「TEAM雷電にとっては、セミファイナルが本當(dāng)の勝負(fù)」

Mリーグ2022-23のレギュラーシーズンが終わり、TEAM雷電は5位でセミファイナルへ駒を進(jìn)めることとなった。
今シーズンは、ファイナルに進(jìn)めなければ選手の入れ替えが発生する勝負(fù)のシーズン。その中で現(xiàn)最強(qiáng)位でもある瀬戸熊直樹が、セミファイナル突破に懸ける思いを語った。

耐えに耐えたレギュラーシーズン
-まずレギュラーシーズンの振り返りを。
個(gè)人的には、シーズンが始まるとき「僕がプラスにすればレギュラーは突破できる」と思っていたんです。
結(jié)果は少しマイナス(-34.3pt)でしたが、苦戦した狀況の中では何とか踏ん張れたかなと思います。
データ的な話をすると、放銃率が32人の中で一番低かったんです(7%)。そして親かぶり率がリーグで一番ひどかった。
これは中々手が入らなかった、勝負(fù)できる狀況が少なかったことから読み取れるデータだと思っています。
ラス回避率がリーグ4位タイ(0.8333)という記録も含め、數(shù)字的な分析で言うと、耐えに耐えたレギュラーシーズンでした。
本田朋広、転機(jī)の一日

-今シーズンは、本田朋広選手が最後までMVP爭いをするなど好調(diào)でした。
チーム全員の総意として、本田に関しては自由にのびのび打たせるのが一番良いと思っていました。
1回、本田が連闘してラス·トップだった日が前半戦であったんです(11月11日)。その日は初戦で本田がトップを取れば連闘、そうじゃなければ僕が2戦目予定でしたが、初戦で本田がいきなり3局連続放銃で箱ラスになってしまいました。
2戦目は僕が行く狀況にはなりましたが、僕から監(jiān)督に「もし本人が打ちたいと言ったらもう一戦打たせてみるのはどうか」という提言もあり、スタッフ含めて皆で話し合った結(jié)果、最終的に本人の意志を確認(rèn)して連闘することになりました。
初戦が終わって本田が帰ってきた後、控え室を撮影するMリーグのカメラマンさんにいったん出てもらってドアを閉め、監(jiān)督が行きたいかどうかを聞いたところ「行きたいです」というので、「行ってこい、いつものように自由に打ってこい」と皆で背中を押しました。
そして第二試合の本田は、東1局ドラが5ピン、いきなりカン3ピンのタンヤオで即リーに行きました。
その後滝沢さんの両面リーチに追いかけられたんですが何とかラス牌の3ピンをツモ。その後もアガりまくり大トップでこの試合を終えたんです。
チームの采配に本田が応え、その後本田が復(fù)調(diào)するきっかけとなった転機(jī)の日でしたね。
焼肉秘話
-シーズン終盤には「勝ったら焼肉をごちそうする」と約束して、チームが連勝しましたよね。
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ドリブンズさんとの150ポイント差くらいで迎えた決戦のときに(3月9日)、出番が本田·黒沢で決まったんですね。その試合が終わると殘りがあと6戦という狀況で、この2戦が一番大事だと意識していたので、2人には「ドリブンズはウチをターゲットにして、こういう感じになるかもしれないから気をつけよう」とレクチャーしていたんです。でも、2人とも全くピンときていなくて、「これはダメだ、響いていない」と。
そこでアプローチを変えて、「じゃあ2連勝したら焼肉か壽司をごちそうするから頑張って」って言ったら、2人とも食いついてきたんです。
しかも、「2連勝したのに焼肉と壽司のどっちかっていうのはおかしいんじゃないか」って言い出したから、「じゃあ2連勝したら両方連れて行く」って約束したら、まさかの2連勝で。

試合前(ドリブンズと150差)

試合後(フェニックスと320差)
-では、焼肉の後にお壽司にも行く?
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行きますよ。僕は言ったことはやらないと気が済まないですから。

最終的には5位で終えた
セミファイナルの戦いに向けて
-セミファイナルの戦い方については?
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チームで20戦なので、1人5戦くらい打つと考えたときに、自分としては5戦で150くらい勝たないといけないと思っています。上の2チームがあまりにも突き抜けているので、実質(zhì)は4チーム中2チームしか勝ち上がれない狀況と思っており、そのためにはそのぐらいの結(jié)果を殘さないといけないと思っています。
今までは8チーム中6チームが勝ち抜ける戦いなので、極力ラスをひかなければよかったんですよ。でも、今度は4分の2になるので、必ず下の4チーム內(nèi)でプラスしなきゃいけないと思います。まずは自ら稼ぐしかないな、と思って臨みます。
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それと、ウチは5位だったので、セミファイナルの最終日を打てません。レギュラーシーズンの最終戦の內(nèi)川さんを見ていてもわかるように、Mリーガーはみんな、條件に合わせた打ち方ができます。なので、最終日を打つチームに対してはできるだけキツい條件を突きつけられるようにしていきたいと思っています。
-短期決戦では、最初の入りが重要ではないかと思います。
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確かにそうですけど、最初が良かったからいけるわけでもないし、最初を落としたからってシュンとなる必要もないとは思います。
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セミファイナルではたぶん、上の2チームのうち、どちらかは調(diào)子を落とすと思います。そうなったときには下の4チームのどこかが上のグループに入り込む可能性がありますけど、そのときは3対3の構(gòu)図になって、2枠の席が1枠になることもあり得るので、できれば序盤に上のグループに入っておきたいですね。
そのままいければ、終盤の爭いで恩恵を受けることもあるかもしれませんし。
その意味ではスタートダッシュが大事ですし、それが無理なのであれば上に行きそうなチームが出ないようにして「苦しいけど最後まで一緒にもつれるようにしていきましょう」みたいな感じにしていくことを目指します。
麻雀だから思い通りにならないことのほうが多いわけですけど。
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あと、こういう短期決戦だと、めちゃくちゃ調(diào)子のいい選手が出てくると思います。それがウチのチームから出ればいいですし、もしも僕だとしたら、そういう立ち回りをしなければいけないと思います。
とにかく、チームにとってはここからが本當(dāng)の勝負(fù)です。
レギュラーシーズンの最後も苦しかったですけど、セミファイナルのプレッシャーはその比ではないと思うので、自分がダメなら仲間に頼り、自分の調(diào)子が良ければチームを引っ張っていきたいです。そのためにも、この中斷期間でしっかりと體力をつけて、1試合を最後まで集中して打ち切れるようにすることが大事だと思います。
後悔だけはしたくない、応援に応えるために、面白い麻雀を打って勝つ
-雷電ユニバースのみなさんの存在は、瀬戸熊選手にとっても非常に大きいと思います。
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去年、雷電が1000ぐらいマイナスしている終盤戦にチームで3連勝したことがあったんです。それって焼け石に水なんですけど、ユニバースのみなさんがその勝利をすごく喜んでくださったんですよね。
そうして応援してくれている人たちがいることは、全ての試合でのモチベーションになります。
あと、ある試合でいいプレーをしたとして、それは選手にとっては何十試合とある中の一つでしかないんですけど、たまたまその試合を見て「面白い」と感じて、そこからMリーグに興味を持つ人もいると思うんです。
なので、どこを切り取っても「Mリーグって面白そうだな」「麻雀って面白いね」となるようなシーンを作っていかなきゃいけないとは、雷電ユニバースの人たちと接して、改めて思うようになりました。
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-最後に、ファイナル進(jìn)出を期待するユニバースのみなさんへ、メッセージをいただけますか。
みなさんの応援には本當(dāng)に感謝しています。その応援に応えるために、自分が嫌われ役になってもいいので、何としてもセミファイナルを突破できるよう、できることは全てをやるつもりです。
もちろん、雷電のモットーである「面白い麻雀を打つ」のが一番なんですけど、でも勝たなきゃしょうがないので、今年のチームテーマである「後悔のない麻雀」を貫いて勝ちに結(jié)び付けたいです。そのためには、意見がぶつかることがあっても、やりきります。