【日本小4道德】15# “紅蟬”
「赤い蟬」(“紅蟬”)
作者:福田 巖緒(ふくだ いわお)
國(guó)語のノートを買いに行った「橋本」で、消しゴムを盜んでしまった。電話で話しているおばちゃんを見た途端、持っていた赤い消しゴムをポケットに入れてしまったんだ。ノートを摑んで、おばちゃんのところへ行った。足がぷるぷる震えていた。
(我去“橋本”買國(guó)語筆記本,結(jié)果在店里偷了橡皮。一看到阿姨在打電話,我便將拿著的紅色橡皮塞入了口袋。我拿著筆記本去了阿姨那里。腿顫抖不已。)
「いっちゃん、宿題全部終わったの?」
(“小一,作業(yè)都做完了?”)
「ううん、まだ……。」
(“還沒……”)
僕は顔を上げられなかった。帰り道、何度も後ろを振り返った。違うノートを買っていた。
(我抬不起頭。歸途中,我回頭望了數(shù)次。我買錯(cuò)了筆記本。)
消しゴムがほしかったわけじゃない。真っ赤な消しゴムを見ていたら、段々怖くなってきた。そこへ、由美が浮き輪を抱えて部屋に入ってきた。慌てて消しゴムをポケットに入れた。
(我并非想要橡皮。看著紅色的橡皮,我漸漸害怕了起來。這時(shí),由美抱著游泳圈進(jìn)屋了。我慌張地將橡皮塞入了口袋。)
「お兄ちゃん、早くプールに行こうよ?!?/p>
(“哥哥,快去泳池吧?!?/span>)
「行かない?!?/p>
(“我不去?!?/span>)
「どうして?約束したのに?!?/p>
(“為什么?明明約好了?!?/span>)
「うるさい!」
(“煩死了!”)
由美の浮き輪を叩いた。落ちた浮き輪が、部屋の隅まで転がった。
(我擊落了由美的游泳圈。掉落的游泳圈滾落到了房間角落。)
次の日、浩ちゃんと蟬取りに公園へ行った。蟲かごはすぐに蟬でいっぱいになった。鳴かない蟬を選んで逃がしていたら、いきなり浩ちゃんが言った。
(翌日,我和浩去公園抓蟬。蟲籠里馬上就抓滿了蟬。在我們挑出不叫的蟬放走的時(shí)候,浩突然說道。)
「宿題全部終わった?」
(“作業(yè)都做完了?”)
同じことを「橋本」のおばちゃんも言っていた。赤い消しゴムのことを思い出して、途端に、嫌な気持ちになった。その時(shí)、つかもうとした一匹の蟬が羽をばたばたさせた。
(“橋本”的阿姨也說了同樣的話。我一想起紅色橡皮就很不愉快。這時(shí),我正要抓住的一只蟬翅膀撲騰。)
「なんだこいつ。羽ちぎってやる。」
(“這家伙怎么回事?把你翅膀撕下來?!?/span>)
「いっちゃん!」
浩ちゃんが叫んだ。
(“小一!”浩喊道。)
夜、寢ようとしても、赤い消しゴムのことが頭から離れない。
(夜晚,我就算想睡,紅色橡皮的事也在腦海內(nèi)揮之不去。)
(消しゴムを返したい。でも、返せない。怖くて、恥ずかしくて、返せない。)
(我想把橡皮還回去。但是還不回去。因?yàn)楹ε掠中邜u,還不回去。)
考えているうちに眠ってしまって、僕は夢(mèng)を見たんだ。
(在考慮著的時(shí)候我睡著了,我做了一個(gè)夢(mèng)。)
そこには、「橋本」のおばちゃんがいた。ぎゅっと握った拳を僕に向けて、ゆっくり開いた。手のひらに、羽のない「赤い蟬」がいた。僕の盜んだ赤い消しゴムみたいだ。おばちゃんは、「ひどいね?!工妊预盲俊D郡櫎幛郡?、びっしょりと汗をかいていた。朝だった。
(夢(mèng)里有“橋本”的阿姨。她向我伸出了緊握著的拳頭,然后緩緩展開。她手掌上是沒有翅膀的“紅蟬”。像我偷的紅色橡皮。阿姨說道:“好過分?!薄N倚褋砗?,汗流浹背。到早上了。)
赤い消しゴムを盜んでから、由美との約束を破った。蟬の羽もちぎろうとした。僕は、どんどん悪い人間になっていく。お父さんやお母さんや由美に嫌われ、浩ちゃんにも嫌われてしまう。そんなの嫌だ。絶対に嫌だ。
(自從我偷了紅色橡皮以來,我打破了和由美的約定。還打算撕掉蟬的翅膀。我漸漸成了壞人。我會(huì)被父母和由美以及浩所討厭。我不想這樣。絕對(duì)不想。)
僕は、臺(tái)所にいたお母さんに赤い消しゴムを見せた。
(我將紅色橡皮拿給在廚房的母親看。)
「どうしたの?」
(“怎么了?”)
「これ……、盜んだ……?!?/p>
(“這是……偷的……”)
「『橋本』で?」
(“在‘橋本’?”)
「うん……。」
(“嗯……”)
お母さんがじっと僕を見つめた。そして、ゆっくりとしゃがんで、「戻しに行って、ちゃんと謝ろうね?!?/p>
(母親靜靜地注視著我。然后,緩緩蹲下,“還回去,然后好好道歉?!?/span>)
そう言って、僕をぎゅっと抱きしめてくれた。
(她如此說著,然后緊緊抱住了我。)
おばちゃんに、ごめんなさいと謝った。
(我向阿姨道歉了。)
「こら。」と、怒ったおばちゃんが、小指を立てた手を伸ばしてきた。
「もうしないよね。」
(“你啊?!鄙鷼獾陌⒁滔蛭邑Q起了小拇指,“你不會(huì)再偷了吧?!?/span>)
おばちゃんの目が優(yōu)しく笑っていた。つられて、僕も小指を出した。
(阿姨的眼睛溫柔地笑著。我受到她的影響也伸出了小拇指。)
「指切りげんまん、噓つかない?!?/p>
(“拉鉤約定,不說謊?!?/span>)
歌うように言ったおばちゃんの指は、太くて柔らかかった。
(阿姨像唱歌一樣說道,她的手指又粗又柔軟。)
午前中、ずっと國(guó)語の宿題を頑張った。殘りは明日、浩ちゃんとするんだ。夏休みはもうじき、終わる。
(我上午一直在努力做國(guó)語作業(yè)。剩下的明天和浩一起做。暑假也快要結(jié)束了。)

