【日本小6道德】6#愛華的信息
愛華さんからのメッセージ(愛華的信息)
作者:真鍋和子
「命のもとは、海。全ての命は、海で生まれた。でも、その海が今、ピンチなんだよ。」
(“生命之源是大海。所有的生命都誕生于海。但是,如今的大海處在危機之中?!保?/span>
小學(xué)校六年生の坪田愛華さんは、私達に地球の危機を訴える熱いメッセージ「地球の秘密」と言う本を書き殘して、突然十二才で短い生涯を閉じました。
(小學(xué)六年級的坪田愛華給我們留下了熱烈訴說了地球危機的《地球的秘密》這本書后,年僅十二歲,就突然結(jié)束了短暫的一生。)
愛華さんは、國語の授業(yè)で自然と人間の繋がりについて學(xué)習(xí)をしていました。更にこの內(nèi)容を深めるため、「自然環(huán)境について自分の出來ることに取り組もう」と言う課題が、先生から出されました。愛華さんは、(私に一體何ができるかしら。)と考えながら、家に帰りました。
(愛華在國語課上學(xué)習(xí)了自然與人類的關(guān)系。為了加深理解此內(nèi)容,老師布置了“關(guān)于自然環(huán)境,致力去做自己能做到的事”的課題。愛華一邊考慮著自己究竟能做到什么,一邊回家。)
「お母さん、このまま地球が汚れていったら、私達はどうなるの?!?/p>
(“媽媽,地球就這樣污染下去的話,我們會怎么樣?”)
帰るなり、お母さんに問いかけました。
(她一回家,就向母親問道。)
「小さい頃愛華と一緒に散歩した斐伊川は、魚が沢山いて、水草のそばに魚の赤ちゃんが、いっぱい集まっていたでしょう。でも、川がどんどんよごれていったら、魚も魚の赤ちゃんも生きていけなくなるのよ。人間も同じ??諝荬渌瑳Aれたら命あるものはみんな生きていけなくなるのよね?!?/p>
(“你小時候,和你一起散步的斐伊河里有很多魚,水草旁還聚集著很多魚寶寶吧?但是,河漸漸污染的話,魚和魚寶寶都無法生存了。人類也同樣如此。空氣和水污染的話,所有的生命都無法生存?!?/span>)
お母さんの言葉に愛華さんは、大好きな斐伊川が、油で濁ったところを想像しました。魚達が體を上に向けたまま、死んでいる姿が鮮やかに浮かびます。空を見つめたまま魚の目。
(聞言,愛華想象了一下最喜歡的斐伊河被油弄得污濁的場面。腦海中鮮明地浮現(xiàn)出了死魚們仰著身體的樣子。魚的眼睛就這樣凝望著天空。)
「苦しいよ、愛華ちゃん助けて。」
(“好痛苦啊,愛華幫幫我們。”)
魚達の訴える聲が、愛華さんの耳元で響きました。
(魚的訴求聲響徹在愛華的耳畔。)
(可哀想だわ。このままでは大変、なんとかしなくちゃ。生き物たちをどうしたら守ることが出來るか。そうだ、調(diào)べてみよう。そして、一年生でも分かるように、私の得意な漫畫にしよう。)
(真可憐。再這樣下去就糟了,必須得做點什么。怎樣才能保護生物們呢?對了,查查看吧。然后,用我最擅長的漫畫,讓一年級的學(xué)生也能理解。)
愛華さんは、次の日から、放課後、近くの図書館へ行きました。
(翌日起,愛華放學(xué)后就去附近的圖書館。)
「まず、生き物の命がどうやって生まれたのか、ここから出発だわ?!?/p>
(“首先,從生命是如何誕生的著手?!?/span>)
地球の本を開きました。全ての命が海から生まれたことや、植物も動物もお互いに助け合い、ともに生き、その中で初めて人間は生きることが出來ることなどを知りました。驚きで胸をドキドキさせながら、本のページを次々とめくっていきました。
(她翻開了地球的書。得知了所有的生命誕生自大海,以及動植物互助生活,人類能夠從中生存等事。她驚訝地心跳不已,不斷地翻書。)
かけがえのない植物や動物を私達自身が脅かしていることや、命のもとの海を人間がどんどん汚していることにも気付きました。愛華さんは、調(diào)べたことをノートに書き込み、いよいよ漫畫に取り掛かりました。それから、二か月半、とうとう完成です。表紙には、「地球の秘密」と言う題名を書きました。
(她還察覺到了我們自身威脅到了無法替代的動植物,以及人類漸漸污染了生命之源的大海的事。愛華將調(diào)查到的事寫進了筆記,然后終于著手畫漫畫了。那之后,兩個半月,她終于畫完了。她在封面寫上了“地球的秘密”這一標題。)
「うん、これでいい!」
(“嗯,完成!”)
愛華さんは、できばえに満足しました。しかし、その二時間後、恐ろしいことが起こりました。
(愛華對畫好的漫畫非常滿足。然而,兩小時后,發(fā)生了可怕的事。)
「頭が痛い、お母さん!」
(“媽媽,我頭好痛!”)
愛華さんはそう言ったきり、意識を失ってしまったのです。家族の皆が、愛華さんの名前を呼びましたが、返事がありません。
(愛華語畢,就失去了意識。全家人叫著愛華的名字,但是她沒有反應(yīng)。)
十二才の愛華さんは、そのままなくなってしまいました。一九九一年(平成三年)十二月二十七日のことでした。
(十二歲的愛華就這樣于1991年(平成3年)12月27日去世了。)
悲しみの中で、愛華さんの両親は「地球の秘密」を印刷して、愛華さんの同級生や先生方に配りました。
(在悲傷之中,愛華的父母印刷了《地球的秘密》,并分發(fā)給了愛華的同學(xué)和老師們。)
「これは素晴らしい。難しい地球環(huán)境の問題を、実に分かりやすくまとめている。大したものだ?!?/p>
(“這真是太棒了。將復(fù)雜的地球環(huán)境問題歸納得非常簡單易懂。真是了不起?!?/span>)
この本を手にした人々は、出來栄えに感心しました。やがて、「地球の秘密」は評判になり、英語版が出來ました。その後、中國語、フランス語、アラビア語の本が出來て、六十か國もの人々の手から手に渡っていったのです。
(拿著這本書的人們都對出色的漫畫佩服不已。不久,《地球的秘密》有了名聲,還印出了英文版。之后,印出了中文、法語、阿拉伯語等版本,傳到了多達六十國的人們的手中。)
一九九三年六月、世界で環(huán)境問題に著しく貢獻した人に與えられる、名譽ある賞が愛華さんに送られました。
(1993年6月,愛華得到了為世界環(huán)境問題作出巨大貢獻的人才能獲得的名譽賞。)
また、次の年の八月に、愛華さんの故郷島根県の松江市に、ヨーロッパ、アメリカ、アジアなどの十六か國から四百人もの子供達が集まり、「國連地球環(huán)境子供達サミット」が開かれました。
(此外,翌年的八月,歐美亞等16國中四百個孩子聚集在愛華的故鄉(xiāng)島根縣松江市,召開了“國聯(lián)地球環(huán)境孩子們的峰會”。)
參加した子供達は、自分の國の自然環(huán)境がどうしたら守れるか、熱心に意見を交換しました。會場の一角には、にっこりと微笑んだ愛華さんの寫真が飾られています。
(參加峰會的孩子們熱烈地交換了該如何保護自己國家的自然環(huán)境的意見。在會場的一角,裝飾著愛華微笑的照片。)
「私一人ぐらいと言う考えはやめようと思います。それを世界中の人がすれば、一発で地球はだめになると思います。皆で協(xié)力し合って、美しい地球を取り戻しましょう?!?/p>
(“不要去想就我微不足道的一個人這種想法。如果全世界的人都這樣想,地球會一下子不行。大家一起協(xié)力奪回美麗的地球吧?!?/span>)
愛華さんの笑顔が、參加者一人一人の胸に語りかけます。
(愛華的笑容向每個參加者的心中如此講述道。)
あまりにも突然の死でした。でも、かけがえのない命を、美しい地球をどこまでも愛し、守ろうとした愛華さんの願いは、世界中に広がっています。
(真是過于突然的死亡。但是,愛華想要愛護無法替代的生命、守護美麗的地球的愿望流傳到了全世界。)


