『ミミズクと夜の王』

食べておくれよ　擦れたこの身體を

　　　　　請(qǐng)吃吧　這具殘舊身體

どうか　どうか　——闇の方へ

　　　　　請(qǐng)一定　請(qǐng)一定向黑暗問(wèn)詢

“あなたは、誰(shuí)？”　零れゆく意識(shí)は

　　　　　“你是，誰(shuí)？”　慢慢消逝的意識(shí)

月を、見(jiàn)ていた

　　　　　看見(jiàn)了，月亮

(食べておくれよ)　言の葉に彷徨い

　　　　?。ㄕ?qǐng)吃吧）　彷徨于此話語(yǔ)之中

夜、傾く　——傷も過(guò)去も

　　　　　黑夜，將盡　傷痛也好 過(guò)去也罷

…側(cè)に、居させて。 こたえはないけれど

　　　　　請(qǐng)讓我駐足身側(cè)，但卻沒(méi)有應(yīng)答

月が、綺麗だ

　　　　　月色，真美啊

心燈し　獣のワルツ

　　　　點(diǎn)亮心房　野獸的華爾茲

景色を、裏切ってゆく世界の“負(fù)う”

　　　辜負(fù)這景色的世界之王，同時(shí)也將其背負(fù)

ざわめきを　抱えきれず

　　　　　無(wú)法承受的喧鬧聲

違ってゆく、視界が…！

　　　　　逐漸迷離的視線

赤く染まる

　　　　　沾染血色

記憶の嵐を、攫う——

　　　　　掠走我記憶的風(fēng)暴

闇を焦がす

　　　　　焚盡黑暗

生命のクサリに、呑まれて——

　　　　　被生命之鎖吞噬

赤く染まる

　　　　　浸染血色

涙は瓦礫ともがく——

　　　　　淚水與瓦礫共掙扎

心焦がす　まるで、生きていたいみたい

　　　　　心中焦苦，仿佛想一直活下去

夜が明ける、音がする

　　　　　拂曉將至，聲音窸窣

“…あなたは、誰(shuí)？”　擦れたこの記憶も

　　　“…你到底，是誰(shuí)？”殘存的記憶也在問(wèn)詢著

どうか　夢(mèng)でないのならば

　　　　　如果不是夢(mèng)的話

覚めておくれよ　揺れるその額の

　　　　　請(qǐng)一定讓我醒來(lái)，搖曳的前額

“こたえ”　はないけれど

　　　　　盡管“回應(yīng)”并未響起

月を、見(jiàn)ていた

　　　　　凝視著，月亮

月が、見(jiàn)ていた

　　　　　月亮也，注視著

　　　　　?。ǚg：無(wú)言獨(dú)狐）

　　　　　　 （校對(duì)：你和我）