天聲人語Vol.10 熱愛地圖
地図が好き
熱愛地圖
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小學(xué)生のころ仲が良かった友達(dá)に冨永君がいた。彼は地図が大好きだった。私たちは2人で電車に乗り、大きな街の本屋に行って、5萬分の1の地図を買った。最初は確か甲府の辺りの地図だった。なぜかはもう覚えていない。
我上小學(xué)的時(shí)候,有個(gè)叫富永的好朋友。他非常喜歡地圖。我們2人常常一起乘坐電車前往鬧市區(qū)的書店,購買1比5萬的地圖。最開始買的好像是甲府一帶的地圖,至于為什么要買地圖已經(jīng)記不大清了。
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そこから北を私が、南を冨永君が買い集めた。彼の地図には市街地の記號(hào)がたくさんあった。私のは山ばかり。くねくねした等高線の重なりをじっと眺めた。きれいだねと私が言うと、冨永君もうれしそうにうなずいていた。
在那之后我們開始收集地圖,由我負(fù)責(zé)購買北部的地圖,富永負(fù)責(zé)購買南部的地圖。他的地圖上密密麻麻的都是市區(qū)街道的記號(hào),而我的則都是山的標(biāo)記??粗蝗θ︱暄训牡雀呔€,我時(shí)常感慨地圖之美,而富永也總是開心地點(diǎn)頭表示同意。
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そんな古い記憶を思い出したのは、昨年末、國交省の定めるルールが改定され、タクシーに紙の地図を備え付けなくてもよくなったと聞いたからだ。これからはカーナビさえあれば十分らしい。今さらながら紙の地図が減っていく現(xiàn)実を痛感する。
讓我回憶起這般往事是因?yàn)槲衣牭搅艘粍t關(guān)于地圖的傳聞。國土交通省修改相關(guān)規(guī)定,不再對(duì)出租車配備紙質(zhì)地圖作強(qiáng)制要求。以后似乎只要有導(dǎo)航就足夠了。這讓我再一次深刻感受到紙質(zhì)地圖正在不斷減少的現(xiàn)實(shí)。
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地図好きの人々はどう思っているのだろう。東京?駒沢にあるカフェ「空想地図」を訪ねた。店主の田中利直(としなお)さん(52)が若いころから集めてきた地図や関連書籍など約1200點(diǎn)が置いてある。愛好家たちが集う人気の空間だそうだ。
喜歡地圖的人士是怎么看的呢?我探訪了位于東京駒澤的咖啡店《空想地圖》。店主田中利直從年輕時(shí)起至今收集了約1200份地圖和相關(guān)書籍,全都陳列在了店內(nèi)。這家店因此很受愛好者們歡迎,是屬于他們歡聚的空間。
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「どの道がどうやって、どこにつながっているのか。全體像を知るにはやはり紙の方がいい」と田中さん。でも、紙はかさばるし、スマホの地図アプリも便利ですよね。「不便でもいいんです。一枚の地図を前に、延々と語り合うのが楽しい」。
田中表示:“哪條路怎么走,通往何處,要了解整體情況還是紙質(zhì)的更方便?!辈贿^,紙質(zhì)地圖體積大,而智能手機(jī)上的地圖軟件則十分便攜。對(duì)此田中說道,“不便攜也沒事,面前放張地圖,就能跟伙伴交談很久,非??鞓贰!?/span>
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目を輝かせ、地図への熱い思いを語る田中さんの言葉を聞きながら、小學(xué)生の自分と冨永君がうなずいているのを感じた。きょうはあの伊能忠敬の生誕278年。
我聽著田中興奮地講述著他對(duì)地圖的熱愛,感覺仿佛上小學(xué)時(shí)的自己和富永也在一旁頻頻點(diǎn)頭。今天是伊能忠敬(首個(gè)作成日本全圖的人)誕辰100周年。