光影の変

……善見城、城門

——善見城，城門

【天人の民甲】

「聞いたか？翼の団を率いる闘神阿修羅が竜巣城を討伐したらしい。今日戻ってくるそうだ！」

聽說了嗎？戰(zhàn)神阿修羅帶領(lǐng)翼之團(tuán)踏平了龍巢城，今天就要班師回朝了！

【天人の民乙】

「善見城の城門は今日開けっぱなしだ、翼の団の戦士達(dá)を迎えるためにな！」

今天善見城城門大開，就是要迎接翼之團(tuán)的戰(zhàn)士們呢！

【天人の民丙】

「來たぞ來たぞ！」

來了來了！

【天人の民甲】

「闘神阿修羅様だ！阿修羅様！」

是戰(zhàn)神阿修羅大人！阿修羅大人！

【天人の民乙】

「阿修羅様！帝釈天様！」

阿修羅大人！帝釋天大人！

【天人の民丙】

「英雄の凱旋だ！」

歡迎英雄回城！

【阿修羅】

「どうだった？」

如何？

【帝釈天】

「中々悪くない?！?/p>

還不錯(cuò)。

【阿修羅】

「ほう？この日のために長(zhǎng)年畫策していたのに、薄い反応だな?！?/p>

哦？為了這一天你處心積慮這么些年，你現(xiàn)在這反應(yīng)真是有點(diǎn)小。

【帝釈天】

「阿修羅！何だ、その言い方は?！?/p>

阿修羅！你這說的好像我是什么探子一樣。

【阿修羅】

「おまえの根気強(qiáng)さを、諦めない決意を、褒めている。次は十天衆(zhòng)だ、もう一度新しい目標(biāo)を立てたらどうだ？」

我是說你有耐心，能持之以恒，令人佩服。下一步就是十天眾了，不如你再定個(gè)新目標(biāo)如何？

【帝釈天】

「だめだ、正規(guī)軍との協(xié)力はまだ始まったばかり、これからも一緒に戦うことになる。ここで十天衆(zhòng)を潰せば、協(xié)力の話も、約束の物資も、全て水泡に帰すことになる。」

還不行，我們和正規(guī)軍的合作這才開了個(gè)頭，以后還要一起戰(zhàn)斗。要是現(xiàn)在十天眾倒了，聯(lián)手的事情，還有答應(yīng)我們的物資，豈不都打了水漂。

【阿修羅】

「本気で十天衆(zhòng)の話を信じているのか？」

你真覺得十天眾的諾言會(huì)兌現(xiàn)？

【帝釈天】

「できることなら信じたい。瑠璃城はともかく、善見城の民はまだ十天衆(zhòng)を信頼している。彼らを敵に回したくない。現(xiàn)狀を打破したければ、慎重に計(jì)畫を練らないと?！?/p>

能走幾步是幾步。琉璃城暫且不論，善見城的平民對(duì)十天眾還是信服的，我們總不能與他們?yōu)閿?。想要改變現(xiàn)狀，還要從長(zhǎng)計(jì)議。

【阿修羅】

「あまり難しく考えるな。天人を屠る鬼族も、一族を犠牲にする十天衆(zhòng)も、全部俺に任せとけ。絶対的な力は、腐りきったものを全て滅ぼす。道を遮るものは、排除すべきだ。」

你想得太復(fù)雜了，屠戮天人的鬼族，犧牲同族的十天眾，交給我來解決。絕對(duì)的力量能毀滅一切腐朽。對(duì)前進(jìn)路上的障礙，就應(yīng)當(dāng)排除。

【帝釈天】

「阿修羅、天人にとって、滅びることは最適な選択ではない。敵対者の排除や処刑は全てあなたに任せる、それ以外は私がやる?！?/p>

阿修羅，對(duì)于天人來說，毀滅并不是最好的選擇。排除異己，上陣殺敵的事情，就交給你了，之外的事，還是交給我吧。

【十天衆(zhòng)の使者】

「お二方、十天衆(zhòng)様から拝謁の伝令を預(yù)かっております、どうか神殿へご足労を。お待ちください、十天衆(zhòng)様は仰いました。神殿は聖なる場(chǎng)所です、異族が入ることはできません。ですから、後ろにいるお二方はご遠(yuǎn)慮ください。」

二位大人，十天眾大人命我來召見二位大人，上神殿一敘。等等，大人們說了，神殿是圣潔之地，容不得他鄉(xiāng)異族。后面這兩位，就不必上去了。

【煉獄茨木童子】

「ふん！何が十天衆(zhòng)だ、愚かしいにもほどがある。我々とてお願(yuàn)いされても、全く行きたくなどない！」

哼！什么十天眾，有眼不識(shí)泰山，就是你們跪地求我們，我和摯友還不想上去呢！

【鬼王酒呑童子】

「いいだろう、こっちも天人一族のことには介入したくない、ここで待つとしよう?！?/p>

也好，你們族里的事，我們也不想插手，我們就等在這里。

【帝釈天】

「本當(dāng)にすみません。酒呑童子、茨木童子、私達(dá)が戻るまで、しばしお待ちを。交渉が終わってから、また相談しましょう?！?/p>

實(shí)在抱歉，酒吞童子，茨木童子，請(qǐng)兩位等一等我和阿修羅。待我們完成談判后從長(zhǎng)計(jì)議。

【鬼王酒呑童子】

「……うまくいくことを願(yuàn)っている。」

……那就祝你們有個(gè)好結(jié)果了。

……善見城、十天衆(zhòng)神殿內(nèi)

——善見城，十天眾神殿內(nèi)

雄大な神殿に、鐘の音が鳴り響く。十天衆(zhòng)の首領(lǐng)、善法天の聲が広大な神殿に響き渡る。帝釈天は微かに頭を下げ、禮儀正しく天人の首領(lǐng)の言葉に耳を傾けた。一方、阿修羅は不遜な態(tài)度で、まっすぐに善法天を睨みつけている。

恢弘的神殿中，鐘聲響起，十天眾的首領(lǐng)善法天的聲音在高大的殿堂內(nèi)回蕩。帝釋天的頭微微低垂，保持禮節(jié)聽著天人最高首領(lǐng)的宣講。阿修羅則桀驁不馴，直直注視著善法天。

【善法天】

「……鬼族との戦爭(zhēng)において、翼の団は積極的に正規(guī)軍に協(xié)力した。正規(guī)軍の指揮下で、無數(shù)の勝利をおさめ、數(shù)多の手柄を立てた。十天衆(zhòng)會(huì)議の結(jié)果により、汝らに天人正規(guī)軍と名乗る名譽(yù)を授ける。今後、汝らは誇り高き正規(guī)軍の一員となり、十天衆(zhòng)の配下に屬す?！?/p>

……翼之團(tuán)在和鬼族的戰(zhàn)斗中，自發(fā)幫助正規(guī)軍。在正規(guī)軍的領(lǐng)導(dǎo)下，旗開得勝，戰(zhàn)功累累。十天眾經(jīng)過商議，決定授予你們正規(guī)軍的番號(hào)。從今往后，你們將成為十天眾旗下軍隊(duì)的一員，獲得正規(guī)軍的榮耀。

【光明天】

「善法天様直々に冊(cè)封なさる、天人としてこれに勝る栄譽(yù)はない。それなのに、無禮者め、跪くことも知らぬのか！」

善法天大人親自為你們加封，這是天人一族最高的榮耀。為何如此不知禮節(jié)，還不跪下！

【阿修羅】

「俺たちは帰順しに來たんじゃない、交渉しに來たんだ?！?/p>

我們是來談判，并非讓你們招安。

【帝釈天】

「阿修羅。翼の団が結(jié)成された目的は、鬼族を永遠(yuǎn)に駆逐し、失われた土地を取り戻すことです。正規(guī)軍であるかどうかは関係ありません。私達(dá)と十天衆(zhòng)の皆様の目的は同じではありませんか。どうして共に戦えないのでしょうか？」

阿修羅。我們翼之團(tuán)之所以成立，為的是擊敗鬼族，收復(fù)故地。是否加入正規(guī)軍并不重要，十天眾的諸位大人，我們目標(biāo)一致，為何不能聯(lián)手合作呢？

【善法天】

「ふん、貴様らのような卑しき民に貴族の名が與えられたことは、名譽(yù)の限りだと知れ。貴様らははなから交渉する資格なんぞを持ち合わせていないのだ?！?/p>

呵呵，給予你們賤民躋身貴族的機(jī)會(huì)，便是對(duì)你們最大的恩賜。你們沒有與我們談合作的資格。

【阿修羅】

「鬼族という外患を解決するには、天人一族は今まで以上に団結(jié)しなければならない。だから俺の要望はただ一つ、貴族が民に物資を分け與えることだ?！?/p>

想要解決鬼族的外患，天人必將要無一例外地團(tuán)結(jié)。我要你們貴族從現(xiàn)在起把物資分發(fā)給平民。

【善法天】

「人のせっかくの好意を無下にするか……不屆き者め、どうやらまだ狀況を理解していないようだな。外患を解決するには、先に內(nèi)憂を解決すべきだ。兵を呼び集め、権力を握ろうとする貴様らこそ、天人一族の內(nèi)憂に當(dāng)たる。誰か！この反逆者二人を捕えろ！」

敬酒不吃吃罰酒……狂妄的家伙，你們似乎還不明白你們的處境。要解決外患，必將先解決內(nèi)憂，你傭兵自重妄圖從我等手中奪權(quán)，是為內(nèi)患。來人！拿下這兩個(gè)叛賊！

善法天が杖で床を叩くと、瞬く間に、數(shù)えきれない數(shù)の兵士が神殿に現(xiàn)れ、二人を幾重にも取り囲んだ。

善法天敲了敲手中的手杖，殿內(nèi)涌出眾多士兵，包圍了帝釋天和阿修羅。

【正規(guī)軍兵士】

「はっ！」

是！

【善法天】

「帰順するか、死刑になるか。貴様らに他の選択はない?！?/p>

接受招安，還是被判死罪。除此之外，你們沒有第三個(gè)選擇。

【阿修羅】

「服従か、それとも死か。それはこっちの臺(tái)詞だ。」

服從，或者死。這是我的臺(tái)詞。

阿修羅の目に殘忍な色合いが浮かんだ。彼の霊神體が急に顕現(xiàn)し、雨の如く周囲の兵士に振り下ろされた。一瞬で、兵士は血飛沫と化し、神殿中が血に染められた。

阿修羅目光冷酷，靈神體突然竄出，像箭雨一般沖向四方士兵。僅一瞬間，士兵們都變成了血沫，整個(gè)神殿都被血染紅。

【帝釈天】

「阿修羅、やめろ！」

阿修羅，住手！

阿修羅はまるで聞こえなかったかのように、まっすぐに善法天に襲いかかる。十天衆(zhòng)は體裁など構(gòu)わずに、立ち上がり、後退していく。

阿修羅恍若未聞，筆直朝著善法天的方向殺去。十天眾紛紛站起，不顧形象地后退。

【善法天】

「…ち、畜生め…これはもはや反亂だぞ！！もっと兵を呼べ！?。　?/p>

膽……膽大包天……你這是反叛??！叫更多軍隊(duì)來?。?！

【光明天】

「善法天様を守れ！」

保護(hù)善法天大人！

兵士がやってきて、人の壁を作り出した。阿修羅の觸手はそのまま兵士たちを薙ぎ倒し、善法天に襲いかかり、彼を縛り付けた。そして息ができないほど、善法天を空高く吊るし上げた。

更多士兵涌入，在善法天面前組成人墻。阿修羅靈神體的觸手掀翻了士兵，沖向了善法天。一根觸手直接捆住了善法天，將他高高吊起，善法天被勒得幾乎窒息。

【善法天】

「ゴホッ…う、うう……」

咳……唔、唔唔……

【阿修羅】

「命乞いしろ、そして俺の命令に従え。運(yùn)が良ければ、俺はお前を逃し、深淵で暮らすことを許すかもしれないぞ?！?/p>

求饒，答應(yīng)我的條件。如果我高興，會(huì)放你一命，讓你去深淵茍延殘喘。

【善法天】

「貴様…ゴホゴホ……この……反逆者め……」

你……咳咳……你這個(gè)……叛賊……

その時(shí)、殿外から一名の伝令が慌てた形相で走って來た。彼の聲は震えている。

突然，從殿外跑來一名行色匆匆的傳令兵，他聲音顫抖。

【伝令兵】

「十天衆(zhòng)の皆様にご報(bào)告があります！前線の偵察兵から、鬼族が侵攻してきたとの情報(bào)がありました?？证椁扦霞趣藝欷蓼欷皮い蓼梗·嗓Δ浃椤碜澶螝堻hによる特攻隊(duì)のようです？」

報(bào)告十天眾大人！前線偵察兵傳來鬼族軍隊(duì)突然來進(jìn)犯的消息，恐怕現(xiàn)在已經(jīng)兵臨城下了！似乎是……鬼族殘黨組成的敢死隊(duì)。

【帝釈天】

「なんだと！」

什么！

【善法天】

「聞いたか……早く……放せ……！放せ、貴様の本當(dāng)の敵は私達(dá)じゃない、侵攻してきた鬼族だ！敵軍が迫っている時(shí)に仲間割れするなど、それが貴様の言う英雄か？」

聽到了嗎……快放……放開我……！你真正的敵人不是我們，而是城外來犯的鬼族軍隊(duì)！兵臨城下之時(shí)內(nèi)訌，這便是被稱頌的英雄之所為嗎？

【阿修羅】

「鬼族の軍隊(duì)は、當(dāng)然皆殺しだ。しかしその前に……俺はお前らを一人殘さず殺す?！?/p>

鬼族軍隊(duì)，我自會(huì)殺光。而在那之前——我會(huì)先解決你們。

阿修羅は周りを見渡し、十天衆(zhòng)の殘黨に向かって五本の觸手を伸ばした。殘り一本の觸手は鋭く尖り、今にも善法天の喉に突き刺さろうとしている。

阿修羅望向四周，五根觸手伸長(zhǎng)，逼近剩余的十天眾。另一根觸手化為尖刺，就要刺向善法天的喉嚨。

【帝釈天】

「彼を放せ、阿修羅?！?/p>

放開他，阿修羅。

【阿修羅】

「帝釈天？」

帝釋天？

【帝釈天】

「放せと言っている?！?/p>

放開他。

觸手はゆっくりと善法天を解放した。善法天は自分の喉を觸り、その場(chǎng)で咳き込んだ。十天衆(zhòng)は許しを得たかのように、隅に隠れた。

觸手緩緩地放下了善法天，善法天摸著自己的喉嚨干咳。十天眾如蒙大赦，躲在一邊。

【帝釈天】

「鬼族は我々が交渉している隙に、兵力を集結(jié)した。これは我が一族の存続の危機(jī)に當(dāng)たる一大事です、どうか武器をおさめ、共に敵を撃退してください！」

鬼族趁我們談判之際集結(jié)兵力。此戰(zhàn)事關(guān)一族存亡，我懇請(qǐng)諸位放下武器，聯(lián)手抵抗外敵！

【阿修羅】

「帝釈天？なぜやつらに妥協(xié)するんだ！貴族が際限なく民を圧迫しているからこそ、天人一族は鬼域に落とされ、鬼族と戦爭(zhēng)を繰り返す羽目になったんだ。十天衆(zhòng)を根絶やしにしない限り、例え鬼族を殺し盡しても、第二、第三の鬼族が必ず現(xiàn)れる！」

帝釋天？你怎可以向他們妥協(xié)！貴族們荒淫無度剝削百姓，才致使一族墜入鬼域，與鬼族征戰(zhàn)不休。十天眾一患不除，就算滅掉鬼族，又會(huì)有千百他族進(jìn)犯！

【帝釈天】

「狀況を弁えろ、阿修羅！今ここで十天衆(zhòng)を殺したらどうなると思う？十天衆(zhòng)が死ねば、都は大混亂に陥る！都が陥落し、天人一族が絶滅に追い込まれたら、私達(dá)は一體どうやって罪を償うんだ！」

看清局勢(shì)，阿修羅！若你今日殺了十天眾，又當(dāng)如何？十天眾一死，整個(gè)都城就要大亂！如果此時(shí)城破，一族滅亡，你我就是天人一族的罪人！

阿修羅が帝釈天の胸ぐらを摑み、頭がぶつかりそうな勢(shì)いで対峙する。

阿修羅一把將拉著帝釋天領(lǐng)口，兩個(gè)人幾乎頭抵著頭。

【阿修羅】

「罪を償うべきは、ただ王座に座って皆の成果を我が物にする貴族達(dá)だ！帝釈天、貴族であるお前には、永遠(yuǎn)に分からない！」

天人一族的罪人，從來都是王座上坐享其成的貴族！帝釋天，你也是貴族，你永遠(yuǎn)也不會(huì)明白！

【帝釈天】

「……」

【阿修羅】

「……」

【善法天】

「こほん、翼の団は反逆の罪を犯したが、それを許してやってもいい。翼の団の物資の件についても、話し合ってやってもいい……貴様らが鬼族の軍隊(duì)を打ち破り、天人一族の危機(jī)を救いさえすれば……！」

咳、翼之團(tuán)謀反一事，我等可以不做計(jì)較……翼之團(tuán)想要軍備一事，也可從長(zhǎng)計(jì)議……只要你們能夠擊退鬼族軍隊(duì)，拯救都城于危難……！

【阿修羅】

「それなら、素直に負(fù)けを認(rèn)めろ。物資を分け、軍の指揮権を俺に渡せ！」

既然如此，就出來認(rèn)降，答應(yīng)我的條件平分物資，向我阿修羅交出兵權(quán)！

【善法天】

「我々こそが天人一族の支配者だ。翼の団は我々に帰順し、我々の命令に服従すべきだ。連合軍の統(tǒng)帥権を握る者も、我々が決める。それは阿修羅、貴様ではない。決議の結(jié)果、我々は帝釈天を、連合軍を統(tǒng)べる者に任命する！」

我等才是天人的統(tǒng)治者，翼之團(tuán)應(yīng)向我軍歸順，服從我軍的命令。而聯(lián)軍的首領(lǐng)也應(yīng)由我等任命，而那人并非是你，阿修羅。我等決議，任命帝釋天為聯(lián)軍之首！

【阿修羅】

「翼の団は恥知らずのお前らなんかには従わない?！?/p>

翼之團(tuán)不會(huì)聽從你們這些無恥之徒的安排。

重々しい顔をした帝釈天が素早く前に出て、阿修羅の側(cè)に來た。しばらく黙った後、帝釈天は神殿の中で、急に頭を下げ、片膝をついた。

只見帝釋天面色凝重，快步向前，走到阿修羅身邊。沉默片刻后，帝釋天突然單膝跪下在神殿之中，低下了頭。

【帝釈天】

「この帝釈天、十天衆(zhòng)の任命を受け、軍を統(tǒng)べ鬼族を打ちのめす所存です！」

我帝釋天，愿意接受十天眾的任命，率軍前去迎戰(zhàn)鬼族！

【阿修羅】

「帝釈天、やつらに騙されるな。それは俺達(dá)の仲を裂く罠だ！」

帝釋天，你不能就這樣被他們欺騙。他們此舉是為了挑撥你我。

【帝釈天】

「罠だと知っていながら、何故自ら手玉に取られる？私の決斷は、全て私が決めたこと。これこそが私の求めていた答えだ?！?/p>

既然你知道他們?cè)谔魮苣阄?，為何還要接受挑唆？我所作決定，是出于我自身，這就是我心中所認(rèn)同的答案。

阿修羅の怒りの表情は一転、凍てつく程の冷靜なものに変わった。

阿修羅不再像之前那樣憤怒，表情平靜，卻冰冷徹骨。

【阿修羅】

「お前が決めたというなら、お前はもう俺の知っている帝釈天ではない?！?/p>

如果你的決定是出自你的心，那你已經(jīng)不是我認(rèn)識(shí)的那個(gè)帝釋天了。

【帝釈天】

「私の心は初めから、何も変わっていない?！?/p>

我的心自始至終，從未改變。

【阿修羅】

「どうやら俺が最初からお前のことを勘違いしていたようだ。さらばだ、帝釈天?！?/p>

那我恐怕從始至終都錯(cuò)看了你。我們一刀兩斷吧，帝釋天。

阿修羅は振り返ることなく神殿を後にした。夕日に照らされた彼は、長(zhǎng)い長(zhǎng)い影を落とした。

阿修羅頭也不回地向殿外走去，夕陽映照著他的背影。

……善見城、十天衆(zhòng)神殿外

——善見城，十天眾神殿外

【鬼王酒呑童子】

「お前一人か？」

怎么就你一個(gè)人出來了？

【煉獄茨木童子】

「帝釈天は？」

帝釋天呢？

【阿修羅】

「あいつの話はするな！俺に會(huì)った事も、あいつには言うな！」

別跟我提他。一會(huì)他出來，也別說見過我。

しばらくして、帝釈天が光明天と話しながら神殿から出てきた。

一段時(shí)間后，帝釋天跟著光明天一邊談話一邊走了出來。

【帝釈天】

「光明天様、友人に少々話したい事があるので私は失禮します。また後ほどお會(huì)いしましょう?！?/p>

光明天大人，我有事要與幾位友人相談，稍后再見。

【光明天】

「あまり待たせるなよ、帝釈天?！?/p>

可別讓我等太久了，帝釋天。

【帝釈天】

「酒呑童子、茨木童子、阿修羅を見なかったか？」

酒吞童子，茨木童子，你們兩個(gè)有見到阿修羅嗎？

【煉獄茨木童子】

「ええと、う、うむ……恐らく見ていない。」

呃、唔、嗯……大概是沒有。

【帝釈天】

「阿修羅は焦り過ぎだ。十天衆(zhòng)との交渉は私に任せろ、彼らを挑発するなと事前に言っていたのに。十天衆(zhòng)の統(tǒng)治は根深く、未だ城外では鬼族が虎視眈々としている。今はまだ、十天衆(zhòng)や貴族達(dá)と決裂する時(shí)ではない。しかし……正殿にて、彼は最初から私を勘違いしていたと言った。腹立ち紛れの心にもない言葉だと知っていても……」

阿修羅他還是太心急了。我事先告訴他將商談一事交給我，不要挑釁十天眾的幾位大人。城外虎視眈眈的鬼族還未清，十天眾根基深厚。此時(shí)還不是和他們以及各家貴族決裂的時(shí)候，但……在大殿上，他說他一直以來看錯(cuò)了我，我雖知他說的是氣話，可是……

【煉獄茨木童子】

「あまり悲しむな。友人だろうと、意見が食い違うことはあるだろう。だが親友とは、相手が言った傷つく一言を笑って許し、相手の気が滅入っている時(shí)には寄り添える存在だ。窮地から抜け出すには、お互いを支え合い、良く理解し合うことが大切だ。もっと彼を信じてやれ！」

你也不要太過傷心了，雖然是友人，也難免有意見不合的時(shí)候。不過所謂摯友，就是能在對(duì)方出口傷人時(shí)也能一笑置之，在對(duì)方深陷低谷時(shí)還能不離不棄?；ハ喾龀?，互相理解，才能走出困境，你要對(duì)他有信心才是！

【帝釈天】

「……私達(dá)は、お互いを理解しているが故に、別の道を行かざるを得ないのかもしれない。阿修羅は素直で堂々としている。これが長(zhǎng)所でもあるが、善見城では仇となり、彼の命を脅かす恐れがある。彼は今、怒り心頭に達(dá)している。何か不慮の事態(tài)が起きたら、どうすればいい？十天衆(zhòng)がこのまま引き下がるとは思えない。お二方、どうか私の代わりに、くれぐれも彼をお願(yuàn)いします?！?/p>

……或許我們正是因?yàn)榛ハ嗬斫?，如今才不得不分開吧。阿修羅為人直率，這是優(yōu)點(diǎn)，但是在善見城，這優(yōu)點(diǎn)也很可能會(huì)害了他性命。特別是他現(xiàn)在正在氣頭上，要是出了事該如何是好。十天眾絕不會(huì)這樣善罷甘休，我懇請(qǐng)二位，替我去照看他。

【煉獄茨木童子】

「その言葉にも一理ある。私と友が……」

你說的也有道理，我和摯友這就——

【鬼王酒呑童子】

「お前が十天衆(zhòng)の近くにいれば、阿修羅はきっと安全だろう。阿修羅の名は今や世間中に知れ渡っている。どこへ行っても彼を囲む取り巻きがいるさ。十天衆(zhòng)が手を出す隙は無い。俺達(dá)はやはりここに殘るべきだ。十天衆(zhòng)は手段を選ばない、やつらのすぐそばにいるお前に何かあったら、厄介な事になるぞ！そうだろう、茨木童子？」

有你在十天眾身邊周旋，阿修羅肯定安全極了。他現(xiàn)在可是大名人，跑到哪里都有一堆人跟在后面載歌載舞呢。十天眾哪里能下得了手。我看我們還是留在你這里，十天眾心狠手辣，你呆在他們身邊，要是你出事，豈不是麻煩大了！對(duì)不對(duì)，茨木童子？

【煉獄茨木童子】

「友の言う通りだ！」

摯友說得對(duì)！

【帝釈天】

「……それはそれで一理ある?！?/p>

這……似乎也有道理。

……善見城、光明天殿內(nèi)

——善見城，光明天殿內(nèi)

【光明天】

「帝釈天、そなたは竜巣城の一戦で輝かしい功績(jī)を挙げた貴族の子だ。対して阿修羅は傲慢で橫暴。そなたは分別がつく人間で助かった。よって、十天衆(zhòng)の皆との決議の末、そなたを天人正規(guī)軍の統(tǒng)帥に任命し、天人軍の兵権を引き渡すこととなった。直ちに出陣し、阿修羅が率いる反亂軍を討伐せよ?！?/p>

帝釋天，你是龍巢城一戰(zhàn)的大功臣，又是貴族之子。阿修羅狂妄自大，好在你識(shí)時(shí)務(wù)。在此，我與其他十天眾成員商議后決定，任命你為天人正規(guī)軍統(tǒng)帥，統(tǒng)領(lǐng)天人大軍。你即刻出征，討伐以阿修羅為首的叛黨之軍。

【帝釈天】

「光明天様、鬼族は総力を結(jié)集し、じきに城を進(jìn)攻するでしょう。阿修羅らは民心を摑んでおり、我々が使える戦力です。討伐の件はまた日を改め、先ずはどうか翼の団と共に鬼族を迎撃させてください。」

光明天大人，鬼族已經(jīng)集結(jié)大軍，恐怕不日就會(huì)攻城。阿修羅一眾深得民心，是可用的戰(zhàn)力。我懇請(qǐng)您暫緩討伐一事，允許我先與翼之團(tuán)一并，抵御鬼族襲擊。

【光明天】

「いいだろう、許可する?！?/p>

也罷，我準(zhǔn)了。

……數(shù)カ月後、善見城、辺境の拠點(diǎn)

——數(shù)月后，善見城，邊境駐軍處

【阿修羅】

「鬼族の殘黨はこれ程大規(guī)模な軍隊(duì)を集結(jié)したというのに、未だに行動(dòng)を控えている。恐らく時(shí)機(jī)を伺っているのだろう。（今は昔とは違う。過去は変えられない。だがチャンスを得るためにも、この芝居のやりがいはある。深淵に送られていた霊力は既に遮斷された。あとは最後の一歩だ。）」

鬼族殘黨們集結(jié)了如此大規(guī)模的軍隊(duì)，卻還按兵不動(dòng)，恐怕是在等候時(shí)機(jī)。（如今與先前不同，雖然過去無法改變，但為了那個(gè)機(jī)會(huì)，這場(chǎng)戲還是值得。傳輸?shù)缴顪Y的靈力已阻斷，接下來還差最后一步，那碎片的侵蝕也差不多了。）

【蘇摩】

「阿修羅様?！?/p>

阿修羅大人。

【阿修羅】

「蘇摩？なぜここに來た？」

蘇摩？你怎么來了？

【蘇摩】

「この辺りは地形が険しく、食料が不足しています。鬼族にも長(zhǎng)らく動(dòng)きがありません。しばらくの間、琉璃城に滯在されませんか？」

這一帶地形險(xiǎn)惡，又缺少糧草，鬼族一直按兵不動(dòng)。我特意來問一問大人可愿意來我琉璃城暫住。

【阿修羅】

「琉璃城はここから遠(yuǎn)くはないが、いつ鬼族が進(jìn)攻して來てもおかしくない狀況で、持ち場(chǎng)を離れる訳にはいかない?！?/p>

琉璃城雖然不遠(yuǎn)，但鬼族隨時(shí)可能進(jìn)攻，我暫時(shí)不能走。

【蘇摩】

「鬼族の軍隊(duì)は一體何の時(shí)機(jī)を待っているのですか？」

鬼族軍究竟是在等候什么時(shí)機(jī)呢？

【阿修羅】

「かつて俺と帝釈天が変裝し、琉璃城に潛入した際、警備していた鬼族將校はこう言った……恐らく自分は翼の団に太刀打ち出來ないと、迦樓羅が認(rèn)めたと。善見城を攻略するには、俺と帝釈天が別々の道を行く必要がある。」

當(dāng)初我和帝釋天喬裝潛入琉璃城，守城的鬼族將領(lǐng)曾說過——迦樓羅親口向他承認(rèn)，自己恐怕不是翼之團(tuán)的對(duì)手。如果想要攻下善見城，需要等我與帝釋天分道揚(yáng)鑣。

【蘇摩】

「では帝釈天は一體どこに行ったのですか？」

那么帝釋天如今究竟是去了哪里呢。

【阿修羅】

「……もうすぐ日が暮れる。辺境の道のりは危険だ、我が軍の兵士に護(hù)送させよう。お前の誘いは、戦が終わったから考えよう?！?/p>

……天色不早了，邊境路途兇險(xiǎn)，讓我的士兵送你一程，蘇摩。你的邀請(qǐng)，就等這戰(zhàn)結(jié)束后吧。

【蘇摩】

「阿修羅様、最後の一戦もどうかご無事で。失禮します。」

阿修羅大人，愿您最后一戰(zhàn)平安歸來。告辭了。

……日暮れの時(shí)

——日暮之時(shí)

【反亂軍戦士甲】

「鬼族の大軍は未だ出陣しないどころか、何度も小隊(duì)ばかり送り込んで、我々を探っている。まるでわざと我々の戦力を消耗しているようだ。」

鬼族大軍到現(xiàn)在不肯出兵，每次都是派小股戰(zhàn)力來試探。仿佛是在故意消磨我們的戰(zhàn)力一般。

【反亂軍戦士乙】

「進(jìn)攻する鬼族は數(shù)少ないが、阿修羅様は毎度応戦し、兇暴に血を貪り最前線に出ている……」

即使每次來的鬼族都不多，阿修羅大人還是次次都出戰(zhàn)，狂暴嗜殺地沖在前面……

【反亂軍戦士丙】

「帝釈天様がいなければ、発狂した阿修羅様は敵より多く味方を殺すと、下の者は口を揃えて言う。このままでは、人はおろそか、裝備や補(bǔ)給も足りないぞ?！?/p>

下面都在說，沒有帝釋天大人在，阿修羅大人發(fā)狂殺的自己人比殺敵都多了。再這么下去，別說裝備和補(bǔ)給了，人也要不夠。

【反亂軍戦士乙】

「かつて食糧や裝備は帝釈天様が管理していた。彼がいなくなってから、全て疎かになってしまった……」

過去糧草和裝備都是帝釋天大人整備的，帝釋天大人一走，已經(jīng)沒有人管這些事了……

【反亂軍戦士丙】

「?jìng)摔现委煠蚴─丹欷?、食糧もじきに底を盡きる。なのに我々は未だこんな場(chǎng)所で守備を続け、上には反亂軍の烙印を押された。我々は一體何のために、今まで耐えてきたんだ？正規(guī)軍は出身を問わない上に、來る者拒まずだと聞いた。いっその事……正規(guī)軍に帰順しないか？」

傷兵無人救治，糧草也快沒了，卻還守在這個(gè)鬼地方。還被說成了叛軍，我們堅(jiān)持到現(xiàn)在到底是為了什么？我聽說，正規(guī)軍的部隊(duì)是來者不拒，也不問出處的，不如我們……歸順正規(guī)軍吧？

そう言った瞬間、発言した戦士は阿修羅の觸手に胸を貫かれ、數(shù)十丈先へと放り投げられた。

話音剛落，剛才說話的戰(zhàn)士被阿修羅的觸手穿透胸口，丟出了數(shù)十米遠(yuǎn)。

【阿修羅】

「伝令せよ！十天衆(zhòng)の軍隊(duì)に寢返る、もしくは帰順を扇動(dòng)する奴は、何者だろうと……容赦なく殺す?！?/p>

傳我命令，任何人膽敢投奔十天眾的軍隊(duì)，或煽動(dòng)歸順的。殺無赦。

【反亂軍戦士甲】

「我々はそんなつもりは……どうか信じてください！」

我們沒有說……我們真的沒有說！

【反亂軍戦士乙】

「言ったのは彼です！我々は彼の言葉に頷きませんでした！」

都是他說的，我們都沒附和！

【反亂軍戦士丙】

「鬼神だ……化け物だ……助けてください、帝釈天様、どうか……」

鬼神……怪物……救我，帝釋天大人救我……

【光明天】

「どうした？」

這是怎么了？

【反亂軍戦士丙】

「光明天様……助けてください、私は正規(guī)軍に帰順します……」

光明天大人……救我，我愿意歸順正規(guī)軍……

【光明天】

「これはこれは、大英雄阿修羅が部下を教育しているのか。僅か數(shù)日で、かつて向かうところ敵なしだった翼の団がこんなことになるとはな。実に慘めだ。食糧は盡き、傷人は床に放置され、つける薬さえも無い。あったとしても、貴様ら身の程知らずの暴漢には、薬の分別もつかないだろうな？帝釈天に倣ってさっさと帰順し、私に尻尾を振っていれば、今頃出世していたというのにな。ははははは?？冥蜷_けば反逆だと喚いていたのに、我々がいなければただの無能どもに過ぎない！」

原來是大英雄阿修羅在整治手下啊。這才多久功夫，曾經(jīng)輝煌一時(shí)的翼之團(tuán)就變成這副鬼樣子了。好慘吶。沒有糧草不說，傷員就躺在地上，也沒有傷藥救治。就是有，你們這群狂妄的暴徒，怕是也拿不出什么能用的藥來吧？如果你們能像帝釋天那么歸順奉承我，大概早就升官發(fā)財(cái)了。哈哈哈哈哈?？诳诼暵曇旆?，還不是沒了我們，就一無是處的一群廢物！

觸手の先端が尖り、光明天の喉に突きつけられた。

觸手的尖刺抵上了光明天的喉嚨。

【阿修羅】

「ここは貴様に無禮な戯言を言わせる場(chǎng)所ではない。話があるなら、天人戦士の亡霊の前で言え。失せろ！」

這里不是你大放厥詞的地方。有話要說，去那些天人戰(zhàn)士的靈前說。滾。

【光明天】

「はははは、それは貴様に誤って殺された手下の戦士のことか？貴様が帰順を拒んだ真の理由を、こいつらに言えるか？貴様の霊神體にまつわる、恐ろしい真相を口にできるか？ここにいる生き殘った兵士達(dá)に、葬られた亡將達(dá)に、自分の口から伝えることはできるか？貴様は血に飢えた殘虐な鬼族との混血児だと！貴様は鬼族の回し者で、天人の裏切り者だ。天人の英雄は単なる噓だった。偽りの闘神……阿修羅よ！」

哈哈哈哈，你是說那些枉死在你手下的戰(zhàn)士嗎？你敢告訴這些人你拒絕歸順的真正原因嗎？你敢把你靈神體狂暴的真相宣之于口嗎？你敢對(duì)著在這里的所有活著的將士們，還有埋在土里的所有亡將們，親口告訴他們——你是嗜殺殘暴的鬼族混血！內(nèi)奸，叛徒，天人的英雄不過是個(gè)謊言，虛偽的戰(zhàn)神——阿修羅！

【反亂軍戦士甲】

「なんだと、阿修羅様が……？」

什么，阿修羅大人竟然……？

【反亂軍戦士乙】

「道理で鬼族のように血を貪り、鬼族のように殘忍だったのか……」

怪不得他就像鬼族那樣嗜殺成性，就像鬼族那樣殘忍……

【反亂軍戦士甲】

「帝釈天様はきっと真相を知ったから、ここを去ったんだ！」

帝釋天大人一定是知曉了真相，才會(huì)離開的！

【阿修羅】

「黙れ。」

閉嘴。

【光明天】

「噓を暴かれた気分はどうだ？我々は貴様を必要としていない、貴様は天人一族の繁栄を阻む障害だ！」

謊言被揭穿了如何？我天人一族不需要你，你就是我天人一族繁榮道路上的阻礙！

【阿修羅】

「天人一族の障害は、他でもない、お前達(dá)十天衆(zhòng)だ！死ね！」

天人一族的阻礙，不是別人，正是你們十天眾！受死吧！

觸手の棘が光明天の喉を貫通した。逃げ遅れた光明天は両目を見開き、即死した。

觸手的尖刺貫穿了光明天的喉嚨，光明天來不及躲閃，瞪大雙眼，瞬間暴斃。

【反亂軍戦士甲】

「逃げろ、逃げるんだ！」

快逃，快逃！

【反亂軍戦士乙】

「阿修羅様が狂った！光明天を殺した！」

阿修羅大人瘋了！他殺了光明天！

【阿修羅】

「それがどうした。全ての兵力を集結(jié)し、善見城へ進(jìn)攻しろ！裏切り者どもを血祭りにあげてから、鬼族と決著をつける！」

呵，這又如何。給我集結(jié)全部兵力，殺去善見城！等殺了那群叛徒，再回來算賬。

【反亂軍戦士甲】

「うわああ……！殺せ……殺せ……」

嗚啊啊啊……！殺……殺……

【反亂軍戦士乙】

「苦しい……俺は……殺す……！」

好痛苦……我要……殺……！

逃げようとした兵士は、一瞬で血飛沫と化した。阿修羅は完全に兇暴化し、精神力を使い兵士達(dá)をも狂わせた。殺戮を求める彼らは、善見城へと向かった。

試圖逃跑的士兵們，一瞬間全部化為了血沫。阿修羅完全狂暴化，他的精神力控制著士兵們發(fā)狂嗜殺地沖向善見城。

……善見城、十天衆(zhòng)神殿內(nèi)

——善見城，十天眾神殿內(nèi)

【如意天】

「なんだと？あの狂人め、光明天を殺したのか！彼が鬼族の混血児であるという噂を流し、兵士の心を亂したのが我々だと知られてしまったら……」

什么？那個(gè)瘋子居然殺了光明天！要是他知道了是我們放出的流言，說他是鬼族的混血，故意擾亂軍心……

【施行天】

「あの傲慢な光明天め、なぜわざわざこんな時(shí)に挑発しに行った！そしてなぜそう簡(jiǎn)単に阿修羅に會(huì)えた？おかしいぞ！」

那個(gè)自大的光明天為什么會(huì)在這個(gè)時(shí)候去找他挑釁！又怎么會(huì)輕而易舉地就進(jìn)去見到了阿修羅的？太蹊蹺了！

【歌音天】

「今更何を言っても手遅れだ。反亂軍は既に城の前まで迫り、我々の主力は辺境に配置してある。やつらを止める術(shù)はもう無い！奴らが上がって來た時(shí)が我々の死期です！善法天様、生死に関わります、早く決斷を！」

現(xiàn)在說這個(gè)已晚，反叛軍已經(jīng)殺到城下了，大軍都調(diào)去了邊境，根本擋不住他們！等他們上來，我們就都完了！善法天大人，事關(guān)生死，請(qǐng)?jiān)缦聸Q斷！

【善法天】

「光明天が迂闊だった、しかし過ちは既に犯された……今となっては、一先ずここを離れてから、対策を考えるしか……」

是光明天魯莽了，但現(xiàn)在大錯(cuò)已成……為今之計(jì)，只有先離開這里，再做打算……

【帝釈天】

「皆さん、阿修羅は恐れるに足りません。私が全身全霊を傾け、後顧の憂いのないよう、事件を解決します?！?/p>

諸位，阿修羅一事不足為懼。我愿親自前往，定不留后患。

【歌音天】

「それは……」

這……

【善法天】

「どれくらいの勝算がある？」

你可有把握？

【帝釈天】

「十分あります。」

十成把握。

【善法天】

「ならば、やってみろ?！?/p>

既然如此，你就去一試。

……善見城、十天衆(zhòng)神殿前の広場(chǎng)

——善見城，十天眾神殿前的廣場(chǎng)

【煉獄茨木童子】

「外で何が起きている？軍隊(duì)と群衆(zhòng)が次々にやってくる、まるで大敵から追われて必死に逃げているようだ?！?/p>

這外面究竟是怎么一回事？軍隊(duì)民眾層層涌上來，仿佛是大敵當(dāng)前，急著逃命。

【鬼王酒呑童子】

「恐らく幕を閉じる時(shí)が、ついにやって來たのだろう。軽々しく手を出すなよ、俺と共に傍観していればいい?！?/p>

恐怕是這一出大戲的高潮終于要來了。到時(shí)候別輕易出手，跟我看戲就是。

【毘瑠璃】

「姉様！阿修羅様は一體どうしたんですか？」

姐姐！阿修羅大人到底是怎么了？

【蘇摩】

「ふん、隣の方に聞いてみてはいかが？」

哼，這就要問你旁邊的這位了！

【毘瑠璃】

「隣の……？帝釈天様、やっといらっしゃったのですね！」

我旁邊的……？帝釋天大人，您終于來了！

【帝釈天】

「送り込んだ十人の偵察兵のうち、生きて帰ったのは一人だけ。その一人も、帰って間もなく息絶えた。阿修羅達(dá)は城まで迫っている。霊神體が兇暴化した彼は既に、生きる者を見るや否や殺す暴虐な天魔へと成り果てた。彼についてきた翼の団の戦士の多くは彼の手によって殺された。外は屍が山積みで、民は必死で逃げ回っている。彼は今や殺戮しか知らない。ここがかつて命を懸けて守った善見城だったことさえ忘れてしまった。由々しき事態(tài)なのは百も承知だが、阿修羅の件は特別だ……目前の慘劇は決して彼一人の過ちによるものではない。十天衆(zhòng)がわざと挑発し罠を仕掛けた?？证椁碜澶蝺?nèi)通者も紛れ込んでいた。私は彼の生涯の親友だというのに、意地を張ったせいで、彼が一人で困難に立ち向かう事になってしまった?；冥浃螭扦饣冥浃撙欷胜ぃ·嗓Δ⑿蘖_の退治に力を貸してもらいたい。だが、くれぐれも彼を傷付けないでくれ！」

偵察兵去了十個(gè)，只回來了一個(gè)，并且已經(jīng)不治而亡。阿修羅殺到城下來，靈神體狂暴，他如今已完全化為天魔，暴虐嗜血，見人就殺。跟著他來的翼之團(tuán)戰(zhàn)士，不少已死于他手，現(xiàn)在外面尸骸滿地，平民爭(zhēng)相逃命。他卻只知?dú)⒙?，根本不記得這里是他曾保護(hù)的善見城。諸位，我知道眼前事態(tài)緊急，但阿修羅情況特殊……眼前的局面，絕不是他一人的過錯(cuò)，十天眾故意挑釁設(shè)局，鬼族恐也安插了奸細(xì)。我是他畢生的摯友，卻因?yàn)橐粫r(shí)賭氣，讓他一人面對(duì)這些，此時(shí)也悔不當(dāng)初！懇請(qǐng)諸位助我一臂之力，退治天魔阿修羅，但請(qǐng)千萬不要傷害他！

神殿の前にいる阿修羅は敵や仲間達(dá)の殘骸に取り囲まれ、暴虐を盡くす鬼神のようだった。

神殿外的阿修羅如同狂暴嗜殺的鬼神，被敵人和同伴們的殘肢所包圍著。

【善見城の護(hù)衛(wèi)乙】

「阿修羅様！必ず天人一族を輝く未來へと導(dǎo)いてくださるのではなかったのですか！」

阿修羅大人！您不是說定會(huì)帶領(lǐng)天人一族走向光明的未來嗎！

【善見城の護(hù)衛(wèi)甲】

「お前は阿修羅様ではない！阿修羅様は我々の大英雄だが、お前は兇暴な鬼神だ！」

你不是阿修羅大人！阿修羅大人是我們的大英雄，你是狂暴的鬼神！

【阿修羅】

「噓つきの卑怯者を皆殺しにする！生まれた時(shí)から、俺は闇の子供だった。だが俺は化け物にはなりたくなかった。友情が欲しかったんだ！結(jié)局、全てが無駄だった！ならば天魔に戻り、卑劣な天人貴族を殺し盡くし、天界を血で染めてやる！この阿修羅、軍を挙げて十天衆(zhòng)を討伐する！従う者は、我が名を叫べ！世界の不平等を全て殲滅してやろう！」

我要?dú)⒘怂刑搨伪傲又健Ｗ哉Q生的那一刻，我就是黑暗之子，但我卻不想做一個(gè)怪物，我想要情誼。到如今真是一場(chǎng)空啊。既然如此，那就讓我回歸天魔之身，將那卑鄙的天人貴族屠盡，血染天界罷！我阿修羅，在此舉兵討伐十天眾！若你們?cè)赋挤谖遥透吆粑业拿M！而我，將為你們毀滅這世間的所有不公！