一面に咲く真っ白な花に

（一片盛開的白色花海間）

溫かい光が降り注いでいる

（撒下了溫柔的光點）

白い衣を著た天人たちは花束を持って

（身著白袍的天人手持花束）

俺の傍らを通っていった

（從我身旁走過）

敬虔な面持ちで

（神情虔誠）

金色に輝く蓮な形をした祭壇へと向かう

（向著熠熠生輝的蓮臺而去）

?

突然、空から火の玉が落ちてきた

（突然，火光從天空傾瀉而下）

祭壇の上にいた者を瞬く間に炎に飲み込まれ

（祭壇上的人瞬間被火焰淹沒）

純白の花畑は血の色に染まり

（純白的花海被染得鮮紅）

天人たちは逃げ惑った

（天人們抱頭鼠竄）

煉獄なような光景を見ている俺の前に

（看著這煉獄般的光景）

一輪の蓮の花が咲いた

（一朵蓮花在我眼前綻放）

蓮の花に導かれ

（受這蓮花指引）

血に染まった大地に足を踏み入れた

（我踏進這沾滿鮮血的大地）

?

鬨の聲は響き

（嘶喊聲在戰(zhàn)場回蕩）

斷末魔は絶えることがなかった

（哀嚎聲不絕于耳）

天人と魔神の戦いは続いている

（天人與魔神的戰(zhàn)斗仍在持續(xù)）

流れた血はやがて血の池となった

（流淌的血最終匯成血池）

忉利天の災厄がついに齎されたんだ

（忉利天帶來的災厄還是降臨了）

もう間もなく、人々はその罪諸共

（用不了多久，人們會與他們的罪惡）

精神の海に飲み込まれるのだろう

（一同被精神之海吞沒）

?

蓮の花が消え

（蓮花消散）

戦場は濃い霧に包まれた

（戰(zhàn)場被濃霧包圍）

気がつくと

（回過神來）

俺が金色に輝く雲の上にいた

（我已置身于金色的云端）

心魂を握り潰したかつての自分と

（看見自己曾親手捏碎的心魂）

崩れた塔

（崩塌的高塔）

落ちてゆく大切な友人が見えた

（和墜落的摯友）

俺は真っ白な光を摑もうと手を伸ばす

（我伸手想要抓住那純白的光明）

そして精神體で迷わず虛無の夢を壊した

（用靈神體毫不猶豫地摧毀虛無的夢境）

?

「ふん、あの時の記憶を何回見せようとも無駄だ」

（哼，重現那時的記憶多少次都是無用的）

「俺はこの光をついていくと決めた」

（我已決心追隨這道光芒）

?

俺は深淵を見回した

（我抬眼環(huán)視深淵）

結界に逃げられなかった魔神たちは

（未能逃出結界的魔神）

精神の力の影響を受けた

（收到精神力的影響）

虛ろな目で佇んでいる

（茫然地定在原地）

その顔からは

（眼神空洞）

血の気が引いていた

（面色慘白）

?

「ははははは....」

（哈哈哈哈哈...）

「何より光が輝いている遙か昔...」

（在那無比光輝的過去）

「精神の海は美しくて...」

（精神之海璀璨迷人）

「唯一の浄土だ」

（亦是唯一的凈土）

?

「阿修羅、天人一族はいずれ私のもとへ帰ってくると信じていた」

（阿修羅，我曾相信天人一族終將回歸我的懷抱）

「しかし、私の期待は幾度も裏切られた」

（可惜，事與愿違）

?

「私が何を思う...今のあなたには屆かない」

（我所思所想...如今的你已無法理解）

「なおさら、あの神魔大戦は遠に忘れられているからだ」

（更別說那場神魔大戰(zhàn)早已被人忘得一干二凈）

?

聲が耳元でこだました

（聲音在我耳畔回響）

俺に話かけている者か

（像是同我交談）

獨り言か分からなかった

（又像是自言自語）

濃い霧の中に

（濃霧中）

一人の人影が見えたような気がしたが

（我仿佛看見一個身影）

すぐに悪竜が吐き出したような炎に飲み込まれた

（但很快被如惡龍吐息般的烈焰吞沒）

?

「さぁ、破壊神阿修羅」

（來吧，破壞神阿修羅）

「私たちを受け入れ、信じるがいい」

（接納我們，信任我們）

「共に行こう」

（同我們一起）

「世界を焼き盡くそうではないか」

（將這世界燒成灰燼吧?。?/p>

?

楽しそうに辛そうにでも聞こえる聲だった

（這聲音時而歡愉時而痛苦）

霧が濃くなると同時に

（霧氣漸濃的同時）

そこに渦巻く力も益々強くなった

（其中的力量也越來越強大）

?

霧の奧目掛けて精神體を出した

（我朝著迷霧深處前進釋放出靈神體）

精神と精神がぶつかった衝撃で空間が崩壊し始めた

（精神與精神的碰撞讓空間開始崩壞）

そんなことはどうでもよかった

（但我并不在乎）

人々が恐れる悪竜

（人人為止戰(zhàn)栗的惡龍）

赤く染まる精神の海

（被染成緋色的精神之海）

発狂する忉利天神

（發(fā)狂的忉利天神）

かつて悲慘な光景が次々と目に浮かんだ

（曾經悲慘的光景一一浮現在眼前）

?

聞くことも、見ることも、考えることもやめた

（我不在去聽去看去想）

ただ無心で精神體を操り

（只是無意識地操縱著靈神體）

聲がする方へと繰り出した

（朝聲音的源頭猛沖）

この程度の攻撃で

（這種程度的攻擊）

神格を滅ぼせるとは思えていないが

（想必不能消滅他的神格）

大人しくはなるが

（但能讓他平靜下來）

度重なる衝撃で深淵の底に亀裂が走った

（接二連三的沖擊讓深淵底部裂開縫隙）

強大な力はやがて

（強大的力量最終）

入口の封印によって靜められた

（因入口的封印歸于平靜）

?

「忘れるな、この世界において」

（別忘了，于這世界而言）

「俺は破壊であり、創(chuàng)造であり」

（我即毀滅，我即創(chuàng)造）

「法則そのものだ」

（我即法則）