新海誠《你的名字?!方浀渚淙照Z原版


朝 目が覚めると
なぜか泣いている
そういうことが 時々ある
見ていたはずの夢は
いつも思い出せない
ただ
ただ 何かが消えてしまったという感覚だけが
目覚めてからも
長く殘る
ずっと何かを 誰かを探している
そういう気持ちにとりつかれたのは
たぶん あの日から
?
あの日 星が降った日
それはまるで
まるで 夢の景色のように
ただひたすらに
美しい眺めだった
?

何が起きているのか だんだんわかってきた
瀧君は 東京に住む同い年の高校生で
ド田舎暮らしの三葉との入れ替わりが不定期で
週に二三度 不意に訪れる
トリガーは眠ること 原因は不明
入れ替わっていた時の記憶は
目覚めるとだんだん不鮮明になってしまう
それでも 俺たちは確かに入れ替わっている
周囲の反応がそれを証明している
だから
だから
私たちはお互いの生活を守るため
ルールを決めた
入れ替わってしまっている時の注意點や
守るべき禁止事項
それから 入れ替わった日の出來事を攜帯に殘すこと
?
?
?
今日は帰る道で奧寺先輩とお茶
君たちの仲は順調だよ
てめえ 三葉
俺の人間関係変えるなよ
ちょっと 瀧君
なんで女子に告白されてんの
おまえ 俺に人生預けた方が持てんじゃね
うぬぼれんどいたよね 彼女もいないくせに
お前だっていねえじゃねえか
私は
俺は
いないじゃなくて 作らないの

寄り集まって 形を作って
捻じれて絡まって 時には戻って
また繋がって
それが 結び
それが 時間
あった
本當にあった
夢じゃなかった
?
ここから先は あの世
俺たちが運んできた酒だ
こっちが妹で こっちが俺
彗星が落ちる前
三年前のあいつと 俺は入れ替わってたってことか
時間がずれてた
あいつの半分
結び
本當に 時間が戻るんなら
もう一度だけ
彗星
?

會えっこない
でももし會えたらどうしよう
やっぱり迷惑かな
気まずいかな
それとも もしかしたら
少し喜ぶかな
會えっこない
でも 確かなことが 一つだけある
私たちは 會えば絶対
すぐにわかる
私に入ってたのは 君なんだって
君に入ってたのは 私なんだって
?
すみません
三年前のあの時 まだ 俺がお前を知るまえ
瀧君
瀧君
瀧君 あの 私
覚えてない?
誰 お前
すみません
瀧君なのに
変な女
あのさ あんたの名前
三葉
名前は三葉
三年前 お前はあの時
俺に 會いに來たんだ

?

片割れ時だ
三葉
瀧君
瀧君 瀧君がいる
瀧君
お前に會いに來たんだ
大変だったよ
お前すげぇ遠くにいるから
でも どうやって
わたし あの時
三葉の口噛み酒を飲んだんだ
あれを 飲んだ
えっ
バカ 変態(tài)
えー
そうだ それにあんた私の胸觸ったやろ
どどっ どうしてそれを
四葉が見とったんやからね
ああ ごめん すまん つい
一回だけだって
一回だけ?
何回でも同じや 阿呆
あっ すまん
これ
お前さ 知り合う前に來るなよ
分かるわけねえだろう ほら
三年 俺が持っていた
今度は三葉が持ってて
どうかな
ああ 悪くないな
思ってないでしょう
いや すまん
本當 この男は
?
三葉 まだやることがある
聞いて
來た
大丈夫 まだきっと間に合う
やってみる
片割れ時が もう
終わる
な 三葉 目が覚めても忘れないようにさ
名前書いとこうぜ
ほら
?
えっ 三葉
おい 三葉
言おうと思ったんだ
お前が世界のどこにいても
俺が必ずもう一度會いに行くって
君の名前は三葉
大丈夫 覚えてる 三葉 三葉 三葉
名前は三葉
君の名前は
お前は 誰だ
?
俺は どうしてここに來た
あいつに あいつに會うために來た
助けるために來た
生きていてほしかった
誰だ 誰
誰に會いに來た
大事な人 忘れたくない人 忘れちゃダメな人
誰だ 誰だ 誰だ
誰だ
名前は
?

?
あの頃のことは 俺ももう
あまりよく覚えていない
喧嘩でもしたのか 司と先輩とは別々に東京に戻ったこと
どこかの山で 一人で夜を明かしたこと
記憶はその程度だ
ただ あの彗星をめぐって起きた出來事に
一時期 俺は妙に心を惹かれていた
彗星の片割れが一つの町を破壊した大災害
しかし街の住人のほとんどが
奇跡的に無事だった
その日 偶然にも町を挙げての避難訓練があり
ほとんどの町民が被害範囲の外にいたというのだ
余りの偶然と幸運に
様々なうわさが囁かれた
そういう記事を 隨分熱心に
あの頃 俺は読んでいた
一體 何がそれほど気になっていたのか
自分でも もう理由はよくわからない
あの町に 知り合いがいたわけでもないのに
?
ずっとなにかを 誰かを
探しているような気がする
?

あの 俺 君をどこかで
私も
君の名前は
?

