向伊那的重要交通要沖，也是監(jiān)視駿府和遠(yuǎn)江的前線基地。

高遠(yuǎn)城は武田信玄の手によって、大島城や飯?zhí)锍扦裙菠舜笠?guī)模な拡張を施されており、武田を守る最後の防衛(wèi)ラインを形成していた。

高遠(yuǎn)城是由武田信玄親手?jǐn)U建的，與大島城和飯?zhí)锍且黄鹦纬闪艘粋€龐大的防御體系，是保護(hù)武田的最后一道防線。

言い替えれば高遠(yuǎn)城が落ちるということは武田の滅亡を意味する。何しろ新府城は未だに完成しておらず、高遠(yuǎn)城以東には高遠(yuǎn)城をも陥落させるような軍を受け持てる城が存在しないからだ。

換句話說，高遠(yuǎn)城的陷落意味著武田家的滅亡。畢竟新府城尚未完成，而在高遠(yuǎn)城以東并沒有可以抵抗攻陷高遠(yuǎn)城的軍隊(duì)的城池存在。

「間者の報(bào)告によれば武田は北條から不足している軍備を融通して貰っています。ゆえに北條からの援軍は無いと斷言しても良いでしょう」

據(jù)間諜報(bào)告稱，武田得到了北條家提供的缺乏軍備的援助，所以可以斷言北條家不會派援軍。

眉を寄せた表情で立體地図を覗き込んでいる信長に靜子が現(xiàn)狀を説明した。當(dāng)初の手はずでは信長は安土城にて連絡(luò)を受けることになっていたのだが、何故か単身尾張までやってきてしまっている。

信長皺眉看著立體地圖，靜子用一臉嚴(yán)肅的表情向他解釋了當(dāng)前情況。按照最初的計(jì)劃，信長應(yīng)該在安土城等待聯(lián)絡(luò)，但不知為何他獨(dú)自前往了尾張。

信長の行動を予測していたであろう濃姫は、面白そうだからというだけでその可能性を靜子に告げなかった。靜子の目が死んだ魚のように淀んで見えるのは、決して気のせいなどではない。

據(jù)推測，居住在信長身邊的濃姬可能已經(jīng)預(yù)測了他的行動，但僅僅因?yàn)橛X得有意思并沒有告訴靜子相關(guān)可能性。靜子的眼神像死魚般的呆滯，并非錯覺。

「ほう！　援軍ではなく軍備を望むか」

“哦！不是援軍，而是希望武裝裝備嗎？”

「武田とて武家の頭領(lǐng)たらんとした矜持(きょうじ)があります。また北條にも武田の支援に割(さ)ける余裕がなかったのでしょう。ともあれ武具や糧食、矢に鉄砲と弾薬が屆けられたそうですが、それだけでは戦局は動かないでしょうね」

“武田有著想要成為武士領(lǐng)袖的自尊心，而北條或許也沒有足夠的余力來支持武田?？傊瑩?jù)說他們給予了武具、糧食、箭矢、火槍和彈藥的援助，但光靠這些是無法改變戰(zhàn)局的?！?/p>

「我が方の軍備はどうなっておる？」

"我們方面的軍備怎么樣了？"

「萬事滯りなく支度できております。先日羽柴様ら西國を制圧しておられる方々に向けて、食料の追加発送も済ませております」

“我們已經(jīng)準(zhǔn)備好了一切，并已經(jīng)向最近制霸西國的羽柴閣下等人追加了食物補(bǔ)給?！?/p>

「ふむ。完璧というわけか」

"嗯，所以這就是完美的意思吧。"

「いいえ上様。兵站に於いて完璧というものは存在しません」

“在后勤領(lǐng)域，沒有所謂的完美?！?/p>

靜子の言葉を受けて信長の眉が神経質(zhì)そうに顰(ひそ)められる。高まる緊張感を受けて周囲の者は押し黙るが、靜子はいつもと変わらぬ様子で続けた。

聽了靜子的話，信長的眉頭皺得很緊張。周圍的人感受到緊張氣氛的增加，靜靜地等待著。靜子則毫不在意地繼續(xù)說下去。

「戦況というのは常に流動的に推移します。これで完璧として手を止めれば、その時點(diǎn)から情報(bào)の陳腐化が始まり、現(xiàn)場と後方での齟齬(そご)が生まれます。これを避けるには常に完璧であろう(??????)と目指し続ける(??????)ほかありません」

「戰(zhàn)況永遠(yuǎn)在不斷變化，如果滿足于此刻的完美，信息就會開始陳舊化，前線和后方之間會產(chǎn)生分歧。為避免這種情況，唯有一直追求完美，別無他途?！?/p>

「では、いつになれば準(zhǔn)備が整ったと言えるのだ？」

那么，我們何時才能說準(zhǔn)備工作已經(jīng)做好了呢？

「それは後の世に於いて、歴史を紐解く學(xué)者達(dá)が判斷することになるでしょう」

“這將由解讀歷史的學(xué)者在后世進(jìn)行評判?！?/p>

判斷するのは自分たちではないと靜子が斷言する。これを耳にした信長は目尻を下げて微笑むと、靜子の頭に手を置いてわしゃわしゃと掻き亂した。

靜子斷言說，判斷不應(yīng)由我們自己作出。信長聽到后垂下眼角微笑著，把手放在靜子的頭上，輕輕地揉了揉。

「その意気やよし！　しかし常に気負(fù)っていては遠(yuǎn)からず大失敗をやらかすぞ。ここは素直に褒められておけ」

“干得好！但是如果一直心急，很快就會犯大錯誤。現(xiàn)在應(yīng)該誠實(shí)地接受贊揚(yáng)。”

そう言いながら信長はぐちゃぐちゃになった靜子の頭をポンポンと撫でた。

這時信長一邊說著，一邊輕拍著一臉懊悔的靜子的頭。

「は、はあ……」

"啊，啊……"

「よし。そうじゃ、わしは喉が渇いたぞ。何やら皆が絶賛した飲み物があると聞いたぞ？　ここでもわしだけ仲間外れにすると言うのか？」

“好的。這樣啊，我口渴了。聽說有一種備受贊譽(yù)的飲料，大家都很喜歡，這里是不是也要把我排除在外？”

少し迷惑そうに手櫛で髪を整えながら靜子は頷くが、続く信長の言葉で彼がわざわざ尾張まで出張ってくる理由の一つに見當(dāng)がついた。

靜子稍微有些困擾地用手梳理著頭發(fā)點(diǎn)了點(diǎn)頭，但隨著信長繼續(xù)講話，她開始明白他特意出差到尾張的原因之一了。

（誰からはちみつレモンの話を聞いたんだろう？）

（從誰那里聽說了蜂蜜檸檬的故事呢？）

東國征伐を前に長可が特訓(xùn)に勵んでいるのを見て、靜子が運(yùn)動部の練習(xí)を思い出してレモンのはちみつ漬けを作らせたのが事の発端だ。

在東國征伐之前，靜子看到長可正在特訓(xùn)，回憶起運(yùn)動部的訓(xùn)練，于是讓長可做蜂蜜檸檬腌制品，這就是事情的起源。

肉體疲労時のビタミン補(bǔ)給と速やかな栄養(yǎng)摂取に適しているレモンのはちみつ漬けを作り、余った漬け汁を捨てるのも勿體ないと考え、少量の塩を加えて水で割ったはちみつレモンドリンクへと加工した。

適用于身體疲勞時的維生素補(bǔ)充和快速營養(yǎng)攝入的檸檬蜂蜜腌制品，考慮到剩余的腌汁浪費(fèi)不可取，添加少量鹽并加水制成蜂蜜檸檬飲品。

これをやはり特訓(xùn)後の兵士たちに冷やして屆けたところ絶賛され、その爽やかな甘酸っぱさと體に染み渡るような味わいが口コミで瞬く間に広まってしまった。

這被訓(xùn)練過后的士兵們冷卻下來的飲料備受贊譽(yù)，因?yàn)樗幸环N爽口微酸并滲透到身體的味道，通過口碑傳播得很快。

（同じものを出しても蕓がないし……うーん、炭酸水で割ってはちみつレモンソーダにするかな？　これなら日ノ本初と言えるだろうし）

（就算拿出同樣的東西也沒有意思啊……嗯，是把它加入碳酸水削成蜂蜜檸檬蘇打水吧？這樣就可以說是日本第一了）

獨(dú)特の刺激はあるものの、炭酸入りジュースを初めて飲んだことになると言えば信長のご機(jī)嫌も良くなるだろう。そう思った靜子は、信長に提供する飲み物を作るために廚房へ向かった。

雖然有獨(dú)特的刺激感，但如果說是第一次喝碳酸飲料的話，信長的心情也會變好吧。靜子這樣想著，就前往廚房制作能供應(yīng)信長的飲料了。

しかし靜子は濃姫の存在を失念してしまっている。真に日ノ本初を名乗ろうと思うのならば、彼女がいない時でなければならないという事に思い至らなかった。

然而靜子忘記了濃姬的存在。如果她真的想要自稱日本第一的話，她必須意識到這件事只有在沒有濃姬在場的時候才能實(shí)現(xiàn)。

信忠が率いる本隊(duì)の進(jìn)軍速度は誰しもが予想しえない程のものであった。長可の出発から遅れること４日で後を追い始めた本隊(duì)だが、長可が大砲を持ち出したこともあって巖村城に著いた時にはその差が１日まで縮まっていた。

信忠率領(lǐng)的主隊(duì)前進(jìn)速度之快，超出了所有人的預(yù)期。主隊(duì)在長可出發(fā)后追了整整四天，不過由于長可帶了大砲，最終在到達(dá)巖村城時只落后一天。

しかし長可が大砲を巖村城に殘していったことにより、再び差が開くこととなる。信忠の率いる本隊(duì)が占領(lǐng)下にある巖村城に到著し、戦後処理や中継拠點(diǎn)としての整備をしている間にも先遣隊(duì)は木曾福島城を目指して行軍していた。

然而，由于長可把大炮留在巖村城，差距再次拉大。由信忠率領(lǐng)的主隊(duì)到達(dá)被占領(lǐng)的巖村城，并在處理戰(zhàn)后事務(wù)和作為中轉(zhuǎn)站的同時，先遣隊(duì)正在朝向木曾福島城行軍。

そうして押っ取り刀で木曾福島城へと到達(dá)した先遣隊(duì)だが、城は包囲されるどころか離れた地點(diǎn)に陣を張った武田軍と睨み合っており、時折小競り合いが発生する程度という狀況に拍子抜けすることとなる。

然后，先遣隊(duì)帶著押刀到達(dá)了木曾福島城，但城不僅沒有被包圍，反而與遠(yuǎn)離該地點(diǎn)的武田軍對峙，只有偶爾的小沖突發(fā)生，情況出乎意料地平靜。

木曾福島城に入った先遣隊(duì)は城主の木曾義昌と合流して部隊(duì)の再編制を行い、籠城から一転して武田軍へと急襲を掛ける策に出た。元より地の利は木曾側(cè)にあり、周辺の土地を知り盡くしていることを利用し、派手に歩兵部隊(duì)を並べると武田軍を威圧するように進(jìn)軍を開始する。

進(jìn)入木曾福島城的先鋒隊(duì)與城主木曾義昌會合，重新組建部隊(duì)，采取突襲武田軍的策略。木曾一方充分利用地利之便，熟知周邊地形，派出大規(guī)模步兵隊(duì)伍，威懾武田軍，并開始行進(jìn)。

予想以上の規(guī)模となった長可?木曾の連合部隊(duì)を目にした武田軍が慌てている間に、山を知り盡くしている木曾軍の案內(nèi)を受けた長可軍の新式銃部隊(duì)と、木曾軍の鉄砲隊(duì)や弓隊(duì)が山々の峯に隠れつつ配置についた。

看到超出預(yù)期規(guī)模的長可?木曾聯(lián)合部隊(duì)，武田軍驚慌失措。在此期間，熟知山地地形的木曾軍提供了引路，長可軍的新式槍部隊(duì)、木曾軍的火槍部隊(duì)和弓箭手已藏在山峰之間，做好了布陣。

開戦の合図は新式銃による一斉射撃の音で始まった。正面から迫る大軍に目を奪われていたところへ橫合いから強(qiáng)烈な一撃を受けたのだ。

開戰(zhàn)的信號是來自新式槍支的齊射聲。正當(dāng)面對迫近的大軍，突然遭到了側(cè)面的強(qiáng)烈攻擊。

距離があったことと、木々に遮られて狙いが逸れたこともあり、それほどの犠牲者は出なかったのだが、意識の外から攻撃を受けた武田軍は浮足立った。

由于距離太遠(yuǎn)，再加上被樹木遮擋射擊偏了，所以并沒有造成太多傷亡。然而，受到意識之外的攻擊后，武田軍的士氣卻受到了影響。

その間にも長可?木曾連合部隊(duì)は正面から距離を詰めており、更に周囲から矢や鉄砲の弾が降り注ぐ狀況に武田軍は竹や木を束ねた盾で防御しつつ、むしろ前に打って出ることで混戦に持ち込み、矢や鉄砲の雨を無効化しようとした。

與此同時，長可和木曾聯(lián)合部隊(duì)正在逐漸靠近正面，而武田軍隊(duì)則在竹木盾的保護(hù)下，積極向前進(jìn)攻，試圖引起混亂，并使箭和炮彈失效。同時，他們也要應(yīng)對從周圍不斷降落的箭矢和炮彈。

一方、長可?木曾連合部隊(duì)は武田軍の行動を予測していたように後退をはじめ、武田軍は銃弾と矢に追い立てられるようにして鳥居峠へと誘い込まれてしまい、ここで両軍が本格的に激突することになった。

一方，長可?木曾聯(lián)合部隊(duì)似乎已經(jīng)預(yù)測到了武田軍的行動并開始后退。而武田軍卻被追擊著用槍彈和箭矢追逐到了鳥居峠，導(dǎo)致雙方在這里發(fā)生了激烈交戰(zhàn)。

鳥居峠は険しい一本道であるため大軍がぶつかるには不向きであり、どうしても部隊(duì)が長細(xì)く伸びてしまう。前方は長可?木曾連合部隊(duì)に塞がれ、後ろは味方の部隊(duì)が詰まっており身動きの取れない狀況で更に側(cè)面から銃撃を受けるという死地に武田軍は誘い込まれてしまった。

鳥居峠是一條陡峭的單行道，不適合大軍對決，部隊(duì)只能沿著一條長長的線路延伸。前方被長可和木曾聯(lián)合部隊(duì)堵塞，后方則是友軍部隊(duì)擁擠在一起，無法動彈。武田軍正被引誘進(jìn)入一個從側(cè)面遭受槍火攻擊的死亡陷阱。

こうして武田軍は少なくない犠牲を出しながら這(ほ)う這(ほ)うの體(てい)で敗走し、これを長可?木曾連合部隊(duì)は伏兵としていた鉄砲及び弓部隊(duì)と合流して追撃することになる。

這樣，武田軍受到了相當(dāng)大的傷亡，并在逃跑中艱難前進(jìn)。長可·木曾聯(lián)合部隊(duì)利用設(shè)下的伏擊，與持有火槍和弓箭的部隊(duì)會合并進(jìn)行追擊。

撤退を続けた武田軍は奈良井川とその支流である田川に挾まれた桔梗ヶ原で陣を立て直す。奈良井川の扇狀地であり、原野の広がる臺地となっている桔梗ヶ原は大軍同士がぶつかり合うのに申し分のない立地であった。

繼續(xù)撤退的武田軍在奈良井川和其支流田川之間的桔梗原地設(shè)置陣地。桔梗原地是奈良井川扇形平原和廣闊原野的臺地，是兩大軍隊(duì)展開對抗的理想地點(diǎn)。

しかし、悲しいかな武田軍はそれまでに犠牲を払いすぎ、すでに數(shù)の優(yōu)位性を失ってしまっていた。勝ちいくさで勢いに乗った長可?木曾連合軍と、數(shù)で劣る上に士気の下がった武田軍がぶつかり合えば、結(jié)果は火を見るよりも明らかであった。

然而，可悲的是，武田軍在此之前付出了太多的代價，已經(jīng)失去了數(shù)量的優(yōu)勢。如果長可·木曾聯(lián)合軍在戰(zhàn)斗中保持勝勢，而士氣低落且數(shù)量不足的武田軍相對抗，結(jié)果顯然是不言自明的。

終始織田方優(yōu)勢で狀況が推移し、またしても武田軍は散り散りに敗走することとなる。敗走する敵を追撃して刈り取るのが戦國の習(xí)いだが、ここにきて長可?木曾連合軍に問題が持ち上がった。

始終織田方勢大力沉，局勢進(jìn)展，武田軍再次潰逃。 追擊并收割潰逃的敵人是戰(zhàn)國的慣例，但此時長可·木曾聯(lián)合軍出現(xiàn)了問題。

「これ以上の追撃は許可できぬ！　南回りで侵攻しておられる勘九郎様（信忠のこと）と足並みを揃えるためにも、ここ桔梗ヶ原に陣を敷いて上原城を攻める足掛かりとすべきであろう！」

“不可再允許進(jìn)一步追擊！為了與南回線入侵之勘九郎大人（信忠之事）步調(diào)一致，我們應(yīng)該在此桔梗原設(shè)陣，并將攻擊上原城作為起始點(diǎn)！”

「敵の大部分は北の深志(ふかし)城（後の松本城）を目指して落ち延びた。これを放置しておいたら上原城を攻める際に背後を突かれるって言ってんだよ！」

“敵軍大部分已逃往北方的深志城（后來的松本城），如果不對其進(jìn)行應(yīng)對，將在攻打上原城時遭到背后襲擊?！?/p>

長可はあくまでも追撃を主張するのに対し、先遣隊(duì)の軍目付(いくさめつけ)として同行している織田長益(ながます)は足場固めをすべきだと主張したため意見が分かれた。

長可堅(jiān)持要進(jìn)行追擊，而作為先遣隊(duì)的軍目付參加的織田長益認(rèn)為應(yīng)該穩(wěn)固立足點(diǎn)，因此意見分歧。

長益は信長の弟に當(dāng)たり、流石の長可であってもこれを無視することは出來ない。しかし長可は自分の主張に理があると考えており、長益の意見に従うつもりは毛頭なかった。

長益是信長的弟弟，即使是長可也無法忽略他的存在。 但長可認(rèn)為自己的觀點(diǎn)是有道理的，所以他無意聽從長益的意見。

當(dāng)初の先遣隊(duì)を任されていた団(だん)平八(へいはち)もまた長可に同調(diào)したため、完全に意見が分かれ平行線となり、互いに妥協(xié)することなくぶつかり合った。

當(dāng)初的先遣隊(duì)被委托給團(tuán)平八，但他也同意了長可的觀點(diǎn)，因此意見完全分歧，成為平行線，彼此不妥協(xié)地相互沖突。

「俺は上様から好きにして良いと仰せつかっている！　それに深志城には馬場昌房(まさふさ)が詰めているって言うじゃないか、ここに武田の殘黨が合流したら無視できない勢力になっちまうぞ！」

“大家都知道我可以自由地做我想做的事，而且深志城里駐守的是馬場昌房，如果加入武田殘黨，我們的力量將無法忽視！”

長可は軍議の場に置かれていた長機(jī)へ思いきり拳を叩きつけて叫んだ。長可の剛力に長機(jī)の腳が耐えきれずにへし折れ、上に載せられていた戦況を示す略図などが散亂する。

長可一拳猛擊放在放置在軍議場上的長幾案上，大聲喊叫。因?yàn)殚L可的強(qiáng)力，長幾案的腿不堪重負(fù)，斷成了兩截，上面顯示戰(zhàn)況的略圖等東西散落一地。

「それとも何か？　絶好の機(jī)會を見逃して敵が態(tài)勢を立て直すのを指咥えて見守った結(jié)果、まんまと背後を突かれて負(fù)けましたって、お前は上様の前で言えるのか！？」

“還是想說什么？你能在主上面前說你錯過了一個絕佳的機(jī)會，讓敵人重新站起來，然后在被背后偷襲后被打敗了嗎？”

長可は激情に駆られるまま、腳の折れた長機(jī)の殘骸を摑んで投げ捨てる。決して軽くはない長機(jī)が軽々と宙を舞い、陣幕を支える幕串にぶつかると盛大になぎ倒しながら砕け散った。

長可被激情所驅(qū)使，抓住斷腿的長凳殘骸并扔掉。這長凳絕不輕巧，輕盈地飛轉(zhuǎn)中撞到支撐帳篷的幕樁，搖搖欲墜并最終碎裂倒下。

「これ以上腑抜けには付き合ってられん！　俺は俺で勝手にやらせて貰う。殘りたいやつらはこの陣に引きこもっておれば良い！　アレ(??)は深志城を攻める俺たちが持っていくからな！」

"我不能再和這些軟弱無力的人在一起了！我自己會做我想做的事。想留下來的人可以呆在這個陣營里！那個東西（??）我們會帶去攻擊深志城！"

そう言い捨てた長可は、まさに怒り心頭といった様子で陣を出て行った。慎重派を纏める長益は、長可の嵐のような暴れっぷりに呆然としていたが、それでも彼を引き留めよとは言わなかった。

那個說完這番話的長可氣得滿頭大汗，憤怒地離開了陣地。負(fù)責(zé)組織謹(jǐn)慎派的長益驚愕地看著長可暴躁的行為，但仍然沒有說服他留下來。

軍目付の意見に従わないというのは明らかな軍規(guī)違反なのだが、荒ぶる長可を相手にそれを咎められる者はいない。長可に同調(diào)する団なども、彼に続いて陣を退出し、寒々しい空気の中それでも軍議は続けられた。

不從軍目付的意見，明顯就是違反軍規(guī)，但是沒有人能指摘狂暴的長可。支持長可的團(tuán)隊(duì)也隨著他一起撤離，雖然氣氛陰沉，但軍議仍在繼續(xù)。

「森様、本當(dāng)によろしいのですか？」

"森先生，您真的確定嗎？"

「丸一日も足止めを食ったんだ、これ以上遅れるわけにはいかん」

"我已經(jīng)被阻止了一整天，不能再繼續(xù)拖延了。"

長可の後を追いながら側(cè)近の一人が訊ねる。長可は何でもないとでも言うように手をひらひらと振って応じた。

一名親信跟隨在長可的身后問道。長可擺手表示一切都沒事，輕松地回答了他。

長可の対応に嘆息しながらも、側(cè)近は慌ただしく出立の準(zhǔn)備をしている兵士たちへ視線を向ける。彼が見つめる先には新式銃を裝備した銃兵100名が、各自の裝備と荷物の確認(rèn)を行っていた。

盡管長可讓人嘆息，但他的助手急忙注視著準(zhǔn)備出發(fā)的士兵們。他注視的方向有一百名裝備了新式槍支的士兵正在檢查他們各自的裝備和行李。

織田家と武田家の運(yùn)命が交錯し、その後の盛衰を決定づけた『三方ヶ原の戦い』でいくさに関する一大パラダイムシフトが発生する。

在織田家和武田家的命運(yùn)交匯之后，"三方原之戰(zhàn)"決定了之后的興衰，引發(fā)了有關(guān)戰(zhàn)爭的重大范式轉(zhuǎn)變。

今では靜子の配下として間者を取り纏めている真田昌幸の兄である、亡き真田信綱が悟ったように単純に兵士の多寡(たか)がいくさの趨勢(すうせい)を決定する時代は終わりを告げた。

現(xiàn)在已經(jīng)結(jié)束了決定戰(zhàn)爭趨勢的簡單士兵數(shù)量時代，就像真田信綱已經(jīng)意識到的那樣，作為靜子手下的代理人，真田昌幸的兄弟。

鉄砲の伝來以降、その傾向はあったものの新式銃の登場によって決定的となる。即ちどれだけ鉄砲と銃弾の數(shù)を用意できるかが、勝敗を左右する大きな要因となったのだ。

自從火槍出現(xiàn)以來，雖然這種趨勢一直存在，但是隨著新式步槍的出現(xiàn)，它變得決定性了。換句話說，準(zhǔn)備多少火槍和子彈已經(jīng)成為左右勝負(fù)的一個重要因素。

一口に同じ鉄砲と言っても、従來の火縄銃と靜子軍が制式採用している新式銃とでは、隔絶した性能差が存在することを三方ヶ原の戦いが証明してしまった。

“即使口中說出的是相同的火器，但是傳統(tǒng)的火繩槍和被靜子軍采用的新式槍支之間存在著明顯的性能差距，三方原之戰(zhàn)已經(jīng)證明了這點(diǎn)?！?/p>

その後も新式銃の拡充が図られた結(jié)果、新式銃を裝備した銃兵は正規(guī)兵3000名を數(shù)え、訓(xùn)練中や予備役(よびえき)となっている予備兵が500名、更に銃兵の観測手も務(wù)める支援兵が3500名を定員とする大部隊(duì)になっている。

隨后，新式武器的增加導(dǎo)致裝備新式武器的士兵數(shù)量增至正規(guī)士兵3000人，此外還有500名正在接受培訓(xùn)或擔(dān)任預(yù)備役的預(yù)備士兵，以及擔(dān)任瞄準(zhǔn)員等支援職務(wù)的支援士兵，總規(guī)模達(dá)到3500人的大隊(duì)伍。

約7000名という大所帯を統(tǒng)括するのは初期から変わらず靜興(しずおき)（玄朗のこと）だが、流石に直轄で管理できる限界を超えているため正規(guī)銃兵500名、支援兵500名を合わせた1000名で７つの大隊(duì)を構(gòu)成し、それぞれに大隊(duì)長を置いて統(tǒng)括する。

約7000名大批人員的統(tǒng)領(lǐng)者從一開始就是靜興（玄朗的事情），但是由于超越了能夠直接管理的極限，因此將正規(guī)槍兵500名和支援兵500名組合在一起，共同組成了7個大隊(duì)，并在每個大隊(duì)中設(shè)置了大隊(duì)長來負(fù)責(zé)統(tǒng)領(lǐng)。

更に大隊(duì)の下に定員250名の中隊(duì)を４つ配置し、その下に定員50名の小隊(duì)を５つという編制を取っている。新式銃兵の需要が高いため、基本的に小隊(duì)単位での派遣が行われる。

此外，他們將4個由250名士兵組成的連分配到一個營下面，并采取了一個由5個50名士兵組成的小隊(duì)構(gòu)成的編制。由于對新型步兵的需求很高，因此基本上是以小隊(duì)為單位進(jìn)行派遣。

「本當(dāng)に銃兵２小隊(duì)100名全員を連れていかれるのですか？　彼らは先遣隊(duì)全てに対して割り振られたはずでは……」

“您真的要帶走步兵2隊(duì)的全部100名成員嗎？他們應(yīng)該都已經(jīng)分配給了先遣隊(duì)的任務(wù)……"

「アレ(??)を扱えるのは支援兵だけだからな、全員連れて行くのが當(dāng)然だ。それにここに置いていったら、また自分の陣営に取り込もうと引き抜きを始めやがるからな。実働部隊(duì)を権威付けのお飾りにするような馬鹿には勿體ないだろう？」

“只有支援兵能夠操作那個(??)，所以帶上全部人員是當(dāng)然的。而且如果把它放在這里，自己的陣營會試圖招募回來。對于把實(shí)際執(zhí)行部隊(duì)用作權(quán)威裝飾的傻瓜來說，這太可惜了吧？”

「誰も引き抜きに応じないので、どんどん勧誘の手口が強(qiáng)引になっているとの苦情がありました。仮に引き抜いたところで裝備と練度の維持すらできないでしょうに」

“由于沒有人響應(yīng)挖角，越來越多的投訴聲稱招募手段變得強(qiáng)制性。即使挖角成功，他們也無法維護(hù)裝備和訓(xùn)練水平?！?/p>

「それに熱狂的な靜子信者がそれなりの人數(shù)いるからな」

“而且靜子有熱情的信徒，人數(shù)相當(dāng)可觀。”

「森様もお仲間ですよね」

"森先生也是我們的伙伴，對吧"

「何か言ったか？」

“你說什么了？”

「いえ、何も」

不，什么都沒有。

長可が睨みを利かせるが、側(cè)近は素知らぬ顔でとぼけて見せる。側(cè)近の態(tài)度に舌打ちを一つした長可だが、意外にもそんな側(cè)近を彼は気に入っていた。

長可瞪眼示威，但親信卻裝作毫不知情的樣子。長可嘴里哼了一聲，但出乎意料地，他卻很喜歡這種親信的態(tài)度。

「ところで森様、深志城を攻略された後は再びこちらに戻られるのですか？」

"順便問一下，森先生攻陷深志城后會回到這里嗎？"

「その予定だ」

"那是計(jì)劃中的事情"

「承知しました。それでは私も出立の準(zhǔn)備をして參ります」

"我知道了。那我也開始準(zhǔn)備出發(fā)了。"

平城(ひらじろ)とは言え、本丸?二の丸?三の丸ともに水堀で隔てられているため守りが堅(jiān)いことで知られた深志城を、當(dāng)たり前のように攻略できる前提で話す主を頼もしく思う側(cè)近であった。

雖然平城被稱為“平津”，但身為近臣的他仍然認(rèn)為深志城因本丸、二之丸和三之丸都被水堀隔開而防御堅(jiān)固。因此，他對那位將深志城攻陷視為理所當(dāng)然的人充滿了信賴。

長可が率いる部隊(duì)が桔梗ヶ原を出発し、一路深志城を目指して北上するも敵の影は見受けられなかった。

長可率領(lǐng)的隊(duì)伍離開桔梗之原，一路向北前往深志城，但沒有發(fā)現(xiàn)敵人的蹤影。

敵の後を追うには時間が経過してしまっていることもあるが、深志城は実に１６もの城が周囲に存在するという要塞地帯を形成しているため、その何処に殘黨が逃げ込んでいても不思議ではない。

追敵有時可能已經(jīng)耗費(fèi)了一定的時間，但深志城周圍有16座城市形成了要塞地帶，逃亡者可能藏匿在任何地方。

誰にも邪魔されることなく北上を続けていた長可軍だが、進(jìn)路沿いの最も南に位置する赤木城が見えるところまで進(jìn)んだ辺りで足を止めた。

長可軍毫不受任何干擾地向北前進(jìn)，但在接近位于航線最南端的赤木城可見范圍時，他停了下來。

何があった訳でもなく、唐突に長可が全軍停止を告げたためだ。そして長可の命令で周囲の山を望遠(yuǎn)鏡で見まわすと、ちょうど道が細(xì)くなっている箇所の崖上に數(shù)名の兵士が伏せているのを見つけた。

突然間，長可下令全軍停止，原因不明。在長可的命令下，他用望遠(yuǎn)鏡查看周圍的山脈，發(fā)現(xiàn)在一些狹窄的道路上有幾名士兵藏匿在崖上。

「良くお?dú)荬扭摔胜辘蓼筏郡汀?/p>

“您很敏銳地注意到了”

「いや、俺だって見えちゃいなかったさ。ただ、俺ならここに兵を伏せるだろうなって言う好立地だったからな、念のため探らせたまでだ。敵はこちらに気付かれているとは思うまい、小休止のふりをしながらアレ(??)を準(zhǔn)備しろ」

“ 不，我也沒看到。只不過這是個我覺得很適合在這里隱藏軍隊(duì)的地處，為了保險(xiǎn)起見就搜查了一下。敵人應(yīng)該不會發(fā)現(xiàn)我們，只是裝作休息的樣子準(zhǔn)備好那個東西?！?/p>

そうして長可の指示したように部隊(duì)全體が小休止を始めると、対する赤木城の伏兵は少しでも敵の情報(bào)を得ようと物陰から身を乗り出してきた。長可軍の兵士は攜帯している水筒から水を飲んだり、攜行食を口にしたりしながらも周囲を警戒し続ける。

隨著長可的指示，全體部隊(duì)開始小休息。對應(yīng)的赤木城伏兵則從隱蔽處探出身體，盡可能地獲取敵軍情報(bào)。長可軍士兵們一邊喝水、吃口食物，一邊繼續(xù)保持著周圍的警戒。

赤木城の兵士たちは身振りで誰かに合図しているようで、見えていない場所にも兵士が伏せているであろうことが判る。しばらく休憩を取ったのち、長可の號令に従って再び行軍を開始するように見えた長可軍だが、行軍にしては妙な形に陣形を組んでいた。

赤木城的士兵們身振著向某人發(fā)出信號，可以看出即使在看不見的地方也有士兵隱蔽。在休息了一段時間后，聽從長可的號令，長可軍似乎再次開始行軍，但他們的陣形卻很奇怪。

そして武器を持たずに大きな荷物を背負(fù)っている兵士が前方に進(jìn)み出ると、背嚢から革袋に包まれた棒狀のものを取り出して何やら作業(yè)を開始する。

當(dāng)一位沒有武器的士兵背著沉重的行囊向前走時，他從背包里拿出了一個包裹在皮袋中的棒狀物品，開始進(jìn)行某種操作。

それは光を反射しないようマットな黒に塗裝された鋼鉄製と思わしき筒狀の物體に、一本足が生えたような奇妙な外見をしていた。彼らはそれを斜め45度ぐらいに傾けて地面に設(shè)置すると、両膝で挾むようにして固定し、筒の先端から拳大の物體を滑り込ませる。

它是一個似乎是鋼鐵制成的圓筒形物體，被涂成了無光澤的黑色，并具有類似于長著一條腿的奇怪外觀。他們將其傾斜約45度地放置在地面上，并用雙膝夾緊以固定，然后從筒的末端滑入一個拳頭大小的物體。

最初に起こったのはズドンという腹に響くような重低音、次いで奇妙な筒狀の部品が火を噴いた。謎の攻撃は崖上に伏せていた赤木城の部隊(duì)を軽々飛び越え、遙か後方に風(fēng)切り音とともに死の雨を振りまいた。

最初發(fā)生的是一聲深沉的巨響，仿佛在肚子里回響；接著，一個奇怪的筒狀部件噴出了火焰。神秘的攻擊輕松地越過了躺在懸崖上的赤木城部隊(duì)，并在遠(yuǎn)處伴隨著風(fēng)聲播撒死亡之雨。

長可が用いたのは一般に擲弾筒(てきだんとう)と呼ばれる兵器であった。足満謹(jǐn)製のそれは墜発(ついはつ)式（落とし込み式）と呼ばれる構(gòu)造をしており、砲口の先端から砲弾を落とし込み、その砲弾底部のファイアリングピンに激突することで発火する。

長可使用的是一種通常稱為榴彈槍的武器。足滿紀(jì)念品的槍是自由投彈方式的結(jié)構(gòu)，炮彈從炮口頂端投入，通過撞擊炮彈底部的點(diǎn)火銷來點(diǎn)燃炸藥。

砲弾底部には発射用の爆薬が込められ、これが起爆することで砲弾底部を膨張させつつ背後に燃焼ガスを叩きつけることで撃ちだされる。爆圧によって膨張した砲弾底部は、砲身に設(shè)けられたライフリングに噛み込むことで回転して直進(jìn)力を得る。

炮彈底部裝有發(fā)射用的爆藥，當(dāng)其起爆時，會使炮彈底部膨脹并將燃燒氣體向后推進(jìn)并發(fā)射出去。炮彈底部受爆壓膨脹后，會咬合在槍膛上的膛線并旋轉(zhuǎn)，以獲得直進(jìn)力。

撃ちだされた砲弾は安定翼と呼ばれる羽狀の部品によって高い確率で先端から著弾し、その衝撃で更に砲弾內(nèi)の爆薬が起爆すると爆風(fēng)と共に金屬片をまき散らして周辺を攻撃するのだ。

炮彈被射出后，靠著稱為穩(wěn)定翼的羽狀部件，以高概率從頂端擊中目標(biāo)并使彈內(nèi)炸藥爆發(fā)，產(chǎn)生爆炸和金屬碎片散布的沖擊波，對周圍造成攻擊。

要するに手榴弾を撃ちだすグレネードランチャーを設(shè)置式にした迫撃砲に近い武器であった。撃ちだされた砲弾は、森の中という事もあり木々に遮られて直撃したものは少なかった。

簡而言之，它是一種類似于迫擊炮的武器，其設(shè)計(jì)思想是將手榴彈發(fā)射器改成固定式。發(fā)射的炮彈很少直接擊中，因?yàn)樯种杏泻芏鄻淠緭踝×怂?/p>

しかし、上空から猛烈な勢いで降り注ぐ鉄片を受けた方は堪らない。広範(fàn)囲にわたって無差別に振りまかれる破片によって、赤木城の多くの兵士が負(fù)傷し恐慌に陥ったのか、または砲撃を止めるべく突撃をしようとしたのか。

然而，從空中猛烈降落的鐵片無情地襲擊著人們。由于被散布在廣泛區(qū)域的碎片所導(dǎo)致的嚴(yán)重后果，許多赤木城的士兵受傷并陷入恐慌，他們是想停止炮擊還是要發(fā)起沖鋒呢？

とにもかくにも隠れていた場所から飛び出すと、一部の者が長可軍に向けて攻撃を加えようとした。しかし、それを待ち構(gòu)えていた長可軍がみすみす攻撃されるのを待つはずもなく、新式銃の銃撃や弓での射撃によって次々と討ち取られていった。

從躲藏的地方跳出來后，一些人試圖對著長可軍發(fā)起攻擊。然而，等待他們的長可軍沒有坐以待斃，而是用新式槍支和弓箭一一擊敗了他們。

「ふん、さては巖村城から落ち延びた奴が情報(bào)を伝えたな。大砲を前に籠城は無意味と悟って、野戦を挑むべく待ち伏せに出たってところだろう」

哼，看來是從巖村城逃出來的人帶來了情報(bào)。他們已經(jīng)認(rèn)識到在大炮面前守城已經(jīng)沒有意義了，現(xiàn)在應(yīng)該已經(jīng)出擊埋伏等待野戰(zhàn)了。

「この先には小屋城がありますが、そちらも打って出てきますでしょうか？」

“這里前方有一個小屋城，你們也會前來攻打嗎？”

「どうだかな？　今の攻撃を受けて逃げた奴が知らせれば、籠城するかもしれないな。それならそれで攻めようはある」

“這樣如何？如果那些逃跑以躲避當(dāng)前攻擊的人發(fā)出通知，那么可能會試圖困守城池。如果發(fā)生這種情況，我們就可以發(fā)動攻勢?！?/p>

果たして長可の言葉通り、次の小屋城では城門を閉ざして籠城された。長期戦になると補(bǔ)給の受けられない長可軍が不利となるため、擲弾筒で今度は徹甲弾を打ち込んで城門を破砕し、同じ要領(lǐng)で防壁を無効化して瞬く間に制圧した。

果真如長可所說，下一座小屋城被守城圍困，并關(guān)閉城門。由于長期戰(zhàn)爭無法得到供應(yīng)，長可的軍隊(duì)處于不利地位，因此他們使用榴彈筒發(fā)射穿甲彈摧毀了城門，并以同樣的方式使防御墻失效，最終迅速制服了敵人。

ここまで容易く城を攻略できたのには運(yùn)の要素も影響している。この一帯は數(shù)年前に焼岳(やけだけ)の噴火被害を被っており、未だに復(fù)舊しきれていなかった。何にしても動員できる兵力が少ないため、少數(shù)部隊(duì)の長可軍に良いように蹂躙(じゅうりん)されてしまう。

攻陷這座城市如此容易，也受到了運(yùn)氣因素的影響。這個地區(qū)在幾年前曾受到焼岳火山爆發(fā)的災(zāi)害影響，至今仍未完全恢復(fù)。由于可以動員的軍隊(duì)數(shù)量很少，因此少數(shù)部隊(duì)被敵軍所蹂躪。

次に立ちふさがった井川城に至っては、砲弾が撃ち込まれた途端に兵士が身に著けた笠を振り(????)（當(dāng)時の投降する際に行う合図）、次々に投降してしまった。その様子を見て城主も降伏し、ほぼ無血開城と相成った。

隨后來到擋路的井川城，一旦炮彈落下，士兵們就搖動著戴在身上的帽子(當(dāng)時投降的信號)，接著一個接一個地投降了?？吹竭@種情況，城主也投降了，城池便幾乎毫不戰(zhàn)斗地被攻陷了。

実際には擲弾筒の砲弾は靜子軍にとってもコストが重く、それほど大量に準(zhǔn)備できていないのだが、轟音と共に天から降り注ぎ著弾と同時に広範(fàn)囲に被害をばら撒く未知の兵器に武田軍は心底震えあがっていた。

實(shí)際上，榴彈炮的炮彈對于靜子軍來說成本很高，而且他們并沒有準(zhǔn)備那么多，但是武田軍聽到這震耳欲聾的轟鳴聲以及降落和爆炸的同時，他們真的感到未知的武器對他們造成了廣泛的損害而心底顫抖。

最終的に深志城に辿り著いた時には、殘りの砲弾が十?dāng)?shù)発というところまで消耗していたにもかかわらず、最初の一斉射を受けただけで敵軍が降伏し、それを受けて周辺の城も武裝解除に応じることになる。

最后抵達(dá)深志城時，盡管剩余彈藥只有十?dāng)?shù)發(fā)，但僅受到一輪齊射就使敵軍投降，隨后周邊的城池也紛紛解除武裝。

一方西國では秀吉の播磨平定が佳境を迎えていた。信長より足場固めを命じられていた秀吉は、小寺政職(まさもと)から奪った姫路城の改築に著手した。

一方西國，秀吉的播磨平定進(jìn)入佳境。秀吉接受信長的差遣，開始加固據(jù)點(diǎn)。他從小寺政職手中奪得姬路城，并開始著手重建。

これは毛利征伐の前線拠點(diǎn)とする名目だったのだが、ちゃっかり本丸に天守を増築するよう指示を出しており、防衛(wèi)機(jī)能よりも見た目の豪華さを優(yōu)先しているところから、秀吉が光秀を意識していることが窺えた。

這個據(jù)點(diǎn)原本是為了攻打毛利家而設(shè)立的，但實(shí)際上卻指示增建天守樓，從它的防御功能轉(zhuǎn)向優(yōu)先考慮豪華外觀。這顯示出秀吉對光秀的意識。

「皆の盡力によって、もう一息で播磨平定が成る。ここが踏ん張りどころぞ！」

「在大家的共同努力下，播磨很快就能夠平定了。現(xiàn)在是我們集中力量的時候！」

秀吉は部下の働きぶりを褒めつつも発破をかける。播磨と但馬が平定されれば、本格的に毛利攻めが始まるため、秀吉は毛利戦での主導(dǎo)権を握ろうと畫策していた。

秀吉表揚(yáng)手下的工作表現(xiàn)，同時強(qiáng)調(diào)加強(qiáng)施壓。一旦平定了播磨和但馬，就會正式開始攻擊毛利家，秀吉計(jì)劃在毛利戰(zhàn)爭中牢牢掌握主導(dǎo)權(quán)。

ここを逃せば光秀との差が決定的になると考えた秀吉は、少しでも早く播磨を平定してその後の戦役に対する準(zhǔn)備が整っていることを信長にアピールしたいという狙いがあった。

豐臣秀吉認(rèn)為如果此時逃走，與光秀的差距將是決定性的，他想盡快穩(wěn)定播磨，并向信長表明他已準(zhǔn)備好應(yīng)對隨后的戰(zhàn)役。

當(dāng)然秀吉のこの動きは光秀も承知しており、二人は互いに競うようにして任地の平定を急いでいる。

當(dāng)然，秀吉的這個舉動光秀也知道，他們互相競爭，加快了平定他們的任地的步伐。

「竹中殿、播磨は昨年不作の地域が多く、民は勿論のこと將兵に至るまで満足に食えておりませぬ。食い扶持(ぶち)を保証してやれば取り込めるかと」

「竹中殿，播磨地區(qū)去年收成不好，民眾和士兵連基本口糧都吃不飽。如果能保證他們的生活費(fèi)用，或許可以爭取到他們的支持?！?/p>

秀吉が播磨征伐で手に入れたものの內(nèi)、彼自身が自分には過ぎたるものと評した黒田孝高(よしたか)（通稱として黒田官兵衛(wèi)、以降は良く知られている官兵衛(wèi)とする）が竹中半兵衛(wèi)に意見を述べる。

在豐臣秀吉的播磨征伐中所獲得的東西之中，被他自己評價為過於優(yōu)秀的黑田孝高（俗稱黑田官兵衛(wèi)，以下簡稱官兵衛(wèi)）向竹中半兵衛(wèi)表達(dá)了自己的想法。

信長が播磨侵攻に著手した頃から官兵衛(wèi)は、信長の將來性に著目していた。官兵衛(wèi)は元々前述の小寺政職に仕えていたのだが、荒木村重が謀反の兆しを見せたことに呼応しようとしたため、主君を諫めたところ逆に土牢に幽閉される。

自從信長開始侵略播磨之后，官兵衛(wèi)就開始注重信長的未來性。官兵衛(wèi)原本是侍奉于前述的小寺政職之下，但因?yàn)橄腠憫?yīng)荒木村重叛變的跡象，主君遭到諫言后反而被囚禁在土獄里。

最終的に荒木は謀反に至らなかったものの、小寺は秀吉の調(diào)略に応じなかったため討ち取られることとなり、その際に幽閉されていた官兵衛(wèi)は救い出されたことから秀吉に仕えるようになった。

最終荒木沒有發(fā)動叛亂，但因?yàn)樾∷戮芙^了秀吉的誘惑而被殺，被幽禁的官兵衛(wèi)在救出后開始為秀吉效力。

しかし最後まで信長に反抗していた小寺の家臣であったため、人質(zhì)として息子の松壽丸(しょうじゅまる)を差し出したものの信用されず、人質(zhì)の待遇も決して良いものではなかった。

然而，由于小寺家臣始終反抗信長，因此即使作為人質(zhì)提供了他的兒子松壽丸，也沒有得到信任，人質(zhì)的待遇也并不好。

この狀況を打開したのが竹中半兵衛(wèi)である。半兵衛(wèi)は早い段階で官兵衛(wèi)の能力を見出し、秀吉に彼の待遇を改善するように訴えたのだ。

竹中半兵衛(wèi)解決了這種局面。半兵衛(wèi)在早期就看出官兵衛(wèi)的才能，并向秀吉請求改善他的待遇。

それを知った官兵衛(wèi)は半兵衛(wèi)の取りなしに甚(いた)く感謝し、彼への感謝を子々孫々に至るまで忘れぬよう石餅(こくもち)という竹中家の家紋を使うようにしている。

得知此事，官兵衛(wèi)非常感激半兵衛(wèi)的幫忙，并使用竹中家族徽章「石餅」以表達(dá)對他的感激之情，直到子孫后代。

「ふむ。食い扶持を與えたとて喉元過ぎれば……となるのでは？」

“嗯。就算給了口糧，但過了喉嚨后又能怎么樣呢？”

「そこは飢えぬ最低限に加減し、これに感謝するか不満を募らせるかで篩(ふるい)にかけるのです。不満を抱く輩を監(jiān)視し、謀反の兆しあらばこれを討てば良いでしょう。少なくとも扶持を保証したという大義はございます」

"在那里，必須控制到不至于挨餓的最低限度，并選擇是感激還是不滿。對持怨言者進(jìn)行監(jiān)視，如有叛變的跡象就應(yīng)該鎮(zhèn)壓。至少我們保證了提供扶助的大義。"

「なるほど。噂に違(たが)わぬ辣腕(らつわん)を振るわれる」

"原來如此。果然不虛傳，您的能力非常強(qiáng)大。"

半兵衛(wèi)は官兵衛(wèi)の策に感心する。官兵衛(wèi)は半兵衛(wèi)の取りなしを受ける前から、信用されないことに腐らず積極的に播磨平定の獻(xiàn)策を続けた。

半兵衛(wèi)對官兵衛(wèi)的計(jì)策感到贊賞。盡管半兵衛(wèi)未曾替官兵衛(wèi)介入過事務(wù)，但官兵衛(wèi)依然積極地提出了平定播磨的建議，從未被懷疑。

秀吉の播磨征伐が滯りなく進(jìn)むようになったのは半兵衛(wèi)と官兵衛(wèi)が互いに影響し合うようになったお陰であろう。何より官兵衛(wèi)は播磨に通じており、彼の立てる策はそれと判っていても回避できずに見事にはまった。

豐臣秀吉的播磨征伐能夠順利進(jìn)行，這要?dú)w功于半兵衛(wèi)和官兵衛(wèi)之間相互影響的結(jié)果。最重要的是，官兵衛(wèi)熟悉播磨，即使意識到他的計(jì)劃，也無法避免成功地執(zhí)行了。

官兵衛(wèi)も半兵衛(wèi)という自身に伍する知恵者の意見を受け、一層研ぎ澄まされた獻(xiàn)策をできるようになっている。勿論、彼らの策を受け入れる秀吉の度量と、その策を?qū)g行できる実働部隊(duì)の働きあってのことではある。

官兵衛(wèi)也接受了半兵衛(wèi)等智者的意見，使自己能夠提出更加精煉的建議。當(dāng)然，這需要秀吉接受他們的策略，并有執(zhí)行該策略的實(shí)際行動部隊(duì)。

「おお、このような場所におられましたか」

"哦，您在這樣的地方嗎"

官兵衛(wèi)と半兵衛(wèi)が互いに策に関して意見を交わし合っていると、ふらりと秀長がやってくる。彼はいつも通りの飄々(ひょうひょう)とした態(tài)度で薄く笑みを浮かべていた。

當(dāng)官兵衛(wèi)和半兵衛(wèi)彼此交換策略意見時，秀長突然出現(xiàn)了。他像往常一樣輕松自在地微笑著。

秀長の姿を目にした官兵衛(wèi)の表情が引き締まる。官兵衛(wèi)は秀吉に仕え始めた當(dāng)初から彼のことを胡散臭(うさんくさ)く思っていた。彼と接するようになり、人となりが解るようになると、まごう事なき要注意人物だと確信するに至る。

看到秀長的身影，官兵衛(wèi)的表情變得緊繃。自從開始為秀吉效力，官兵衛(wèi)就一直覺得他可疑。但是當(dāng)與他接觸之后，他才了解了秀吉的真實(shí)面貌，確認(rèn)他是一個不可忽視的人物。

「準(zhǔn)備が整いました。近く神戸港に移動し、その後船で尾張へと向かいます。軍議も良いのですが、此度の尾張行きは重大事です。そちらにも意識を割いて頂きたい」

"準(zhǔn)備工作已經(jīng)完成。我們將前往附近的神戶港口，然后通過船只前往尾張。雖然軍事會議也很重要，但此次前往尾張涉及重大事項(xiàng)。請您也關(guān)注此事。"

「……有馬の再建でしたな。しかし、秀長殿の仰る靜子殿とやらが本當(dāng)に資金を投じて下さるのですか？」

“那是有馬家的重建。但是，秀長大人所說的靜子殿打算真的投入資金嗎？”

「ええ、間違いなく出資されます。それだけに留まらず、彼女が投資する事業(yè)には必ずや他の者も競い合うように金を出すでしょう」

“是的，無疑會投資。而且不止如此，她投資的企業(yè)一定會吸引其他人競相投資?！?/p>

噂はいくつも耳にしておれど、詳しく靜子を知らない官兵衛(wèi)からすれば信じがたい話であった。

傳聞聽了好些，但官兵衛(wèi)并不了解靜子的具體情況，因此對此信以為真令人難以置信。

「靜子様が投資される事業(yè)は例外なく大きく成長しております。利に聡(さと)い商人がこれを見逃すことはありますまい。新たに開発されている神戸港の様子はご存じでしょう？　あの様に飛躍的な成長を遂げるのです」

「靜子小姐所投資的企業(yè)無一例外地實(shí)現(xiàn)了巨大的增長。精明的商人不可能會錯過這個機(jī)會。您是否了解神戶港正在新開發(fā)的情況？ 它將實(shí)現(xiàn)飛躍式的成長?！?/p>

靜子を良く知る半兵衛(wèi)が実例を挙げて論拠を補(bǔ)足する。官兵衛(wèi)も信を置く半兵衛(wèi)の言葉に考えを改める。

半兵衛(wèi)通過舉例和補(bǔ)充論據(jù)來展示他對靜子的了解。官兵衛(wèi)也因?yàn)樾湃伟氡l(wèi)的話而改變了想法。

「確かに寂れた寒村だった神戸が、今や多くの商人で賑わい、付近一帯が活気づいております」

“確實(shí)曾經(jīng)是荒涼的寒村的神戶，現(xiàn)在因?yàn)樵S多商人的繁榮而熱鬧起來，周邊地區(qū)變得充滿活力。”

神戸は官兵衛(wèi)の言うように、元々これと言った特徴の無い寂れた寒村でしかなかった。そこに靜子の開発を受けて簡易的な軍港が整備されるや否や、怒濤(どとう)の勢いで商人たちが雪崩れ込んできた。

神戶原本只是一個沒有任何特色的蕭條的寒村，正如官兵衛(wèi)所說。然而，在靜子的發(fā)展下，一旦建立了簡易的軍港，商人們便以驚人的勢頭涌入神戶。

現(xiàn)地の様子を良く知る官兵衛(wèi)からすれば、整備されたばかりの未だ小さい神戸港周囲の寂れた土地を我先に買い求め、土地が足りなくなれば原野を切り開いてまで整備をする様に困惑するばかりだ。

從官兵衛(wèi)了解現(xiàn)場情況的角度來看，他們急于購買剛整修過但規(guī)模較小、周圍荒蕪的神戶港附近的土地，而且一旦土地不夠用，就會感到困惑，不得不開墾荒地以維持建設(shè)。

いち早く己の店を整えた商人は、他所から持ち込まれる荷を買い付けたり、船員相手の商売を始めたりと活発に商業(yè)活動を始めている。この成長の連鎖はますます加速し、今や港町と言っても遜色のない様相を呈していた。

最早整理自己店鋪的商人開始積極開展商業(yè)活動，購買從其他地方運(yùn)來的貨物，開始與船員展開生意。這種發(fā)展鏈條越來越加速，現(xiàn)在已經(jīng)呈現(xiàn)出與港口城鎮(zhèn)不相上下的面貌。

更には自前で船を用意し、廻船問屋の走りといった商売を始めるものも出始めている。堺のような大規(guī)模港の場合、既得権益でがっちりと囲いこまれていて新規(guī)參入が難しいのだが、ここ神戸港ならば西から屆いた荷を尾張まで運(yùn)ぶだけで一攫千金が狙えるのだ。

此外，還有一些人準(zhǔn)備自備船只，開始從事類似回旋船業(yè)務(wù)的商業(yè)活動。像堺這樣的大型港口存在著既得利益的壁壘，對新進(jìn)人員來說很難進(jìn)入市場。但在這里神戶港，只要將從西方運(yùn)來的貨物運(yùn)送到尾張地區(qū)，就有可能一夜暴富。

神戸港を起點(diǎn)として熾烈な爭いを繰り広げているのは何も海に関するものばかりではない。その身一つで西へ東へと荷を運(yùn)ぶ棒手振(ぼてふり)が數(shù)多く流れてきていた。

在神戶港作為起點(diǎn)，展開了激烈的競爭，并不僅限于涉及海洋的事項(xiàng)。許多手提貨物（棒手振）也隨著他們的身影不斷地往東往西流動。

天秤棒一つを肩に擔(dān)ぎ、前後に荷の入った桶をぶら下げて行商する彼らは、近距離の運(yùn)搬と販売を擔(dān)う自分たちの活躍の場が多くあると理解していたのだ。

他們肩扛一根天秤桿，掛著裝著貨物的桶，走街串巷做生意。他們知道在短距離內(nèi)運(yùn)輸和銷售方面有很多機(jī)會來發(fā)揮自己的作用。

そして彼らの読み通り、神戸港の拡張工事は順調(diào)に進(jìn)められ、それに伴って港灣関係者や商人たち、更にはその商品を買い求める一般の者たちまでもが彼らの顧客となった。

然后按照他們的計(jì)劃，神戶港的擴(kuò)建工程順利進(jìn)行，隨之港口和商人們，甚至購買他們商品的普通人也成為了他們的客戶。

あまりに急な繁栄ぶりに海産物はともかく、青物などの供給が追い付かなくなり、港町の更に外側(cè)に衛(wèi)星都市のように農(nóng)地が広がるようにまでなった。

海產(chǎn)品無論如何也趕不上過于突然的繁榮，蔬菜等青物的供應(yīng)量也因此跟不上，港口城市更向外擴(kuò)散，形成了衛(wèi)星城市般的農(nóng)田范圍。

利水に優(yōu)れた河川沿いの耕地は人気が高く、大商人と呼ばれる者たちまでもが私財(cái)を投じて開墾を始める始末。一等地はすでに靜子が押さえているため、外へ外へと開発が広がっていく。

水利優(yōu)良的河岸耕地備受歡迎，甚至被稱為大商人的人們也投入私人資金開始開墾。由于一等地已被靜子占據(jù)，因此開發(fā)范圍不斷擴(kuò)大。

「港を中心とした大きな需要を満たすため、周囲にどんどん人が集まって既に港町と呼べる規(guī)模に成長しております」

“為滿足以港口為中心的巨大需求，周圍的人們不斷聚集，已經(jīng)發(fā)展成為可以稱之為港口城鎮(zhèn)的規(guī)模。”

「靜子殿は計(jì)畫段階の時點(diǎn)で米と酒米、大豆、蕎麥及び野菜を平地で栽培し、傾斜地では果実の栽培も行うと伝えてきておられました」

“在計(jì)劃階段，靜子殿表示他們將在平地上種植大米、釀酒大米、大豆、蕎麥和蔬菜，并在傾斜的土地上種植水果?！?/p>

「隨分と手広く扱われるのですな」

"你被相當(dāng)廣泛地處理了呢"

「いえいえ、これは農(nóng)業(yè)だけに過ぎず事業(yè)全體のほんの一端に過ぎません。農(nóng)業(yè)の他にも林業(yè)、水産業(yè)に土木工事から流通に至るまで本當(dāng)に多くの事業(yè)を手掛けられるだけの人材を抱えておられるのです」

“不，這只是農(nóng)業(yè)領(lǐng)域的一部分，只是整個業(yè)務(wù)的一小部分。除了農(nóng)業(yè)之外，他們還擁有足夠的人力資源來處理林業(yè)、水產(chǎn)業(yè)以及土木工程到流通等各種行業(yè)。”

「なんと……」

"「なんと……」" can be translated to "“竟然……”" in Simplified Chinese.

正直なところ、大恩ある半兵衛(wèi)の言でなければ官兵衛(wèi)は「そんな萬能の存在などあり得ない」と一笑に付していたことだろう。秀長も半兵衛(wèi)の言葉に対して何の反応も示さない処を見るに、本當(dāng)のことなのだろうと理解できた。

說實(shí)話，如果不是有著巨大恩情的半兵衛(wèi)這樣說，官兵衛(wèi)可能會一笑置之，認(rèn)為萬能的存在是不可能存在的?？葱汩L對半兵衛(wèi)的話沒有任何反應(yīng)，可以理解為這是真實(shí)的事實(shí)。

（この機(jī)會に是非見定めてみたいものだ）

（我一定要趁此機(jī)會好好看看。）

百聞は一見に如(し)かずとも言う、これ以上情報(bào)を得たところで人物像はあやふやになる一方だ。官兵衛(wèi)は靜子に會うのが楽しみになっていた。

百聞不如一見，即使獲取更多信息，人物形象也會變得模糊不清。官兵衛(wèi)已經(jīng)期待著見到靜子了。